きのうの朝、部屋の中の竿に洗濯物を干していて、
8割がた干しあがったところで、梁からつりさげてあった、
ハンガーやらタオルやらをかけた4mの竿が頭の真上に落ちてきました。
ガーンという衝撃と同時に眼から火が出て、あわててアイスノンをタオルにくるんで冷やしましたが、
竿が当たったところに細長い形のたんこぶができました。
幸い相手が固すぎない竿で、髪があるところでよかったです。
落ちてきた竿は、ともちゃんが梁にくぎを打ちなおしてもとに戻し、
干しかけの洗濯物は外に出してくれて、一件落着。
そろそろ夏の間に伸びた庭の草を刈ろうと思っていたのですが、
大事をとって、家のなかでやすんでいました。
ともちゃんが畑仕事に出てしまった後、わたしがここで意識でも失って倒れていたら、
頭のたんこぶの原因が他の人にはわからないので、
「事件」になるのだろうかとちょっと心配になって、さらに頭を冷やすことにしました(笑)。
こんなことを考えたのは、鉢呂経済産業大臣が「失言で辞職」という報道を見ていたからかもしれません。
「事実はやぶのなか」って怖いですね。
ところで、昨日の朝日新聞の土曜別刷り「be」の、
「悩みのるつぼ」の回答者は上野千鶴子さん。
「愛も憎しみも、自分の心の中の帳尻合わせです。そして感情の帳尻というものは、合わないもの」。
「同じような思いを自分の子どもには味わわせないように」。
「父と娘」の悩み相談ですが、母を亡くしたばかりなので胸に迫りました。
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9日の「ジョブラボ/働く女性研究所」連載の「ポスト逆転の時代」も上野千鶴子さん。
WAN上野千鶴子web研究室にアップされています。
【悩みのるつぼ】のバックナンバーも、記事の右のリンク、
「ジョブラボ」上野千鶴子さんの型破り人生相談から読むことができます。。
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8割がた干しあがったところで、梁からつりさげてあった、
ハンガーやらタオルやらをかけた4mの竿が頭の真上に落ちてきました。
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竿が当たったところに細長い形のたんこぶができました。
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そろそろ夏の間に伸びた庭の草を刈ろうと思っていたのですが、
大事をとって、家のなかでやすんでいました。
ともちゃんが畑仕事に出てしまった後、わたしがここで意識でも失って倒れていたら、
頭のたんこぶの原因が他の人にはわからないので、
「事件」になるのだろうかとちょっと心配になって、さらに頭を冷やすことにしました(笑)。
こんなことを考えたのは、鉢呂経済産業大臣が「失言で辞職」という報道を見ていたからかもしれません。
「事実はやぶのなか」って怖いですね。
ところで、昨日の朝日新聞の土曜別刷り「be」の、
「悩みのるつぼ」の回答者は上野千鶴子さん。
「愛も憎しみも、自分の心の中の帳尻合わせです。そして感情の帳尻というものは、合わないもの」。
「同じような思いを自分の子どもには味わわせないように」。
「父と娘」の悩み相談ですが、母を亡くしたばかりなので胸に迫りました。
病床の父をののしる私 質問者:看護師 50代 2011.9.10 朝日新聞「be」 50代の看護師です。 実父のことで相談します。現在要介護度4。医療機関で手厚い看護を受けています。発語もなく、面会ではどこか不思議そうな表情を見せます。 ・・・・・・・・・(略)・・・・・・・・・・・・・・・・・ 昨年夏、父が脳梗塞(のうこうそく)で倒れ、救急車で私が勤める病院に入院しました。私は仕事の合間を見て看護しましたが、病状が悪化するにつれ、精神的、身体的に限界を感じ、父の耳元で「私が病気で苦しんでいたときに、なんであなたは一言も言葉をかけてくれなかったんだ。一生許さない」とささやき続けました。 実父に対し、これほどまで憎む自分を情けなく思い、父の死期が迫ったときに何と声をかけたらいいかと考えると涙がとまりません。育ててくれた父親に対して、感謝以上に憎しみが充満している私に、どうか解決策をお願いします。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 感情の帳尻を無理に合わせないで 回答者 社会学者・上野千鶴子 あなたは何をお望みなのでしょうか? 父から謝罪や感謝をされること? 父から愛されること? 父に復讐(ふくしゅう)すること? 父を許すこと? あなたが乳がんになったときに見舞いもせず心配もしなかった父。あなたはそれをうらんでいるようですが、たぶんそれだけでなく、生まれてこの方、そして結婚以来28年のあいだに、言うに言われぬがまんを重ねてこられたのでしょうね。 