気ままに

大船での気ままな生活日誌

海蔵寺の紫苑 凛と咲き

2007-10-12 09:30:40 | Weblog
海蔵寺は、先月、お彼岸頃に、訪れています。そのときは、山門前の萩が見頃になっていて、山門をくぐってすぐの紫苑は一株だけ、花をつけていました。今日は、萩の花はすっかり散り、その代わり、紫苑の薄紫の花が、数十株、すべてが、今を盛りと咲き誇っていました。着実に、秋が歩みを進めてるのがよく分ります。

紫苑はボクの好きな花のひとつです。ボクの脊より高く、真っ直ぐに伸び、凛とした花姿に心惹かれます。とくに、ここ海蔵寺の紫苑が好きです。周囲の風景にすっぽりはまり、いかにも、”適材適所”といった風情です。そのせいか、のびのびと育ち、そして、今の秋風のように涼やかな花を思い切り、たくさんつけています。

ここのお寺の和尚さんが、よく庭の手入れをされているのを見かけます。きっと、この紫苑も、和尚さん(師)の恩を感じながら、今年もまた、凛とした花姿をつくっているのではないかと思いました。で、一句(苦笑)。

師の恩に 応えて凛と 紫苑咲き(汗)

”師の恩”と”紫苑”で韻をふんでみました、近くの咲き始めの竜胆の”りん”も入れてみました(大汗)。古寺に、凛と咲いている紫苑に自分の姿を重ね合わせてもいいでしょう(滝汗)。

紫苑はキク科で、あの春の野草、ハルジオンの名前もここからきてます、春紫苑なのだそうです。たしかに、花は似ていますね。原産は中国ですが、今昔物語にも出てくるそうですから、歴史は古いです。花言葉が、な、なんと、「君を忘れない」。”君忘れじのブルース”です(笑)。ロマンチックですね。

一方、「私を忘れないで」の花言葉をもつのが、わすれな草です。「私を忘れないでね」と涙顔のわすれな草さんの肩をそっと抱き、「君を忘れない」とささやき、立ち去る紫苑くん。シェーン(シオン) カムバック”・・・”グッバイ!シオン”とわすれな草さんの叫び声。そしてバックに菅原洋一さんの”わすれな草をあなたに”が流れる。♪別れても 別れても 心の奥に いつまでも いつまでも 覚えておいて ほしいから♪

紫苑の世界にどっぷり埋没していましたら、”私もわすれないでね”と突然、甘い香りが耳もとに、じゃない、鼻もとに。目を上げると、金木犀の大木が金色の花をこれでもかこれでもかというほど、たくさんつけていました。そういえば、お寺の少し前のお宅の金木犀の生け垣も見事でした。そして、その金木犀の下には、”新緑”のうつくしい苔の園があり、そこに、ようやく咲き始めた竜胆の青い花が、あたちも忘れないでね、と恥ずかしげに小首をかしげていました。

・・・
忘れな草をあなたに

作詞 木下龍太郎  
作曲 江口浩司 
歌唱 菅原洋一

別れても 別れても 心の奥に
 いつまでも いつまでも 
  覚えておいて ほしいから
   幸せ祈る 言葉にそえて
    忘れな草を あなたに あなたに

いつの世も いつの世も 別れる人と
 会う人の 会う人の
  運命は(さだめ)は常に あるものを
   ただ泣きぬれて 浜辺につんだ
    忘れな草を あなたに あなたに

喜びの 喜びの 涙にくれて
 抱き合う 抱き合う
  その日がいつか 来るように
   二人の愛の 思い出にそえて
    忘れな草を あなたに あなたに

 



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BIOMBO展 in 六本木

2007-10-11 08:48:14 | Weblog
BIOMBO展に行ってきました。ビンボウ展じゃないですよ。ビンボウ展なら毎日、我が家で観ていますから、わざわざ行きません(爆)。本当に我が家(マンション)は何もないんですよ(シンプルライフと言ってごまかしている)。レンタルでもいいから、一年に一日ぐらい、和室に豪華な金屏風でも飾りたいです。

BIOMBO(ビオンボ)というのは、この屏風のことを言うのですよ。ポルトガル語、スペイン語になっているのです。近世初期の南蛮貿易で日本の屏風が西欧に渡り、西洋人に珍重されていたのです。これら貴重なBIOMBOが一時帰国し、六本木のサントリー美術館で展示されているというので、ワイフと一緒に観てきました。いつもはビンボウ長屋に住むボクらですが、今日1日だけは、ボクは”くるしゅうないちこうよれ、うふふ”の殿様気分に、ワイフは”わちきはうれしゅうありんす”と花魁気分になりました。

