まろねふの廊下からの呟き

中年オヂさんの呟き転じて、人生備忘録となる…

2001号

2009年10月18日 | ひろでん
去る10月16日を持って、広電唯一の連結車2000型が定期運用から退きました。
あいにく最終日は仕事で、最後の姿を見ることは出来なかったが、乗務員に嫌われながらも、よくぞここまで頑張ったと思います。

私は最後だからと騒ぐのが好きではありません。だからと言って普段の姿も記録していないので、古いアルバムから私が入社した昭和の63年に撮影した2000型で単車のまま残った2001号の画像を紹介します。


昭和63年 荒手車庫

2000型は昭和35~37年に9両が製造され、昭和49年に2002~2009号が永久連結化工事を行い現在のような姿となりました。
2000型は、2001~3と2004~9とでは、制御器のカムの進段方法に違いがあり、1~3は全段が電動機で進段するのに対し、4~9では加速段は電動機、弱め界磁段は圧縮空気による進段する方法です。ですから番号順に連結工事を行った結果、2001号があぶれたようです。

古い先輩の話では、2001号は昭和50年代前半まで直通運用(宇品2丁目行だったらしい…)で使用されていましたが、晩年は事業用となり、高床車両の千田車庫入場の際の牽引やレール運搬車を牽引していました。

話が脱線しますが、高床車と低床車の連結はどのように行っていたかというと、このように特殊な連結棒を用いておりました。



画像のものは、荒手車庫の原っぱに転がっていたものです。もしかするとレール運搬車用のものかもしれませんが…


1070型連結器

高床車への連結棒取り付けは連結器のナックル下部にあるナットの部分に固定します。
私が車掌教育で聞いた手順は、

1.ナックル下部のナットの下の割りピンを抜く。
2.ナットを外す。
3.連結棒を取り付けナットを嵌め、割りピンを差し込む。

と記憶します。

高床車もなくなり、殆ど動かなくなった2001号は、台車に不具合が見つかった上に、モーターを2006か7に転用し動けなくなったと記憶します。
一時は保存の噂も立ち、車体を全塗装まで行いましたが、そんな話もいつの間にか立ち消えとなり結局解体されました。

綺麗になった姿もですが、高床車牽引の時の写真が失敗し記録に残せなかったのが残念です(涙)