きょうは「中秋の名月」。
今年の中秋の名月は、満月を迎える前日で「やや欠けている」そうです。
遠くでは雷鳴が聞こえてきますが、
夕方の雨はうそのように止んで、月がくっきり出ています。

よく見ると欠けている?

まん丸お月さまにも見えるけど・・・。
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郵便割引制度の不正事件で、村木さんが無罪になったのは当然でよかったのですが、
昨日、朝日新聞の一面トップに衝撃的なスクープ記事が出ました。
事件の捜査を担当した主任検事が、証拠のFDの日付を改ざんしていたのです。
村木さんの無罪を示す証拠品を『捜査の見立てに合うようにデータを変えた』。
とんでもないことです。
とはいえ、読んですぐに、「ありえないこと」
ではなくて、「いままでもあったのではないか」と思いました。

朝日のスクープ記事のあとおいで、各社、昨日の夕刊で取り上げていました。
検察内部にも激震がはしったようで、けさの朝日のトップ記事は、
「最高検 主任検事を証拠隠滅容疑で逮捕」。
やはり、あたま一つ朝日が出ていますね。
毎日新聞も、先日、「記者の目」で紹介した日野記者他が
「クローズアップ2010」に記事を出しています。
大阪地検特捜はいまだ村木さんに謝罪していませんが、
昨夜、最高検は記者会見で村木さんに謝罪していました。
とうぜんですが、村木厚子さんは、きょう厚生労働省に復帰。
局長級以上のポストに職につくそうです。
この冤罪事件だけでなく、今までも、疑惑を持たれた事件を多く担当した
大阪地検特捜の闇は深そうなので、
続報があったら。またお知らせしますね。
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今年の中秋の名月は、満月を迎える前日で「やや欠けている」そうです。
遠くでは雷鳴が聞こえてきますが、
夕方の雨はうそのように止んで、月がくっきり出ています。

よく見ると欠けている?

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郵便割引制度の不正事件で、村木さんが無罪になったのは当然でよかったのですが、
昨日、朝日新聞の一面トップに衝撃的なスクープ記事が出ました。
事件の捜査を担当した主任検事が、証拠のFDの日付を改ざんしていたのです。
村木さんの無罪を示す証拠品を『捜査の見立てに合うようにデータを変えた』。
とんでもないことです。
とはいえ、読んですぐに、「ありえないこと」
ではなくて、「いままでもあったのではないか」と思いました。


検事、押収資料改ざんか 捜査見立て通りに 郵便不正 2010年9月21日 朝日新聞 郵便割引制度をめぐる偽の証明書発行事件で、大阪地検特捜部が証拠品として押収したフロッピーディスク(FD)が改ざんされた疑いがあることが朝日新聞の取材でわかった。取材を受けた地検側が事件の捜査現場を指揮した主任検事(43)から事情を聴いたところ、「誤って書き換えてしまった」と説明したという。しかし、検察関係者は取材に対し「主任検事が一部同僚に『捜査の見立てに合うようにデータを変えた』と話した」としている。検察当局は21日以降、本格調査に乗り出す。 朝日新聞が入手した特捜部の捜査報告書などによると、FDは昨年5月26日、厚生労働省元局長の村木厚子氏(54)=一審・無罪判決=の元部下の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の自宅から押収された。FD内には、実体のない障害者団体が郵便割引制度の適用を受けるため、上村被告が2004年6月に発行したとされる偽の証明書や文書の作成日時などに関するデータが入っていた。特捜部は証明書の文書の最終的な更新日時を「04年6月1日午前1時20分06秒」とする捜査報告書を作成。FDは押収の約2カ月後にあたる7月16日付で上村被告側に返却され、村木氏らの公判には証拠提出されなかった。 朝日新聞が今夏、上村被告の弁護団の承諾を得てFDの記録を確認したところ、証明書の文書の最終的な更新日時が「04年6月8日午後9時10分56秒」で、特捜部が捜査報告書に記した最終更新日時と食い違うことが分かった。 このため、朝日新聞が大手情報セキュリティー会社(東京)にFDの解析を依頼。