大きな金屏風が、各部屋の大きな空間の中に、贅沢に、どーんと惜しみなく立てられ、それはそれは見事なものでありんす、圧倒されます。いくつも現存していないという貴重な鎌倉時代ものの一つ、高野山水屏風(重文)から始まり、”屏風の成立と展開”が分りやすいように年代別に配置されています。

圧巻は、全長15メートルにも及ぶ、4点の”インターナショナル”屏風セットでしょう。むかし、我が国のどこかの同じ部屋のふすま絵であったものが、屏風となって、日米独(サントリー、メト、クリーブランド、ケルン)に長い間、泣き別れになっていたのです。それが、今回、涙の再会。数奇な運命(ウルウル、涙)。祇園祭と賀茂競馬が描かれています。ボクはこの夏、現在も脈々と続いている京の祇園祭をみてきたばかりですから、よく分ります。山鉾巡行の長刀鉾、この当時からあるのですね(別の祇園祭の屏風でカマキリ鉾も見つけた)。巡行を観ている大勢の人々の表情、仕草、衣装とかが、いちいち違い、それらを辿っていくだけでも飽きません。人々のざわめき、祇園囃子のひびきが聞こえてくるようでしたよ。来年も祇園祭、絶対行く、なんて、こんなところで決心してしまいました(汗)。

涙の再会といえば、二つの麝香(じゃこう)猫図の屏風にも感動。サントリー美術館蔵屏風の雄の麝香猫が、右側に立てられたボストン美術館蔵屏風の雌と子猫の麝香猫に視線を向けているのです。まさか会えるとは思わなかったよ、♪会いたかったぜ、150年ぶりに、会えて嬉しや 飲もうじゃないか♪という目でみつめていましたよ。こうなると、絵の中の猫にも心があると思わざるをえません。このまま、ここにいさせてあげたい。ボストン美術館さま、お願い、お返しください、その代わり、そちらに松坂投手を差し上げます、足りなければ岡島投手もおつけいたします(汗)。

二十八都市・万国絵図(八曲一双)、関ヶ原合戦図(八曲一双)などの大屏風にも度肝を抜かれました。また小品ですが、わずかに現存する、出産のときに立てられた白一色の屏風や、東山魁偉画伯が描かれた、今生天皇の即位式にたてられた現代的屏風も心に残る作品でした。

100点近い金屏風、まさに百花繚乱です。豪華な、贅沢な気分にさせていただきました。殿様気分、ふっふっふっの一日でした。

・・・
お昼は、サントリー美術館に隣接している、加賀麩(ふ)のお店で、「ふやきお汁弁当」をいただきました。お麩三昧のお料理で、とくにお麩のお汁が美味しかったです。ボクの子供時代には、それこそビンボー時代に、よくお麩のお汁をいただきましたが、最近ではあまり口にしませんでした。さしみ生麩、しぐれ麩、すだれ麩煮、みんな美味しかったです。ここでも、また、ふっふっふっ、でした。




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松井秀喜の秋終わる

2007-10-10 08:37:43 | Weblog
ヤンキース、3年連続、プレーオフ初戦敗退で、松井秀喜の秋が終わりました。残念ですが、しようがありません。エース、王健民で二つ落としてしまったのですから、あきらめるしかありません。それにしても、松井は運が悪いです。5年間も名門ヤンキースにいて、一度もワールドチャンピオンの美酒に酔っていません。井口は最初の年に、田口もです。こんな運のつかないニューヨークは、おさらばした方がいいです。サンフランシスコ・ジャイアンツにでも移籍して、今度はフォーザチームに徹せず、フォーザじぶん、思い切りホームランを狙って欲しいと思います。なんて、ついつい愚痴になってしまいましたね、でも、やっぱり、来年も、ヤンキースの主軸で頑張って欲しいかな(汗)。

こうなったら、松坂に、まずインディアンズを完封し、松井の仇を討って欲しいです。そして、アメリカンリーグチャンピオンに。ナショナルリーグはもちろん、MVPの呼び声の高い、松井稼頭央のロッキーズが上がってきます(きっぱり)。

