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【Googleのロゴ】バレンタインデー2015

2015-02-14 00:04:03 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!

 


バレンタインデー2015

 

もちろん知ってるけど、一応毎度のWikipediaで調べてみた!

バレンタインデー(Valentine's Day)、または、 

聖バレンタインデー(せいバレンタインデー、St Valentine's Day)は、 

2月14日に祝われていたキリスト教の元聖名祝日


現在カトリック教会の正式な祭日ではないが、

世界各地で男女の愛の誓いの日に意味を変え継続して祝われている。

269年270年273年のいずれかに殉教したとされる、

てんかんの聖人ウァレンティヌス(テルニのバレンタイン)を悼み祈りを捧げる日であり、

ウァレンティヌスおよびバレンタインデーは恋人達のロマンスとは無関係であった。


15世紀頃より急速に男女の恋愛の聖人と記念日へと変貌する。

ウァレンティヌス信仰、バレンタインデーは、主に西方教会の広がる地域において伝えられていた。


とのこと 起源や、世界のバレンタインの形など詳しくはWikipediaで!


これ全部で5種類あるみたいで、上のパターンの他にも・・・




かわいい


検索画面のロゴは以下のみ


Happy St Valentine's Day

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【100分 de 名著】「フランケンシュタイン」#2

2015-02-12 00:50:19 | tv

【100分 de 名著】「フランケンシュタイン」#2@Eテレ

ということで、前回に引き続き2回目も見たので、感想や気になったことをtweetしておいた! 補足が必要だと思った部分については、後ほど追記します!( ・∀・ )ゞ とかいってしないかも(笑)

以下、tweetをドゥゾ♪(っ'ω')っ))

100分de名著にバッチ「フランケンシュタイン」キタ━━━━(*゜∀゜*)━━━━!!

怪物の一人称で書かれているため、赤ん坊が知識を得る過程を疑似体験できる。物の名前を知らないので、別の言葉で置き換えている。薄暗い不透明な固まり=暗闇、木々の間からのぼってくる光った形のもの=月 センスがいい。観察から類推。怪物の知的な部分

「この感情に耐え切れず、身を引いた」=感動している 貧しい一家の普通の暮らし←疎外された人物の目を通して描く

怪物「失楽園」や「若きウェルテルの悩み」を読んでいたのか・・・ とりわけ「若きウェルテルの悩み」に感動して涙を流す。自殺という概念を知る。

怪物が自分の出生の秘密を知る過程:博士の実験室から出る時に、羽織って出た博士の上着のポケットに、自分の生み出された過程が書いてある日記が入っていた。言葉を覚えてからそれを読み、自分の出生の秘密を知る。「失楽園」と違う・・・

あなたは誰なのですか?の問いに、名前を持たない怪物は答えられない。「あなたの言葉には誠実なものがある」怪物が他者の理解や共感を得られたのは、最初で最後。切な過ぎる・・・

川で溺れた少女を助けたのに、その父親に誤解され撃たれてしまい絶望。しかし、偶然ヴィクターの弟ウィリアムと出会い、彼と友達になろうとする。しかし、またもや拒絶される。そして、ウィリアムがヴィクターの弟と知り・・・ 本当の怪物になってしまった瞬間。

やっぱりDLした「フランケンシュタイン」ちゃんと読もう! そして、もう一度NTLの「フランケンシュタイン」が見たい!!

100分 de 名著:毎週水曜 23:00~@Eテレ

100分 de 名著|Eテレ

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第68回 英国アカデミー賞授賞式

2015-02-09 23:40:11 | cinema news

第68回 英国アカデミー賞授賞式

朝TLに流れてきたベネディクト・カンバーバッチのタキシード姿 一体なんだろう?と思ったら、第68回英国アカデミー賞受賞式だったらしい! 本家アカデミー賞に比べると、注目度は低いけれど、今年はアカデミー賞主演男優賞にベネディクト・カンバーバッチやエディ・レッドメインがノミネートされていて、特にエディ・レッドメインは本命と言われているので、これは気になるところではある。

 

ということで、少しではあるけどRTしといた! 

 

Congratulations to all of tonight's winners! See the full list here:

ということで、いきなり手抜きな感じですが、BAFTA公式が受賞者一覧をtweetしてたのでRT。当然英語なので部門賞名が良く分からない  分かる範囲で適当にご紹介!ドゥゾ(o´・ェ・)っ

作品賞: 『6才のボクが、大人になるまで』

英国作品賞:『博士と彼女のセオリー』

監督賞:リチャード・リンクレーター( 『6才のボクが、大人になるまで』)

主演男優賞:エディ・レッドメイン(『博士と彼女のセオリー』)

主演女優賞:ジュリアン・ムーア(『アリスのままで』)

助演男優賞:J・K・シモンズ(『セッション』)

助演女優賞:パトリシア・アークエット( 『6才のボクが、大人になるまで』)

オリジナル脚本賞:ウェス・アンダーソン(『グランド・ブダペスト・ホテル』)

おめでとうございます

Film in 2015|BAFTA Awards

以下は、ベネディクト・カンバーバッチ中心にお送りいたします!( ・Θ・)ゞピヨッ

Lots of great photos from last night's Nominees Party, see more here

アウディUKのアカウントのtweetをRTしてるっぽいけど、スポンサーだったのかしら? バッチさんと一緒にいるのはルーク・エヴァンス? アウディ主催のパーティらしい?

Celebrating This Year's Nominees at the BAFTA Audi Party|BAFTA

 

 

And one more shot of Benedict & Sophie posing for the cameras

毎度のcumberbatchwebのこのtweetを見かけたことから、この記事書くことになったわけです(笑) バッチさんと婚約者のソフィーさん。ソフィーさん妊娠中なのに、この寒そうなドレス姿で大丈夫かしら? 心配

See Benedict Cumberbatch wearing an Alexander McQueen Bespoke black shawl collar tuxedo to the

 

で、そんなバッチさんのタキシードはアレクサンダー・マックイーンだったらしい! 

バッチさん以外の画像は、以下でドゥゾ♪(っ'ω')っ))

 

 

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BAFTAのInstagram! トム・ヒドルストンやジェームズ・マカヴォイ、エディ・レッドメインもいるよ

BAFTA(@bafta)●Instagram photos & videos

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【cinema】『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(試写会)

2015-02-08 17:19:02 | cinema

'15.01.31 『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』@ソニー・ピクチャーズ試写室


cocoさんで当選 いつもありがとうございます! この試写会、懇親会つきだった。その時の記事はコチラ1人参加だったので、ちょっぴり不安だったけど、映画も懇親会も楽しくて、参加して良かった



ネタバレありです! 結末にも触れています!


「L.Aの有名レストランのシェフ カール・キャスパーは、著名なフードライター ラムジー・ミシェルが来店すると聞き、新作メニューを考え張り切っていた。しかし、店のオーナー リヴァに反対され、看板メニューを出したところ、ブログで酷評されてしまう。息子のパーシーからTwitterを教えてもらった彼は、メール感覚でラムジーにケンカを売ってしまい、拡散されてしまう。ラムジーが店を再訪することになるが、またもやリヴァの反対に合う。再び同じメニューを出されたラムジーはキャスパーを罵倒。キャスパーは客の前でラムジーに怒りをぶつけてしまう。その動画が拡散されてしまい・・・」という感じのあらすじはあんまり上手くない サブタイトルに"三ツ星フードトラック始めました"となっているのだから、これはフードトラックを始める話なわけで、いわゆる導入部をまとめた感じ。でも、もっと上手いあらすじはたくさんあるから別にいいか(o´ェ`o)ゞ これはおもしろかった! そして、とってもお腹が空く映画だった(笑)


記事を書く際には、自分メモ的に製作背景などを残しておきたいと思っているので、基本情報を仕入れるため公式サイトやWikikediaを参照するのだけど、残念ながら日本語版Wikipediaはないようで、公式サイトもキャスト情報すら見れない・・・ ということで、今回は「たまむすび」に出演した際の、映画評論家 町山智弘氏の解説や、映画サイトなどを参考にさせて頂いた。第27回東京国際映画祭 特別招待作品だったらしい。『アイアンマン』シリーズのジョン・ファブローが、監督・製作・脚本・主演の4役を務めた作品。『アイアンマン』シリーズや、『カウボーイ&エイリアン』では、数十億という予算がついた。『アイアンマン』シリーズでは3作目は監督を降板、そして今作を自主映画として製作した。その理由がまさに今作に描かれているのだそう。


