残りの人生の始まりへの期待だけは

本日は工務店との契約日

今はもう家なき子だから　何があっても家が建たないと困る

資金のことは無論　土地が狭くなったために自分の好み通りというわけにもいかず　建築基準法によっても多くの制限を受けるので　どこかで妥協しなければならない

けれども　私はそんなに気にしていない

私が生きている間　そこそこ不自由無く　手もかからず　安心して生活できればそれでいいのだ

今の仮住まいだって　それなりに満足しているし

真っ白のおうち　とか　ウッドデッキと庭のある家とか　そんな夢は更々無くて　ただ無垢の木を使い　外装も内装も塗り壁にだけはしたかった

それは長く住んだ古い家への記憶の片鱗を求めたから


今の仮住まいで問題があるのは　まずお風呂

追い炊きが出来ないくせに　バスタブがけっこう広い

私にはユニットバスくらいでちょうど良い大きさなんだけどなぁ

たった一人の生活では水もガスも勿体なくて　私はまだシャワーしか使っていない

しかもカビでも生やしたら大変と　すぐにバスルームの水分をタオルで拭き取り　３０分ほど換気扇を回してから扉を開け　繋がっている洗面室（ランドリールーム）と廊下への扉も開け放しておく

タオルは洗って干しておく

毎回この作業がお風呂上りにあるので　なんだか落ち着かない

お風呂場に窓があれば開けておけるのに（ただし網戸付きに限る←虫が怖い）


それから　トイレにウォシュレットが無いことも不満だ

もう２５年以上も愛用してくると　これがけっこう辛い

半年程度のことで買うのも勿体ないし　新居では不要だし　そんな生活だってあるさとサバイバルの気持ちで生活しているけれど

ゴミ出しをするのにもポストを見に行くのにも　いちいち鍵をかけるというのもちょっと手間でもある

家ではそんなことはしなくて済んだのになぁ

歩いて１分もかからないとはいえ　コンビニに行く時だって鍵をかけないこともあったし

（ここで白状しちゃったから　これからは鍵をかけることにする）


家の完成予定は１２月中旬と決まった

新しい家に格別の夢は無い

ただ　私の残りの人生の始まりへの期待だけは十分にある