少し前になりますが、
「浜岡原発の再稼働の是非を問う住民投票条例案」が静江か県議会に提出され、
9月19日から審議が始まりました。
川勝平太・静岡県知事は条例制定への賛意を表明する意見書を付けています。
条例案の審議は、議会にゆだねられることになりました。
住民投票条例の条例案は、住民による「直接請求」が成立しても、議会に否決されることが多いのですが、
静岡県議会は、ぜひこの条例案を可決してほしいものです。
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「浜岡原発の再稼働の是非を問う住民投票条例案」が静江か県議会に提出され、
9月19日から審議が始まりました。
川勝平太・静岡県知事は条例制定への賛意を表明する意見書を付けています。
条例案の審議は、議会にゆだねられることになりました。
住民投票条例の条例案は、住民による「直接請求」が成立しても、議会に否決されることが多いのですが、
静岡県議会は、ぜひこの条例案を可決してほしいものです。
成立は不透明 浜岡条例案の県議会審議 2012年9月20日 中日新聞 中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働の是非を問う住民投票条例案の審議が十九日、静岡県議会で始まり、各会派の対応に焦点は移った。川勝平太知事は投票実施に賛意を示すが、最大会派の自民系会派と第二会派の民主系会派はともに自主投票の可能性を示唆。国のエネルギー政策に絡む条例案の成立は不透明な情勢だ。 ●各会派の思惑 県議会で過半数を占め、条例案成否の鍵を握る最大会派、自民改革会議。杉山盛雄・自民党県連幹事長は「法的な問題点をクリアしたとしても、投票事務を担う市町の協力が得られるか不安がある」と指摘。投開票経費は十億円とされ、必要性を疑問視する。「(市町の党員らからは)金がかかるとか、衆院選、知事選と絡めた政局で住民投票をやるのは良くないとの意見もあった」と慎重な見方。「党議拘束を掛けずに自由投票もあり得る」と述べた。 本会議後の会派議員総会で第二会派の民主党・ふじのくに県議団は意見集約したが、結論は持ち越した。野沢義雄会長は「自主投票ありきではないが、意見集約が無理となれば選択肢に入る」。知事与党の同会派でも知事が賛意を示す条例案への対応が一枚岩でないことを露呈した。 ●県の対応 川勝知事は本会議で浜岡原発の安全性確保と、使用済み核燃料の処理方法が確立するまでは、住民投票の結果にかかわらず、再稼働を認めない方針を強調。自民系のベテラン県議は「再稼働に賛成多数でも従わないなら、実施する意味がない」と指摘した。 県は条例案が投票有資格者を十八歳以上としている点などに問題があり、原案のままでは実施不可能と指摘。市民団体は投票資格を二十歳以上とするなどの修正案を出したが、担当者は「修正されたとしても、住民投票の実現には難しさが残る」と言う。修正案は「投票は施行日から六カ月以内」とする項目を変更しておらず、山崎章二県総務局長は「市町に説明し、各議会の議決を得るには、六カ月では難しい」と説明。市町議会が否決した場合が想定されていないことも問題視し「市町が引き受けないとなった場合、どうするのか」と話す。 多くの住民が投票を望む ●県民の受け止め こうした事態に、住民投票実施を求めて署名し、本会議を傍聴した静岡市駿河区の自営業飯野良一さん(63)は「多くの住民が県民投票を望んでおり、条例案の不備は修正すればいい。再稼働の是非を県民が判断する県民投票は必要だ」と述べ、条例案を修正して審議するよう求めた。 住民投票は可能 賛否を示すべき 住民投票制度に詳しい武田真一郎・成蹊大法科大学院教授(行政法)の話 福島では、絶対安全だと議会や行政が判断した原発が大変な惨禍をもたらした。多くの住民は専門家に任せきりにできないと感じ、原発に関してきちんと意見を表明し、責任を果たす必要があると考え、住民投票を求めている。沖縄で全県対象の住民投票が行われ、鳥取は県レベルで常設型住民投票条例制定を検討している。静岡で全県の住民投票ができないことはあり得ない。ただし、住民投票が本来の機能を果たすためには、賛否両論を示し、脱原発のメリット、デメリットを情報公開する必要がある。 |