そしてもうカール・キャスパーのモデルとなったのが、アメリカでフードトラックブームを巻き起こしたロイ・チョイ氏。韓国系アメリカ人である彼は、ビバリー・ヒルトンのシェフをしていたけれど、自分の作りたい料理が作れないと感じ、ホテルのレストランを退職。フレンチ・韓国料理・メキシカンを融合したコメックスという料理を出す"コギBBQタコ・トラック"を、マーク・マングエラと始める。TwitterなどのNETを駆使して宣伝し、爆発的な人気となった。彼の成功により、有名シェフたちもこれに続き、フードトラックブームが起こったのだそう。ジョン・ファブローも彼に弟子入りしたそうで、かなりの料理の腕前を披露している。今作の料理も担当したそうで、どれもとってもおいしそう! 中でも、個人的にも懇親会でも人気だった、息子ちゃんに作ってあげたホットサンドが食べたい! その作り方を指導する姿がエンドロールに収められいて、彼の料理バカぶりが披露されているので是非見て! もちろんホメてます


さて、本題へ! 冒頭から料理を作るシーンで、本当にお腹が空く。とにかくキャスパーが料理が大好きであることが伝わって来る。料理のことで頭がいっぱいで、妻とも離婚してしまったらしい。離婚の理由については詳しく描かれないけれど、これは後の伏線なのかもしれない。10歳の息子パーシーとは、週に1度会っているけれど、息子と遊ぶよりも料理の材料選びを優先してしまう。でも、全く無視しているわけではなく、野菜の選び方とか、ジャンクフードは止めろとか、関わってはいるので、息子ちゃんを愛している感じは伝わる。でも、どうしても料理のことが頭から離れない感じ。まぁ、分からなくもないけれど・・・


元妻は豪邸に住み、パーシーの乳母など数人の使用人を雇っている。そして、スタイル抜群のゴージャス美女! 内容は不明ながら仕事をしているらしく、後にキャスパーに自分の広報担当を紹介したりするくらいだから、モデルとかなのかな? 狭いアパートで暮らすキャスパーとは真逆の生活をしている。この、元妻はこの後も何かとキャスパーを助けてくれる存在。この辺りご都合主義とも言えるけれど、後の伏線でもある。


フレンチ・レストラのシェフであるキャスパーは、数人の部下を指揮して厨房を回している。中でもマーティンとトニーはボスを慕っている様子。フードライターのラムジーが来るので、創作料理を出そうと張り切っていた。そこにフロア担当のモリー登場! スゴイ美女と思ったら、スカーレット・ヨハンソンだった。イヤ、出てるの知らなかったし、前髪パツンの黒髪だったから一瞬分からなかった。そりゃ美女だわ(笑) しかも、なんとこのモリー、キャスパーの恋人らしい! 彼女としては息子ちゃんのこともあり、深入りするつもりはないようだけれど、キャスパーの料理につられてついついという感じっぽい? キャスパーのアパートのベッドの上で、左肩の星のタトゥーを見せつつ、セクシーに料理を待つ姿はさすがスカちゃん! 彼女はリヴァが来るのでケンカしないようにと忠告する。現れたのは店のオーナー リヴァで、なんとダスティン・ホフマン! 創作料理ではなく、いつもの店のメニューを出すように指示する。それがこの店の味であり、お客が求めているのもそれなのだと。まぁ、それはそうだと思うのだけど、それでは自分の実力を発揮できないし、真っ向勝負したいのだと主張するキャスパー。どちらの気持ちも分かるし、どちらの主張も間違っていない。その後に起きたことを考えれば、リヴァは迷惑な人でしかないのだけど、店を守るということを考えると、革新的に攻め続けるだけが経営ではないと思うし、なかなか難しいところではある。毎回、手の込んだ料理を出せるわけでもないしね・・・ 


結果、リヴァの主張を受け入れ、いつものメニューを出すことに。でも、気持ちが入らなかったのか、ラムジーの口には合わなかった様子。彼はブログでキャスパーの料理を酷評。新進気鋭のシェフだったのに、今はすっかり太ってダメになってしまった。という内容を、もう少し辛辣な言葉で綴り、その記事をTwitterで拡散していた。そのことを知ったキャスパーは激怒。まぁ、いつものメニューでも彼を納得させることは可能だったはずで、それが出来なかったのでは酷評されてもしかたないのでは?とも思うけれど、この作品でジョン・ファブロー監督が言いたかったことは、そういうことではないので、そのツッコミはなし(笑)


翌日、自宅でパーシーにホットサンドを作ってあげながら、Twitterのことを教えてもらうキャスパー。しかし、このホットサンドがおいしそう過ぎ! 今回、いろんな料理が出て来て、全ておいしそうだったけど、これが一番食べたい! シンプルだけど本当に美味しそう(゜¬゜*) 話を戻す! パーシーの説明は知っている者にとっては分かりやすかったけど、キャスパーはどうにも理解しきれていない様子。とりあえずアカウントを作ってもらうけれど、ラムジーのアカウントを発見して、怒りに任せて下ネタ混ぜてメンションでtweetしてしまう。本人としては個人宛てにメッセージを送ったつもりだけど、当然ながら世界中に発信されているわけで・・・ヤレヤレ┐(´д`)┌ これ、未だに自分のフォロワーにしか見えていないと思ってるっぽい人いるけど、鍵アカでないかぎり世界に向けて発信しているからね~ というわけで、カール・キャスパーのフォロワーはどんどん増え、tweetはどんどん拡散されて行く。当然ながらラムジーからは反撃tweetが来て、売り言葉に買い言葉で、再びラムジーが来店することになる。


もちろん、今回こそは自身が考え得る最高の料理を出すべく準備を進めるけれど、またもやリヴァの反対に合う。店は2人の対決を見ようと予約でいっぱい。こんなことはめったにないこと。だからこそ、客の求めている味を出すべきだと主張するのだった。イヤ、前述したとおり、店を守るということは、いつでも同じクオリティの料理を出すことでもあると思うし、店の看板メニューがあるのであれば、それを守って行くべきだと思う。でも、デザートがフォンダンショコラだからねぇ・・・ イヤ、フォンダンショコラおいしいけど、別にこの店でしか食べられないデザートではないし・・・ でも、リヴァは毎日毎日創作料理を出す店を目指してはいないということ。結果、キャスパーの代わりに、トニーがメインを務めることになる。それはキャスパーに対して裏切りともいえるため、マーティンは止めるけれど、トニーにとっては絶好のチャンスでもあるわけで、彼はこれを引き受ける。まぁ、これはトニーを責められないね・・・ 


店を追われたキャスパーは自宅でラムジーに出す予定だった料理を作る。怒りや料理に対する思いを込めて作る料理はどれも最高に美しくおいしそう。それに引き換え店で出される料理は、味も見た目も無難という印象。周りの客は満足しているようだけれど、全く同じメニューを出されたラムジー憮然とした表情。しかも、ガラス張りの厨房にキャスパーの姿はない。前回と全く同じメニューを食べ続けた彼は、最も酷評したフォンダンショコラが出されるにおよび、「キャスパーは逃げ出した」とtweet。それを見たキャスパーが店に乗り込んでくる! 彼は店の中でラムジーを罵倒。フォンダンショコラに火が通ってないだって?!これは半生で出すデザートだ! 酷評されれば誰だって傷つく! 脚本も担当したジョン・ファブロー監督が、今回一番言いたかったことは、きっとこの辺りなんだろう。フォンダンショコラを掴んで投げながらの罵倒は、かなりの長さで続いた。まぁ、この騒動が引き起こす結果のためには、ある程度の長さが必要だったこともあると思うけれど。要するに、一部始終がYouTubeに動画がUPされてしまったということ。とにかく、TwitterやYouTube、blogなどのツールを使うのが上手い。


さて失業してしまったキャスパーだけど、動画が拡散されてしまったため再就職は絶望的。以前の職場仲間が集まるBarに行けば、ついついマーティンとトニーに虚勢を張ってしまうけれど、弱音を吐けるのはモリーのみ。自分の好きな料理を作ればいいと励ましてくれるイイ女モリー。何故か出演シーンはこれで終了(笑) 彼女の言葉と共に、思い出されるのは元妻に以前から言われていた言葉。あなたは人に使われるのは向いていないから、フードトラックで自分の料理を出してみたらどうか? でも、やっぱりプライドが邪魔している様子・・・


実はキャスパーは、夏休みにパーシーとニューオーリンズに旅行する約束をしていた。でも、今回の騒動で中止となっていた。ガッカリした気持ちを抑えて、納得してみせるパーシーが健気。演じるエムジェイ・アンソニーくんが、ちょっぴり甥っ子2号に似てて、かなりえこひいき(笑) そこで、元妻イネスからある提案が・・・ 実家のあるマイアミで仕事をするため、パーシーの子守役として同行して欲しいというのだった。仕事もないのでOKする。実はイネスにはある計画があった。彼女の父親はマイアミのクラブで、キューバンバンドのヴォーカルとして出演している現役ミュージシャン。孫との再会を喜ぶ義父は、3人を絶品キューバサンドを出すレストランへ連れて行く。その味に感動したキャスパーの料理人魂に火が付く! そこですかさずイネスが、元夫がフードトラックを持っているから、売ってもらうのはどうかと提案。そう、彼女の狙いはコレ! 良い奥さん。゜(●'ω'o)゜。うるうる 元妻だけど・・・(笑)


