朝 包丁を洗っている時に 刃元のあごの部分を左の人差し指の先に当ててしまった
やばっ! と思ったら じわりと血が滲んできた
あーあ
傷は短いし そう深くも無いのだが なにせ指先
少しでも物に触れると じんじん痛む
こうして文字を入力するのにも たった一本の指のことなのに不便このうえない
晴れたかと思うと 急にかげったりする不安定な天気ということもあって 家から出ずにいた
今日 ラジオで面白い話を聞いた
オーストラリアの先住民の言葉のひとつのグーグ・イミディル語には 位置を示す前後左右という言葉が無く すべて東西南北で表すというのだ
つまり 自己中心的座標ではなくて 絶対座標みたいなもの
よく「向かって右」とか「私から見て左」などと言うが そのような曖昧なものではない
東西南北は 誰にとっても東西南北 絶対である
そういえば「右」を定義するのに「人が南を向いた時の西」というのを聞いたことがある
確かに「右はお箸を持つ方」とは言えないものね
それにしても どこにいても方角がわかるというのがすごい
視力も良いだろうし 自然の風景と太陽の位置などから方位磁石のようなものを身につけているのだろう
オーストラリアの自然の中で生き残るのには それが重要な能力だったに違いない
案外その人たちも 大都会の中に入ったらその磁石も狂ってしまうかもしれないなあ
ところで 私が怪我をしたのは左手の指なのだが こういう時はどう表現するのだろう
南を向いた時の東の手の指?
まあ こっちと言って 左手を見せれば済むか