そして、どちらかが、ワールドチャンピオンに。もちろんMVPはどちらかの”松”が。また、しばらく、午前中はテレビづけになりそうです(笑)。

・・・・・
写真は、一昨日の大船フラワーセンターの、はげいとうです。赤と白が妍を競っています。もちろん、レッドソックスとロッキーズのつもりです。どちらが優勢にみえますか。

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十月の花さんぽ 

2007-10-09 10:41:17 | Weblog
この日曜日、大船フラワーセンター園長さんによる園内ガイド、10月の花さんぽにワイフと一緒に参加しました。秋晴れの、暑いくらいの日でした。

春は菜の花、夏はひまわり、そして秋はコスモス。植物園に、それぞれの季節に、この花がないとお客さんから必ず文句がでるんですよと、コスモス園の前で園長先生のお話が始まりました。メキシコ原産で明治時代に入ってきました。比較的あたらしいのですね。コスモスの名前は、属名のCosmosからきていて、ギリシャ語のうつくしいという意味があるそうです。和名は秋桜。百恵ちゃんの「秋桜」の大ヒットですっかりこの和名も定着したそうです。野生のは短日性で10月にならないと花が咲きませんが、栽培種は長日でも開花するように仕組んであるので、早々と咲くのだそうです。

コスモス園の写真を撮ろうと、カメラを向けると、ちょうど2匹の喋々がコスモスの花の上でデートをしていました。コスモスさんも目のやり場に困ったふりして、横目でみていました。好奇心が旺盛なんですね。そこでパチリ。ついでに一句。 ”たわむれて 秋桜ゆらす 蝶二匹 (汗)”

けいとう(鶏頭)はインド原産ですが、万葉集にも詠われていて、日本への渡来は古いそうです。一方、はげいとうの渡来は新しく、江戸の後期だそうです。赤と黄それに紫紅色と見事な花じゃない、葉っぱをみせてくれていました。

ボクの好きな秋明菊さんも紹介されていました。菊の名がありますが、アネモネの仲間だそうです。京都の貴船山に多く自生していて、貴船菊の呼び名もあるそうです。ボクらは、この夏、まだ花の咲いていない時期に貴船山を訪れています。

樹木では、紫式部の仲間の、こむらさき(こしきぶ)がうつくしい紫色の実をつけていました。そして、白実の、”しらたまこしきぶ”もキュートな姿をみせていました。かんれんぼく、いいぎり(なんてんぎり)、杜仲などの、秋の実も鑑賞しました。

そして、甘い香りが流れてきました。先生の向こうに、金木犀の大木がありました。親類にギンモクセイ(銀木犀)、ウスギモクセイ(薄黄木犀)などがあるそうです。ボクの一軒家時代の玄関脇にも、大きな金木犀の木がありました。20数年、一緒に暮らしましたので、甘い香りを嗅ぐと、その頃を思い出します。思い出の句をつくろうとしましたが、思い浮かびませんでした。でも、次のような狂歌をつくってみました。ご笑覧ください。

金木犀 曜日変われば ドキンちゃん(汗)

注:土金犀(犀は中国語でチャンという(uso)) 、ドキンちゃんとはアンパンマンワールドの人気者、金色の帽子と衣装をまとい、あたりに色香を発するわがまま娘、金木犀にそっくりです。

花さんぽを終えて、藤棚の下で、来る途中に弁当屋さんで買ってきた、おいなりさんをワイフと頂きました。秋風がここちよく、顔をなでていきました。

・・・
秋桜

作詞・作曲 さだまさし  
歌唱 山口百恵


淡紅(うすべに)の秋桜が秋の日の  
 何気ない陽溜りに揺れている
  此頃、涙脆くなった母が  
   庭先でひとつ咳をする
縁側でアルバムを開いては  
 私の幼い日の思い出を
  何度も同じ話くりかえす  
   独言みたいに小さな声で
こんな小春日和の穏やかな日は  
 あなたの優しさが浸みて来る
  明日嫁ぐ私に苦労はしても  
   笑い話に時が変えるよ  
    心配いらないと笑った

あれこれと思い出をたどったら  
 いつの日もひとりではなかったと
  今更乍ら我侭な私に  
   唇かんでいます
明日への荷造りに手を借りて  
 しばらくは楽し気にいたけれど
  突然涙こぼし元気でと  
   何度も何度もくりかえす母
ありがとうの言葉をかみしめながら  
 生きてみます私なりに
  こんな小春日和の穏やかな日は  
   もう少しあなたの子供で  
    いさせてください

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今日の雲

2007-10-08 17:47:31 | Weblog
写真は今朝の日の出前の、寝床からみた雲です。
ちょっぴり茜色に染まった雲。
白い雲、薄墨色の雲、それに形もいろいろ。

で、いつもより、早めに、早朝散歩に出掛けました。
いつもは、前をみたり、左右をみたり、たまには下をみたりですが、
今日はずっと、上を、空ばかりをみて歩きました。

広っぱに出ると、空全体がみえました。
東の空ばかりでなく、南の空も、西の空も、北の空も、
いろんな色のいろんな形の雲がいて、
それも、じっとしているのもいれば、
ゆっくりと歩いているものもいれば、
早足で忙しそうにしているものもいました。

人間の世界みたいだなと一瞬思いましたが、
でも、最近の人間はこれほどの違いがない、
最近の人間はみな同じようにみえる、
そうだ、雲の方がよっぽど、個性的だと思いました。

ひとつひとつの雲がそれぞれ、わがままで、個性的だから、
同じ大きな空に浮かんでも、今日のような、うつくしい空になるのだろう、
と思ったのでした。

・・・
朝がた、うつくしかった空も、急にまるで全体主義のような黒い雲が空を覆い、雨模様になってしまいました。こんな日でも、ボクは散歩に出掛けます。横浜の伊勢佐木町あたりまで出掛けてきました。夕方、帰ってきた頃には、雨も止み、西の方が明るくなり、そこに、また、わがまま雲がいくつも現われていました。そして北の方角には、そんな雲さんを祝福するように、七色の虹がかかっていたのでした。


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箱根湿生花園 秋場所

2007-10-08 09:53:12 | Weblog
また、箱根シリーズです。”続・続箱根の秋・・”のタイトルにしようと思ったのですが、笑われそうなのでやめました。箱根湿生花園、とっても、すばらしかったです。ボクの好きな大相撲にからめてご紹介しますね。

大相撲秋場所はもう終わりましたが、箱根湿生花園は”秋場所”の中日というところでしょうか。60数種の今盛りの秋の花々が、妍を競っていました。どれもこれも、甲乙つけがたしの、うつくしさであり、可憐さでしたが、今日は、ボクが行司役で、秋場所の優勝候補、三賞候補、特別賞候補を挙げてみました。さて、あなたのお好きな花は候補に入っているでしょうか。

優勝候補:
ススキ、オミナエシ、ワレモコウ、マツムシソウ、サワギキョウ関の5リキシを挙げてみました。秋の七草にも入っている、両横綱のススキ、オミナエシ、それに実力大関のワレモコウの3種は、湿原復元区で見事な、そろい踏みでした。仙石原のすすき草原の一部を切り取ったきたようなススキの大群、そして、その隙間を縫うように、黄色のオミナエシ、それにワレモコウのしぶい紅色が、負けじと妍を競っていました。そうそう、張り出し横綱、サワギキョウ(桔梗が七草に入っているので横綱にした)もこの周辺で一群をなし、ネービーブルーが輝いていました。でも、ボクが今一番勢いを感じたのは、沼の回りに群生していた、うすむらさきの花をいっぱいつけていたマツムシソウです(写真)。新進気鋭の関脇といったところでしょうか。優勝候補の第一に挙げたいと思います。関脇が強い場所は面白いと言います、そのせいですか、湿生花園、すばらしかったです。

殊勲賞候補:
サクラタデ(桜蓼)とアサマフウロ(浅間風露)関を挙げたいと思います。タデというと、あかまんま、イヌタデを思い出しますが、このサクラタデの群落は見事です。小さな花が開き、それがボクの好きな桜色で、満開の吉野の桜を機上から観ているような感じです。タデ喰う虫も好きずき、ということわざがありますが、こんなタデなら食べてみたいと思いますよ。(実際かじってみた、サクラタデのおしりは苦かった(汗))。アサマフウロもあちこちで、可憐な紫色の五弁の花びらを秘やかにみせてくれていました。どちらも、優勝候補に土をつけるほどの力を感じさせます。両リキシ共、殊勲賞当確です。

