みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

<はたらく>育休明け どう始める(上)前例がない/待機児童対策 多様なニーズに応えよ

2013-03-08 22:07:21 | ほん/新聞/ニュース
朝からあたたかい日。
風邪気味で体調がよくないので、ウオーキングはお休み。
昼から予約していた病院に行って、ついでに、
マーサ21によって確定申告を済ませてきました。

きょう3月8日は、「みつ(3)ばち(8)」の語呂合せて「みつばちの日」。
ちなみに「はちみつの日」は8月3日です。

また、3月8日は「国際女性の日(International Women's Day)」です。
国際的な婦人解放の記念日。国際デーの一つ。
1910(明治43)年の第2インターナショナルのコペンハーゲン第7回大会で正式に制定。
1904(明治38)年のこの日、ニューヨークの女性労働者が参政権を求めて集会を開いた。


とはいえ、
はたらく女性にとっては、子どもを生んで育休明けで仕事に戻ろうと思っても、
預かってもらえるところがない、という問題に直面します。

わたしが働いていたころから、ウン十年もたつというのに、
女性にきびしい社会であることにかわりありませんね。

  社説:待機児童対策 多様なニーズに応えよ 
毎日新聞 2013年03月08日 

 保育所の待機児童が相変わらず問題になっている。東京都足立区や杉並区などでは認可保育所に子どもを預けられない母親たちが行政不服審査法に基づく異議申し立てを行った。地価や家賃の高い都市部では保育所の増設は難しいと思われがちだが、横浜市のように成果を上げている自治体もある。事業所内保育に意欲を持つ企業も多い。財源不足はもちろんだが、硬直した国の規制と自治体の工夫の足りなさも待機児童問題の大きな原因だ。
 待機児童とは0〜3歳児を中心とした主に都市部の問題であり、母親の働き方や家族の事情によって保育ニーズは異なる。全国一律の画一的な施策よりも、自治体や企業が現場の声を取り入れて柔軟に取り組むことが必要だ。
 横浜市では保育所不足が深刻な地域を特定して整備費や家賃補助を増額し、子育て相談に乗る「保育コンシェルジュ」を各区役所に配置して個々のニーズに合った保育の提供に努めている。定員割れが目立つ幼稚園を有効活用するため、夕方以降に預かり保育を行う幼稚園に市が補助金を出すなど、保育園と幼稚園の連携に力を入れている。この10年で2万人分の保育所定員を確保し待機児ゼロを達成しつつある。
 事業所内保育所の運営を検討している企業や団体も多い。子育てをしながら働く女性も勤務の事情によって夜間や休日の保育を利用しなければならないことがある。個別性が高く不規則な勤務に適応できる保育所があれば、出産後も働き続けられる女性はもっと増えるはずだ。
 ところが、事業所内保育所はなかなか増えない。大企業は定員の6割以上の子どもを預かり、かつその半数以上が自社従業員の子とするなど規制が厳しく、運営費の補助も5年間に限定されていることが壁となっている。雇用保険を原資に運営される企業の福利厚生の一つと位置づけられてきたことが、限定的な財源しか確保できない原因とされる。
 ただ、子育てしながら働きたい女性従業員のニーズに応え、企業の遊休施設の有効活用にもつながるのが事業所内保育所だ。待機児童から優先的に入所を認める一般の認可保育所は、これから出産したいという「潜在的待機者」の解消には即効性がないことも考えないといけない。
 税と社会保障の一体改革に盛り込まれた子育て施策では、消費税を財源として事業所内保育も含めた多様な保育サービスを整備することになっているが、実施は消費増税を待たないといけない。雇用と少子化対策は最重要課題ではないか。できるところからすぐに着手すべきだ。子どもの育ちは待ってはくれない。


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 <はたらく>育休明け どう始める (上)前例がない 
2013年3月8日 中日新聞

 新年度が始まる四月から、保育所に子どもを預けて育児休業から復帰し、再び働き始める女性が多い。長時間労働を前提とした日本の職場では、上司や同僚、夫の理解を得られず、女性は不安や焦りを抱え込みがちだ。支援のあり方や復帰後の心構えを、二回にわたって考える。 (福沢英里)

