みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

福島第一原発3号機建屋も爆発の恐れ…枝野長官/原発がどんなものか知ってほしい(全)平井憲夫

2011-03-13 16:14:00 | 地震・原発・災害
東日本巨大地震の被災について、
福島第一原子力発電所関連の情報の続きです。

福島第一原発1号機が昨日爆発しましたが、
枝野官房長官はきょうの午後3時半頃、
「3号機の原子炉建屋内に水素がたまり、爆発する恐れがある」との記者会見を行いました。

3号機は、原子炉の水位が下がり燃料棒の約3メートルが露出している時間があって、
燃料棒のジルコニウムが溶けて、水素が発生している可能性があるとのこと。

3号機は、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを含む
「MOX燃料」をつかっているので、とても心配です。

1号機も半径20キロの避難でじゅうぶんと繰り返し言っていましたが、
枝野官房長官の発表と同じころ、東北電力が記者会見をしていて、
福島第一原発1号機から120キロ離れた宮城県の女川原発で、
昨夜、通常の4倍以上の放射線を観測されたとのこと。
これは女川原発から出たものではないと説明していて、
福島原発から飛んできたものと考えられるとのこと。

避難中の市民が高いレベルで被ばくしていたという情報も次々に届いています。

東京電力によるモニタリングシステムは、停電によりすべてダウン。
国は、各地点のモニタリングをもっとしっかりして、被ばくの被害が市民に広がらないように、
放射能汚染の範囲と濃度をしっかり監視し、情報を出すべきだと思います。

福島第一3号機建屋も爆発の恐れ…枝野長官

 枝野官房長官は13日午後3時半頃に会見し、東京電力福島第一原子力発電所3号機の原子炉建屋内に水素がたまり、爆発する恐れがあると発表した。
 枝野長官によると、3号機は同日午前8時41分、格納容器内から放射能を含んだ蒸気の放出を開始し、同9時過ぎには容器内の圧力が低下し始めた。これに伴っていったんは原子炉内の水位が回復する傾向が出たが、正午頃から再び低下を始め、午後零時55分には、燃料棒の上部1・9メートルが冷却水から露出した。その際に炉内で大量の水素が発生し、建屋内の上部にたまっている可能性があるという。
 核燃料の一部が溶融する恐れが出たため、東電は同日午後1時12分から、3号機の原子炉に海水の注入を始めた。海水の注入は、爆発した同1号機に続いて2基目。
(2011年3月13日15時48分 読売新聞)


 福島第一3号機、冷却水位下がり燃料棒が露出 

 東京電力は13日朝、東日本巨大地震で被災した福島第一原子力発電所3号機(福島県大熊町、双葉町)で、原子炉の熱を除去するポンプが停止し、炉内に水を供給できなくなったと発表した。
 福島県などによると、同日午前7時30分には核燃料棒(約4メートル)の上部2・95メートルが露出するほど、炉内の水位が低下した。
 東電は同日、原子力災害対策特別措置法に基づき、国に通報した。12日午後に水素爆発が起きて原子炉建屋が吹き飛んだ同原発1号機のように、炉内の核燃料の一部が溶け出す「炉心溶融」の恐れもある。
 東電によると、3号機の原子炉格納容器内の圧力が13日午前5時25分に通常の2倍まで異常に上昇した。容器内の圧力を下げるために、東電は午前9時20分から、1号機同様に放射能を帯びた水蒸気の大気への放出と、消防用ポンプによる水の注入も始めた。同日記者会見した枝野官房長官は「(東電の対応によって)原子炉格納容器の冷却が開始された」と発表した。
 3号機では昨年9月から、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを混ぜた核燃料(MOX燃料)を炉内に入れて発電する「プルサーマル」を実施していた。原子炉の圧力容器や格納容器の破損は起きていないという。
 また、1号機では、爆発事故が起きた12日の夜から圧力容器に注入し始めた海水の量が13日未明までに想定した必要量に到達した。原子炉の水位計は低い値を示したままだが、漏えいなどが起きている可能性は低いとしている。東電は引き続き海水を供給すると共に、代替ポンプの設置を検討し始めた。
 事態を重視した海江田経済産業相は同日、保安院検査官を現地作業に立ち会わせることにした。
 東電によると、3号機からの蒸気の放出前の同日午前8時20分ごろ、3号機から1・5キロ離れた同原発の正門付近で、基準値(毎時500マイクロ・?)を上回る毎時882マイクロ・?の放射線を検出した。同特措法に基づき、緊急事態の発生を国に報告した。枝野官房長官は「外部の放射線量は風向きなどによって、変動するものであり、持続的な上昇でなければ心配ない」としている。
(2011年3月13日12時57分 読売新聞)