技能賞候補:キイジョウロウ、タムラソウ、ツリフネソウ関を挙げたいと思います。キイジョウロウは、ワイフが黄色いホタルブクロだ、と叫んでしまったほど花がホタルブクロのようです。でもホトトギスの仲間です。得意技は舞の海関が得意だったネコダマシです(笑)。タムラソウもアザミに似ていますが棘がありません。これもだましのテクニックにすぐれ、立ち会いの変化が得意な琴欧州関みたいです。ツリフネソウは、紫色の花が帆掛け船のようで、風まかせ自在の技で、のらりくらいの貴ノ浪関タイプです。いずれも技能に優れ、技能賞に価すると思います。


敢闘賞候補
ノコンギク、ヤマハギ、ノアザミ関を挙げたいと思います。いずれも、咲いていましたが、数が少なかったです。ここは湿地植物が中心なので、むしろ野山で力を発揮する方ですので、仕方がないと思います。とくに秋の七草に入っているヤマハギは実力はあります。今場所は敢闘賞ということで我慢してもらいましょうね。

特別賞:以下の関取も、それぞれ、可愛い花で賞を挙げないわけにはいきません。

漢字をあてなきゃ分らないで賞:
セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁子)咳屋の、ではない
コバノカモメツル(小葉の鴎蔓)古馬の、ではない
カメバヒキオコシ(亀葉引き起こし)咬めば、ではない
ウメバチソウ(梅鉢草)生めば、ではない

毒気あるで賞:
ヤマトリカブト

寒いで賞:
シモバシラ

飛ぶ鳥を落とす勢いで賞:
ヒヨドリバナ
ホトトギス

礼儀正しいで賞(ほおま賞ともいう):
フジバカマ(袴をはいて土俵にあがる) 

休場力士:
ミズバショウ、ノハナショウブ関:それぞれ春場所、夏場所に優勝した実力横綱ですが、今場所は休場です。モンゴルの温泉で仮病(サッカー病ともいう)の療養中と聞いています。



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早起きは三文の得なり

2007-10-07 06:46:51 | Weblog
今朝、5時に目が覚め、窓を開けると、東の、低い山の頂きが、夜明けの微かなあかりの帯に抱かれていました。そのほかの空はまだ夜のしじまに包まれていました。その山から視線を少し上げると、三日月が、そして、その少し下に明けの明星が輝いていました。三日月と金星、うっとりするような光景で、しばらくみとれていました。早起きは三文の得なりと、ひとりほくそ笑んだのでした。

ちょうど一月前に同じ光景をみていますが、前回よりお月さまと金星の距離は縮まっています。とゆうのは、ボクのデジカメで、前回撮れなかった、三日月と明けの明星のツーショットが撮れたのです。来月はもっと近づくのでしょうか、楽しみです。

もっと近づくと、それこそ、月星印の運動靴の会社のマークみたいになりますね。今は花王石鹸のマークがサッポロビール(星印)を飲もうと、手を伸ばしている図でしょうか。ボクの友人が、自己紹介するとき、いつも私の顔は花王石鹸です、と言ってちょっと突き出たあごをさすっていたのを思い出しました。今、彼は仕事を辞めて、趣味で、へちまや瓢箪を可愛がっています、気が合うんですね(笑)。
・・・

写真をアップします。証拠写真です、写真としての鑑賞価値はゼロです(笑)。三日月はみれるでしょうが、なんとか、右下の明けの明星も確認してくださいね。

お月さんと金星くんのランデブー、来月の今頃、どこまで接近するのか、ちゅーまでいくかどうか(汗)、とても楽しみです。早起きは三文の得なりの巻でした。
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続・箱根の秋はアキない

2007-10-06 08:58:58 | Weblog
作曲家、團伊玖磨(だんいくま)さんの名エッセイ集 ”パイプのけむり”が何巻も続き、そのたんびに、”続パイプのけむり”、とか、”続々・・”、”また・・”、”・・続きの続き”とかいう面白い書名がつき、印象に残っています。そのマネ小僧で、今日のタイトルは”続・・””にしてみました(笑)。

箱根湯本からの登山電車の終点は強羅駅です。駅の近くに、「パイプのけむり」というホテルがあります。きっと團伊玖磨さんゆかりのホテルではないかと想像しています。というのは、ボクらが泊まった、仙石原の箱根ハイランドホテルは、そのムカシ、團伊玖磨さんの祖父、團琢磨男爵の別邸だったところなのです、きっと團一族は箱根一帯をセンキョしていると思ったわけです(笑)。