 「過去の人になってしまわないか」-。名古屋市内の中小メーカーに勤め、社内で初めて育児休業を取得した女性(40)は、四月からの職場復帰を前に不安でいっぱいだ。
 他の女性社員はみな独身。「育児休業の制度はあっても取れないよね」と話したこともあった。妊娠が分かり、上司に報告すると、意外にすんなり受け止めてもらえた。
 長女を出産した四カ月後には、子連れで会社へあいさつに。その後も月一回は顔を出し、上司や同僚に近況を報告、社内の情報収集も欠かさない。だが、休業した自分の代わりに新採用の正社員が入り、「周囲はどう受け止めるのか」などと、心配は尽きない。
 総務の担当者と復帰後の働き方も相談。今後、子どもを預ける保育園の開園に合わせて出社すると、始業時間に間に合わないため、朝は三十分遅らせてもらうことに。本当は終業時間を三十分早め、一時間の時短勤務にしたいが、言い出せずにいる。
     ◇
 育休中の能力アップや職場復帰を支援する「ウィウィ」が、二月に東京都内で開いた「育児休業後職場復帰セミナー」。四月に初めての職場復帰をする都内の人材採用コンサルティング会社に勤める児玉綾香さん(29)の姿があった。
 待機児童が問題となる中、幸い近所の保育所へ長女が入園できることになった。問題は働き方。妊娠前は夜九時まで働くこともあったが、短時間勤務制度を活用しようと考えている。
 ただ、同じ社内で制度を利用した前例がない。「参考になる先輩社員がいないので、どういう働き方になるのか想像がつかない」。セミナーで同じように悩んだ先輩ママたちの経験談を聞き「早速、上司に相談してみようと、前向きな気持ちになった」と話す。
 講師を務めた育休後コンサルタントの山口理栄さんは、短時間勤務制度は福利厚生ではなく「人材流出を防ぐための経営戦略」と説明。一方で、正しく運用できていない企業も多く「業績評価や人材育成の面で対策が遅れている」と指摘した。「上司は休む前の働き方しか知らない。どういう働き方をしたいのか、自分から情報提供すること」とアドバイスした。
 セミナーでは参加者が、復帰後の一日のタイムテーブルを書き出した。自分と子どもの予定は書き込めても、夫の欄に空白が目立つ参加者が多かった。「退社してから子どもの寝かしつけまでを一人でこなせるか」などと不安を訴える声も。山口さんは「夫の長時間労働は聖域なのでしょうか。週に一日でも早く帰ってきてもらうよう、話し合ってもいい」と提案した。

◆「長時間」前提の男性正社員
 女性労働協会(東京)専務理事の福沢恵子さんは、「子育てしながら働く女性の可能性や選択肢は広がったが、まだ少数派」と話す。長時間労働を前提とした正社員の働き方が変わらない中、自ら切り開かねばならない女性が少なくない。
 男性の家事や育児への参加が進まないことも、女性に多くの負担を強いる原因になっている。総務省労働力調査などによると、週六十時間以上働く三十代男性の割合は減少傾向だったのが、ここ数年で、二割近くまで上昇している。男性の家事参加時間も一時間程度と、諸外国に比べて極端に少ない。
 福沢さんは職場の理解の必要性を強調。両立を目指す女性には、「すべて自分一人で解決しようと思わないでほしい。ぜひ職場に新風を吹き込む人材に」とエールを送る。 


 認可保育所不足:大田区の母親も異議 1305人選考漏れ
毎日新聞 2013年03月07日 

 子どもを認可保育所に預けられない母親が行政不服審査法に基づく異議申し立てを行っている問題で、東京都大田区の母親たちも7日、区に同様の申し立てをした。同様の申し立ては杉並区や足立区でも行われている。
 大田区によると、4月の認可保育所(91カ所)の入所に3546人が申し込み、1次選考で2241人が内定。選考に漏れた1305人が2次選考に回ったり、認可外保育施設への入所を検討したりしている。うち11件について当事者の母親たちが異議を申し立てた。
 申し立てをまとめた遠藤奈々子さん(41)は育児休業中。子どもを認可保育所に預けて4月に職場復帰しようとしたが、1次選考に漏れた。「認可外は保育料が高いし、認可との差があまりに大きく納得できない」と訴える。区の小泉邦雄・子ども家庭部参事は「認可保育所だけでなく、認証保育所や区の小規模保育施設などを用いて、待機児童の解消に努めたい」と話した。【水戸健一】 