 福島第1原発、炉心溶融可能性も 3号機、冷却機能が喪失
2011年03月13日日曜日 河北新報

 東京電力は13日、福島第1原発3号機で、原子炉の冷却機能が失われたとして、原子力災害対策特別措置法の第15条に基づく「緊急事態」の通報を国などに行った。枝野幸男官房長官は「炉心溶融の可能性もあるとの前提で対応している」と発言。東電は原子炉の排気を実施し圧力を下げ、真水の注水を開始するなど、炉心溶融や爆発回避に努めている。
 福島県は13日、福島第1原発の3キロ圏内から避難してきた19人が被ばくしていたと発表。枝野長官は記者会見で「健康に害を及ぼす被ばくが生じている可能性は低いと思う」と述べた。
 原子力安全・保安院によると、11日の東日本大震災で3号機は自動停止。給水装置で原子炉内を冷却していたが、炉内の圧力が低下して自動停止。別系統でも注水できない状態になった。
 東電によると、3号機はプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料によるプルサーマル発電を実施していた。地震で注水できなくなったため、MOX燃料の上部3メートル弱が水面の上に露出した。東電は「(通常の核燃料と異なる)MOX特有の現象は確認されていない」としている。
 枝野長官は記者会見で「(炉心の一部溶融や爆発が起こった)1号機とは異なり、早い段階で排気や注水が行われた」と評価した。
 福島第1原発の敷地境界では、環境中の放射線量が13日午前に基準値の1時間当たり500マイクロシーベルトを超え、一時1204マイクロシーベルトになった。


【緊急】福島原発で「炉心溶融」の可能性濃厚で事態深刻
/核分裂生成物のセシウムを検出(2011-03-12 14:57:03 )


原発3号機 水注入し圧力低下作業
3月13日 11時59分 NHK

 野官房長官は、13日午前11時に記者会見し、福島第一原子力発電所3号機で、原子炉を冷やすために水を送る手段がなくなっていたことを受けて、真水を圧力容器内に注入するなどして、原子炉内の圧力を低下させる作業を進めていることを明らかにしました。
 この措置に伴い、微量の放射性物質が大気中に排出されたものの、人体に影響を与えるものではないとしています。この中で枝野官房長官は、福島第一原子力発電所3号機について「注水機能が停止し、その結果、炉のいちばん内側にある圧力容器内の水の水位が低下して、燃料棒の上部が水面上に露出したと想定される。このため、午前9時5分に圧力容器の安全弁を開き、8分には真水の注入を開始した。さらにホウ酸を混入して、一層の安全性を高める手段を取り、炉の圧力は低下した。同時に外側の格納容器の安全弁を開き、その結果、格納容器の冷却が始まったとみられる」と述べ、原子炉内の圧力を低下させる作業を進めていることを明らかにしました。そのうえで枝野長官は「この格納容器を開いて以降、微量の放射性物質が排気筒より排出されたと思われる。想定される範囲内で、管理された形で微量の放射性物質を含む気体が放出されているが、こうした事態に対応するための手順に基づいて行われており、人体に影響を与える放射線が放出されているものではなく、安心してほしい」と述べました。さらに、枝野長官は、午前8時33分に1204.2マイクロシーベルトという高い放射線量が観測されたことを明らかにし、「1号機の内部の空気を抜く作業は継続しており、そうしたものの結果だと分析している。風向きなどで数値が大きく上下動することはありうる。ただ、数字が継続して急激に上昇したり、複数地点で非常に高い数値がみられれば問題だが、1か所についての変動は今後もありうる」と述べ、人体に影響するものではないという認識を示しました。そして、12日、1号機で起きたものと同様の爆発が、3号機で起きる可能性については「そうした可能性が起きる前に、原子炉への給水が確保できた」と述べ、否定的な見方を示しました。また、枝野官房長官は「避難した人たちの、被ばくに対する不安が高いと思っている。このため、国の責任で、福島県と連携して、すべての避難所に専門家による救護所を設け、避難している人に対し、スクリーニングや医療の対応を行うための専門チームを設けることを検討している」と述べました。


