福島原発の事故が深刻になっていますが、
今いちばん危険なのは3号機、としきりに言われています。
なぜ3号機が危ないかというと、使用済み核燃料がむき出しになっていることもありますが、
燃料プールにあるのは、プルトニウムとウラン化合物を混ぜた、
MOX(モックス)燃料の高レベル放射性廃棄物だから。
これは、4号機の使用済み核燃料プールも同じ。
プルトニウムは毒性が桁違いに違うのですが、なぜか、
そのことを指摘するマスコミはほんとに少ないのです。
テレビではほとんど、MOX(モックス)燃料の危険性を指摘する専門家はありません。
今日も断続的に3号機と4号機から立ち上っている白い煙は、たんに水蒸気ではなく、
キセノンやクリプトンなどの「希ガス(核分裂生成ガス)」だと思うのですが、
そこには、きっとプルトニウムも混じっているはずです。
もう東京電力には任せておけないと、自衛隊や警視庁も放水(注水?)作業に出動しています。
とはいえ、作業する人たちへの大量の放射線の被ばくが心配です。
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米政府、自国民に原発半径80キロ圏内からの退避勧告
(2011年3月17日 朝日新聞)
読売新聞の「放射線から身を守る」記事を紹介しましたが、
15日の朝日新聞にも載っていましたので、紹介します。
わたしにできることは、重要だと思うニュースをセレクトして、
こうして皆さんに情報発信すること。
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今いちばん危険なのは3号機、としきりに言われています。
なぜ3号機が危ないかというと、使用済み核燃料がむき出しになっていることもありますが、
燃料プールにあるのは、プルトニウムとウラン化合物を混ぜた、
MOX(モックス)燃料の高レベル放射性廃棄物だから。
これは、4号機の使用済み核燃料プールも同じ。
プルトニウムは毒性が桁違いに違うのですが、なぜか、
そのことを指摘するマスコミはほんとに少ないのです。
テレビではほとんど、MOX(モックス)燃料の危険性を指摘する専門家はありません。
今日も断続的に3号機と4号機から立ち上っている白い煙は、たんに水蒸気ではなく、
キセノンやクリプトンなどの「希ガス(核分裂生成ガス)」だと思うのですが、
そこには、きっとプルトニウムも混じっているはずです。
もう東京電力には任せておけないと、自衛隊や警視庁も放水(注水?)作業に出動しています。
とはいえ、作業する人たちへの大量の放射線の被ばくが心配です。
福島第1原発4号機「制御困難」 使用済み燃料破損の恐れ 2011年3月16日 中日新聞 経済産業省原子力安全・保安院は15日、爆発が起きた東京電力福島第1原発4号機で、原子炉建屋側面の壁の崩落を確認した。崩落部分は2カ所で、いずれも8メートル四方。付近には使用済み核燃料を貯蔵するプールがあり、高レベルの放射性物質が大気中に直接漏れ出る危険性があるという。 東京電力によると、福島第1原発の1~4号機の中央制御室の放射線量が高すぎるため運転員が常駐できず、定期的に戻って状況を監視している。必要な運転データは離れた場所にある緊急時対策本部で把握できるというが、原発管理の中枢部に人がいない事態に陥った。 東電は15日夜、4号機のプールに注水ができず、水温や水位も把握できていないと発表、制御困難な状況を認めた。毒性の強いプルトニウムを含んだ使用済み核燃料が高温になって破損すれば、放射性物質の放出が避けられない。東電は崩落部分を利用した放水を検討する。 崩落が見つかったのはいずれも北西側壁で建屋の3、4階部分。プールは5階にある。保安院は、崩落が爆発の前か後かは確認できていないとしている。枝野幸男官房長官は15日の会見で「使用済み核燃料が熱を持って水素が出ている状態」と水素爆発の可能性を示した。 保安院によると、4号機と同様に定期検査のため震災前に停止していた5号機と6号機でも、使用済み核燃料貯蔵プールの温度がわずかに高くなった状態だという。 また、隣接する3号機建屋の前で測定された1時間に400ミリシーベルト(1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルト)の放射線は、人体に直接被害を及ぼす高レベルで、4号機の爆発が影響した可能性が高いという。 政府は東電との対策本部を設置、国土交通省は同原発を中心とする半径30キロの上空を、無期限で高度にかかわらず飛行禁止区域に設定した。 避難指示がでている20キロ圏内の住民はほぼ搬送が終了。保安院によると、15日までに避難区域の住民142人に対して被ばくがあったかどうか測定を行い、23人に対して付着した放射性物質を取り除く除染を行った。 福島第1原発2号機も同日朝、原子炉格納容器とつながった圧力抑制室で爆発があり、格納容器が損傷する事故があった。その前には、1、3号機が原子炉建屋で水素爆発を起こすなどトラブルが相次いでいた。 |
