こんにちわ。
東博のポンペイ展の第一会場をようやく見終えて、第二会場へ。ここから第4章ポンペイ繁栄の歴史がはじまる。
ここでは、ポンペイ繁栄の歴史を示す3軒の邸宅「ファウヌスの家」「竪琴奏者の家」「悲劇詩人の家」がクローズアップされる。会場内に邸宅の一部が再現されている。各家のモザイクや壁画の傑作、出土した生活調度品も鑑賞しつつ廻り、 2000年前のポンペイの邸宅の雰囲気を味わう。
では、ファウヌスの家から。前2世紀にさかのぼる古い邸宅で、ヘレニズム美術屈指のモザイク装飾が残されている。敷地面積が約3000平米の広大な邸宅で、ひとつの街区全体を1軒で占める。この家で飾られていた、家の名の由来となったファウヌス像《踊るファウヌス》や海の幸を表したモザイク《イセエビとタコの戦い》、そしてエクセドラ(談話室)に敷かれたモザイク《アレクサンドロス大王のモザイク》を再現した映像などが展示されている。
踊るファウヌス(ブロンズ)ファウヌスの家のアトリウムを飾る象徴的な像。ギリシャ神話のサチュロスを表したもの。
イセエビとタコの戦い(ダイニングルームを飾っていたモザイク)
ネコとカモ(モザイク)
ナイル川風景(モザイク)アレクサンドロス大王のエジプト遠征を想起させるもので、有名なアレクサンドロス大王のモザイクの手前に配された。
葉綱と悲劇の仮面(家の入り口に配された床モザイク)
アレクサンドロス大王のモザイク(映像)最も有名なモザイク画で現在修復中。左側の一部のモザイクがはがれている。
これらを配して再現したファウヌスの家のエクセドラ(談話室)の再現。床モザイクは上がアレクサンドロス大王で(これは複製なので踏める)、下がナイル川風景、壁はアレクサンドロス大王のモザイク画の映像。
以下、ファウヌスの家から出土したもの。
猛犬注意(モザイク)番犬がいたことを示す。
単灯ランプ
湯沸し器
調度品
笛
ブレスレット、指輪、イヤリング
鎖
スフインクスのテーブル脚
次回は「竪琴奏者の家」「悲劇詩人の家」と最終章の紹介となりまする。