原発がどんなものか知ってほしい(全)平井憲夫

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女川原発で4倍の放射線観測 福島第一から120キロ北 

 東北電力女川原発(宮城県石巻市、女川町)で12日午後9時ごろ、施設周辺の放射線を観測しているモニタリングポスト6台すべてが通常の4倍以上の放射線を観測した。数値は2時間ほどで平常に戻り、線量もごく少ないことから、東北電力は健康に影響はないという。
 女川の3基の原子炉に異常はないため東北電力は、約120キロ南にある、東京電力福島第一原発1号機で同日午後3時半ごろあった爆発で飛散した放射性物質をとらえた可能性があるとみている。  
2011年3月13日15時52分 朝日新聞


東日本大震災:福島第1原発 160人被ばくの可能性も 
毎日新聞 2011年3月13日

 東日本大震災に見舞われた東京電力福島第1原発1号機で12日に起きた爆発で、被ばくした住民が新たに19人いたことを13日、福島県が明らかにした。被ばくが判明したのはこれで計22人になった。経済産業省原子力安全・保安院によると、周辺住民約160人が被ばくした可能性があるという。また、東京電力は同原発3号機が原子炉を冷却するための自動注水ができなくなり、原子力災害対策特別措置法に基づき国に通報した。東電は炉内の消火系など別の配管を使って注水を検討しているが、冷却が不十分な場合には1号機と同様に海水を注入する事態になる可能性もあるという。
 保安院によると、福島県の報告などから被ばくした可能性があるのは原発の半径10キロ圏内からの避難指示を受け、原発から約3.7キロ離れた屋外にいた約60人と、爆発後に福島県外にバスで避難した約100人。約100人のうち9人の衣服などを放射線量を計測したところ、直ちに健康被害が起きるレベルではないが、通常を上回る数値が検出されたという。
 爆発した1号機は12日夜から、原子炉を冷却するため海水の注入を始めた。余震の影響で一時中断したが、その後1時間に30トンのペースで海水の注入を続けている。
 保安院は「海水の供給を続けていれば事態の悪化はないというのが、原子力安全委員会を含めた専門家の意見」と説明している。今後、海水で原子炉圧力容器を満たすことができても、さらに安全に炉心を冷やすため、現在途切れている外部からの電源供給を確保する作業を続けている。
 東電によると、11日の地震後に原子炉が自動停止した後、通常の冷却水系統のバッテリーが切れたため、12日から、原子炉を冷やすもう一方の高圧注水系に切り替えた。高圧注水系はそもそも原子炉の余熱を利用するため、炉内の温度が下がった13日午前2時44分に自動停止。その後、炉内の温度が再び通常運転時程度に上がっても、高圧注水系は起動しなくなった。
 午前5時半現在、3号機の原子炉内の冷却水の水位は、燃料棒の上端より約2メートル高い。このまま注水ができないと徐々に冷却水が減少する。燃料棒が露出すれば1号機と同じように燃料棒の破損や炉心溶融につながる恐れもある。
 また、原子炉格納容器内の圧力が高まったため、午前8時41分、1号機と同様に放射性物質を含んだ容器内の気体を外部に排出し始めた。
 一方、第1原発正門付近の放射線量が午前8時20分ごろ、1時間当たりの制限値の500マイクロシーベルトを超え882マイクロシーベルトを記録した。このため、東電は原子力災害対策特措法に基づく特定事象として国に通報、放射線量値が上昇した原因を調べている。【西川拓、関東晋慈、八田浩輔】
毎日新聞 2011年3月13日 11時06分 