本来は「6月1日」であるべき最終更新日時が「6月8日」と書き換えられていた。その書き換えは昨年7月13日午後だったことも判明。この日はFDを上村被告側に返す3日前だった。 また、他のデータについては上村被告が厚労省の管理するパソコンで操作したことを示していたが、最終更新日時だけが別のパソコンと専用ソフトを使って変えられた疑いがあることも確認された。検察幹部の聴取に対し、主任検事は「上村被告によるFDデータの改ざんの有無を確認するために専用ソフトを使った」と説明したとされるが、同社の担当者によると、このソフトはデータを書き換える際に使われるもので、改ざんの有無をチェックする機能はないという。 特捜部は捜査の過程で、上村被告の捜査段階の供述などを根拠に「村木氏による上村被告への証明書発行の指示は『6月上旬』」とみていた。だが、証明書の文書データが入ったFD内の最終更新日時が6月1日未明と判明。村木氏の指示が5月31日以前でなければ同氏の関与が裏付けられず、最終更新日時が6月8日であれば上村被告の供述とつじつまが合う状況だった。 朝日新聞の取材に応じた検察関係者は「主任検事から今年2月ごろ、『村木から上村への指示が6月上旬との見立てに合うよう、インターネット上から専用のソフトをダウンロードして最終更新日時を改ざんした』と聞いた」と説明。FDの解析結果とほぼ一致する証言をしている。(板橋洋佳) ■主任検事が大阪地検側の聴取に対して説明した主な内容は次の通り。 上村被告宅から押収したフロッピーディスク(FD)を返す直前、被告がデータを改ざんしていないか確認した。その際、私用のパソコンでダウンロードしたソフトを使った。改ざんは見あたらなかったため、そのソフトを使ってFDの更新日時データを書き換えて遊んでいた。USBメモリーにコピーして操作していたつもりだったが、FD本体のデータが変わってしまった可能性がある。FDはそのまま返却した。 ◇ 厚労省元局長の村木厚子氏の話 なぜこんなことが起きてしまったのか理解できない。私にとって無罪証明のよりどころとなる「2004年6月1日」の更新日時データを書き換えた行為はあまりに悪質で、心の底から怖さを感じる。書き換えが個人の責任なのかどうか、今は根の深さが見えていない。検事の職業倫理を内部で徹底し、その能力と倫理が「一級」のものになってほしい。 |
朝日のスクープ記事のあとおいで、各社、昨日の夕刊で取り上げていました。
検察内部にも激震がはしったようで、けさの朝日のトップ記事は、
「最高検 主任検事を証拠隠滅容疑で逮捕」。
やはり、あたま一つ朝日が出ていますね。
最高検、主任検事を証拠隠滅容疑で逮捕 郵便不正事件 2010年9月22日 朝日新聞 郵便割引制度を悪用した偽の証明書発行事件で、押収品のフロッピーディスク(FD)のデータを改ざんしたとして、最高検は21日夜、この事件の主任を務めた大阪地検特捜部検事の前田恒彦容疑者(43)を証拠隠滅の疑いで逮捕したと発表した。また、地検が入る庁舎17階の前田検事の執務室や大阪府枚方市内の自宅を捜索した。関係者によると、前田検事は調べに対して「弁護士と相談する」と供述し、認否を明らかにしていないという。 押収資料の改ざん容疑で現職検事が逮捕されるという日本の検察史上前例のない不祥事となった。捜査のあり方が根底から問われるのは必至だ。最高検が直接容疑者の逮捕に踏み切るのは初めてで、今後、上司や同僚が改ざんを把握していなかったかどうかも含めて厳しく調べる方針。捜査の問題点を洗い出す検証チームもつくり、年内に結果を公表するという。 改ざんされた疑いがあるのは、厚生労働省元局長の村木厚子氏(54)=無罪判決が確定=の元部下の上村(かみ・むら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の自宅から昨年5月に押収されたFD。最高検の調べでは、前田検事は昨年7月中旬に大阪地検内のパソコンで専用のソフトを使い、FDの最終更新日時が「04年6月1日」だったのを「04年6月8日」に改ざんし、他人の刑事事件の証拠を変造した疑いがある。 最高検は「証拠隠滅は故意犯。過失ではないと考えている」と説明。上司の関与や認識については「今のところ他人の関与はまったく把握していないが、今後徹底捜査する」とした。