「最大の課題」燃料プール 燃料の露出が続く原子炉だけではなく、使用済み燃料プールにも拡大した福島第1原発の深刻な危機。最悪の場合は燃料が溶け、猛毒のプルトニウムや極めて高いレベルの放射性物質が放出される恐れが出ている。経済産業省原子力安全・保安院も「最大の課題」と認める。 原子炉で使い終わったウラン燃料は核分裂反応を終えても熱を出すため、水を循環させたプールに漬けて冷やし続ける必要がある。厳重に管理されているものの、圧力容器、格納容器、原子炉建屋と複数の壁で守られた原子炉とは違い、外部放出への備えは脆弱(ぜいじゃく)だ。 プールにふたなどはなく、外部とは原子炉建屋の壁だけで隔てられているだけだ。第1原発3、4号機では水素爆発などで建屋が大きく損傷しており「屋根がないので、そのまま蒸発する」(東京電力)という。 通常、40度前後で保たれている水温は、4号機で最後にデータが確認された14日の時点で84度まで上昇、17日現在、1~4号機のデータは分からないままだ。プールに備えられたカメラも電源が落ちて使えないという。 3号機では16日、蒸発したプールの水が原子炉建屋から漏れだしたとみられる大量の白煙が確認され、事態は切迫。4号機も、原子炉内の大工事のため燃料をすべてプールに移して水温が上がりやすい状態にあり、保安院も水温を報告するよう東電に指示していた。 東電によると、5、6号機のプールの水温も約60度まで上昇。1、2号機も同様の事態が推測されるが、現場近くの高い放射線量に阻まれ、決定的な解決策は見いだせていない。保安院幹部は「1~3号機の原子炉で懸念されている事態と本質的には変わらない」との見方を示している。(共同) [2011年3月17日10時17分]日刊スポーツ |
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韓国、自国民に80キロ外退避勧告 米英に追随 福島第一原発の事故に関連して、韓国、英国、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコの各国政府も17日までに、米国と同様に同原発から半径80キロの域外に退避するよう自国民へ勧告した。 ◇ 【ソウル=牧野愛博】韓国外交通商省は17日午後、日本に滞在している韓国人に向け、福島第一原子力発電所の半径80キロ圏外への退避を勧告した。同省によれば、福島県には約2100人、隣接する宮城県に約4400人の在日韓国人が住んでいる。 同省は13日付で、東京都や東北部などに旅行警報を発令。福島第一原発の半径30キロ以内については4段階ある警報のうち、上から2番目の「旅行制限」としていた。 金星煥(キム・ソンファン)外相は17日の記者会見で、米英両国が自国民に80キロ圏外への退避を勧告したことに触れ、「我々もこれを準用している」と指摘した。一方で「日本政府の発表を信じている」とも語った。同省関係者は米英の基準に従った理由について「米国の政策や韓日の報道ぶりなどから総合的に判断した」と説明した。 一方、インターネットの掲示板には、日本から韓国へ放射性物質が拡散すると指摘する書き込みが相次いでいる。李明博(イ・ミョンバク)大統領は17日、「放射能を心配する必要はない。流言飛語は防がなければならない」と訴えた。 2011年3月18日 朝日新聞 |
米政府、自国民に原発半径80キロ圏内からの退避勧告
(2011年3月17日 朝日新聞)
3、4号機が無残な姿 福島第1原発、画像公開 東京電力は17日、福島第1原発3号機と4号機の原子炉建屋を16日に上空から撮影した画像を公開した。 3号機を写した1枚は、屋根や壁面が崩れ落ちるように大きく壊れ、白煙のようなものが鮮明に分かる。水蒸気とみられる。 4号機のアップ画像では、破壊された壁の隙間から、建屋の中にある燃料交換器が確認できる。撮影した社員の話では、燃料交換器のすぐそばに使用済み核燃料貯蔵プールの水面が太陽の光を反射して光る様子が見えたという。 もう1枚は、4号機をやや遠い位置から撮影。屋根が骨組みだけを残して大きく壊れ、壁面も中が見えるほど破壊され、そこから水蒸気とみられるものが立ち上っている。 自衛隊のヘリコプターに東京電力の社員が同乗し、16日午後4時ごろ撮影したという。 2011/03/18 00:39 共同通信 |
読売新聞の「放射線から身を守る」記事を紹介しましたが、
15日の朝日新聞にも載っていましたので、紹介します。
