大橋みつるの平和ト-ク・・世直しご一緒に!

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このような事件を二度と起こさないために、徹底して真相を解明し、教訓をくみとることが必要です。

2015-08-03 | 市民のくらしのなかで

岩手いじめ事件

命の叫びがなぜ共有されない

 
 岩手県矢巾町立中学校の男子生徒が自ら命を絶った事件で、同中学校は「いじめが自殺の一因」とする調査報告書をまとめました(7月26日)。学校側は、6件のいじめがあったことを認めましたが、「(当時は)いじめという認識をもっていなかった」といいます。なぜ生徒の訴えが受けとめられず、対応が されなかったのかなど、肝心な点はあいまいです。このような事件を二度と起こさないために、徹底して真相を解明し、教訓をくみとることが必要です。

必死の訴え何度もあった

 今回重大なことは、自殺した男子生徒が担任と交わす「生活記録ノート」に、「実はボクさんざんいままで苦しんでたんスよ?なぐられたりけられたり 首しめられたり」「もう市(死)ぬ場所はきまっているんですけどね」などと何度も書いていたことです。いじめられ、死を考えていることを、必死の思いで訴えていたのです。

 2011年の大津市いじめ自殺事件では、被害生徒が担任に「いじめではない」といい、翌週アンケートをして対応することとなり、深刻な手遅れとな りました。ところが今回は生徒が“いじめられている、死にたい”と何度も書いたにもかかわらず、手だてがとられませんでした。これでは、子どもたちは本当に救われません。

 報告書によると、担任は男子生徒を「常に気遣い、配慮してきた」といいます。「ノート」で交わした言葉以外にもさまざまな声かけをし、話を聞いていました。

 しかし、そうした気遣いが、なぜいじめ認知につながらなかったのか、わかりません。さらに疑問は、担任はなぜ周りに相談しなかったのかです。その点を検証しなければ同じことが繰り返されてしまいます。今後の第三者委員会で事実関係を明らかにし、全国で共有できるようにしたい点です。

 「いじめかな」と少しでも疑いがあれば、ただちに全教職員で情報を共有し、命を最優先にするすみやかな対応が必要なことは、数々のいじめ事件から 導きだされた重要な原則です。日本共産党も12年に発表したいじめ問題についての「提案」でこの原則を強調しました。この点がより具体的に深められなければなりません。

 同校は昨年から「いじめはゼロ」と報告していました。校長は会見で「個々の教員が話をしやすい環境を私の方でつくれなかった」とのべました。校長について報告書は「部活動も盛んで、落ち着いた学校という意識を持っていたが、それに伴う過信、心の隙のようなものがあった」としています。教職員みんな が、子ども一人ひとりのことを温かく語り合いながら丁寧に育てる。そんな原点を大事にする学校が必要です。

 報告書では、1学級40人近い生徒と少ない時間の中でやりとりする教職員の姿が浮かび上がります。政府は、誰もが指摘する教員の超多忙化の解消など、条件整備に正面からとりくむべきです。

おとなが真剣に向き合い

 事件のあった学校では、生徒たちがいじめをなくすために自主的な行動を始めているといいます。「いじめをなくしたい」という願いは多くの子どもに あります。子どもの中にいじめを止める人間関係をつくるとともに、おとなが真剣に事件に向き合い、事実を明らかにすることが求められています。

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核兵器禁止条約の実現を妨げ、戦争法案を強行しようとする安倍政権を退陣させよう」と呼びかけました。

2015-08-03 | 戦争だけはやめてほしい

原水爆禁止2015年世界大会

被爆70年 核兵器廃絶の転機に 広島で国際会議始まる

 

 原水爆禁止2015年世界大会の国際会議が2日、広島市内で始まりました。4日まで、被爆者や日本の草の根の活動家、海外代表らが一堂に会し、被爆70年を核兵器廃絶への転機にしようと熱い討論を繰り広げます。