あなたは「自己中」の父を許せない、と思っており、そして父を許せない自分を許せない、と責めておられるのでしょうね。 いいんですよ、親を憎んだり、恨んだりしても。50代になるまで苦労して生きてこられたあなたには、ここには書いてないけれども、父を憎むだけのじゅうぶんな理由がおありなのでしょう。要介護の父に手厚い医療と看護を手配しておられるだけでも、子としてのつとめは果たしておられます。 脳梗塞でも聴覚はあるとか。あなたが「一生許さない」と耳元でくりかえしたささやきは父の耳にきっと届いています。あなたはもうリベンジを果たしました。きっとそういうふうに「許せない」自分も許せない、のでしょうね。なんといじらしく、けなげな娘さんだこと。 親の死に直面しても泣けない娘や息子はたくさんいます。親子関係は圧倒的に非対称なものです。親は自分が子どもにしたことをほとんど覚えていません。親に謝罪や感謝を求めてもムダ。愛も憎しみも、自分の心の中の帳尻合わせです。そして感情の帳尻というものは、合わないもの、と思って下さい。 帳尻の合わない自分の感情を否定せずに、それと向きあって下さい。そして同じような思いを自分の子どもには味わわせないようにつとめてください。どんなに困った父でも、旅立ちを見送る作業を家族、とりわけ夫とともに背負い、共にのりこえた苦労の記憶と、心からの解放感を分かち合いましょう。そしてお互いによくやったね、とねぎらいましょう。この父のもとで、28年間、別れずにきた同志なのですから。 そのうちゆっくりと感情の帳尻が合ってくることもあるでしょう。父をかわいそうなひと、と思うこともできるでしょう。そうやってひとはおとなになっていきます。その大切な過程を、夫や子どもたちと共有してください。その過程こそが子どもたちへの贈り物になるでしょうから。 題字・イラスト きたむらさとし (2011.9.10 朝日新聞) |
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9日の「ジョブラボ/働く女性研究所」連載の「ポスト逆転の時代」も上野千鶴子さん。
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「ポスト逆転の時代」追いつめられても助け合わない 今の女たちへ 社会学者 上野千鶴子さん 2011.9.9 朝日新聞ジョブラボ 男女雇用機会均等法施行から25年。この四半世紀に女性たちは、数々の変化を引き起こし、また、さまざまな変化に巻き込まれてきました。「専業主婦家庭と共働き家庭の世帯数の逆転」、「短大と4年制大学への進学者数の逆転」、「男女の飲酒量の逆転」--そんな「逆転」のニュースを念頭におきながら、ファッション、文化、芸能、社会学の専門家たちに、25年の変化を振り返っていただきます。そして、「逆転後」を生きる現代女性のこれからを見つめます。 残念ながら、男女雇用機会均等法ができたことによって、女にとっていいことはあまりありません。ジェンダー格差はいっこうに縮小しないし、そのうえ女女格差が拡大している。家計経済研究所が、93年当時20~30代だった女性1500人を対象に始めた10年間にわたるパネル調査(『女性たちの平成不況―デフレで働き方・暮らしはどう変わったか』(日本経済新聞社、2004年)によれば、女性の収入は減少、親の収入も減り、彼女らが親に支払うお金が増えた。首都圏のパラサイトシングルが家を出るには、月収30万円が必要と言われています。パラサイトをやめたくても、家を出ていけないのが現実です。 使えない、適用できない均等法 85年から高学歴女性の雇用が拡大したのはバブル景気の効果。一部の人が均等法の効果と勘違いし、とりわけメディアは総合職を華々しくとりあげた。一握りの女性総合職に大騒ぎしすぎましたね。しかし91年になって景気が落ちこむと、均等法は女性の雇用を守れなかった。就職氷河期が来て、新卒採用での男女格差も拡大しました。 「均等法は女性の雇用を改善する政策効果がなかった」というのが専門家の共通認識です。なぜか。理由その1、法律として使えない。性差別を禁止せず、企業に解消の努力義務を課しただけだったから。法廷闘争でも「使えない」と法曹家から酷評された。罰則規定がないばかりか、紛争処理の方法も穴だらけだった。理由その2、施行後、法の適用を受けない非正規雇用者が増えた。 この25年間で、本当に注目しなければいけない”逆転”は、女性の非正規雇用率が正規雇用率を上回ったこと。90年代初めに3人に1人だった非正規雇用が、10年後には5割超しておよそ3人に2人、つまり倍増しました。これが女性の平均賃金を下げているのです。正規雇用の女性に比べ、非正規雇用の方が、結婚率も出産率も低い。ね、ポジティブなこと、全然ないでしょう?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 続きは「朝日新聞ジョブラボ」でお読みください。 |
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