福島第一原発1号機爆発時、90人被曝か
2011年3月13日0時26分 朝日新聞

 経済産業省の原子力安全・保安院は12日、東日本大震災で被害を受けた東京電力福島第一原子力発電所1号機(福島県大熊町)で、午後3時30分ごろに爆発音を伴う水素爆発が起きたことを明らかにした。枝野幸男官房長官は同日夜、原子炉の安全性を保つ格納容器は損傷しておらず、今後の損傷を防ぐため、容器を海水で冷やすよう指示したことを明らかにした。一方、福島県は同日、近くの高校のグラウンドにいた3人が被曝(ひばく)していたと発表した。3人を含む90人が救助を待っている間に爆発が起きており、県は全員が被曝した可能性があるとみて検査する。
 政府は福島第一原発の避難を指示する対象を従来の半径10キロから半径20キロに拡大した。枝野氏によると、その理由は、海水で冷却するなどの手段について原子力安全委員会など専門家などとも協議した結果、新たなリスクはないと判断したものの、「念のために、万全を期すため」の措置だという。
 政府はまた、福島第二原発(同県楢葉町、富岡町)について、避難を指示する範囲を、半径3キロ圏から10キロ圏に拡大した。
 東電は12日午後、原子炉格納容器の損傷を防ぐため、容器内の放射性物質を含む空気を外部に放出する作業に着手。同3時30分ごろに現場敷地境界で、1時間あたり1015マイクロシーベルトの放射線を確認した。
 この値は、一般人の年間被曝線量の限度(1ミリシーベルト=1千マイクロシーベルト)を、1時間で浴びる放射線量に相当する。日常生活で自然から浴びている放射線は平均で1時間あたり0.27マイクロシーベルト。放射線業務従事者は年間50ミリシーベルトかつ5年間で100ミリシーベルトが被曝限度とされている。
 だが、その直後の午後3時36分ごろに爆発があった後、線量は70.5マイクロシーベルトまで落ちたという。こうしたことから、枝野氏は放射性物質の放出に大きな変化はなく、原子炉は制御下に置かれるとしている。
 福島県によると、爆発で1号機の原子炉建屋の天井が崩落したことを確認したという。東電社員ら4人が負傷し、病院に搬送されたという。
 東電の小森明生常務は12日夜の会見で、第一原発について「現在、原子炉の様子がつかめないが、時間ごとの(放射性物質の)放出の可能性は高い。厳しい状況」と述べた。
 放射線医学総合研究所や東電が原発敷地内で、燃料中に含まれる核分裂生成物であるセシウムやヨウ素を確認した。いずれも、ウランが核分裂をした後にできる物質だ。
 こうしたことから、保安院、東電とも、炉心溶融の可能性が高いとしている。想定されている原発事故の中で最悪の事態だ。これが進むと、爆発的な反応を引き起こして広く外部に放射能をまき散らす恐れもある。
 原子炉圧力容器内の水位は下がり続けており、午後5時28分の段階で、燃料棒(長さ4メートル)の上端から1.7メートル低い位置にある。燃料棒の半分近くが露出した状態になっている。消防車などを使って冷却水を注入しているが追いついていない。このため、東電は海水も使うことを選択肢の一つとして検討していることを明らかにした。
 保安院は今回の事故を、国際原子力事象評価尺度(INES)の暫定評価で、1999年に茨城県で起きたJCO事故などと同じ「4」程度と位置づけている。
 福島県が被曝したと発表した3人は、福島第一原発のある同県双葉町の双葉厚生病院の患者や職員とみられる。年齢や性別は不明だが、3人とも除染しなくてはいけないという。3人とともに行動していた87人も被曝している可能性が高いとみて、今後調べるという。
 県などによると、双葉厚生病院の患者らは避難先までの道路が陥没したのでバスで逃げることができなくなっており、計191人が孤立していた。救援に来た陸上自衛隊のヘリコプターに乗るため、病院を出て第一原発から北へ約3キロの県立双葉高校のグラウンドに移動し、90人が待機していた。
 待機中に第一原発1号機が爆発。県は、当時南寄りの風が吹いていたため放射能を浴びている可能性があると見て3人を抽出検査したところ、被曝が判明したという。 