翌日、イネスの元夫マーヴィンの会社を訪ねるキャスパー。出迎えた美人秘書は何故か靴カバーを着用するように言う。ツルツル滑りながら社長室に案内されると、待っていたのはロバート・ダウニー.Jr! 金持ちで、あまりちゃんと仕事する気はなさそうだけどやり手、秘書に手を出してパイプカットしているにも関わらず、妊娠したと告げられているなど、女性関係が盛んである感じも『アイアンマン』のトニー・スタークを思わせる。セルフパロディのような役を嬉々として演じている。でも、出演シーンはここのみで、ほとんど出オチという感じ(笑) ピカピカの床が傷ついたり、汚れたりするのが嫌で、靴カバー着用を義務づけているのに、キャスパーが買ったフードトラックはボロボロ。中で何かが死んでいる始末・・・ それでも自分の厨房を手に入れた喜びで、まるで水を得た魚。パーシーを手伝わせて片づけていく。指示が悪くてせっかく磨いた器具は捨てると言われたり、腐った残飯の入っていた容器を洗うように言われたりで、すっかり嫌になって投げ出してしまうパーシーを、厳しい中にも愛情の感じる言葉で諭す。このシーンもベタではあったけれど、やっぱり感動してしまう。


そこに思わぬ助っ人登場! なんとマーティンが店を辞めて駆けつけたのだった! 彼は近くにいた労働者たちに交渉。フードトラックの改装を手伝ってくれたら、報酬とキューバサンドをプレゼントするというのだった。実は、キャスパーも一度交渉したのだけど、言葉が通じなかったらしい マイアミは実はキューバ移民が多く、ほぼキューバと言っても過言ではない地域もあるのだそう。改装や仕込みはマーティンと彼らに任せ、調理道具などを仕入れに行くキャスパーとパーシー。キャスパーはパーシーに彼専用の料理ナイフをプレゼントする。料理ナイフは料理人の命だから、決して粗末に扱ってはいけない。毎日ちゃんと手入れできるか?と尋ね、買ってあげるのはとってもいいシーンだと思う。このナイフで1エピソード来るか?と思ったけど、その後パーシーのナイフが意図的に登場することはなかった。フードトラックに戻って、てんてこ舞いのマーティンに合流。さっそく3人でキューバサンドを作り、労働者たちに振る舞い大好評 いくら屈強な男たちが手伝ったからといって、たった数時間で完成してしまうほど、簡単ではないだろうと思うけれど、見せたいのはそこじゃないので、この端折りはOK! 明日からキューバサンドを売りながら、L.Aへ戻る計画。フードトラックの前で乾杯する3人。なんと、パーシーにもビール飲ませちゃう。もちろん、苦くてお口に合わなかったけれど(笑) マーティンから車体ペイントをボスにプレゼントしたいから、車を預からせて欲しいとの申し出。明日の朝ホテルで待ち合わせる約束をして別れる。


もう、絶対これマーティン来ないぞ!と思ったら、車体に"EL JEFE"(スペイン語でThe Bossの意味)と書かれたフードトラックと共に、ご機嫌なマーティンが現れた! 疑ってごめん でも、これ後の懇親会でも話題になって、みんな来ないと思っていたらしい。イヤ、ついつい展開読んじゃうクセがついてしまっているんだよね(o´ェ`o)ゞ ということで、この映画はド直球な作品なんだなと、このシーンで確信。そこからは3人の陽気な旅が始まる。もちろん、商売なので仕事はちゃんとやる。でも、とにかく楽しくて仕方がない様子。移動中の車内での下ネタ連発なども、男子はいくつになっても男子という感じ。土地勘がないので、マイアミからL.Aまでの移動距離がどのくらいなのか、それぞれの立ち寄り先がどんな土地柄で、何が名物なのかなどよく分からない。その辺り分かっているともっと楽しめるのかなとも思うけれど、立ち寄った先でその土地の料理や食材を取り入れて、新たなメニューを開発していくのは楽しい。テキサスBBQ食べたい! パーシーが楽しみにしていたニューオーリンズにも立ち寄る。ここで食べてたベニエという四角いドーナツみたいのも食べたい! ニューオーリンズはフレンチとアメリカ料理がミックスして、ケイジャン料理が生まれた土地だそう。ちなみにベニエというのはフランス語で"揚げた生地"という意味だそう。キャスパーとパーシーが並んで歩いていたフードコートみたいなところ行きたい! 


言い忘れていたけど、EL JEFEはTwitterを駆使したパーシーの宣伝効果で、行く先々で大繁盛。位置情報を付けてtweetすれば、フードトラックがどこにいるのか直ぐ分かる。このtweet内容が吹き出しで表示され、鳥の鳴き声と共にTwitterのあの鳥が羽ばたいて行くとtweetされたという演出が上手い! 情報が拡散されて行くのがイメージとして伝わる。悪い情報もどんどん拡散されるけれど、良い情報も同じように拡散される。文明の利器も使い方次第だし、要するに使う人次第ということかと・・・ ちなみにSNSを駆使して宣伝したのは、キャスパーのモデルとも言える、ロイ・チョイが実際に使った方法。Twitterを使いこなすパーシーがカワイイ 新しいことをどんどん吸収して、使いこなしていく。3人の連携プレーがイイ


楽しかった旅も終わりに近づく。キャスパーはパーシーに、この旅がもう直ぐ終わること、旅が終わったらパーシーはフードトラックを降りることを告げる。パーシーは放課後や休みの日だけ手伝わせて欲しいとお願いするけど、キャスパーはダメだと断ってしまう。パーシーは料理人になりたいと思っているけれど、その道が決して楽しいだけではないことを知っているキャスパーは、同じ道に進むことに不安があるのかもしれない。どんな仕事だって楽な仕事はない。大なり小なり辛い思いや、嫌な思いはする。凡人OLちゃんにだっていろいろある(笑) でも、自分の才能で勝負している職業の人は、やりがいも大きい代わりに、その代償も大きいのかもしれない。不安もあるだろうし・・・


L.Aに到着。パーシーを母親であるイネスの元に送り、自分のアパートに戻ったキャスパー。パーシーが約束通り写真を送ってくる。名前忘れちゃったけど、1秒ずつの画像を繋いで1つの動画みたいにするアプリで作成した動画。楽しかった日々、生き生きとしたパーシーの表情。キャスパーはパーシーに電話を掛ける。放課後と休みの日にフードトラックを手伝って欲しい、ただしママに許可を貰うんだよ。嬉しそうなパーシー。


次のシーン。フードトラックが集まる広場を俯瞰で映す。EL JEFEではキャスパー、マーティン、パーシー、そしてイネスが一緒に働いていた。いつの間にか家族が1つになっていた。映画開始早々から、イネスから独立するようにアドバイスされているというセリフがあるし、その後も何かと救いの手を差し出してくれる描写から、イネスはまだキャスパーを愛していることは分かっていたけど、キャスパーがイネスに思いを残しているという描写があまりなく、むしろモリーという恋人もいたわけだから、やや強引な気がしなくもないけど、マイアミでの楽しげな様子や、数々の支援で心が動いたことは自然な流れかなと思う。仕事中にイネスと電話で話していて、「(パーシーが)愛してる!」というと、思わずイネスが「私も愛してる」と返してしまうシーンも入っていたし(笑) まぁ、ゴージャズ美女のイネスがいることでフードトラックが華やぐこと間違いなし! 