また、前田検事が過去に担当した事件についても、今後の捜査の中で問題点が出てきた場合は調べるという。 このFDには、自称障害者団体が郵便割引制度の適用を受けるため、上村被告が2004年6月に発行したとされる偽の証明書の作成日時データなどが入っていた。 大阪地検特捜部は、証明書の文書の最終更新日時を「04年6月1日午前1時20分06秒」とする捜査報告書を作成。一方、朝日新聞がFDの記録を確認したところ、最終更新日時が「04年6月8日午後9時10分56秒」になっていた。 朝日新聞がFDを独自に解析した結果、本来は「6月1日」であるべき最終更新日時が、FDを上村被告側に返却する3日前の昨年7月13日午後に、「6月8日」と書き換えられていた。 特捜部は捜査過程で、村木氏から上村被告への証明書発行の指示は「6月上旬」とみていた。だが、証明書のデータが入ったFD内の最終更新日時は6月1日未明。これでは村木氏の指示が5月31日以前にあったことになり、そうなれば捜査の見立てが崩れてしまう状況だった。 最高検は、前田検事が特捜部の描いていた事件の構図に沿うように、FDを書き換えて日付をずらした可能性があるとみて調べを進める。 前田検事は20日、大阪地検に対して「誤って書き換えた」と説明していた。しかし、朝日新聞の取材に応じた検察関係者によると、前田検事は今年2月ごろ、村木氏の部下に対する指示が「6月上旬」という見立てに沿うように専用ソフトを使ってFDの最終更新日時を書き換えた、と話していたという。 |
毎日新聞も、先日、「記者の目」で紹介した日野記者他が
「クローズアップ2010」に記事を出しています。
![]() ◇特捜の都合、優先か ◇「改ざん」ずさんに 大阪地検特捜部に逮捕、起訴された厚生労働省の村木厚子元局長(54)に無罪判決が言い渡された障害者団体向け郵便料金割引制度を巡る「郵便不正事件」で衝撃的な事実が判明した。捜査の主任検事による「証拠改ざん」。押収したフロッピーディスク(FD)の記録を、捜査側に都合のいいように書き換えた疑いがある。なぜ「6月8日」に改ざんしなければならなかったのか。【日野行介】 大阪地検特捜部は昨年5月26日、厚労省元係長、上村勉被告(41)のパソコンのFDを押収した。主任検事だった前田恒彦容疑者(43)は同7月13日、このFDデータに残され、上村被告が実体のない障害者団体「凜(りん)の会」(解散)に渡すための偽証明書を作成した記録を改ざん。最終更新日時が「04年6月1日午前1時20分」となっているのを「6月8日午後9時10分」と変えた。 04年当時、「凜の会」は、障害者団体向けの郵便料金割引制度を利用し、低額で郵便発送しようとしていた。04年6月8日、凜の会は郵便局に承認請求をしたが、厚労省の証明書がなく、請求が通らなかった。上村被告が作った偽証明書は「凜の会」に渡り、同10日、郵便局に提出されていた。偽証明書の日付は5月28日。特捜部はこれらをつかみ、凜の会発起人の河野克史(こうのただし)被告(70)=1審有罪、控訴中=を追及。河野被告から「急きょ凜の会代表に、証明書を発行するよう厚労省の村木課長(当時)に要請させた」という供述を得た。 これらのことから特捜部は(1)6月8日に村木元局長が凜の会代表から要請を受け(2)その日、上村被告に5月中の日付で証明書作りを指示(3)上村被告は夜にパソコンで作って翌日、村木元局長に渡した--との「ストーリー」を描いたとみられる。上村被告が1週間前の6月1日に証明書を作ったという事実は、凜の会の動きと時間的にずれ、特捜部には都合が悪かった。 しかし、改ざんまでしたFDは証拠として法廷に提出されず、改ざん3日後の昨年7月16日に上村被告に還付された。一方、改ざん前のFDの記録は「捜査報告書」(昨年6月29日付)に添付され、弁護側に証拠開示された。捜査報告書は、検事ではなく特捜部の事務官が作った。改ざん前の真のデータが表に出た理由は謎だ。 昨年7月4日の起訴から間もない同16日に改ざんしたFDを上村被告側に還付した理由も不明。上村被告の弁護人も「普段はなかなか還付されない。何か意図があったのか……」と首をかしげる。 結果、二つのデータが存在することになり、ずさんな改ざんは「効果」を発揮しないだけでなく、検察を大きく揺るがせる事態に。謎は多いが、検察側に不都合なデータをごまかす意図があったことは否定できない。一転して「検察の犯罪」が問われている。 ◇捜査を巡る主な検察の不祥事◇ 93年11月 ゼネコン汚職捜査で、静岡地検浜松支部検事が参考人に暴行し懲戒免職。特別公務員暴行陵虐致傷容疑で逮捕。有罪確定 94年 6月 東京地検検事が参考人に暴行したとして停職3カ月の懲戒処分を受け、辞職 10月 東京地検検事が取り調べ中の茨城県つくば市議に暴行し、停職3カ月の懲戒処分。辞職 98年 6月 新潟地検検事正が親族の税務調査をめぐり税務署長に抗議文提出。戒告処分を受け辞職 01年 3月 福岡地検次席検事が、福岡高裁判事の妻に対する捜査情報漏えい疑惑で停職6カ月の懲戒処分を受け辞職。情報漏えいは不起訴 02年 5月 大阪高検公安部長が暴力団関係者から接待を受けた見返りに捜査情報を漏らしたとして収賄容疑で逮捕される。実刑判決確定 05年 1月 知人の被告に内部文書を渡した宇都宮地検事務官が停職1カ月の懲戒処分を受け辞職 9月 偽造した電話聴取書を裁判所に提出したとして長岡区検事務官が減給の懲戒処分 07年 5月 緑資源機構の官製談合事件で、東京地検特捜部が公正取引委員会から借りた証拠品紛失。担当検事は戒告の懲戒処分 ----------------------------------------------------------------------- 社説:改ざん検事逮捕 司法の根幹が揺らいだ 厚生労働省の村木厚子元局長に無罪が言い渡された郵便不正事件は、刑事司法の根幹を揺るがす驚くべき事件に発展した。 大阪地検特捜部の主任検事が、証拠品として押収していたフロッピーディスク(FD)の更新日時を改ざんしたとして、最高検が証拠隠滅容疑で逮捕したのだ。 法に基づき適正に刑事手続きを進めるのは、法治国家の大原則である。それを、法の執行に当たる検事が自ら破って「うその証拠」を作っていたとすれば、裁判制度そのものの信頼性にもかかわる。最高検が強制捜査に乗り出したのは当然である。 改ざんしたのは、村木元局長の部下だった元係長の自宅から押収した偽証明書などのデータが入ったFDだ。捜査に都合がいいように、その最新更新日時を「04年6月1日」から「04年6月8日」に変えたという。1日だと、村木元局長の偽証明書作成の指示を証明するのに都合が悪かったとされる。 法廷にはこのFDは証拠提出されなかった。だが、改ざん前のFDデータが印刷された捜査報告書が証拠採用された。結果的にそれが捜査の矛盾を示す格好になり、村木元局長の無罪判決の一因にもなった。 では、改ざんまでしながら、なぜFDを有罪立証に利用しなかったのか。一検事の暴走とは理解しにくい面もある。上司の指示はなかったのか。特捜部内で他に知っていた者はいないのか。最高検は、徹底的に捜査を尽くすべきである。 仮に、犯罪行為を知っていながら見逃していれば、刑事訴訟法に定められた公務員の告発義務に違反する。村木元局長の「冤罪(えんざい)」を検察として察知しながら、公判を遂行したならば、その罪は極めて重い。 捜査のうえ、最高検は事件の全体像を国民に示すべきだ。法務省も関係者を厳正に処分する必要がある。 村木元局長は、改ざんについて「非常に恐ろしい。検察はきちんと検証してほしい」と述べた。当然だ。 法務・検察当局は、捜査とは別に、事件をしっかり検証しなければならない。特捜部の捜査手法も問われる。捜査の見立てが違った場合、組織としてどうチェックし、軌道修正するのか。一定のルール作りが必要だろう。そもそも検察は、第三者のチェックが働きにくい。検察権力を行使する側としての信頼性に疑問符もついた以上、検証には第三者を入れ、結果を公表すべきだ。 また、国会も究明に乗り出すべきである。 国民は、今回の事態を大阪地検だけのこととは考えないだろう。法務・検察当局は、検察全体への信頼が地に落ちたと認識すべきである。 毎日新聞 2010年9月22日 |
大阪地検特捜はいまだ村木さんに謝罪していませんが、
昨夜、最高検は記者会見で村木さんに謝罪していました。
とうぜんですが、村木厚子さんは、きょう厚生労働省に復帰。
局長級以上のポストに職につくそうです。
この冤罪事件だけでなく、今までも、疑惑を持たれた事件を多く担当した
大阪地検特捜の闇は深そうなので、
続報があったら。またお知らせしますね。
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