写真

(写真)原水爆禁止2015年世界大会国際会議で紹介される海外代表の人たち=2日、広島市中区

  しの笛による「原爆を許すまじ」の演奏と黙とうで始まった開会総会で、原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の沢田昭二代表理事が主催者報告に立ち ました。核不拡散条約(NPT)再検討会議では、核兵器廃絶を求める勢力が核保有国を追いつめていることが示されたと強調。「被爆国としての期待に背いて 核兵器禁止条約の実現を妨げ、戦争法案を強行しようとする安倍政権を退陣させよう」と呼びかけました。

 日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の和田征子事務局次長があいさつし、「核兵器を廃絶し、人の命が物のようになくなることのない世界へ進もう」と訴えました。

 第1セッション「広島・長崎の原爆被害とヒバクシャのたたかい」では、日本と韓国の被爆者3人が証言しました。

  広島の被爆者・山田寿美子さんは、次男が血小板減少症と診断されたと声をつまらせながら告発。長崎の被爆者・小峰秀孝さんは、やけどと差別に苦し んだ半生を語りました。韓国の被爆者・姜好中(カンホジュン)さんは日韓両国政府とも、在韓被爆者を支援していないと訴えました。

 第2セッションは核兵器全面禁止条約の実現に向けた運動について討論。日本共産党の緒方靖夫副委員長が発言しました。

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新連載、世直しご一緒に 7 住民票を見たら知らぬ間に同居人がいる! さあ!どうする?

2015-08-03 | 「私がお話し」します。

■□音信不通の息子の「事故」で脅迫が

 「お前とこの息子が衝突事故で俺の外車にキズをつけた弁償しろ」と、やくざ風の男二人が押しかけてきたというのです。

 相談を持ち込まれた方は、長男とは何年も音信不通でした。

 「息子はどこで何をしているのかわからない。本当に事故を起こしたのか、どんな約束をしたのかもわかりません。傷ついた車は五条署の駐車場にレッカー車で引き上げられたので、それも引き出してこいと言い、 『月夜の晩ばかりではないぞ』と脅されました。今晩またくると言っているのですが…」との相談です。さて!どうしたもんか?

 私は、「会うしか仕方ないでしょう」と待っていたら、二人が決めてあった時間通りにやってきました。話を聞いた後、私は「この話を家族に言ってくるのは筋違いだ。あなた方も大人でしょう、男同士の約束はそちらで解決すべきだ。煮ようが焼こうが好きにすればよい。車を出したいのなら、五条署の前で待ち合わせをしよう」と日時を約束して別れました。

 初めからそのような答えを用意していたのではなく、どう拒否しようかと考えていただけでした。約束より一時間ほど前に五条警察署に行くと、事故車は確かにそこにありました。係の警察官に事情を説明して約束の時間まで待っていましたが相手は来ませんでした。それ以来、親への嫌がらせはなくなりました。

■□知らぬ間に同居人がいる!

 おばあさんから、「女の名前で何度か商品案内のカタログが送られてくるのが不思議なので調べてほしい」と相談がありました。女は亡くなった息子の元妻で、ずっと以前に離婚し、子供はおばあさんが育てていました。前夫に財産があったから、勝手に子供とおばあさんがいる家に住所を移して、同居の形を取っていたのです。

 おばあさんと一緒に、区役所へ行って住民票を取りました。案の定、同居の形をとっているではありませんか。おばあさんは、頭に来て興奮しています。しかし、どうしてよいかわかりません。さあ!どうする?

 そこで私は住民課長に名刺を渡し、率直に事情を説明して、どうすれば良いか聞きました。

 すると「変な奴が後ろについてるかも知れないので警察の『民暴課』へ行って相談しなさい」と言います。転入前の住所で電話を調べればよいと言い、その上親切なことに、知人であるという警察の「民暴」の係員に連絡までしてくれました。こういうときは警察が頼りです。近くの伏見警察署に行きました。担当の警官がその場で電話をすると相手の女が出てきました。

 「ねえさん、おかしなことしたら、おばあさんが困ってるやないか、元の住所に戻しとかんと、また電話せんならん。わかってるやろ! 早うしとかんとあかんで!」 

 これで一件落着。そして警察官は、「二~三日してもう一回区役所へ行って確かめとき」と、おばあさんに言いました。なるほど、こんな手があるんや、勉強になりました。

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