このホテルは紫陽花の頃、初めて泊まり、今回は二度目です。気に入った理由は洋式ホテルなのにりっぱな露天風呂つき温泉大浴場があることと、広大な自然林の庭園があることです。

夕食においしいワインとフレンチを頂いた翌朝は、うって変わって良く晴れていました。早朝露天風呂に入ったあと、庭園を散策しました。雑木林には大きな木が、大きな枝をいっぱい張っていました。辛夷の大木も見つけました、早春に、たくさん白い花をつけたところを見たいなあと思いました。やどり木をからめさせた大木も貫禄がありました。そして地べたには、ボクの大好きな苔が。秋霖で生まれた、新緑の苔さん、若ごけさん(笑)が地べただけではなく、切り株や石段にも。鎌倉の苔寺の、苔石段に負けません。木漏れ日があたって苔緑が眩いばかり、そして、紅い木の実がいくつも苔石段の上に落ちている、赤と緑、梅原龍三郎の好きな色、絵になっていました。   

庭園内の小川のせせらぎをじっと見つめていますと、ある場所にだけ、次々と川面に波紋ができています。さらに目を凝らすと、浅い川底からふつふつと水が湧いているのに気づきました。湧き水だったのです。そういえば、このホテルの飲水はおいしい伏流水だったっけ。その湧き水のそばには、黒っぽい小さな魚が群がっていました。

さらに、歩いていくと、ドッグランのコーナーがありました。わんちゃん連れもOKというコテージがいくつかあるようです。そういえば、さっき、犬を散歩させているご婦人をみかけました。ドッグランの回りの小径の黒い土が、むき出しになっていて、そこに人の足跡や車輪の跡がついていました。都会に住んでいると、こんなムカシよくみた風景もめったみられません。よくみると、鳥の足跡もありました。そういえば、前日、すすき草原からホテルに向かう道でうつくしい雄の雉もみたっけ。もっと小さな足跡もみつけましたよ、雨粒の足跡です。そういえば、昨夜、雨が降ったけ。”秋雨の 足跡残して 黒い土 (汗)”

敷地に隣接して星の王子さまミュージアムがあり、裏門から入れるようになっています。ちょっと覗いてみました。世界に先駆けて出来た、専門のミュージアムだそうです。作者、サン・テグジュベリのことを知りたい人には嬉しいミュージアムだと思います。

・・・
天気予報がはずれて、いい天気になりましたので、当初計画していた美術館巡りは止めて、ロープウエイで芦ノ湖畔へ。そして、海賊船で箱根町港に降り立ちました。そこで、みつけた穴場(ボクにとっての)は県立箱根恩賜公園。生まれて初めて(笑)立ち寄りました。むかし宮様の別邸があったところだけあって、高台で眺めがいいです。富士山が芦ノ湖越しにばっちりみえます。その日は雲がかかっていましたが、数分間、うつくしい冨士の全裸(汗)を拝めましたよ。展望台では、富士山方面だけではなく、駒ヶ岳などの箱根の山々が四方見渡せます。それに、山のホテル庭園並の、大きなツツジの木がたくさんあります。うつくしい枝振りの赤松も素敵です。そして、箱根の木、ひめしゃら林(写真)。さるすべりのような、すべすべお肌のべっぴんさんです。なななんと、こんな、すばらしい公園が無料なんですよ。すっかり気に入ってしまいました。
・・・
箱根の秋は、さらに、続続編をつくりたいほど、ゾクゾクするほど、アキなかったです。

  

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世の中にたえて野球のなかりせば

2007-10-05 22:18:02 | Weblog
午前中、ヤンキースが惨敗、松井も好機に凡退。どうした松井。
でも、ロッキーズ連勝、もうひとりの松井は満塁逆転ホームラン。いいぞ松井。
酸いも甘いも噛み分けて、午後はぶらぶら隣町へ。

隣町といっても、歩いて1分。ここは♪ひとつ山(道)越しゃ 他国(市)の星が 凍りつくよな 国(市)境い♪(ちょっと、古いかな)。オイラの住処は鎌倉市、隣町は横浜市栄区なのだ。でも、鎌倉時代は同じ”町内”、山之内荘だったのでごわす。

