今年初の真夏日
それでも湿度の低さが過ごしやすくしてくれる
梅雨入りと そのあとにやってくる夏を前にして 最高の一日
『青空の憂鬱』を読み終えた
精神的に起伏が激しく 問題があったことは確かだが 狂気と狂人は全く別物であり 自分の狂気を認めつつ芸術と真正面から格闘した そのことが絵を見る人に感動を与えるのではないか と著者は述べているが 同感
ほとんど認められることのなかった自分の思想や理想・価値観を主張し 時に敗北を感じ 特に尊敬していた牧師の父との軋轢と葛藤に苦しむ姿こそが 彼ならでは 彼ゆえの人生だった
私自身 ゴッホの絵が特に好きということはないし もしもゴッホが身近にいたら とても付き合えないだろうとは思う
それでもなおこの本を読んでみようと思ったのは 彼への興味以外にはない
純粋に絵画だけを見て楽しむのもよし
それを生み出した画家や社会の背景について知るのもまた楽し
返却する前に 彼の放浪の足跡をグーグルのストリート・ビューで確かめておこうと思う