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福島第1原発1号機爆発/3号機も冷却装置が停止 緊急事態報告/放射性物質から身を守るには・・・

2011-03-13 09:26:09 | 地震・原発・災害
昨日、緊急にお知らせ「福島第1原発爆発」の関連の記事です。

過去のスリーマイルとチェルノブイリの原発事故は、
アメリカとソ連という両大国で起きましたが、
どちらも情報隠し(操作)と情報の遅れが、結果的に被害を広げました。

1号機の爆発が注目されている中、
3号機も冷却装置が停止しました。

3号機は出力が大きく、ここでも炉心溶融が始まっているのではないかと心配です。

    
10:10の画像追加(テレビ朝日)

福島原発でなにが起きているのか、真実はなにか、情報が少なく錯綜しているなか、
市民は自衛策を講じるしかなさそうです

とりあえず、けさ時点で分かっている情報(報道)をお知らせします。

  東日本大震災:福島第1原発爆発 専門家の見方
毎日新聞 2011年3月12日

 巨大地震の被災地の原発で起きた突然の爆発と建屋崩壊。一体何が起きたのか。専門家は水素爆発または水蒸気爆発が起きたのではないかとの見方を示している。
 経済産業省原子力安全・保安院は、12日午後6時すぎに開いた会見で、爆発の場所が、1号機の原子炉が入っている原子炉建屋か、発電用タービン建屋か調査中としている。
 吉川栄和・京都大名誉教授(原子炉安全工学)は、「何らかの原因で原子炉格納容器から漏れだした水素が、空気中の酸素と反応して起きた水素爆発ではないか」と推測する。燃料棒に使用するジルコニウムは1100度を超えると、水と反応しやすくなる。その反応の結果できた水素が、何らかの原因で格納容器の外部に漏れだし、空気中に含まれた酸素と反応して爆発した可能性があるという。吉川名誉教授は「情報が少ないが、現時点ではそれが一番考え得る仮説だ。1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故(旧ソ連)では、溶融した燃料が水と接触して水蒸気爆発を起こした。爆発の様子を映像で見る限り、水蒸気爆発とは考えにくい」と話す。
 長沢啓行・大阪府立大名誉教授(生産管理システム学)は「発電用タービンの部品を冷やすために使う水素が、地震の揺れによって漏れ、空気と反応して爆発、タービン建屋が破壊された可能性が考えられる。タービン建屋と原子炉建屋はつながっており、原子炉建屋側にも破壊が及んでいれば、東京電力などが炉心を冷やすために計画している海水注入が難しくなるかもしれない」と懸念。「炉内が沸騰状態になっていると、水位を測定する計器が実際より高めに出る傾向がある。計器の数値がどこまで信じられるかも課題だ。原発敷地境界の放射線量はかなり高く、原子炉建屋内で水素爆発が起き、天井が落ちた可能性も否定できない」と分析する。
 一方、原子力資料情報室の上沢千尋研究員は「水蒸気爆発が起きたのではないか」と話す。「炉心が冷却できず、原子炉圧力容器内の圧力を下げることに失敗して、水位が下がった空だき状態が続いた。ある程度の量の燃料棒が溶けて水と反応し、爆発した可能性がある。今後、放射性物質が大量に放出されることになれば、チェルノブイリ原発事故と同様の最悪のシナリオになる」と懸念する。
毎日新聞 2011年3月12日 19時52分


 放射性物質から身を守るには…口、鼻ふさぎ、雨にぬれるな!