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浜岡再稼働 川勝知事、県民投票条例案を提出 2012.9.19 静岡新聞 県議会9月定例会が19日開会し、川勝平太知事は中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働の是非を問う県民投票条例案を提出した。知事は条例制定への賛意を正式表明。条例案に添えた意見書で「県民一人一人が意思を表明する機会を逸することは妥当ではない」と理由を述べ、「満18歳以上」とした投票年齢や投開票事務の市町への委託など10項目の問題点をあらためて指摘した。条例制定を直接請求した市民団体「原発県民投票静岡」の鈴木望共同代表ら5人も意見陳述した。 川勝知事は議案の提案理由で、原発の稼働はエネルギー政策や電力の安定供給、経済性など総合的に考慮する必要があると基本的考え方を説明。浜岡原発の再稼働について「安全性の確保が大前提」とし、オフサイトセンターの立地や使用済み核燃料の処理などに問題があると強調した。 その上で、県民投票条例制定のための直接請求の署名数が、法定数を大きく上回ったことを「重く受け止めている」と強調。直接請求は住民自治を図る重要な手段とし「再稼働の是非について意見を表明し、結果を県政に直接反映させたいという多くの県民の思いの表れ」などと賛意に至った経緯を述べた。 条例案の不備については、県民投票が実施できるよう、問題点の修正議論を議会に求めた。 条例案は、市民団体が再稼働の判断に県民意思を反映させるため8月末に16万5127人分の署名を集め、知事に制定を求めた。24日からの代表・一般質問を経て28日に総務委員会に付託。10月2〜4日に委員会で審議され、11日の最終本会議で採決される見通し。 9月定例会は10月11日までの23日間と決めた後、2012年度一般会計補正予算案など22議案、報告7件、11年度決算を上程した。 知事意見のポイント ▼原発の稼働はエネルギー政策や電力の安定供給、経済性、温暖化対策などを総合的に考慮する必要がある ▼安全性が確保されない限り再稼働はあり得ない ▼オフサイトセンターの立地に深刻な問題があり、使用済み核燃料の処理方法が確立されていない ▼法定数を上回る署名は、再稼働の是非についての意思を県政に直接反映させたいという県民の思いの表れ。重く受け止める ▼直接請求は間接民主制を補完する重要な手段。県民が意思を表明する機会を逸するのは妥当ではない ▼条例の実施には市町の協力が不可欠 |
浜岡原発:再稼働住民投票案提出 「民が最終判断を」 市民団体、16万人余の思い代弁 /静岡 2012.9.20 毎日新聞 「最終的な判断は、私たち民がすべきではないか」−−。19日開会の県議会9月定例会で、川勝平太知事が賛成意見を付けて提出した中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働の是非を問う住民投票条例案。請求代表者として壇上で意見を述べた市民団体「原発県民投票静岡」の鈴木望代表ら5人は、署名者約16万5000人の気持ちを代弁し、それぞれの思いを力強く訴えた。【樋口淳也、山本佳孝、小玉沙織】 請求代表者による意見陳述は、川勝知事による議案説明後、約20分間の休憩をはさみ午前11時半に始まった。登壇したのは男性3人、女性2人。傍聴席でそろいの緑のTシャツ姿の団体関係者らが見守る中、5人で合計20分の時間をぎりぎりまで使い意見を述べた。 最初に壇上に立った鈴木代表はノーネクタイに黒のジャケット姿。用意した原稿を読み、時折語気を強めながら、向かい合う県議66人に語りかけた。 地震が起こった際の浜岡原発の安全性を誰が判断するかについて、「未知・未解明の領域が大きいと分かってしまった専門家に任せるのか」と問いかけ、「最終的な判断は、私たち民がすべきではないか。なぜなら、事故が起こってしまった場合の結果は、私たち住民が受け入れざるを得ないからだ」と訴えた。 また中村英一事務局次長が、浜岡原発から約2キロにあるスーパーで、1日に319人の署名が集まったことなどを紹介するなど、続く4人も署名集めの際の具体的なエピソードなどを交えながら条例制定を求めた。 意見陳述後に記者らの取材に応じた鈴木代表は、「我々はこの運動を必死の思いでやってきた。その思いは、県議や県民の方々に伝わっているのではないか」と手応えを強調。川勝知事が正式に賛意を表明したことについて「重く受け止めたい。(首長と議員を別々の選挙で選ぶ仕組みの)二元代表制の一人がそういう意思を示したのは大きい」と感想を述べた。 ◇知事が正式に賛意 問題点修正を期待 住民投票条例案を19日、県議会に提出し「法定数を大きく上回る署名の数は、再稼働の是非について意思を表明し、県政に直接反映させたいという多くの県民の思いの表れであり、重く受け止めている」と賛意を正式に表明した川勝平太知事。同時に「条例案には問題点が多数あり誠に遺憾。適切に修正し、県民投票が適正かつ円滑に実施できる方向で議論してほしい」と県議会に修正を求めた。 県議会は定数69、欠員3。10月11日の閉会日に予想される採決で条例案が成立するには、議長を除く65議員の過半数となる33議員の賛成が必要だ。 過半数を占める「自民改革会議」(37議席)の中谷多加二代表は、「21日以降数回勉強会を開き、意見集約を図る。(採決で)党議拘束をかけるか自主投票にするかという話はこれからだ」と話し、慎重に各議員の意見を聞く構え。知事与党「民主党・ふじのくに県議団」(20議席)の野沢義雄会長も、「(知事の意見は)制定に向けた気持ちが強く表れたという印象。意見を受け止め議論に入っていく」と述べた。 「公明党静岡県議団」(5議席)の前林孝一良代表は「住民の思いを考えて判断していく」▽「みんなの党・無所属クラブ」(2議席)の遠藤行洋共同代表は「最後まで熟慮して決めたい」▽「富士の会」(2議席)の中沢通訓代表は「修正は必要だが、賛成だ」−−などとそれぞれの見解を示した。 条例案は今後24日から28日にかけ本会議で質疑が行われ、さらに総務委員会(山田誠委員長)に付託され、より詳しい審議にかけられる。総務委は19日、議事日程を当初の3日間から1日延ばし4日間とし、うち2日間を集中審議にあてることを決めた。このうち1日は、「専門的な意見を聞く必要がある」(山田委員長)として、市民団体の幹部▽住民投票の際に投開票事務を担う市町の担当者▽住民投票の法制度や原発の安全性評価に関する学識経験者−−らを参考人招致する。 ============== ■解説 ◇県議は分かりやすい行動を 浜岡原発の再稼働の是非を問う住民投票条例案が19日、県議会に提出された。東京電力福島第1原発事故以降、原発立地県での初めての条例案提出という事態に、ほとんどの会派は賛否を明確にできずにいる。 過半数を占める最大会派「自民改革会議」(37議席)の中谷多加二代表は「会派内に賛否がある。自主投票か党議拘束をかけるか分からない」と漏らす。「既に浜岡の運転は停止されている。十億円以上の費用をかけてまでやる必要があるのか」と話すなど、可決に消極的なベテラン議員は少なくない。にもかかわらず慎重な姿勢をとる背景には、来年の知事選があるとの見方がある。反対すれば「住民の意思を無視した」と指摘されてしまう懸念があるという。 知事与党の「民主党・ふじのくに県議団」も「川勝知事の賛意はそれなりに考慮に入れなければいけないが、統一的な行動は難しい」(野沢義雄会長)と反応は鈍い。一部の幹部は修正素案を作成したが、「再稼働の議論は13年末に津波対策工事が完了してから」などと反対論があり、賛否どちらに向かうか、幹部の意思統一もできていない。 現時点で態度を明確にしているのは賛成方針の「富士の会」(2議席)だけだ。 各県議は県民を代表している。ならば会派としても、自身の判断を明確に説明すべきではないか。16万人以上もの県民の声に対し、分かりやすい行動をとることが求められている。【樋口淳也】 |
浜岡原発:原発再稼働住民投票案 自民、修正案「あり得ぬ」 県議会派が勉強会 /静岡 2012.9.22 毎日新聞 県議会最大会派の自民改革会議は21日、中部電力浜岡原発20+件(御前崎市)再稼働の是非を問う住民投票条例案について勉強会を開いた。中谷多加二代表は会合後、記者らの取材に応じ、「(修正案を出すことは)あり得ないと思う」と述べ、賛意を表明した川勝平太知事が求める条例案の修正を同会派としては行う予定がないとの認識を示した。 中谷代表は勉強会について「幅広い意見が聞けてよかった。反対一色ではなく、中間的な意見もあった。極端な賛成はなかった」と話し、会派内に反対が多いことを示唆した。条例案について「できるのかな、という現状が浮き彫りになった」と指摘した。 県は条例案について、市町に義務づけられない投開票事務への協力を定めているなどと修正が不可欠との認識を示し、直接請求した市民団体「原発県民投票静岡」(鈴木望代表)も修正のうえ住民投票を実施するよう議員らに求めている。「自らは修正しない」との中谷代表の発言は、住民投票に消極的な同会派の立場を初めて明確に示したものといえる。 勉強会には37議員中29議員が参加。県の担当者による条例案の「不備」の説明や、出席議員の条例案に対する意見表明などが行われた。 同会派は今後も勉強会を実施して意見集約を図る方針で、26日には「原発県民投票静岡」の鈴木代表を招く。 21日は、民主党・ふじのくに県議団(20議席)も午後から拡大役員会を開き論点整理を行った。来週以降、議員総会などで意見集約を進める。【樋口淳也】 |
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