そんなEL JEFEにラムジーが訪ねて来る。不穏な空気が流れるけれど、ラムジーは意外なことを言い出す。自分はキャスパーに憧れていたのに、無難な料理を出されて失望した。だからあんな記事を書いた。その結果、あんなことになってしまったのだから、自分にはキューバサンド売ってくれないだろうと思い、人に頼んで買ってもらい食べた。その上でキャスパーに出資したいと思う。出資者になってしまえば批評は出来ない。このキューバサンドは絶品だ。自分の持っている物件を提供するので、自分の作りたい料理を作って欲しい。という主旨の申し出。それに対するキャスパーの答えは映さず、数か月後のクレジットが入り、庭付き邸宅のような外観のレストランには"EL JEFE"の看板。かなり広い店内は満席。多くの従業員が働いている。店内にはイネスもいる。そして、マーティンと共に調理するキャスパーの姿でエンド。


フードトラックをそのまま続けるのかと思ったら、まさかの和解で開店。そして、元妻と復縁して家族の絆も取り戻すと、ちょっとご都合主義的な気がしなくももないけれど、こういう悪人の出てこない、全てが夢のようにキレイに収まる映画があってもいいと思う。実際、こんなこと現実では絶対に起こらないというような内容ではないし。もちろん、フードトラックを選択しても、それはハッピーエンドだったと思うし。ただ、ジョン・ファブロー監督がこの作品に込めた思いが、こういう形で収まったのだとすれば、ご本人の理想とするところは、"自主映画でもいいから作りたい作品を作ること"だけではないのかも。


実はファブロー監督『アイアンマン』シリーズの1、2作目を監督して大ヒットさせたにも関わらず、批評家からは酷評されたそうで、続く『カウボーイ&エイリアン』は巨額の製作費をかけたものの、興行的には失敗。評価もイマヒトツだったのだそう。自身は『アイアンマン』は録画して安心して見てないので、ジョン・ファブロー監督作品で見たのは『アイアンマン2』(感想はコチラ)のみ。個人的にはとってもおもしろかったのだけど、批評家さんたちにはウケが悪かったのか 前述したとおり、今作にはロイ・チョイという人物の体験がベースとなっているわけで、この方は現在4台のフードトラックを運営しているそうだけれど、店舗は持っていない様子(参照:ロサンゼルスで屋台が人気、各国料理が一堂に|CNN.co.jp)。店舗経営をしていないのは、こだわりなのかは分からないし、映画のキャラであるカール・キャスパーと比較する意味はないかもしれないけれど、少なくとも批評家と和解して店舗開店というのは、批評家たちに自分のやりたい作風も認めて欲しいというファブロー監督のメッセージなのかなと思った。前述した酷評されれば傷つくというセリフは、監督の本心なのだろうなと改めて感じる。スポンサーや配給会社の言われたとおりに作ったのに、批判されるのは監督だけなのは理不尽という思いもあったり? とはいえ、そんな背景を考えてしんみりしたりせず、どん底に落ちた中年男性の、起死回生の物語を、コミカルにポップに描いているので、楽しんで見れると思う。


左:ロイ・チョイ 右:ジョン・ファブロー


キャストは良かったと思う。友情出演感漂うマーヴィン役のロバート・ダウニー.Jr(『アイアンマン』トニー・スターク)や、モリー役のスカーレット・ヨハンソン(『アイアンマン』ブラック・ウィドー)、そしてリヴァ役ダスティン・ホフマンの豪華キャストたちは、自分の役を嬉々として演じている様子。ロバダウとダスティン・ホフマンはともかく、主人公の現恋人役にも関わらず、完全フェードアウトしてしまうスカちゃんも、さすがの印象を残す。特別彼らでなくてもいい役を、彼らに振るってことに意味があると思うので、その辺りは良かったと思う。ちなみに、ロバート・ダウニー.Jrも『アイアンマン』までは、いろいろあったので思うところあったのかも? ほぼノーギャラで出演しているとのこと。イネスのソフィア・ベルガラのゴージャス美女っぷりと、肝っ玉母さんっぷりがラテン女性の逞しさを感じさせて良かった。マーティンのジョン・レグイザモも、このお調子者っぷりは絶対裏切るに違いないと、映画好きがゆえの深読みで勝手なハラハラ感を感じさせてくれたのも好き まぁ、そこは意図していたのかは別として(笑) でも、このあくまでお調子者テイストでありながら、実は人情に厚くていい人っていうのも、ラテン男性っぽくていい。ラテン男性のこと良く知らないけど(o´ェ`o)ゞ ちなみに、Google検索したら"ジョン・レグイザモ 身長"で検索候補が出てきたのだけど、みんな身長気になってるのかな?(笑)


息子ちゃんパーシー役のエムジェイ・アンソニーくんがカワイイ Twitter音痴のお父さんに教えてあげたり、生意気に映っちゃう場合もあるけど、その辺りは適度な生意気さで子供らしい要素になっていた。SNSを駆使して宣伝活動しちゃうのも、全然偉ぶらない。お父さんと一緒にいること、そして料理が出来ることが楽しくて仕方がない様子が伝わって来た。この辺りは脚本の上手さや、演出の上手さもあると思うけれど、やっぱりエムジェイ・アンソニーくんの演技と、健気な雰囲気のおかげ。製作、監督、脚本、主演と1人4役のジョン・ファブロー。さすがに自分のやりたいことをやっているので生き生きしている。ロイ・チョイに弟子入りしたそうだけれど、料理の腕前はかなりのもの。これは吹替えか?と思うシーンも、手元からそのままアップするカットがあるので、CGでも使っていない限りご本人が演じているのだと思う。直近見たのは『アイアンマン3』(感想はコチラ)のペッパー役で、決して痩せてはいなかった印象だけど、この役太ってるね・・・ これは役作りなのか、本当に太ってしまったのか? まぁ、いいけど(笑)


とにかく、料理が美味しそう(゜¬゜*) かなりの割合で料理を作っているか食べているので、本当にお腹が空く(笑) マイアミからL.Aまで移動するので、ロードムービーでもある。各地の風景や料理も見どころで、さらに道中の男3人(1人はチビッコだけど)の会話も楽しい。ラテン音楽も楽しい。そして、2人のゴージャス美女。目にも美味しい作品。


悪い人は出てこないし、コメディタッチで見やすいので、誰でも楽しめると思うけれど、PG12なので12歳以下のチビッコは成人保護者の同伴が必要。これは下ネタが原因かな? SNSの描写もかな? でも家族映画でもあると思うので、家族で見るのもいいかも! カップルや友達どうしで見て、その後キューバサンドのお店へGO!というのもいいかも? オススメ


『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』Official site

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【動画】「レ・ミゼラブル」ラミン出演版 ブロードウェイ公演 Trailer

2015-02-07 23:10:12 | 【動画】musical

【動画】「レ・ミゼラブル」ラミン出演版 ブロードウェイ公演 Trailer 


 

 

Raminがtweetしてたので、てっきり新しいTrailerなのかと思ったら、この動画自体は2014年6月17日に公開されたらしい? あれ?(o゜ェ゜o) とか思ったら、どうやらLes Miserables Broadwayのアイコンが変わったのかな?


よくわからないけど、動画をドゥゾ♪(っ'ω')っ))


Les Misérables Broadway: New Trailer

 


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【cinema / DVD】『ハンナ・アーレント』鑑賞@WOWOW録画

2015-02-07 00:11:20 | cinema / DVD

『ハンナ・アーレント』鑑賞@WOWOW録画

録画しといた『ハンナ・アーレント』見た。バルバラ・スコヴァが素晴らしい!ハンナ・アーレントついては、名前しか知らなかったけど、この映画のとおりなら本当に強い。彼女の様々な体験や哲学者であることが、突き動かしていた部分もあるのかな?全てを理解できてはいないけど思いは伝わった。


公開時、見たいと思っていたのだけど、連日満員と聞いてついつい見逃してた。WOWOWで放送したので録画。見てみた!


ネタバレありです!  


「1961年、大学で哲学を教えるアンア・ハーレントは、元ナチス親衛隊アドルフ・アイヒマンの裁判を取材するため、エルサレムにやって来る。アイヒマンの答弁を聞き、挙動を見ているうちに、彼自身は極悪人なのではなくて、上からの命令に従っていた凡庸な人減だったのではないかと考えるようになる。そこから悪とは何かについての考えに囚われていくが、このレポートが大きな波紋を呼ぶことになる・・・」という話で、もちろん実話。これは見応えのある作品だった。


マルガレーテ・フォン・トロッタ監督作品。構想10年だそう。パメラ・カッツと共同で脚本も手がけている。毎度のWikipediaによりますと・・・ 2013年ドイツ映画祭作品賞銀賞・主演女優賞受賞。同年バイエルン映画祭で主演女優賞受賞。2012年第25回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品。その後、2013年10月26日岩波ホールにて公開され、同ホールとしては10年ぶりに初日から2日連続で満席となったのだそう。本編内で1961年イスラエルでのアドルフ・アイヒマンの裁判記録映像が使われている。


