こんにちわ。メトロポリタン美術館展の第3弾、風俗画編になりまする。
ぼくは二度ほどニューヨークのメトロポリタン美術館(MET)を訪ねている。初回は、2005年、ぼくの定年記念に松井秀喜選手が活躍していたヤンキースの本拠地開幕戦を見に行ったときと、2012年の米国東海岸の美術館ツアーのときの二回だ。ぼくのブログは2006年8月から始まっているので、初回訪問時の記録はないが、二回目はちゃんと残してある。そこには、今回の展覧会にも来ている作品が写っていた。まずその作品から。
風俗画編
カラバッチョの音楽家たち(1597)。古代の音楽家やキューピッドに扮した若者たちが登場する演奏会を描く、古典主義の趣味を示す風俗画的作品。右から2番目がカラヴァッジョ本人の自画像とされる。
そして、その隣りには、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの女占い師(1630)。この二つの豪華作品が並んで展示されている様は見事で、ふとニューヨークにいるような錯覚を覚えた。ニューヨークではこの作品ではなく、蝋燭の光だけの夜の絵、”悔悛のマグダラのマリア”が飾られていた。ラ・トゥールもフェルメール同様、寡作の画家で、当時、これの完全制覇も考えていたが(笑)、全く進んでいない。むしろ、10数点のレオナルドダビンチが多少、可能性がある。余計なことを書いてしまったが、この絵はラ・トゥールの”昼の絵”として有名で、占い師の老婆を見つめる若者が、周りの女性たちから財布や宝飾品を盗み取られる場面が描かれている。
そして近くにカラバッチョの影響を受けたというシモン・ヴーエのギターを弾く女性(1618)
ヤンステーン テラスの陽気な集い(1670)にぎやかな大人数の飲み会を描いた風俗画。
アルベルト・カイプ 《家庭教師と御者を伴うコルネリスとミヒール・ポンペ・ファン・メールデルフォールトの騎馬像》(1652–53年頃)由緒ある家柄であることを示すモチーフと、ハンティングのシーンを伴う、身なりの良い若者の集団肖像画となっている。
カラッチ 猫をからかう二人の子供(1587)
フェルメールの信仰の寓意(1670)もここ。もう一度。
シャルダン シャボン玉吹き 1733–34年頃 若い男がシャボン玉を吹くストローに集中している。もう一人の少年が、うっとりとそれを見ている。
ジャン=バティスト・グルーズ 割れた卵(1756年)割れた卵は処女性の喪失を意味している。しょんぼりする女性。怒るお母さん(?)。
(つづく)
では、よい午後を。ぼくは、大谷・菊池対決を。
(東慶寺の八重ドクダミも咲き始めました)
本屋に勤務していた関係で、テキストも毎月買ってました。
暑くなりました。
気温は31℃。
涼しい場所で野球観戦を。
うわっ、ニューヨークでご覧になって、また東京で観るって感動的なものでしょうね。
私は欧米の美術館なんて知りませんが、日本で展示されている作品は、メトロポリタン美術館展の内のごく僅かな目次みたいなものではないのでしょうか?
「カラバッチョの音楽家たち」は大阪で観たと思います。
>この二つの豪華作品が並んで展示されている様は見事で、ふとニューヨークにいるような錯覚を覚えた。
そうでしたか!前にも書きましたっけ?
先にこのブログを観たかったです!(笑)
「ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの女占い師」これ壁に掛っているのをぼんやり眺めていて、少し進んだ場所に椅子に座って映像で解説のある部屋を観ていたら「老婆を見つめる若者が、周りの女性たちから財布や宝飾品を盗み取られる場面」の説明があり、「ありゃ」と、また展示に戻って興味深く見入ったものでした。
かつ、この絵がこの展覧会の看板になっていたこともその後で再確認しました。
とても面白い作品です。
「風俗画」は親しみやすく分かりやすいです。
「宗教画」ばかりが延々と並べてあるとどれも同じように見えて来て印象が薄くなる気がしますね。
こうしてこのページを拝見していると大阪まで出かけて良かったなと思うことです。
本来なら、ニューヨークまで行かないと観れない作品なんですから。
有難うございました。
知りませんでした。ネットで聞いてみました。楽しい歌ですね。”山口さんちのツトム君”もみんなの歌だったですね。
カラバッチョの音楽家たちとラ・トゥールの女占い師は本展の目玉のようですね。その二つが並んでいると豪華な雰囲気になります。大阪会場でも恐らく並べていたと思います。たしかに、女占い師と盗人のグループは面白いですね。
>そうでしたか!前にも書きましたっけ?
先にこのブログを観たかったです!(笑)
10年前に書いていますが、小父さんは見ていないはずです(笑)。