みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

「サチコ」のスタート:性暴力の被害者支援/上・下(毎日新聞)

2010-03-31 14:20:27 | ほん/新聞/ニュース
昨日行ったお目当ての「はままつフラーパーク」は、桜がちょうど満開。



広い園内には、さまざまな品種の桜が咲いていて、うっとりするほどの美しさでした。



 はままつフラーパーク flowerpark

「舘山寺総合公園」の共通チケットを買ったので、お隣の動物園にも行ってきました。

お土産は、浜松のショッピングセンターで見つけた静岡産の金目鯛。

帰ってから、さっそく「金目鯛の煮付け」を作りました。

そのままでは大きすぎて、一番大きな鍋にも入らなかったので、
二つに切って、炊くこと15分。
「金目鯛の煮付け」のできあがり。

ともちゃんがいちばん大きなお皿をだしてきてくれたので、
二つをつないで、盛り付け。

金目鯛、おいしかったですよ。

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昨日と今日の毎日新聞に、「性暴力の被害者支援」記事が続けて載りました。
(下)には、「性暴力を受けた時に相談できる女性グループ」も紹介されています。

フラーパークの画像はまた整理していないのでまたの機会ということで、
この毎日新聞の記事のほうを紹介します。

「サチコ」のスタート:性暴力の被害者支援/上 「安心」が24時間待機
毎日新聞 2010年3月30日

 ◇全国初、大阪に総合センター 
 心身に深い傷を残す性暴力。裁判員裁判を機に被害の深刻さに社会の目が注がれるようになってきたが、被害者支援は進まない。そんな中、大阪府松原市の阪南中央病院内に4月1日「性暴力救援センター・大阪(SACHICO=英語名の頭文字を取った略称、サチコ)」がオープンする。24時間体制で相談を受け、医師やカウンセラーと連携する全国初の総合支援センターだ。取り組みや被害にあった際どうすべきかを2回に分けて報告する。【反橋希美】

 ◇心と体素早くケア/500万円超の経費、寄付頼み 
 大きなソファとサイドテーブル、花柄の壁紙、床はじゅうたん。待合室は病院とは思えない内装だ。「威圧感を与えないよう、柔らかな雰囲気にしたくて」。同病院産婦人科の勤務医でサチコ代表の加藤治子さん(61)は話す。ホットラインを受ける支援員が待機する部屋、シャワーとトイレの付いた診察室、面談室も設ける。

 被害者はまずホットライン(4月1日午前9時開設、電話072・330・0799)に連絡し、必要に応じて来院する。本人が希望すれば女性産婦人科医が診察し、警察に提出する証拠物も採取できる。その後、安全を確保するシェルターや心のケアのためのカウンセラー、女性問題に詳しい弁護士ら、連携機関も紹介する。
 電話で初めに被害者の話を聞く支援員候補約50人は、公募や院内の職員に協力を呼びかけて集めた。被害者は不安を抱えながら来院する。候補者は「なぜ相手についていったの?」など不用意な言葉かけを防ぐ研修を受けており、一般公募者はさらに面接で選抜される。加藤さんは「被害者には『あなたは悪くない』とメッセージを伝えたい。ここで2次被害はあってはならない」と強調する。
 センターを運営する「サチコ運営会議」は勤務医や看護師、女性団体のメンバーで構成する。同院は73年に同和対策事業の一環として設立されて以来、社会的弱者の診療に重点を置き、産婦人科も行政や女性団体などとネットワークをつくり性暴力被害者の生活を含めた診療、支援をしてきた。加藤さんは「性暴力を受けた後、行く場所として警察しか思いつかない人が多いが、ハードルが高い。できるだけ早く心と体のケアをする場が必要」と痛感。昨年4月、病院や勤務医、連携機関に協力を呼びかけ、設置にこぎつけた。
    *
 こうした支援システムは先進国では珍しくない。米国には医師や看護師、警察官らが連携して支援にあたる「性暴力対策チーム(SART)」、韓国でも警察官が病院内に常駐し、被害者が証言を1度で済ませられる「ワンストップセンター」が各地にある。これらの国は公的資金が投入されているが、サチコは04年に民営化した同院が施設費や医師、看護師の人件費を負担。カウンセリングや医療費の立て替え制度もあるが、年間500万円以上見込む経費は寄付に頼る。加藤さんは「早急に公的な補助を」と訴える。
 性暴力のない社会を目指す市民団体「性暴力禁止法をつくろうネットワーク」は、日本で必要な支援施設のあり方を議論する。メンバーで、サチコ設立にもかかわるウィメンズカウンセリング京都の周藤由美子さんは「国内に一つのモデルができ、行政に具体的な要望がしやすくなった」と期待する。警察庁も10年度から総合支援施設のモデル事業を始める予定だ。
 過去に性暴力を受けた女性も歓迎する。13歳で被害に遭った兵庫県の女性(31)は誰にも相談できず、20代半ばに自助グループで初めて告白、やっと向き合えた。「当時は被害を打ち明けても、誰もどうしていいか分からなかったと思う。専門知識を持った人が相談に乗ってくれる機関が地域にあると大きな安心感がある」と語った。