隣町に、いたち川という、くさい名前の川が流れている。
名前はくさいけど、飛ぶ宝石、カワセミもときどき姿を見せる、清らかな流れなんでござんす。
いでたち(出立ち)川が語源で、べつにあのくさい鼬の住処ではないのであるぞよ。
ここがオイラの、お気に入りの散歩道なんでごわす。ここを歩けば、なにか必ず、新しい発見があるんよ。それが楽しみタイ。(国境なんで、いろんな言葉が混じってしまうんでがんす)

今日の三大発見。
川沿いの十月桜がまだ、咲いていない、どうした、ヤンキース・ジュウガツサクラ。
河原の彼岸花が、まだまだ紅い、若い、いいぞ、ロッキーズ・ヒガンバナ。
道ばたの花水木がいくつか咲いている、狂ったか、 インディアンス・ハナミズキ。

まともなのは、萩の花だけ。散るときを知り、今静かに散っている(写真)。”白萩の 花びら散らして 秋あゆむ (汗)”すべて順調だ、レッドソックス・ハギ。・・・し、しかし、明日は散らんでおくれやす、松坂。お願いだ、日本人初のプレイオフ勝利投手。

世の中に たえて野球のなかりせば 秋の心は のどけからまし (滝汗)
























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箱根の秋もアキない

2007-10-05 08:49:38 | Weblog
”秋はアキない”シリーズ第3弾(笑)。ワイフと秋の箱根路を散策してきました。第一のお目当ては、仙石原のすすき草原。一昨年の9月はじめ、JR主催の”駅からハイキング”でこの辺りをウオーキングしたとき、是非、今度はススキの最盛期に歩いてみたいと思っていたのでした。

箱根湿生花園から約1キロほど歩くと、街道の向こうに、広大な、すすき草原がみえてきます。草原の入り口を目指して、街道を右に折れて歩いていると、向こうから、テレビカメラの一団がやってきました。どうやら、ここの撮影を終えて帰るところのようです。その中の一人に、よく知られた体格の良い方(率直に言うと、デブ(笑))をみかけました。とても、愛想のいい方で、ボクらが立ち止まってみつめていると、やあ、こんにちわ、と声をかけてくれました。ワイフが、いつもみてます、がんばってくださいと、いつもみていないはずなのに、お愛想を言いました。それに応えて、また一層、顔をくずし、どうもありがとうと言って過ぎ去って行きました。さすが人気タレントの方はそつがないですね。その方は、グルメ番組によく出演され”うまい”のことを”まいうー”と言って笑わせている、デブキャラでお馴染みの石塚英彦さんです。

ワイフが、「石塚さんが仕事で訪ねたお店のオムレツだったかがとても美味しかったので、その後、家族でよく食べにいくと言ってた横浜元町のお店、なかなか行けないわ(やっぱり、よくみてるんだ(汗))」と言うのを、適当に相槌をうって歩いている間に、すすき草原の入り口に到着しました。

目の前に、一本の道がずっと先まで続いていて、その両側に、すすき、ススキ、薄、すすきの群れ・・・ああああっ、いいいいっ、ううううっ、ええええっ、おおおおっ・・かかかかっ、ききききっ、くくくくっ、けけけけっ、こけこっこお(とりどしなんで)、とめどなく口をつく感嘆の声にならぬ声。

きっと観光用に、ススキの原野に一本の道をつくったのでしょう。平日ですが、その道を結構な人が行き交っていました。十分見頃なすすきが”見渡す限り”です。本当にうっとりしてしまいます。でも、日本人てっ、なんで、すすきヶ原が好きなんでしょうね。なんだか、あの柔らかなススキの穂で心の奥をくすぐられている感じがしませんか?いつもは、ひっそりと心の奥にたまっていた煤(すす)がススキの穂で、はたきをかけられるように舞い、心の地肌が現われてくる、それがなんだかとても心地よい、とても懐かしい、そんな感じです。

大昔の日本人には、このようなススキ草原はいつも身近な景色であった、その景観のカンドーが、ボクらの心の中にしっかり刷り込まれて、何代も何代もかけて受け継がれてきた、それで、こうゆう景色を見ると、古代人のカンドーの記憶が呼び醒まされてくるのではないだろうか、そんなことを思ったりしました。一句浮かびました。

すすき野に すす払われて 古代びと (汗)

大向こうから、”まいうー”の声。”あんがとさん”とボクは返す。”ばあか、「うまい」の反対という意味の逆さ言葉だ” それならナットク、とほほのほ。








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