ハンナ・アーレントについてもWikipediaで調べてみたので、自分が必要だと思った部分を抜粋しておく。ドイツ・ケーニヒスベルクの旧家に生まれる。アーレント家はドイツ系ユダヤ人。両親とも信仰を持たなかったが、幼い頃は家族ぐるみで親交のあったラビのシナゴーグ通ったが、法律的な義務からキリスト教の学校に通ったことから、複雑な宗教観を持つ。15歳の時、若い教師の授業をボイコットして放校になるなど、若い頃から逸話を残す。1924年マールブルク大学でマルティン・ハイデッカー(Wikipedia)と出会い、哲学に没頭する。ハイデッカーとは一時期不倫の関係にあった。1940年ドイツ共産党を経験した活動家ハインリッヒ・ブリュッヒャーと結婚。第二次世界大戦が始まり、1940年にアメリカ合衆国へ亡命。1951年「全体主義の起源」著し、全体主義について分析。1963年にニューヨーカー誌に「イエルサレムのアイヒマン -悪の陳腐さについての報告」を発表し、大論争を巻き起こした。1975年12月4日心臓発作により死去。享年69歳。彼女の哲学の原点は「人間のなしうる事柄、世界がそうありうる事態に対する言語を絶した恐れ」であったそうで、「リアリティとは"ナチは私たち自身のように人間である"ということだ」と語ったのだそう。


長々Wikipediaを見ればいい情報を記載したけれど、備忘メモでもあるけれど、やっぱりこの「人間のなしうる事柄、世界がそうありうる事態に対する言語を絶した恐れ」という部分と、「リアリティとは"ナチは私たち自身のように人間である"ということだ」ということが、本作で描かれている部分についても重要なのかなと思ったから。とはいえ、自身は哲学についてはサッパリ分からないし、この文言を読んでも説明できるわけでもないし、この映画を見ただけでハンナ・アーレントの思想の本質を理解できているのか自信はない。でも、その辺りを映画は分かりやすく見せてくれていたと思う。もちろん、簡単ではないので、それが自分の中でしっかりとした形になって、言葉にできるわけでもないのだけど・・・


映画は初老の男性がバスを降りたところで、複数の男性に連れ去られるシーンから始まる。この男性がアドルフ・アイヒマン(Wikipedia) 元ナチス親衛隊隊員で中佐。ホロコーストに関与、強制収容所へ送る指揮をとった人物。アルゼンチンに潜伏していたところを逮捕され、エルサレムで裁判にかけられるころになった。ドイツ系ユダヤ人で自身もホロコーストから脱出した経験を持つハンナ・アーレントは、この裁判に強い関心を持ち、傍聴を申請し許可される。ハンナがどういう手順で傍聴することになったのか忘れてしまったのだけど、最初からニューヨーカーの取材ということで参加したったかな? 邦題は『ハンナ・アーレント』だし、原題も『Hannah Arendt』だけど、ハンナ・アーレントの人生を描いた作品ではない。彼女がアドルフ・アイヒマンの裁判を傍聴し、感じたことを記事にして、それが波紋を呼び、それでも自身の主張を曲げなかったということを描いている。でもそれが、ある意味彼女自身を描くことになっているのかもしれない。


前述したとおり映画で描かれるのは、ハンナ・アーレントが「イエルサレムのアイヒマン -悪の陳腐さについての報告」を出版し、波紋が広がるまでを描いている。一応のオチはついているけれど、実際この波紋がどうやって収まったのかは不明。まぁ、思想の違いなので、いくら説明しても聞く耳もたない人はいるだろうし、彼女の考えについて理解できても受け入れられない人もいるだろうから、自然に波が引くのを待つしかないかも・・・ 


後ほど追記!


『ハンナ・アーレント』Official site

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【ぶらぶら美術・博物館】「みちのくの仏像展」

2015-02-06 23:16:11 | tv

【ぶらぶら美術・博物館】「みちのくの仏像展」

毎週1つの美術展などを取り上げて紹介する番組「ぶらぶら美術・博物館」。旧blogでは何度も記事書いたけど、当blogに移ってからは初めて。山田五郎氏を指南役として、おぎやはぎ&高橋マリ子が美術品などを見学するという形式。もちろん、美術館の研究員の方の説明も入るので、とても分かりやすく、でも楽しく見ることが出来る。

そんな「ぶらぶら美術・博物館」で、近々見に行こうと思っている、「みちのくの仏像」展が取り上げられるということで、見てみた! 東京国立博物館で開催中の「みちのくの仏像」だけでなく、仏像のルーツを探るということで、同じ敷地内の法隆寺宝物館で法隆寺の仏像を、東洋館でガンダーラの仏像などを鑑賞。いつも金曜の夜間に行くことが多いので、メインの企画展とせいぜい常設展しか見れないので、貴重な放送だった。

ということで、以下は鑑賞時の参考にしようと、備忘メモ的にしておいたtweet。こちらも備忘メモ的に資料追加!

聖観音菩薩立像:じょうはく←漢字出ない 右肩から掛ける衣を纏う 東北の仏像は仏であり、神でもある

じょうはくは、条帛と書くらしい。仏像の知識・装身具と衣(写真画像で学ぶ)|仏像ドットコム・東洋仏所

国宝 薬師如来坐像:奈良から仏師を招いて造った 欅←東北ではよく使われる。硬い。金箔と木の粉

仏像の素材については、木彫、塑像、奪活乾漆、鋳造、石造などがある。一番多いのは木彫なのかな? 材質としては檜や榧などが多いらしく、硬い欅を使うのは珍しいとのこと。仏像の材質|仏像ガイド


 · 3時間3時間前

重文 薬師如来坐像:最澄作の写し? 欅 額が狭い←最澄特徴 脇二体は持国天、増長天 持国天は東日本大震災で薬師如来に倒れてしまった 邪鬼が雑w

薬師如来の配置としては、中央に薬師如来座像、脇侍に日光菩薩&月光菩薩、四天王、十二神将(Wikipedia)が取り囲むという形なのかな? 新薬師寺は日光月光菩薩と四天王はおらず、十二神将が取り囲む形だけど・・・ 位からいくと、十二神将も天部らしいので、四天王と同じなのか? うーん・・・ 仏様の種類・ランキング・菩薩|飛不動 龍光山 正宝院

岩手県 薬師如来坐像:貞観大地震と東日本大震災を耐え抜く

貞観大地震(Wikipedia)のことは全く知らなかった! どうやら平安時代前期の貞観11年に東北地方で巨大地震があったらしい。この薬師如来様は、貞観大地震と東日本大震災の1000年に1度と言われる巨大地震を体験された。感慨深い
 

十二神将:慶派を研究して造った? 躍動的! これ絶対見たい!!

この十二神将はホントに躍動感があって、ちょっとコミカルな感じもあって好き 慶派の影響というのもよく分かる! 慶派(Wikipedia)というのは、運慶・快慶を輩出し、鎌倉時代に活躍した大仏師集団。

円空 地蔵菩薩、十一面観世音、阿弥陀如来? 造り始めて3年目くらい? まだ荒々しさはない

円空は生涯12万体の仏像を残したとされる名仏師。鑿の彫り跡を残した、荒々しさの中に、素朴でかわいらしい表情が特徴。今回展示の3体は、まだ彫り始めて3年目頃の作品ということで、円空にしては細部まで彫っている印象。これも見たい!

ということで、近々行ってくる 

ぶらぶら美術・博物館:毎週金曜 20:00~@BS日テレ

「ぶらぶら美術・博物館」番組サイト|BS日テレ

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【100分 de 名著】「フランケンシュタイン」#1

2015-02-04 23:58:51 | tv

【100分 de 名著】「フランケンシュタイン」#1 @Eテレ

ある1つの作品を題材として、1回25分×4回の100分で読み解いていくという番組。伊集院光とNHKアナウンサーが専門家を招いて教えてもらうという形式なので、全く作品に対する知識がなくてもよく分かる。海外文学から般若心経まで幅広いのも魅力。とはいえ、興味のある作品しか見てないけど・・・(o´ェ`o)ゞ

今回取り上げるのはこちら( ´∀`)つ

継母の連れ子クレアを連れて、シェリーと駆け落ち。クレアとバイロンは愛人関係に。クレアを通じてバイロンから知識を得る。バイロンの友人の医師ポリドリの影響もあり? ポリドリの「吸血鬼」を元に。ブラム・ストーカーは「ドラキュラ」を書いた

「フランケンシュタイン」の語り手は3人。ウォルトン→フランケンシュタイン博士→怪物 ウォルトンが姉に宛てた手紙の内容として描かれている。リアリティを出すため?