「サチコ」のスタート:性暴力の被害者支援/下 草の根活動、連携課題
毎日新聞 2010年3月31日

 ◇被害に遭ったら
 ◇専門看護師を養成/全国に女性の相談機関
 
 4月1日午前9時、大阪府松原市の阪南中央病院内に「性暴力救援センター・大阪(略称SACHICO=サチコ)」=ホットライン電話072・330・0799=がオープンする。サチコのような総合支援システムの構築が望まれるなか、性暴力に対応する専門看護師の養成も進んでいる。
 プププ……。警察からの電話が鳴る。「19歳の女性がレイプされて来てるんですけど、診ていただけないでしょうか」。看護師は冷静に対応する。「かなり込んでいます。外来が落ち着く1時間後ぐらいなら人も少なくなっていると思うんですが」
 性暴力被害者への看護方法を示した啓発用DVDの一場面だ。看護師は性暴力やドメスティックバイオレンス(DV)の知識に加え、被害者への寄り添い方などを学んだ「性暴力被害者支援看護師(SANE)」。70年代に米国で始まった専門職で、NPO法人「女性の安全と健康のための支援教育センター」(東京都文京区)が日本向けの研修を開発し、00年から養成。約230人の看護師が受講した。
 都内の産婦人科に勤めるSANEの三田村博子さん(48)は「単なるケガの裏にDVや性暴力があるかもと考えるようになった」。同NPO法人副代表理事で同江戸川区のまつしま病院院長、佐々木静子さんは「医療施設や女性グループらが草の根で活動の幅を広げているが、今後は連携が必要。その時、SANEは社会資源として役立つ」と話す。
 医療施設と警察との連携も徐々に進む。日本産婦人科医会は08年6月、診察時の注意や証拠採取の方法を示した「産婦人科における性犯罪被害者対応マニュアル」を作成。08年4月に行った調査では各都道府県支部のうち34支部で、警察と被害者対応に関する会合をもっていた。
 もし自分や身近な人が性暴力にあったら。相談電話を設置する大阪市の女性団体「性暴力を許さない女の会」の栗原洋子代表は「親や教師など、周囲からの相談が多いが、本人がどうしたいかが一番重要」と強調。まず、安心して話せる女性グループ=リスト参照=への相談を勧める。
 妊娠を防いだり、性感染症検査のため、早めに産婦人科には行った方がよい。告訴などのための証拠採取もできる病院もある。各都道府県には、性犯罪被害者に中絶費や初診料などを補助する制度があるが、警察庁は「必ずしも被害届や告訴状を出さなくてよいが、事情を聴く必要がある」とする。各都道府県警窓口(http://www.npa.go.jp/sousa1/index.htm)で確認できる。

 心の傷は、長年経て後遺症に苦しむ人も。カウンセラーや自助グループに気持ちを話すと楽になる場合がある。警察への告訴、民事裁判での損害賠償請求などが自尊心を取り戻すきっかけになることもあるが、精神、経済両面の負担を十分考慮することが必要だ。栗原さんは「回復のペースは人それぞれなので、納得いく方法を選んで」とアドバイスする。【反橋希美】
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 ■性暴力を受けた時に相談できる女性グループ 
 ◇女のスペース・おん
 011・219・7011(月~金=午前10時~午後5時)
 ◇仙台女性への暴力防止センター
 022・274・1885(月~金=午後1時半~4時半、第1~第4火=午後6時半~9時)
 ◇女のスペース・にいがた
 025・231・3012(月・金=午後7~9時、火=午前10時~午後1時、木=午後2~5時)
 ◇東京・強姦(ごうかん)救援センター
  03・3207・3692(水=午後6~9時、土=午後3~6時)
 ◇かながわ女のスペースみずら
 045・451・0740(月~金=午後2~5時・6~8時、土=午後2~5時)
 ◇性暴力を許さない女の会
 06・6322・2313(火=午後7~9時)
 ◇強姦救援センター・沖縄(REICO)
 098・890・6110(水=午後7~10時、土=午後3~6時)
毎日新聞 2010年3月31日 東京朝刊



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