こんにちわ。
昨日、二回目のワクチン接種を終えた。副反応は二回目の方が強いというので、今日は一日、家でのんびりしていようと思っている。初回は翌日、肩の接種部位がわずかに痛んだ程度だった。二回目の今朝も、同様な痛みがあるだけで、体温は6度1分で平熱。ただ、なんとなくだるい気がするが、こんなことは70代に入ってからはよくあることで、副反応のせいにはできない。まずは順調といったところ。
藤沢のアートスペースで面白い展覧会が開催されている。世の中には猫好きが多いが、そんな人にはぴったり。
猫に関する美術品ならなんでもござれと40年間に渡り蒐集し続けたのは、本名を明かさない招き猫亭氏。2018年にこのコレクションが藤沢市に寄贈されたとのことで、もうすでに2回ほど公開していたそうだが、全く知らなかった。
はじめちょっと軽くみていたが、会場に入って、びっくり。藤田嗣治の猫はいるし、小林清親の”猫と提灯”もある。ポスターに選ばれた”金魚鉢に猫”の作者は、小原古邨である。そして浮世絵界からは国芳、国貞らが登場するし、ほかにも日本画、洋画、版画、イラスト、彫刻の各界から錚々たる美術家が。たとえば、ぼくが名前を知っている範囲だけも、竹内栖鳳、水野年方、山口華楊、杉山寧、中川一成、 椿貞雄、猪熊弦一郎、木村荘八、川上澄生、籔内佐斗司、黒田征太郎、そして 植草甚一も、と多士済々なのだ。
残念なことに、同じビルの階上の浮世絵館は撮影自由なのに、ここのアートスペースは何故か、撮影禁止。でもそれでよかったかも。100以上の作品、どれも撮りたいものばかりだったので、整理がつかなくなったかもしれない。ということで、チラシに採用された作品とか、ぼくが持っている写真などを添えて、各章ごとにまとめてみたい。
第1章 涼を感じて
小原古邨(祥邨)金魚鉢に猫
歌川国芳 猫の百面相
木村荘八 猫の銭湯
テオフィル・アレクサンドル・スタンラン(夏─手すりの上の猫)
生田宏司 (キャットテール)
ほかに、竹内栖鳳(猫乃面)、中川一政(日日閒(花に猫))、椿貞雄 (とら寝る図)、山口華楊 (華と猫 )猪熊弦一郎(二人の女)など。
第2章 夏蚕を守る猫絵
岩松(新田)徳純 (猫図)
楊洲周延 蚕まじない(ねずみよけの図)など鼠除けの猫図7点。
第3章 暑さも吹き飛ぶ怖い猫
オーブリー・ビアズリー 黒猫
国芳 見立東海道五拾三次 岡部 猫石の由来
国貞(五十三次の内・京)、 歌川国芳(日本駄右エ門・猫之古事)、植草甚一 (猫男)、駒井哲郎(人のような猫 )ほか多数。
第4章 猫夜行
小林清親 猫と提灯
鈴木敦子 (光る)
大森暁生(月夜のテーブル ─Burmese─ )
ほかに池田満寿夫(夜の猫 chat de nuit)など。
第5章 夏休み遠くへ行く、それとも近くへ 旅と猫
国芳(猫飼好五十三疋)
斎藤真一 (軽便鉄道)
藤田嗣治(猫を抱く少女 )、杉山寧(ローマの猫) 籔内佐斗司(猫も歩けば)、つげ義春 (猫町紀行)川上澄生(猫町)など。
とても楽しい展覧会でした。