今回見てみようと思ったのは、昨年劇場公開された英国ナショナルシアターLIVEの「フランケンシュタイン」を見たから。その名の通り英国ナショナル・シアターで上演された作品をライブ録画したものを、映画館で上映する企画。「フランケンシュタイン」は映画監督のダニー・ボイルが演出し、主演の怪物とフランケンシュタイン博士役を、ベネディクト・カンバーバッチとジョニー・リー・ミラーが交互に演じるという革新的な企画。この舞台が素晴らしかった! その時の感想は、コチラ(「フランケンシュタイン」|・*・etoile・*・)コチラ(「フランケンシュタイン」鑑賞|・*・etoile・*・)。

その時にも自分なりに調べてみたのだけど、やっぱり知識としては不足していると思うので、今回「100分 de 名著」で取り上げられたのはウレシイ! ということで、第1回の今回は作者であるメアリー・シェリーと、作品が生まれた背景の紹介。自身で調べた部分と重なるところがあったので、知っている部分もあったけど、駆け落ちに義理の妹を連れて行っていたこと、彼女がバイロンの愛人になっていたことは知らなかった・・・ あと、ドラキュラに元ネタがあったとは?

怪物は想像主に捨てられた悲しみから"怪物"になっていく

ということで、次回からは物語に入って行くようなので楽しみ! これは続けて見る

100分 de 名著:毎週水曜 23:00~@Eテレ

100分 de 名著|Eテレ

 

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【cinema】『きっと、星のせいじゃない』(試写会)

2015-02-04 03:10:39 | cinema

'15.01.20 『きっと、星のせいじゃない』(試写会)@有楽町朝日ホール


CheRishさんで当選 いつもありがとうございます! 実はCheRishさんでは『エクソダス』も当たっていたのだけど、体調崩して行けなかった 『エクソダス』お声掛けしてキャンセルしてしまった、こぶたさんをお誘いして行ってきたー



ネタバレありです! 結末にも触れています!


「17歳のヘイゼル・グレイス・ランカスターは末期ガン患者。両親に勧められてイヤイヤ出席したガン患者の集会で、オーガスタス・ウォルターズと出会う。自分の病状を気にして、彼に恋することを戸惑うけれど、オーガスタスの一途な思いが、ヘイゼルにある奇跡を起こす・・・」という感じの話。実はあまり期待せずに見たのだけど、これはなかなか良かった。ありがちな難病モノだろうと思っていたのだけど、これは青春映画で恋愛映画。そして、家族の映画でもある。


公式サイトや、Wikipediaによりますと、2012年1月10日に出版され、ベストセラーとなったジョン・グリーンの「さよならを待つふたりのために」の映画化。この作品は、ジョン・グリーンが小児病棟で牧師見習をしていた時に知り合った、エスター・グレース・アールという少女との出会いをきっかけに描かれたそうで、彼女は2010年に16歳で亡くなっている。そのためもあってか、映画化の話が出た時、グリーンは乗り気ではなかった。『トワイライト』(感想記事トワイライト ~初恋~』、『ニュームーン/トワイライト・サーガ』)シリーズでもおなじみのプロデューサー、ウッィク・ゴットフリーの「あなたはガンの本を書いたわけではないし、私たちもガンの映画を撮るつもりはない」という言葉で、映画化を許可したとのこと。


監督はジョシュ・ブーン。自伝的作品『Stuck in Love』で長編デビュー。デビュー作にして、ジェニファー・コネリー、ローガン・ラーマン出演というのは、実力が認められたと言えるのかな? ちなみに今作にも出演しているナット・ウルフも出演している。脚色はスコット・ノイスタッター&マイケル・H・ウェバー。2人はウェバーが1995年トライベッカ・プロダクションズ・インターンシップに応募した際に、ノイスタッターが雇用して以来コンビを組むことが多く、2人の共同作品としては『(500)日のサマー』(感想はコチラ)が有名。実際、批評家などの間では、シャイリーン・ウッドリーと脚本の評価が高いのだそう。ちなみに2人の次回作は2015年公開の『ペーパータウン』で、なんとこちらにもナット・ウルフ出演! ナット・ウルフくん売れっ子?!


2012年1月31日、20世紀FOX傘下のFOX2000が映画化権獲得。2013年2月19日監督と脚本家が決定。3月19日シャイリーン・ウッドリーの主演が決定。原作者のジョン・グリーンはメイ・ホイットマンに演じて欲しかったようだけれど・・・ 5月10日にはアンセル・エルゴート、7月23日にはローラ・ダーン、ナット・ウルフの出演が決定。9月6日にはジョン・グリーンがtwitterで、ヴァン・ホーテン役をウィレム・デフォーが演じるとtweetしたとのこと。ちなみに、ジョン・グリーン自身もヘイゼルのカンニューレが何なのか聞いてしまう少女の父親役でカメオ出演したそうだけれど、残念ながら公開版ではカット 2014年9月16日に全米で発売になった、Blu-ray&DVD版には収録されているとのこと。2013年8月26日ペンシルベニア州ピッツバーグで撮影開始。重要なシーンとなる教会は、ピッツバーグ郊外のレバノン山にある聖パウロ聖公会で行われたのだそう。そして、もう1つ重要なシーンであるアムステルダムの運河沿いのシーン。なんと、このシーンで使われたベンチが2014年7月2日に盗まれてしまい、現在も見つかっていないのだそう。シャイリーンもしくは、アンセルのファンの仕業なのかは不明。2014年6月6日公開。全世界で3億400万ドルの興収を記録。Rotten Tomatoesの支持率は80%、6.8点を得たのだそう。


さて、長々Wikipediaや公式サイトを見れば分かることを書いてきましたが、一応個人メモ的なものなので(o´ェ`o)ゞ  ということで本題! 主人公のヘイゼル・グレイスは映画冒頭から末期の肺ガンであり、そのことを本人も知っているという状態から始まる。13歳の時に発病し、一時は昏睡状態に陥ったヘイゼル・グレイスは、投薬による経過状態を提出する、いわゆる実験台になることで、開発中の薬を使用。これが奇跡的に効果を発揮し、現在は小康状態を保っている。とはいえ酸素ボンベを手放すことはできず、学校に通うこともできない。当然、完治したわけではなく、いつ容体が急変するかも分からない。末期ガンであることを自覚しているなんて、主人公が大人であっても見ている側も辛いけれど、それがまだ17歳の少女であることがより辛い。13歳までの彼女にはいろいろな夢があったでしょうけれど、現在の彼女には1年後すら夢見ることはできないわけで、なので母親から勧められたガン患者の集いにもしぶしぶ参加している。アメリカ映画でよく見かける、ガン患者やアルコール中毒患者など、共通の問題を抱えた人々が集い、円形になってお互いの話を聞くあれ。あれを何て呼ぶのかイマヒトツ分からないのだけど、『ラビット・ホール』(感想はコチラ)の記事にも書いたけど、この集いで救われる人はたくさんいると思うのだけど、向いていない人もいるとは思う。ただし、ヘイゼル・グレイスはここで運命の出会いをするので、この時点で彼女が参加を渋っているのは、その運命との落差を出しているだけかも? そして後の伏線というか、常に彼女の根底にあった思いというか・・・


母親に連れられて、いつもの集いにやって来たヘイゼル・グレイスは、入り口で見慣れない青年とぶつかる。会場で、自分に熱い視線を送ってくる彼は、1つ年上のオーガスタスで、親友であるアイザックの付き添いで参加したのだった。眼球にガンができたため、片目を摘出したアイザックは、もう片方の目にも転移していて、近々摘出手術を受けることが決まっている。でも、自分には素敵な彼女がいるから幸せだと語る彼は、やや強がっている気がしなくもないけれど、そうやって自分を保っているのかも・・・ 高校のアメフト部のヒーローだったオーガスタスは、骨肉腫で右足の膝から下を失った。でも、今は再発もなく元気だという。オーガスタスが人の記憶に残りたいと発言すると、人類が滅亡してしまえば意味がないと発言するヘイゼル・グレイス。どちらの意見も間違っているわけでないし、ここはお互いの意見を発表し合う場所なのだから、反対意見が出てくることもある。だからといって、全否定するような発言をするのはなかなかスゴイなと思ったりするけれど、不思議と嫌悪感はない。生意気で嫌な女の子だとも思わないし、自暴自棄になって破滅的な考え方をする子だとも思わない。彼女の思考がそういう傾向にあるのは確かだし、それには間違いなく病気が関係していると思うけれど、その病気ときちんと向き合って、真剣に生きていることが伝わって来るからだと思う。


オーガスタスも同じ気持ちだったのか、自分の意見に反対意見を唱えられても、ますます彼女に惹かれた様子。早速、猛アプローチ。ヘイゼル・グレイスを映画に誘う。てっきり映画館へ行くのかと思ったら、向かったのはオーガスタスの自宅。自宅には彼の両親もいて、ヘイゼル・グレイスを快く受け入れてくれる。舞台となっているのは、ペンシルベニア州の田舎町。映画館もそんなに近くにはないのかもしれないし、オーガスタスは現時点ではガンの再発はしていないとはいえ、全くの健康体とは言えないのかもしれない。なので、自宅の地下には彼の趣味の部屋が作られている。この部屋で映画を見ることが彼の楽しみ。結局、映画を見たんだっけ? 見てなかったような気はするけれど、映画の好みも、読んでいる本も全然違うのに、2人の会話はどんどんはずんで、とっても気が合っていることが分かる。その感じを見せるのが上手い。2人が恋に落ちることを知ってて見ているわけだから、伝わって当然という気もするけれど、その過程に共感出来たり、好感が持てるって重要。そういう意味では、とっても良かったと思う。


