こんばんわ。
大相撲名古屋場所も、はや千秋楽。9年振りの全勝対決となった白鵬対照ノ富士戦。ここは、照ノ富士が実力通り、勝って、全勝優勝で有終の美を飾るもんだとばかり思っていた。ぼくばかりではなく、北の富士さんも舞の海さんも誰もそう思っていたんだなということは、白鵬全勝優勝で放送席がしゅんとしてしまったことでよく分かる。舞の海さんは、早速、白鵬の取り口を批判、左手でかざし、そのあと右ひじで顔面をかちあげですからね、と。
昨日の正代戦には誰もが開いた口がふさがらなかった。翔猿にやられたことを猿真似し、横綱がやるなんて。それに引き換え、照ノ富士は14日間、真っ向う勝負の、内容も”横綱相撲”だった。だから、ふつうに取れば、6場所休場明けで、進退をかけた白鵬に負けるわけがなかった。
千秋楽全勝対決はこれまで5番しかないとのこと。栃若、柏鵬、など名力士がずらり。今日の結びの一番は、歴史的な一番なのだ。
時間いっぱいで、両者、にらみ合う。これも白鵬の作戦か。
仕切りは昨日のようなソーシャルディスタンス(笑)はとらなかったが、じらすようになかなか立たない。
立った!まず左手でかざす。
次に右ひじで顔面に強烈なかちあげ。
両者張り手の応酬の末、四つになり有利な体勢へ。
そして、強引な小手投げで土俵にたたきつけた。照の右ひじ大丈夫か。痛かったはず。
やった!六場所ブランク後の全勝優勝!
白鵬は45回目の優勝。
優勝は逃したものの、照ノ富士の横綱昇進は決定的。取組を終えて、審判部が八角理事長に臨時理事会招集を要請したとのことで。
怪我と内臓疾患で大関から序二段まで落ち、昨年、大関に復帰し、優勝を重ね、来場所には新横綱になる。見事な”逆転人生”。おめでとうございます、照ノ富士関。九月場所は国技館で横綱土俵入り、そして、こんどこそ、千秋楽で白鵬を破り、新横綱優勝して、白鵬に引導を渡してほしい。
今場所のぼくの予想は見事にはずれた。本命としていた貴景勝が怪我で早々に脱落、対抗の照ノ富士が千秋楽で負け、無印の白鵬が全勝優勝となる。また、穴の正代と高安が千秋楽で同星決戦で勝越しを争うという、さみしい大関・関脇。来場所は奮起してもらいたい。
今場所は、優勝争いが早々と両力士に絞られて、少々、物足らなかったが、全勝対決という、めったにない一番を見られたということで、よしとしよう。それに、このコロナ禍で無事に場所を終えたことを喜びたい。
今夕のお月さま。昨夕の半月から少し膨らむ。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
スパイダーリリー