原発から漏れた放射性物質から、どう自分を守ればいいのか。専門家らは発生源からなるべく早く離れ、放射性物質が体に触れないよう注意することが肝要と助言する。
 「吸い込まないことが大切」と話すのは原子力資料情報室の上沢千尋研究員。「避難では気密性が高い衣服やカッパを着用。マスクやぬれたハンカチで口、鼻をふさぐ。雨は濃度が高まるので、決してぬれるな」とアドバイスする。
 そして何より「発生源からなるべく遠くに離れろ」と厳命する。避難した後は「衣服を脱いで、服を処分。シャワーを浴びてほしい」。
 チェルノブイリ原発事故では、約1週間で日本の上空に放射性物質が届いたという。立命館大の安斎育郎名誉教授(放射線防護学)は「家の窓を閉め、不要な外出はしないことが望ましい」と強調する。放射性ヨウ素は甲状腺がんの原因となるが、自治体が備蓄するヨウ素剤を事前に飲めば、発症をある程度予防できる。だが副作用があり、指示があるまで服用しないよう警告している。
[ 2011年3月12日 21:39 ]スポーツニッポン



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福島第一原発周辺、70人以上が被曝した恐れ 保安院 
2011年3月13日9時11分 朝日新聞

 原子力安全・保安院は13日、東京電力福島第一原発の周辺で、約70人以上が放射能を被曝(ひばく)した恐れにあることを明らかにした。保安院が福島県などから受けた報告をまとめると、福島県双葉町の住民9人から放射能を計測。そのほかに、双葉高校のグラウンドで移動に利用したヘリコプターを待機している際に被曝した可能性があるのが約60人いるという。
 放射能を浴びた経路や時間は調査中としている。
     ◇
 枝野幸男官房長官は13日朝の記者会見で、福島県双葉町内でバスで避難した9人が被曝(ひばく)した可能性があることを明らかにした。福島第一原子力発電所1号機(福島県大熊町)からの放射性物質の放出によるとみられる。衣類や皮膚など身体表面の汚染を除去し、内部被曝がないかどうかを調べているという。  