2人が使っているのってメッセンジャーなのかな? アメリカの10代の子たちが、どのツールを使って会話しているのか分からないのだけど、LINEではないよね? まぁ、LINE的なツールを使って会話をするんだけど、このシーンがカワイイ! 2人のウキウキ感もそうなんだけど、メッセージが手描きっぽい吹き出しで表示される。この感じがとってもカワイイ。一つ間違えると、やり過ぎだったり、あざとかったりしちゃうけど、そうはなっていない。本当にポップでカワイイ 2人が盛り上がったのは、ヘイゼル・グレイスの愛読書「大いなる痛み」について。どうやら、主人公は若くして亡くなってしまい、未完成のような形で終わっているらしく、2人が気になっているのは、その後残された人々がどう過ごしたか。もちろん2人で話していても正解は出ない。だったら作家に聞いてみようとなるわけで、それはヘイゼル・グレイスが既に試し済み。残念ながら返信はなかった すると、数日後オーガスタスからビックリニュースが! なんとヴァン・ホーテンの秘書から返信があったというのだった。早速、ヴァン・ホーテンにメールするヘイゼル・グレイス。彼からの返事には、2人が聞きたかった答えは書かれていなかったけれど、アムステルダムに来ることがあれば会いに来て欲しいというメッセージが! 大興奮のヘイゼル・グレイス。母親のフラニーも喜んでくれるけれど、ヘイゼル・グレイスの治療にお金がかかっている一家には、アムステルダムに旅行する余裕はなかった。まぁ、ヘイゼル・グレイスの場合、健康な女子高生が旅行するのとはわけが違うだろうし・・・


この件をオーガスタスに話すと、彼は難病の子どもたちの夢を叶えるウィッシュ・プロジェクトを思いつく。でも、ヘイゼル・グレイスは既にディズニーランドに行って使ってしまっていた まぁ、お気づきかと思いますが、この件はまだウィッシュ・プロジェクトを使っていないオーガスタスが、彼が友人であるヘイゼル・グレイスと共に、共通のファンであるヴァン・ホーテン氏に会いに行きたいと申請し、承認されることで解決する。この辺りをご都合主義と感じるかどうかってこともあるけど、2人の思いを叶えてあげたいという観客の思いは、プロジェクトの主旨とピッタリ一致して全く気にならない。それは、前述した手描きの吹き出しが表示されるようなポップな描き方と相まって、おとぎ話的な魔法のような感覚で見れたりするからかもしれない。


夢が叶うかもしれないということで興奮したのか、ヘイゼル・グレイスは肺に水が溜まって呼吸困難となり、昏睡状態になってしまう。心配したオーガスタスは毎日病院に通うけれど、家族以外の面会は不可とのことで、ICUで眠るヘイゼル・グレイスのそばに行くことも出来ない。実はオーガスタスがこの時病院に通っていたことは、後に大変ショックなことに繋がるのだけど、この時点では全く何の情報も与えられていないので、ヘイゼル・グレイスはもちろん見ている側も分からない。でも、その事実を後から知ることで、彼の誠実な人柄や、それゆえの苦悩を知ることになる。それはとても良かったと思う。


一命を取りとめたヘイゼル・グレイスは一部の医師の反対に合うけれど、賛同してくれた女性医師の尽力もあって、無事(?)アムステルダムに行けることになる。同行するのはオーガスタスと母親のフラニー。初めての海外旅行に興奮気味の2人。母はなるべく2人の時間を作ってくれる。実はヘイゼル・グレイスは自分の病状を考えて、オーガスタスと恋人同士になることをためらっていた。それは、残された彼を思ってのこと。でも、母としては彼女に恋して欲しかったのだと思う。それは単純に恋も知らずに娘を死なせなくないという、親心のエゴ的なものではなく、恋することによって得る喜びや、見えて来る世界を見せてあげたいというような・・・ まぁ、母親がずっと一緒では、友人どうしでも楽しめないけれど(笑)


オーガスタスはスーツ、ヘイゼル・グレイスは母親が用意してくれていたワンピースを着て、ヴァン・ホーテン氏が予約してくれたレストランへ向かう。2人はウォルターズ夫妻として通されて、最高のおもてなしを受ける。全てヴァン・ホーテン氏が用意してくれたこと。シャンパンを飲む2人があまりにキラキラしてて、見終わったらシャンパン飲みたくなって、乾杯しちゃった(笑) 2人がシャンパンを飲むシーンは後にもう一度出てくる。このシーンとの対比となっているけれど、どちらも印象的でいいシーン。末期ガン患者がお酒飲んで大丈夫なのか?とか、ヘイゼル・グレイスは未成年なのでは?というツッコミは野暮! ホントに素敵なシーン。そして少々ベタな展開のこのシーンが、こんなにキラキラしているのは、2人の命の輝きでもある。


そんな素敵な夜をプレゼントしてくれたヴァン・ホーテン氏との対面に胸を弾ませて向かったものの、ドアベルを鳴らしても反応がなく、諦めかけたところに美人秘書が迎え入れてくれたものの、アパートの中は散らかり放題。なんだか今まで感じていた紳士的なイメージと違うような・・・ 現れたのはウィスキー片手にガウン姿のだらしない中年男。どうやら今回のメールなど一部始終は、美人秘書が独断でしていたことだったらしい。完全にアル中という様子で、2人の相手をする気など一切なく、呂律もあやしく毒舌ばかり。あなたに会いにわざわざ来たのにと言っても、茶化してばかりで話にならない。秘書も呆れた様子。怒りをぶつけてヴァン・ホーテン家を後にしても、傷ついた心は癒えない。ヴァン・ホーテンがもともと嫌な人物なのか、スランプでアルコールに溺れてこんなことになってしまったのか、この時点では不明だけど、例えどんな状況だろうと、礼儀正しく挨拶した2人に対して、こんな態度はないわけで・・・


追って来た美人秘書がお詫びにアンネ・フランクの家へ案内してくれることに。「アンネの日記」は読んだけれど、その舞台となった隠れ家が、映画で重要な場所として描かれる。まだ10代だったアンネには、この家の中から出ることは出来なかった。彼女がこの家を出た時は、ゲシュタポに発見されて、アウシュビッツへ移送される時だった。そして、彼女はそこで亡くなった。唯一の救いは、この家で一緒に隠れていた一家の息子と淡い恋をしたこと。肺ガンのヘイゼル・グレイスにとって、階段の登り降りは大変な重労働で、直ぐに息が切れてしまう。隠れ家にはエレベーターがないので、美人秘書は諦めようと言うけれど、ヘイゼル・グレイスは行きたいと言う。読書好きの彼女は「アンネの日記」を読んでいたのかもしれないし、簡単に諦めたくはなかったのかも。隠れ家なので、当然最終的には狭く急なハシゴ段になる。苦しそうな息をしているヘイゼル・グレイス。酸素ボンベもオーガスタスに託し、それでも頑張って登る。やっと最上階のアンネたちが暮らした部屋に着いた感動で、ヘイゼル・グレイスとオーガスタスはキスをする。すると自然と周りから拍手が もちろん、酸素ボンベを抱えた彼女の頑張りを見ていたからだけろうれど、普通だとベタ過ぎると感じてしまいそうなこのシーンが、とっても映画的で素敵な場面に見える。そういうのが上手い。


その夜、2人は結ばれる。自分の足は膝から下がないのだと告白するオーガスタスを気遣うヘイゼル・グレイス。ここも素敵なシーンだった。そして翌朝、ヘイゼル・グレイスを散歩に誘ったオーガスタスは、運河沿いのベンチで衝撃的な告白をする。ヘイゼル・グレイスが緊急入院していた時、腰に痛みを感じて精密検査を受けた。結果は、全身にガンが転移していた。もう、手の施しようがない・・・ そんな展開になると思っていなかったので、自分も衝撃を受けたのか、その後ヘイゼル・グレイスがどう答えたのか、それに対してオーガスタスがどう答えてこのシーンが終わったのか覚えていない。次に思い出せるのは、3人の帰国をヘイゼル・グレイスの父親が迎えてくれた空港のシーン。自分でもちょっとビックリ∑(*゜ェ゜*)


地元に戻り気丈に振る舞っていたオーガスタスだけど、ヘイゼル・グレイスは夜中に彼からの電話で起こされる。タバコを買いにガソリンスタンドへ来たけれど、動けなくなってしまったと言うのだった。こんなことも自分一人で出来なくなってしまったと泣くオーガスタス。辛い・・・ 人は誰でも皆死ぬ。突然の事故で亡くなるのでなければ、病気ではなく老衰であっても、体力が落ちて行くのだろうと思う。でも、まだ18歳の彼のこの姿を見るのは本当に辛い・・・


ヘイゼル・グレイスと親友のアイザックは、ある日オーガスタスから教会に呼び出される。自分の大切な人だけで生前葬をしたいというのだった。以前頼まれていた弔辞を述べる2人。それぞれとっても良かった。ヘイゼル・グレイスもアイザックもガン患者だから、自分たちの命の期限と向き合っている。その上で出てきた言葉はとても素直。そして、そういう3人だから分かり合えるものがあるのだと思う。


ヘイゼル・グレイスのナレーションで、病で死の床にある患者は、死期が近づくと何故か体調がとても良くなる日があるのだと言う。嘘のように体が軽く、痛みもない。一瞬治ったのではないかとさえ思う。でも、それは錯覚で、その数日後亡くなることが多いという・・・ そんな1日だったのか、ヘイゼル・グレイスとオーガスタスはピクニックに出かける。そこで2人はシャンパンを飲む。アムステルダムのキラキラしたシャンパンとは違うけれど、このシーンもしんみりしたシーンではない。穏やかなこのシーンも好きだった。


数日後、オーガスタスは亡くなった。ヘイゼル・グレイスのナレーションによれば、最後は苦しんだようだけれど、そのシーンは描かれない。前述したとおり、製作者の意図としては"ガン"の映画ではないということなのでしょう。オーガスタスの葬儀で、弔辞を求められたヘイゼル・グレイス。本当に言いたいことは別にあったけれど、皆が求めているであろう弔辞を述べる。それでいい。それが、配慮であり、優しさでもある。真実がどうであれ、自分が思っていることをそのまま発言することが、人を傷つける場合もある。時と場合を考えるというのは、彼女が大人になった証拠。


帰ろうとしていると車の窓を叩いてくる人物が・・・ ヴァン・ホーテンだった。実はオーガスタスは、あの後も彼と連絡を取り合っていて、彼の葬儀に参列して欲しいとお願いしていたのだった。2人が大好きだった「大いなる痛み」は実は彼の実体験。残された家族の1人はヴァン・ホーテン自身だった。彼は今もその苦しみから抜け出せていない。彼は何か抽象的なことを、ヘイゼル・グレイスの問いの答えとして語るけれど、ヘイゼル・グレイスの胸を打つことはなかった。ヴァン・ホーテンから受け取ったオーガスタスの手紙を読み、涙を流すけれど、悟ったような表情で車を運転し、墓地を後にするヘイゼル・グレイスの姿が印象的。きっと、彼女なりの「大いなる痛み」の答えを見つけたのだと思う。


自分が愛する人を残して逝くと思っていたヘイゼル・グレイス。でも、自分が残される側になったことで、その痛みを抱えて生きていくことは、辛いことばかりではないのだと気づいたのかもしれない。『ラビット・ホール』(感想はコチラ)の中で、自身も息子を亡くした母親が、事故で息子を亡くした主人公に、悲しみを小石に例えるシーンがある。「石はいつかポケットの中に入る大きさになる。ポケットにあることを忘れる時もあるし、時にはポケットに手を入れることもある、それでもポケットに石を入れて生きていくのは、決して辛いことではない」という主旨のセリフが思い出される。とはいえ、これは先日14年3ヶ月一緒に暮らした飼い猫を亡くした時、お友達のtomocoさんが引用してくれた言葉でもあるのだけど・・


キャストは良かったと思う。若い主演2人を支えたベテラン俳優たちは良かった! 母親のローラ・ダーンは、久しぶりに見た気がするけど、髪型は以前のままの前髪厚めながら重さを感じない無造作ヘア。以前と変わらない髪型ゆえに老けた感が漂うけれど、末期ガンの娘を持つ母親だからむしろOK! おそらくフラニーとしても初めてのアムステルダムだったと思うけれど、2人を送り出した後も娘を心配してホテルの部屋で過ごしていたのじゃないかと思わせる。それが正解なのかは分からないけれど、そう思ったのはローラ・ダーンの演技ゆえ。良かったと思う。ヴァン・ホーテン役のウィレム・デフォーは、怖くて滅茶苦茶で、人を怖気させるけど、寛大で魅力的な人物をということでキャスティングされたそうだけれど、納得という感じ。初対面の嫌なヤツ感丸出しの時ですら、魅力的だった。結局、彼の助言は必要なくなってしまったヘイゼル・グレイスだけど、オーガスタスを支えていたのは、彼とのやり取りもあったのだと思うので、全く描かれていないそれを感じさせたのはさすがの演技。


オーガスタスのアンセル・エルブートは、アメフト部のスター選手という、いわゆるハイスクール・ヒーローから一転、ガン患者となってしまったわけだけれど、それでも失わない真っ直ぐさを感じさせていたと思う。演技が特別上手いとは思わなかったけれど、本人の一生懸命さが役にも反映して、それが胸打つこともある。『ダイバージェント』(未見)に続いての、シャイリーン・ウッドリーとの共演だそうで、息も合っていたように思う。ヘイゼル・グレイスのシャイリーン・ウッドリーは、『ファミリー・ツリー』 (感想はコチラ)でも上手いと思っていたけど、この演技も良かった。どうしてもこの役が演じたくて、原作者のジョン・グリーンに手紙を書いたそうだけれど、150人いたヘイゼル・グレイス候補の中から、50人に会ったというジョシュ・ブーン監督は、10~15秒で彼女に決定したと語っている。まぁ、脚色もありかもだけど(笑) 『ファミリー・ツリー』の時より、やや丸くなってしまった印象で、時々末期ガン患者に見えないくらい健康的だったりもするけど、全編鼻チューブで熱演していたし、これは"ガン"の映画ではないのでOK! 一生懸命生きているヘイゼル・グレイスの思いが伝わって来た。


"ガン"の映画ではないと言いつつも、ガン患者が主人公なのだから、当然治療シーンなども出てくるし、会話にも登場する。だから、感想もどうしても、ガン患者であること前提とした内容になっている。でも、これは製作者が作者に語ったとおり、あくまで"ガン患者"を主人公とした、青春映画であり、恋愛映画であり、家族の物語でもあるのだと思う。そして、どう生きるか、どう死ぬのかという、尊厳の映画でもあるのだと思う。それこそが、作者が気にしたことであり、製作者が守りたかった部分なのかなと思った。


重いテーマをポップに見せたのが良かった。前述したけど、2人の会話の手描きの吹き出しがとってもカワイイ。ヘイゼル・グレイスのポップな部屋も好き。アメリカの小さな田舎町と、アムステルダムという対比も良かった。


今、青春を過ごしてる若い人たち、もしくはその親世代の方にオススメ! 難病モノではあるけどデート映画としてもいいかも? シャイリーン・ウッドリー&アンセル・エルブート好きな方是非!


見た後、シャンパン飲みたくなる! あと、Okayって言いたくなるかも?←ないか(笑)


『きっと、星のせいじゃない』Official site

コメント (6)
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【Googleのロゴ】鬼はそと、福はうち

2015-02-03 00:19:21 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!

鬼はそと、福はうち


2月3日は節分なのね?

節分て毎年、2月2日なのか3日なのか4日なのか分からなくなっちゃう・・・


クリックすると"節分"の検索画面へ。

とりあえず毎度のWikipediaで調べてみた!

 

節分(せつぶん/せちぶん)は、雑節の一つで、

季節の始まりの日(立春立夏立秋立冬)の前日のこと。

節分とは「季節を分ける」ことをも意味している。

江戸時代以降は特に立春(毎年2月4日ごろ)の前日を指す場合が多い。

この場合、節切月日の大晦日にあたる。


本項目では、立春の前日の節分、およびその日に行われる伝統的な行事について述べる。

大寒の最後の日であるため、寒さはこの日がピークである。

 

一般的には「福は内、鬼は外」と声を出しながら福豆(炒り大豆)を撒いて、

年齢の数だけ(もしくは1つ多く)豆を食べる厄除けを行う。

また、邪気除けの柊鰯などを飾る。

これらは、地方や神社などによって異なってくる(後述)。


とのことで、そもそもは平安時代頃から行われている「追儺」から生まれた

ということらしい・・・

その他、詳しくはWikipediaで!


検索画面のロゴはこんな感じ

 

よい節分を~

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