昨夜は、福島第1原発2号機の燃料棒が全部露出している、
という心配が解消されたことを確認して寝たのですが、
またまた、すべて露出している、とのニュースに絶句しました。
どうなることかと心配していたら、案の定、2号機で爆発があったとの報道。
こういう予想は当たって欲しくないです。
11時に菅首相から緊急に「国民にメッセージ」があると言うので、
テレビを見ていたら、なんと、2号機のことではなくて、
「4号機で火災が発生して放射性物質が高濃度でろうえいしている」とのこと。
急転直下の重大な事態に言葉も出ません。
気を取り直して、菅首相のメッセージを紹介します。
応援クリック してね
本文中の写真をクリックすると拡大します。
2号機の爆発と4号機の火災で、高濃度の放射能汚染が広がって、
「半径20キロ圏内の人は全員避難、20から30キロの人は屋内に避難」に拡大されました。
福島原発からの放射線は、その後、福島県内はもちろん、
茨城県、東京都、神奈川県、埼玉県でも検出されています。
被災した東北現地の河北新聞社の悲痛なさけびともいえる、記事を紹介します。
最後まで読んでくださってありがとう
クリックを
記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
という心配が解消されたことを確認して寝たのですが、
またまた、すべて露出している、とのニュースに絶句しました。
どうなることかと心配していたら、案の定、2号機で爆発があったとの報道。
こういう予想は当たって欲しくないです。
11時に菅首相から緊急に「国民にメッセージ」があると言うので、
テレビを見ていたら、なんと、2号機のことではなくて、
「4号機で火災が発生して放射性物質が高濃度でろうえいしている」とのこと。
急転直下の重大な事態に言葉も出ません。
気を取り直して、菅首相のメッセージを紹介します。
「漏洩防止に全力」 菅首相の国民向けメッセージ 2011年3月15日11時57分 朝日新聞 菅直人首相が15日午前11時すぎ、首相官邸で国民に向けて語ったメッセージと質疑の内容は次の通り。 国民の皆さまに福島原発について報告したい。ぜひ冷静にお聞きいただきたい。 福島原発についてはこれまでも説明したきたが、地震・津波により原子炉が停止し、本来なら非常用として冷却装置を動かすディーゼル・エンジンがすべて稼働しない状態になっている。あらゆる手当を使って原子炉の冷却に努めてきた。しかし、1号機、3号機の水素爆発に続き、4号機でも火災が発生し、周囲に漏洩(ろうえい)している放射能の濃度がかなり高くなっている。 今後、さらなる放射性物質の漏洩の危険が高まっている。ついては改めて、福島第一原子力発電所から20キロメートルの範囲はすでに大半の方は避難済みだが、この範囲に住んでいる方は全員、範囲の外に避難いただくことが必要だと考えている。 また、20キロ以上、30キロの範囲の皆さんには、今後の原子炉の状況を勘案すると、外出せずに自宅や事務所など屋内に退避するようにしていただきたい。そして、福島第二原発については、すでに10キロ圏内の避難はほぼ終わっているが、すべての皆さんがこの範囲から避難を完全にされることをお願いする。 現在、これ以上の爆発や放射性物質の漏洩が出ないよう全力を尽くしている。東電はじめ関係者の皆さんには、原子炉への注水について危険を顧みず今も全力をあげて取り組んでいただいている。そうした意味で、何とかこれ以上の漏洩の拡大を防ぐことができるように全力を挙げて取り組んでいくので、国民にはご心配をおかけするが、冷静に行動をしていただくよう心からお願いする。 ――2号機が危険な情勢ではないのか? 今申し上げたように何号機等について、いろいろな現象があるので、全体を見ていま対応しています。そうした意味で、一つひとつがどうだということは、東電の方から報告すると認識している。 |
応援クリック してね
本文中の写真をクリックすると拡大します。
2号機の爆発と4号機の火災で、高濃度の放射能汚染が広がって、
「半径20キロ圏内の人は全員避難、20から30キロの人は屋内に避難」に拡大されました。
福島原発からの放射線は、その後、福島県内はもちろん、
茨城県、東京都、神奈川県、埼玉県でも検出されています。
被災した東北現地の河北新聞社の悲痛なさけびともいえる、記事を紹介します。
福島第1・第2原発事態深刻化 制御不能魔の連鎖 東日本大震災で被害を受けた東京電力の福島第1、第2原発の綱渡りが続く。緊急炉心冷却装置(ECCS)の機能不全や建屋内の水素爆発と、未曽有の事態が発生。廃炉覚悟で「最後の手段」とされる海水を注入している。炉心が安定する「冷温停止」が難航。関係者や地域は固唾(かたず)をのんで見守る。 ■過小評価 大震災の発生時、第1原発では6基中3基(1、2、3号機)が、第2原発では4基すべての計7基が運転中だったが、揺れを感知して自動停止。深刻な事態は、この後、次々と襲った。 外部からの電力供給がなくなった第1原発では、非常用ディーゼル発電機が津波で故障し、ECCSがストップ。第2原発では電力は失われなかったが、冷却水を冷やす海水を取り込む施設で不具合が発生した。これも津波の影響だった。 この結果、第1、第2原発の多くで冷却能力を喪失。ECCSが健全なら、数時間で済む冷却作業が不能となり、消防車を使うなどして冷水の注入に追われた。東京電力は「想定外の規模の津波だった」とするが、専門家からは「津波の過小評価だ。対応が手薄」との批判も出た。 ■炉心溶融 1、3、2号機の順に冷却能力がなくなった第1原発では、余熱で原子炉の格納容器内の温度や圧力が上昇。