東日本大震災:福島第1原発爆発 原発で一体何が 「どこに逃げれば」 
毎日新聞 2011年3月13日

◇避難者、村の人口超えた
 原発で一体何が起きているのか。12日午後、爆発音が響いた東京電力福島第1原発1号機。朝から避難指示圏内だった福島県大熊、浪江、双葉、富岡4町の住民たちは、バスや車に乗り込み、圏外に退避した。周辺市町の公共施設が避難した人々であふれる中、避難指示の範囲は半径20キロ圏内に拡大。夜には強い余震に見舞われたほか、近くの病院の入院患者や職員の中に被ばくした人がいたことも確認された。「これからどうなるのか」。住民に不安が広がった。
 原発の北側に位置する浪江町の北西部。夕方、原発から煙が上がる映像がテレビに流れると、町立津島中に妻らと3人で避難してきた男性(57)は「原発が燃えているように見える」と不安な思いを口にし「食事もないし、ガソリンもないので動けない」と話した。学校には1000人以上が避難していたが、一部はさらに西へ車で向かい始めたという。
 原発の南に位置する広野町に住む男性(62)は自宅で妻と孫の3人で待機しようと考えていたが、午後7時過ぎに避難地域が拡大されたと町役場から連絡があった。「避難指示が途中で変わり、余計神経がすり減る」と混乱する情報にいら立った。南にあるいわき市の親族宅に車で避難するといい「原発の爆発の詳しい説明もない。心労ばかりが募っていく」と疲れた声で話した。
 同じ広野町の自宅にいた女性は「町役場から避難指示が出てびっくりした」と話した。「とりあえず、貴重品だけ持って今から出ます」。母や娘、孫ら家族5人で近くの児童館に避難するという。
 原発の西側に位置する川内村では、村内17カ所に設けた避難所に村の人口を1000人ほど上回る約4000人が集まり、飽和状態になっているという。森雄幸教育課長(56)は「小学校に1400人いるが限界だ。トイレも詰まってあふれている」と戸惑った様子で語った。
 村内で理容室を営む女性(57)は「テレビで情報を集めるしかない」と不安な様子。「自分たちはどこに逃げれば良いのか分からない。こんな怖い事態を想像したことは一度もなかった」と心細そうに話した。
 川内村の北隣の田村市は、原発に近い大熊町から約7000人を受け入れた。避難所の体育館では、大勢の人たちが1台のテレビを押し黙って見つめ、爆発の前後を比較する映像が流れると「あー」とため息が一斉に漏れたという。
 夜になり、原子炉には損傷がなかったことが分かると「すぐに帰れるかもしれない」と安堵(あんど)の声もあがった。しかし、直後に強い余震が発生し、原発に近い双葉町の病院で3人が被ばくしていたことも明らかになった。
 1家6人で大熊町から避難してきた自営業、栃本信一さん(59)は「誰だって放射能は怖い。心配だ」と声を落とした。
 一方、双葉町民を中心に約1100人が避難しているという川俣町の川俣小学校。電話口に出た男性は「ここではテレビも見られず、何も情報が入ってこない」と不安そうに話した。双葉町の病院の3人が被ばくしたと知ると、一瞬絶句して「もう忙しいので」とだけ言って電話を切った。

 ◇「何も分かりません」 詳しい状況説明なく--東電会見
 福島第1原発1号機で12日午後、爆発音とともに白煙が上がったことを受け、東京電力は都内で会見を開いた。しかし、詳しい状況について担当者は「分かりません」「確認でき次第お答えします」と繰り返し、具体的な説明はなかった。
 東電によると、作業員4人はプラントに水を入れる作業をしていたところ、大きな音とともに白煙が舞い上がり、負傷した。命に別条はないものの1人は骨折、2人は打撲したとみられるという。
 しかし、4人がどこでどのような作業をしていたのか、建物の損傷がどの程度なのかについては「4人は病院に向かっており話が聞けない」「建物の被害はテレビでしか確認していない。作業員を今向かわせている」などと回答した。
 原発周辺の地域が今後、居住できるのかについて尋ねられても「評価は今後検討します」とだけ述べた。

 ◇「避難心苦しい」 副社長らが陳謝
 その後、藤本孝副社長らも会見し、今回の事態を陳謝した。小森明生常務は白煙は爆発に伴うものとし、住民に対しては「避難していただき心苦しい」と苦渋の表情を浮かべた。
 しかし今後の見通しについては「申し上げられない。変に大丈夫だとも言えないが、普段の状況に早くしたい」と述べるにとどまった。枝野幸男官房長官が会見で、原子炉格納容器の爆発ではなく、水素爆発で原子炉建屋が吹き飛んだと発言したことについても明言を避けるなど、慎重な言い回しに終始する場面も目立った。【奥山智己、池田知広】
毎日新聞 2011年3月13日 東京朝刊
 


福島第一原発3号機、冷却装置が停止 緊急事態報告 
2011年3月13日7時15分 朝日新聞

 東京電力によると、東日本大震災で自動停止し、原子炉を冷却していた福島第一原発3号機で、13日午前2時44分、冷却水を炉心に入れていた高圧注水系が停止した。別の冷却装置を起動しようとしたが働かなかった。東電は、消火用の配管などを使い外部から強制的に水を入れたり、炉心溶融の可能性がある1号機と同様に海水を使ったりすることも検討している。
 今のところ格納容器内の圧力は適正値だが、圧力が上昇し損傷することを防ぐため、蒸気逃し弁の開放作業を始めた。圧力が高まると、大気中に放射性物質を含む蒸気を放出することになる。
 東京電力は1、2号機に続き、原子力災害特別措置法に基づく緊急事態に当たるとして、国に報告した。  


 福島第一原発3号機で給水作業 3月13日 8時55分 NHK

 枝野官房長官は記者会見し、東京電力が福島第一原子力発電所3号機について、原子炉を冷やすために水を送る手段がなくなったとして、国に対し「緊急事態」を知らせる通報を行ったことについて、原子炉の圧力を減らすため、空気を抜くための作業と、ポンプで原子炉に給水するための作業を行っていることを明らかにしました。
 この中で、枝野官房長官は、福島第一原子力発電所3号機について、東京電力が国に対し「緊急事態」を知らせる通報を行ったことについて、「3号炉は、給水機能が停止したので、圧力容器から圧力を減らすために、気体を抜く作業と、さらに給水ポンプなどによる給水を行うための作業をしている。気体の中には身体に影響を及ぼさない程度の放射性物質が含まれているが、一連の作業が行われれば原子炉の安全性を確保した状態で管理できる」と述べました。また、枝野官房長官は、福島第一原子力発電所1号機で行われている、原子炉を海水で冷やす作業について、「地震の影響などで、水位計の数値が必ずしも信頼できない部分もあるが、海水の供給がポンプの能力通りに実施されていることが確認されている。現時点では、炉の部分のところは海水で満たされ、少なくとも、燃料の部分は水で覆われている状態になっていることが合理的に判断される状況だ。現時点で、放射能モニタリングの数値に、変化は見られないということだ」と述べました。さらに、枝野官房長官は記者会見で「バスで避難した住民のうち、9人が測定の結果、被ばくの可能性があるという状況になっている。この方々については、衣類や皮膚などの表面が汚染されているということで、これを除去するとともに、内部被ばくがないことについて確認する健康チェックを進めてもらうことになっている。専門家の判断だと、こうしたものが表面についている状況にとどまるなら、健康に大きな被害はないということだ」と述べました。また、枝野長官は「第一原子力発電所からの避難は、10キロ圏内では、114名が残っている。10キロから20キロの18万人は、きょう早朝から避難を開始している。第二原子力発電所は、3キロ以内からの避難は完了しており、10キロ以内については、3万人余りが早朝から避難を開始している」と述べました。 



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3月12日(土)のつぶやき

2011-03-13 01:31:15 | 地震・原発・災害
08:22 from Tweet Button
◎地震 : 福島第一1号炉でシビアアクシデント(苛酷事故)か/原子炉格納容器が最高圧で破壊する恐れ #goo_midorinet002 http://t.co/SWLWQzw
14:41 from web
【緊急】福島第一原発1号機、セシウム検出 炉心溶融か(2011年3月12日14時19分 朝日新聞)
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103120407.html
15:12 from goo
福島原発「炉心溶融」の可能性も セシウムを検出 #goo_midorinet002 http://bit.ly/f1txHY
15:17 from Tweet Button
◎福島原発で「炉心溶融」の可能性濃厚で事態深刻/核分裂生成物のセシウムを検出 #goo_midorinet002 http://t.co/Ivs1SbR
17:22 from goo
【緊急速報】福島第一原発一号機で直下型の爆発!一号機の建屋が消失! #goo_midorinet002 http://blog.goo.ne.jp/midorinet002/e/08e4aa023ceb19ea92c0610001b7a371
17:22 from goo
【緊急速報】福島第一原発一号機で直下型の爆発!一号機の建屋が消失! #goo_midorinet002 http://blog.goo.ne.jp/midorinet002/e/666fe55fee740738c6826f0245c08070
17:24 from Tweet Button
【緊急速報】福島第一原発一号機で直下型の爆発!一号機の建屋が消失! #goo_midorinet002 http://t.co/Gp20zMQ
by midorinet002 on Twitter
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