どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

雨降って地固まる―言うぞ 言うぞと思ったら・・・

2016年06月23日 | 日記
大安の今日 地鎮祭が行われた

勝手知ったる工務店に全て任せて私は参加するだけということだったが それでも開始30分前に行ってみた

今日は雨模様で 激しくなるかもしれないという予報

この梅雨のことではあるし 雨降って地固まるということもあるし テントがあるから雨天決行だとも言われていたので それはあまり気にしなかった


すでに工務店の人たちも神主さんも来ていて 社長ともうひとりが出席ときいていたが 雨だったせいか他にも若い人が二人来ていて テントがはられたところだった

四方に青々とした※笹竹がくくられ 注連縄で囲い そこに紙垂をつけていく

祭壇セットが作られ お米 水 お酒 野菜 果物 魚(乾きもののするめ)御榊 などが供えられる

鍬入れに使う盛り砂を 工務店の社長が綺麗な山にしてくれる

どうやらこれが彼のお得意らしい


私は何をしたら良いのでしょうかと神主さんに尋ねると ひとつは鍬入れの儀です と
                      「エイ」
その時は3度鍬を入れ そのたびに「オー」と元気に声をあげること 黙ってやっても良いですとのことだった(めちゃめちゃ恥ずかしかったが 私はその通りに声をあげました^^)

もう一つは 玉串奉奠(たまぐしほうてん)といって 御榊を奉ること その時は二礼二拝一礼だと教えられた

神主さんの所作にはひとつひとつ名前があり あれの儀 これの儀と言うけれど こちらはそのたびに頭を下げるばかり

ただ降神の儀は何をしているのかがはっきりとわかった

「オオ~~~」と長く続ける発声は神様への挨拶であり降臨を促すものだと 知識が無くてもその「気」でわかる

その声には神聖なものがあり 神道なんてまるで縁の無い生活なのに 古代からの日本人の魂と精神性を強く感じた

宗教には息を出す声そのものが大事であり 言葉以前にそれがあっただろうことを思わせた

しめくくりに昇神の儀もあり 同じように声をあげる

それも 神様に感謝してお見送りしているのだとわかった


供え物も含め全て用意していただいた費用の支払をしたいと私が言うと レシートを何枚か出してきてその場で計算してくれたのだが その時 社長の買い物が一点入っていた

(しかも それらを入れた紙袋にそれ「新たまねぎドレッシング」は入ったままであり 若い人が供物を出している時に なんだ?これ 社長のじゃない? と言っていたものだった)

この工務店は雑誌やTV番組にも時々紹介されるようなところではあるものの 私はそれで決めたわけでは決して無く 社長の人柄で決めたのだが どうにも少しぼ~っとしたところがある

悪い意味では無いけれど 人が良いのか おおらかなのか ずぼらなのか 私にはまだ彼を把握しかねているところがある

笑顔で これは私の買い物だから引きますと言ってから あっ 消費税があるか などとブツブツ

私は熨斗袋も用意してもらっているので そのくらいいいですよとは言ったが 普通はレジで これだけ別に払いますって言うよねぇ

おそらく社長自らスーパーに出向いて買い物をしてくれたのだろうが たまたま目についたのか それとも好きな品物だったのか とにかくそれをふと買ってしまい しかも袋に入れっぱなしというところが私の感覚からは少しずれていて しかしそれが愛嬌にも思えるから不思議だ

解体の時の請求書を受け取る時にも あれも入っていますか?と聞いたら あっ!(忘れた)という感じで 会社の経営は大丈夫か?とこちらが心配になる


雨の方は 支度をする時と片付ける時には止み 儀式の最中にだけ何故か降るという なかなか都合の良いものだった

思った通り 最後に神主さんは 地鎮祭の雨と言うのは・・・と始まり 言うだろうな きっと言うだろうな と思っていた言葉を遂に言った

雨降って地固まるとありますように・・・・

笑いをこらえながら神妙な顔をして 私はありがたくお話を聞いた


※笹竹 何故笹竹を使うのか、神主さんに尋ねてみた。はっきりした答えではなかったが、まっすぐに伸びることや、この青々とした色が清浄と思われてきたのではないか、ということだった。調べたところ「忌竹・斎竹(いみだけ)」と呼ばれるもので、榊とともに清浄な植物とされているとのこと。

訂正一か所:笑ってくだされ・・・・^^(がはははは)← コメントを見て、そうだった!と気が付きました。(6/24)

コメント (6)
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