おはようございます#2。
コロナ禍で中断していたMETライブビューイング(映画)が再開したというので、辻堂まで家内と出掛けた。再開したといっても、本場のニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)は閉まったままで、公演再開は21年9月末からだそうだ。だから、映画の方は、現在上演しているもの(これが売りだったが)ではなく、過去に上演されたものである。その初回は、やはりビゼーのカルメン。2010年1月16日に上演されたものである。
カルメンは2019年3月にも見ているが、今回のは10年前のもので、もちろん、指揮、演出も配役も違う。ただ、配役のうち、カルメンの恋人役、ドン・ホセは同じロベルト・アラーニャ。どうも得意の役のようだ。
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン演出:リチャード・エア
配役は、カルメン役がエリーナ・ガランチャ、ドン・ホセ役はロベルト・アラーニャ、ミカエラ役はバルバラ・フリットリ、花形闘牛士役は、当日急遽代役のテディー・タフ・ローズ。
19世紀のスペイン、セヴィリャ。連隊の伍長ドン・ホセは、いずれ故郷に帰って幼なじみのミカエラと結婚する日を夢見ている。そんな彼の前に、自由奔放なジプシー女のカルメンが現れた。カルメンの手管に魅入られたホセは、けんか騒ぎを起こして捕らえられたカルメンを逃がし、営倉に送られる。出所したホセはカルメンと逢引し、彼女の仲間である密輸を働く無法者の一味に加わる。しかし間もなくカルメンの心は花形闘牛士に傾いてゆき・・・そして壮絶な最後。
”闘牛士の歌”、”ハバネラ(恋は野の鳥)”、”花の歌”などよく知られたアリアが満載で、オペラ初心者でも、楽しく(また悲しく)3時間半、過ごすことができた。
【フランス語】カルメン - ハバネラ (Habanera) (日本語字幕)
この映画では、舞台裏も映し出される。実に様々な膨大な数の人々によって成り立っていることがよく分かる。コロナ禍で表舞台の俳優や音楽家だけではなく、これらの人々の生活も脅かされてきた。少しでも支援したいという気持ちもあり、METライブビューイングを見に行ったが、次回も是非。