みどりの一期一会

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どうなる幼保一体化:/上 子育て支援、充実目指し/下 保育の量と質、両立課題

2012-03-20 19:43:58 | ほん/新聞/ニュース
きょうは昼と夜の長さが同じになる「春分の日」。
お彼岸のお中日、ともといいます。
春のお彼岸に食べるのか牡丹餅(ぼたもち)で、
秋のお彼岸に食べるがお萩(おばき)とか。

これから日いちにちと、陽が長くなって、春本番を迎えます。

ミモザアカシアも太陽の光をあびて
金色に光っています。

   



   

   

   
 

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毎日新聞の「どうなる幼保一体化」の記事。
「こども園」への移行もかんたんではなさそうです。

  どうなる幼保一体化:/上 子育て支援、充実目指し 

 新たな子育て支援策「子ども・子育て新システム」の政府案が今月、まとまった。大きな特徴は、幼稚園や保育所などの施設や財源を一本化することだ。年金や介護など高齢者向けの保障に比べ、手薄だった子育て支援の充実を図る。今の制度からどう変わるのか、まとめた。【山崎友記子】

 Q 今の保育所や幼稚園はどうなるの?
 ◇「こども園」に統合
 A 「こども園」という総称の施設にまとめられます。その形態はさまざまですが、目玉となるのが、15年度に新設の予定の「総合こども園」。幼稚園と保育所の機能を併せたもので、「先生」は原則、保育士と幼稚園教諭の両方の資格を持ちます。幼稚園と保育所が一体化した今の「認定こども園」と、認可保育所の大半、幼稚園の一部が総合こども園に変わる計画です。
 こども園には▽2歳以下の子が対象の認可保育所▽開所時間が5時間程度の従来の幼稚園--も含まれます。企業やNPOが運営し認可外保育施設と呼ばれる施設も、一定の基準を満たせば入ります。なお国立や、園児を選抜するような私立の幼稚園は、「こども園」には移行せず、そのまま存続することも認めました。

 Q 申し込み方は?
 ◇園に直接申し込み
 A 希望する施設に保護者が直接申し込んで契約を結ぶ方式に統一されます。今の保育所のように自治体に申し込むのではなく、大きな変更となります。親の就労や病気で保育所を利用している場合は、利用前に市町村で「保育認定」を受ける必要があります。認定を申請すると、就労時間や収入に応じ、利用時間や利用料が決まります。幼稚園の利用者の入園手続きは、今とあまり変わらないとみられます。

 Q 今と比べて親の負担は減るの?
 ◇額は未定
 A 利用料は国の定める価格がベースになり、利用時間や収入に応じて支払います。政府は「今の負担とあまり変えない」と説明していますが、額は決まっていません。また一部の施設には入園料や体操教室の費用など上乗せを認めたため、負担が増えるとの見方もあります。

 Q いま保育所に入るのは大変だけれど、利用しやすくなる?
 ◇定員数まだ不足
 A パートなど短時間勤務の場合、待機児童の多い地域では、認可保育所が利用しにくい現状があります。新システムでは短時間勤務でも、保育を受ける権利を保障するとしています。だれでも利用できるようにするには、施設や定員数を増やす必要があります。
 また施設への直接申し込みに変わるため、入所できるまで、いくつも施設を探し回ったり、障害などハンディのある子は入りにくくなったりするのでは……と心配する声も上がっています。政府案では、待機児童がいる場合や特別な支援が必要な子には、市町村が間に入り調整やあっせんをするとしていますが、細部は詰まっていません。
毎日新聞 2012年3月18日 