東電は冷却用の水を大量に注入したが、蒸発したり、蒸気が配管から一部漏れたりして容器内にたまらず、水位は低下。注入しても思うように冷却効果が得られない状況に陥った。 1、3号機では、通常は水につかっている燃料の一部がむき出しになり溶ける「炉心溶融」が起きた。圧力上昇が続くと格納容器が崩壊、大量の放射性物質の拡散が懸念されたことから、容器内の蒸気を外部に放出する「ベント」を行った。 だが1、3号機では、燃料を覆う被覆管の金属と水蒸気が化学反応し、水素ガスが発生。格納容器の外側と建屋との間にたまり、ついに爆発、建屋の壁が崩壊した。格納容器は当面、保護されているとするが、制御不能ともいうべき事態に不安は広がる。 ■廃炉覚悟 第2原発の1、2、4号機も、非常時に炉心を冷やす水源となるプールの水が一時、100度を超え、油断できない状況が続いた。ベントを準備し、圧力が急上昇する場合は蒸気を逃す構えで冷却水を注入した結果、1、2号機は14日午後、ようやく冷温停止した。4号機も冷却のための作業が続いている。 ベントを行った第1原発の1号機と3号機について東電は、炉心を冷やす「最後の手段」ともいえる海水注入を実施した。通常は真水を使う原子炉に海水を入れると、再び使うためには大きなコストがかかる。このため海水注入は廃炉も覚悟した処置といえる。 後はこの作業を続け、冷温停止になるのを待つしかない。2号機では海水注入が難航し燃料が一時完全に露出、一段と深刻さを増している。 ◎政府被害拡大防止に全力 政府は14日、東日本大震災で爆発を起こした福島第1原発3号機や、冷却機能を喪失した同2号機による住民への被害拡大防止に全力を挙げた。東京電力がこの日から実施した計画停電への協力を国民に要請。被災地に生活物資を支援するため、2010年度予備費から302億円を支出する方針も決めた。 枝野幸男官房長官は記者会見で、3号機で起きた爆発に伴う放射能漏れについて「周囲のモニタリングを注視しているが、今のところ観測値の上昇は見られない」と説明。2号機と併せて海水注入による原子炉安定化を目指す方針を示した。 計画停電に関しては、菅直人首相が14日、政府の緊急災害対策本部会合で、国民生活への影響を最小限に抑えるよう努める考えを表明。「準備期間が短く国民生活に予想を超えた悪影響が出る可能性がある」と指摘した上で「多少社会活動が低下しても、国民生活に悪影響を出さないようお願いしたい」と求めた。 枝野氏も記者会見で「不要不急の外出を控えるなど徹底して電力の使用を控えてほしい」と国民に呼び掛けた。首都圏で相次いだ鉄道運休に関しては「運休がなければより早く電力不足の状況に陥り、停電に至る可能性があった」と述べた。 同時に東京電力の情報提供が二転三転したことをめぐり「国民の皆さんに混乱を与えた。迅速かつ正確な情報の報告を関係機関に徹底するよう指示したい」と強調した。 ◎原発20キロ圏の患者らを搬送 福島県、750人対象 福島県災害対策本部は14日、福島第1原発の半径20キロ圏内にある病院や特別養護老人ホームに取り残されていた患者や入所者の搬送を始めた。 20キロ圏内には原発事故を受けて避難指示が出ているが、移動手段が限られているため施設側が支援を要請していた。 災対本部によると、取り残されていたのは南相馬市、浪江町、大熊町にある6施設の約750人。自衛隊のバスなどが現地に向かい、同日午後5時までに3施設の計310人を圏外に運んだ。患者らは県の保健所で、被ばくの有無を確認するスクリーニングを受けたりした。 残る南相馬市と浪江町の3施設には寝たきりの患者や高齢者もおり、自衛隊のヘリコプターで運び、容体に応じた治療ができる病院に運ぶとしている。 ◎「危険を地方に押し付けてきた」国・東電に批判の声 東日本大震災で、原子炉建屋の爆発と「計画停電」をめぐって、東京電力や国の情報開示は十分とはいえず、説明も二転三転した。識者らは14日、「危機管理のレベルが低い」とそろって批判。原子力行政や大都市住民の意識についても「危険を地方に押し付けてきた」と問題視した。 「原発がこんなに危険とは。原発関連のニュースは専門用語が多く、本当に大丈夫なのか分からないうちに爆発が起きた」。長女がいわき市に住む作家のあさのあつこさんは憤る。 あさのさんは「都会の消費のつけが地方に回っている。危険なものを地方に押し付ける構図は沖縄の米軍基地問題につながる。原発が必要なのか、もう一度ゼロから考えたい」と話した。 京大原子炉実験所の小出裕章助教(原子核工学)は「東電は無能。何の手も打てないまま『安全だ』と楽観的な見通しを言うだけ。自己保身しか考えていない」と批判。 「地方に原発を押し付けて、電気だけを使ってきた東京にこそ原発を造るべきだ」と、停電で混乱する首都圏にも厳しい目を向けた。 危機管理コンサルタントの田中辰巳さんは東電の対応について「明らかに浮足立ってしまっている。なぜ事前の危機管理をこのレベルでしかやっていなかったのか」とあきれた様子。 東電の清水正孝社長が13日の会見で「津波が想定を超えた」と強調したことに「原発を造る前に『地震と津波』はさんざん言われたこと。私は原発は造っていいと思うが、これでは今後の原発建設の可能性が摘まれてしまう」と指摘。 停電は方針が二転三転したため、混乱を招いた。田中さんは「こまめに予定の情報開示をしないと、どんどん批判が高まるし、節電への国民の協力は得られない」と述べた。 2011年03月15日火曜日 河北新報 |
最後まで読んでくださってありがとう
クリックを
記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね