みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

硬派女性紙ふぇみん 3000号に/女性とオルタナティブメディアの可能性~私たちのほしい情報はどこに?

2012-09-29 21:48:50 | ほん/新聞/ニュース

9月の中旬に「ふぇみん3000号記念特集」が届き、
「ふぇみんも3000号になったんだぁ」と感慨深く読みました。
わたしとふぇみんとのお付き合いも長くもう20年以上になります。

今朝の中日新聞に「ふぇみん」の記事が載っていました。
書いたのは、なんと稲熊さんです。
女性のための情報発信でがんばってるふぇみんを、
女性の視点の記事を書き続けている稲熊さんが取材されたこと、
ほんと、ダブルでうれしいです。


2012年9月29日 中日新聞生活面


  硬派女性紙ふぇみん 3000号に  
2012年9月29日 中日新聞

 戦後間もない一九四六年に創刊され、女性のための情報を女性の手で報じてきた「ふぇみん婦人民主新聞」が、今月十五日付で三千号を迎えた。デジタル化の波で部数減が続くものの、多くの読者の信頼に応えようと模索が続く。 (稲熊美樹)

 「女性解放いま一歩 政治知識の貧困と感傷癖」。四六年八月二十二日の「婦人民主新聞」創刊号は、初めて国会議員に選ばれた女性の活動を報じた。社説で二つの「使命」として、女性の声を社会に発信し、創意や批判を社会に反映させる機会をつくると掲げた。
 新聞は、戦後初の大衆女性団体「婦人民主クラブ」のメンバーだった羽仁説子、加藤静枝(しずえ)、佐多稲子らが中心となって創刊。保育所の設置や出産費用の国負担を求める運動、合成洗剤の不使用、反原発、原水爆禁止などの取り組みを伝えてきた。
 八八年から新聞作りに携わってきた前編集長の赤石千衣子さん(57)は、福島の原発事故について「震災による事故の危険性は十年前から書いてきた。その通りのことが起きてしまい、ぼうぜんとした」と話す。
 歴史に刻まれる時代の一こまを伝える役割も果たした。五〇年には、レッドパージで学校を追われる女性教員を児童らが泣きながら囲む写真を掲載した。
 六六年七月の千号は、夫婦の財産権をめぐり「夫と対等な関係を」。二千号は八六年七月で「時代は女を待っている」。夫婦別姓や婚外子、従軍慰安婦問題などは、大手メディアに先駆けて取り上げた。
 九一年には、新聞に「ふぇみん」の愛称を付けた。三人の編集部員が携わる現紙面は、カフェに置かれる雑誌のようなデザイン。編集方針は「生きづらさの理由がちょっぴりわかります」だ。
 毎号、草の根で活動を続ける女性や、セクシュアルマイノリティー(性的少数者)へのインタビューが一面を飾る。中面は若い女性に関心の高いテーマも。今年五月からは、大阪市でシングルマザーが子ども二人を放置して死亡させた事件の裁判傍聴記を連載。女性の貧困問題も扱う。
 三千号の記念特集では、新旧の編集部員による座談会を企画、創刊からの六十六年間を振り返った。部数減が続く中、韓国のネット新聞「イルダ」と記事連携するなど、幅広い関心事に応えようと模索は続く。
 編集部の柏原登希子さん(39)は「昔は、女性の生きづらさの理由が明らかな男女差別にあったが、最近は差別が巧妙化していて見えにくい。今後も女性たちの今を伝え続けたい」と力を込めた。
   ◇
タブロイド判八ページで、月三回、約三万部発行。購読料は月七百五十円。三千号を記念し、二十九日午後一時半からシンポジウム「女性とオルタナティブメディアの可能性」を東京都千代田区の在日本韓国YMCAアジア青少年センターで開く。参加費千円。見本紙の申し込みなどは、ふぇみん事務局=電03(3402)3244=へ。


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 ふぇみん婦人民主クラブ 

 3000号記念国際シンポジウム
女性とオルタナティブメディアの可能性
~私たちのほしい情報はどこに?~~


日時◆9月29日(土)開場 午後1時 開会 午後1時半
場所◆東京・在日本韓国YMCA9階ホール 地図はこちらをクリック
  東京都千代田区猿楽町2-5-5
  JR水道橋駅徒歩6分、御茶ノ水駅徒歩9分、地下鉄神保町駅徒歩7分
講師◆パネリスト
   ○韓国・女性インターネットジャーナル「イルダ」編集部 ユン・ジョンウンさん
   ○非営利インターネット放送局「OurPlanet-TV」 白石草さん
   ○くらしと教育をつなぐミニコミ雑誌『We』 稲邑恭子さん
   ○ふぇみん婦人民主新聞編集スタッフ 柏原登希子
   ○ビデオメッセージ WAN 上野千鶴子さん
   ○コ―ディネーター 赤石千衣子(前編集長)
資料代◆参加費 読者800円 一般1000円
 当日参加もできますが、チケットをお持ちの方優先です。
●終了後、3000号記念パーティーがあります。ぜひご参加ください(参加費3000円)
 9月28日までに要申込
●チケット申込・問合わせ ふぇみん婦人民主クラブ
  tel03(3402)3244 fax03(3401)3453

<主催者から>
 2012年9月15日号で、「ふぇみん婦人民主新聞」は3000号を迎えます。創刊はなんと1946年! 「女の手による女のための新聞」がほしいという願いから発行されました。
以来、脱原発・反核、環境問題、ジェンダー、平和や基地問題、セクシュアリティーなど大手メディアは伝えない情報を発信してきました。
 今、福島第1原発事故が起き、政府による情報隠しが次々に明らかになる中で、オルタナティブメディアの役割が大きくなっています。
またツイッターやフェイスブックなど、個人が瞬時に多くの人に情報を拡散するツールも広く利用されています。
 そんな中、新聞、雑誌、インターネットとさまざまな媒体で、独自の視点で情報を発信している人々と、女性とオルタナティブメディアの役割、今後の可能性を考えていきたいと思います。どのようにメディアを通して女性たちがつながっていけるのか? 私たちの欲しい情報はどこにあるのか?
会場からのたくさんのご発言もお待ちしています。 


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