放射線から身を守るには…外出せず、肌を露出しない 2011年3月15日 朝日新聞 福島第一原子力発電所2号機で爆発があり、周辺地域でも通常よりかなり高いレベルの放射線量が測定された。被曝(ひばく)から逃れ、身を守るにはどうしたらいいのか。専門家に聞いた。 Q 放射線が放出されると、何が怖いの? A 高いレベルの放射線を浴びることだ。高いレベルの放射線を浴びると、体内の細胞のDNAが傷つけられ、細胞分裂ができなくなる。血液の成分をつくる骨髄が最もダメージを受けやすく、白血球など、免疫にかかわる細胞が作れなくなってしまう。 Q 今回放出された放射線の量は、どのぐらい? A 原発の2~3号機付近で1時間あたり400ミリシーベルトの放射線が検出された。私たちは普通に生活しているだけでも、年間2.4ミリシーベルトの放射線を浴びている。今回の線量は、その場に22秒いるだけで、1年間で浴びる量に相当する。 ただし、近くで被曝しない限り、治療が必要なほどの健康被害をうけるリスクは高くない。政府は付近の住民20~30キロ圏内の人にも屋内待避するよう求めた。今後、放射線量がどう変化するのか、注意する必要がある。 Q 放射線から身をまもるには、どうすればいいの? A (1)放射線に近づかない(2)放射線から遮蔽(しゃへい)された場所にいる(3)時間の経過を待つ――の三つが大原則だ。 人間の体が放射線を大量に浴びることを「外部被曝」という。放射性物質が口や傷口などを通じて体内に入り、体の内部から放射線を浴びることを「内部被曝」という。放射性物質を身体に付着させたり、吸い込んだりしないようにするため、まず屋内にとどまり外にでないことが肝心だ。屋内にいる場合はドアや窓を閉め、換気扇やエアコンをとめて、外気を遮断する。 Q 避難などでどうしても外に出なくてはならない場合は? A 帽子をかぶるなど、肌を露出させない服装をした上で、鼻や口を湿らせたマスクやハンカチで覆う。ハンカチがなくても、トイレットペーパーを折りたたんで口にあてるといった方法もある。 雨が降った場合は、空気中に浮遊している放射性物質が雨と共に落下するので、雨にぬれないようにすることが重要だ。 Q 体に付着したら、どうすればいいの? A まず、服に放射性物質が付着した場合は、衣服を脱いで、ポリ袋に入れて口を縛っておく。 体に付着した場合は、ぬるま湯などで体をふいたり、シャワーで洗い流したりして「除染」を行うことが必要だ。除染できれば、放射性物質は身体から取り除かれる。そばにいる人に影響を与えるおそれはなく、避難所などで生活しても問題ない。 Q 作業員らが、近くで高レベルの外部被曝をした場合は? A かなり高いレベルの放射線を浴びた場合、白血球など免疫にかかわる血液細胞が作れなくなってしまうので、専門の医療機関で骨髄移植や臍帯(さいたい)血移植といった治療が必要となる。ただ、よほど近距離でなければ、治療が必要なほどの被曝をする危険性は低い。チェルノブイリ原発事故でも、強制避難は原発から30キロ圏内だった。 Q 内部被曝に対しては、どうすればいいの? A 放射性物質の種類に合った薬を飲んだり、点滴したり治療が必要だ。例えば、ヨウ素の場合は安定ヨウ素剤、セシウムならプルシアンブルー、プルトニウムなどはキレート剤を飲むか点滴する。 安定ヨウ素剤は一般には市販されておらず、自治体などが備蓄している。むやみに飲むと副作用の恐れもあるため、避難所や救護所などで、専門家の指示に従って服用する。そのほかの治療薬は、被曝医療が専門の放射線医学総合研究所などに備蓄されている。 Q うがい薬にもヨウ素が含まれているけど? A うがい薬やのどスプレー、消毒用せっけんなど、ヨウ素が含まれている薬はたくさんある。しかし、これらの市販品は飲んではいけない。ヨウ素以外の成分も多く含まれ、体に有害な作用を及ぼす可能性もある。そもそも、ヨウ素が含まれる量が少なく、予防効果はない。 Q 放射性物質は風にのって、飛んでこないの? A 放射性物質は、遠くなればなるほど、放射能は薄まる。ヨウ素131は空気より重いので、風が弱ければあまり遠くまで拡散しない。現段階では、例えば200キロ以上離れた東京の人が、むやみに心配する必要はない。 ◇ 〈安定ヨウ素剤〉放射性物質の一種であるヨウ素131が体内の甲状腺に取り込まれるのを防ぐ薬。体内被曝(ひばく)による甲状腺がんを防ぐ効果がある。あらかじめ吸い込むことが予想される場合に予防的にのんだり、吸入後に治療的にのんだりすることがある。ただし、一時的に副作用で甲状腺機能が低下する可能性もある。成人は甲状腺がんになる恐れがほとんどないことなどから、原子力安全委員会によるヨウ素剤予防投与の方針は、40歳未満の人を対象として、1回のみの服用としている。また、ヨウ素過敏症の人などは服用してはいけないとしている。 〈被曝〉放射線が人体に当たること。体の外から被曝する「外部被曝」と、放射性物質を鼻や口などから吸い込んでしまって体内から被曝する「内部被曝」がある。内部被曝は、放射性物質を含んだ空気を吸い込むだけでなく、汚染した物や手を口にしたり皮膚や傷口から入ったりしても起こる。防ぐためには、まず外出を控え、窓を閉めるようにすること。屋外にいる時には、マスクやハンカチなどで鼻や口を覆い、呼吸で取り込まないようにする。また大気中の放射性物質が皮膚に付着しないように、なるべく皮膚の露出を抑えるといった注意も心がける。 |
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