 どうなる幼保一体化:/下 保育の量と質、両立課題 

 ◇0~2歳、受け入れ義務なし 水準満たす施設には補助
 子育て支援の新たな施策「子ども・子育て新システム」は、消費税増税分を財源にあて幼児教育、保育の質と量を拡充し、どの子も公平に教育・保育を受けられることを目指している。関連法案が成立すれば、15年度にも幼保一体化施設「総合こども園」が創設される。
 総合こども園は、親の就労時間に応じた保育を保障するとともに、主に幼稚園が担ってきた教育を提供する。また都市部の保育所は定員を上回る希望がある一方、幼稚園では少子化で定員割れが広がっているため、幼稚園の総合こども園化で、共働き家庭の子を積極的に受け入れてもらい、待機児童の解消にもつなげる考えだ。
  ◇  ◇  ◇
 横浜市戸塚区にあるひまわり幼稚園。基本の教育時間は9時半~午後2時だが、預かり保育として午前7時半から午後6時半まで開いている。母親が専業主婦の子どもだけでなく、従来は幼稚園利用が難しかった共働き家庭の子も利用しやすい。こうした施設は将来の「総合こども園」の形に近い。
 「わあ、気持ちいい」「マラソンだよ」。3月半ばの午後、園を訪ねると、木々に囲まれた園舎の裏山で、子どもたちがジャングルジムによじ登ったり、山道を走り回っていた。午後2時前には園舎に戻って帰りの会。声を合わせて「さようなら」をした後、基本時間のみの園児は一斉に降園し、預かり保育を利用している20人余りが教室に残った。
 子どもたちは、保護者の迎えが来るまで中庭で体を動かし、おやつを食べ、お絵かきや積み木で遊ぶ。見守るのは元同園教諭で預かり保育専任の古川良子さん。「年度初めは2時に帰る園児をみて泣き出す子もいるが、すぐに慣れ、異年齢の子どもたちが兄弟のように仲良く過ごしている」という。
 長男(5)を午後6時半まで預けている大学非常勤職員の母親(42)は「正職員ではないので待機児の多い認可保育所には絶対入れないと思った。幼稚園という選択肢があってよかった。ここは駅から近く、のびのび遊べて環境もいい」と満足げだ。
 総合こども園が広がれば、これまで保育園と幼稚園に二分化していた子どもの居場所が統一化される。しかし保育所の空きを待つ待機児童の解消には疑問符がつく。待機児童の8割以上は0~2歳児が占めるが、総合こども園には0~2歳児の受け入れを義務づけないからだ。
 ひまわり幼稚園の金子禎園長は「3~5歳は人間の土台作りとなる大事な時期。すべての子どもに教育が行きわたるように総合こども園化には協力したいが、0~2歳児の受け入れは今後の検討課題」と説明する。
 授乳やおむつ替えが必要な0~2歳の保育には、人手がかかる。東京都内のある幼稚園の園長は「0~2歳を受け入れるには給食の設備や人員配置の変更が必要。全面改装になれば資金面で問題だ。幼稚園にとってはハードルが高い」と移行を決めかねるという。
 このため新システムでは、待機児童の解消を総合こども園だけで担うのではなく、人員配置や面積など一定の基準を満たせば補助を受けられるようにしてNPO法人や企業の保育への参入を促す。また定員20人未満の小規模施設や保育ママにも補助を出し、0~2歳児の受け皿を増やす計画だ。
  ◇  ◇  ◇
 企業やNPOが運営する施設(20人以上)が補助を受けるには、子ども1人当たりの面積や職員数が一定の水準に達する必要があり、その水準は認可保育所と同じ程度に厳しくする見込み。劣悪な施設を許さず、保育の質の低下を招かないために必要な措置だ。一方で、資金難から水準を満たせない中小の保育所は、補助を得て拡充する道が閉ざされてしまう。
 「認可保育所に通う子には月数十万の公費が出ているのに認可外だとゼロ。同じ子どもなのに不公平ではないか」。東京都杉並区で認可外保育園を運営する亀井弥生さん(40)は訴える。次男(3)の保育所探しに苦労した経験から2年前、自己資金を投じて保育園を設立した。定員20人で0~2歳児の利用が中心。待機児の受け入れも多い。
 おむつを紙か布か選択できるなど細かいニーズに応える保育をしているが、補助がないため保育料は認可より高く設定しなければ立ち行かず、職員全員を有資格者にするのも難しい。大手と違い資金も少なく、認可並みの水準まで引き上げるのは困難だ。「新システムはすべての子どもの育ちを等しく保障、とうたっているのに、このままでは何も変わらない」と嘆く。
  ◇  ◇  ◇
 都市部では保育の量拡大と質向上の両立が課題なのに対し、人口減少が進む地方では、地域で子どもが育ち合う場をいかに存続させるかが問題だ。
 兵庫県北部の4町が合併してできた人口約3万人の朝来市。子どもは減り、高齢化が進む。市内の枚田みのり保育園の小林公正園長は「幼稚園と保育所の合併が進み、市内の施設数は5年前の半分になった。それでも定員割れがある。財政状況が厳しい県内の他の町では、数を減らし、町に一つしかないところもある」という。
 みのり保育園に在籍するのは90人。遠方から保護者の車で来たり、園から20キロも離れた地域から通ったりするケースもあるという。「子どもが減ったら予算も削る現状ではやがて集団保育する場所も人材もなくなり、地域で子育てできなくなる。新システムで財源を確保し、子どもが育つ環境を保障してほしい」と期待を込める。
 どこに住んでも安心して子育てできる社会にしていけるのか。新システムの真価が問われるのはこれからだ。【山崎友記子】
毎日新聞 2012年3月19日


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3月19日(月)のつぶやき

2012-03-20 01:21:32 | 花/美しいもの
00:23 from Tweet Button
「慰安婦」問題 その④: シンポジウム午前の部概要 姜喜代 | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/reading/?p=6434

by midorinet002 on Twitter
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