  子ども持つなというの? 待機児童 都市部の母、訴え切実 
2013年2月19日 東京新聞

 「子どもを持つなということか」。東京都杉並区役所前で十八日、赤ちゃんを連れた母親らが、我慢してきたつらい気持ちを涙ながらに吐き出した。妊娠中から保育所探しに歩き回り、育児休暇中も不安にさいなまれた揚げ句、預け先が見つからない。「認可保育所を増やしてほしい。現状のおかしさに気付いて」と訴えた。待機児童の多い都市部共通の、母の願いだ。 (柏崎智子、小形佳奈)

 「大きなおなかを抱えた臨月から、保育園を回らなければならなかった。インターネットで区の保育事情を検索し、何日も不安で眠れなかった。貴重な育児休業中、何をしていても保育園の心配がついてまわり、本当に苦しかった。こんな目に遭うなんて知らない妊婦さんは、今も大勢いるんじゃないか」
 十カ月の子どもの母親はマイクを握り、「保活」とも呼ばれる保育所探しのつらい経験を振り返った。認可保育所の入所の競争率が異常に高いため、母親らは子どもが産まれる前から認可外保育施設を訪ね歩いて申し込む。育児休業を早めに切り上げて認可外施設に入れ、認可保育所に入るための点数を稼ぐ人もいる。
 これほどの保活の厳しさを知らない人も多い。杉並区の公式な待機児童数は、昨年四月一日現在で五十二人で、都内の他の自治体に比べて特に多くない。この数字には認可保育所を希望しながら認可外施設に入って空き待ちをしている子どもや、預け先がなくて仕事を辞めてしまったケースは含まれないためだ。潜在的な待機児童の状況が分かりにくくなっている。
 一歳三カ月の長女を持つ女性は「子どもが生まれた時はとても幸せで、職場復帰するまで楽しく過ごそうと思った」が、半年後、保育所の入りづらさを知ったという。あわてて何カ所も保育所回りをしたが、入れるところがなく、認可保育所も落ちてしまった。
 六カ月の長女がいる女性は、老老介護する父母を支えるため、出産後まもなく実家のある杉並区へ引っ越してきた。これが認可保育所の入所にマイナスに働いた。「『両親が近くにいると入所の優先度が下がる』と今日、区の窓口で知らされた」
 妊娠中から申し込んだ五カ所の認可外施設もすべて断られた。「あまりに長い不安の期間を過ごした上に全滅で、ショックが大きい」と声を震わせた。
 子どもが二人で、上の子の預け先がないという母親は「この数日間、眠れない。お母さんの精神状態が悪いと子どもの笑顔もなくなる」としゃくり上げた。
 抗議集会を企画した「保育園ふやし隊@杉並」の曽山恵理子さんは「保育園が足りないと泣いているだけの状況はそろそろ終わりにしたい。できることを考え、一緒に行動しよう」と呼び掛けた。

◆全国で85万人潜在待機
 厚生労働省が公表している昨年四月一日時点の待機児童数は、二万四千八百二十五人。二年連続で減少したが、母親たちが肌で感じる現実とはかけ離れている。
 両親共働きなどで保育が必要な子どもに対し、市区町村は保育を実施する義務がある。その際、施設や人員配置の基準を国が定める「認可保育所」に入所させるのが基本。しかし、保育所が足りないため、基準の緩い「認可外保育施設」で対応することも許されている。
 待機児童の多い都市部では地価や人件費が高く、認可保育所の基準は事情に合わないとし、むしろ認可外での受け入れが進む。東京都の「認証保育所」が代表例で、国基準より緩和した独自基準で認定し、助成している。
 しかし、保育料が高めだったり、二歳までしか入所できず、三歳になったら再び預け先を探さなければならなかったりするため、認可保育所を第一希望にし、認可外を利用しながら空きを待つ保護者も多い。
 そうした空き待ちの子どもの数は、公表される待機児童数には含まれない。また、預け先が見つからず就労をあきらめたり、最初から認可保育所に申し込まない潜在的な待機児童がたくさんいるとされ、厚労省は八十五万人と推計している。


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3月7日(木)のつぶやき

2013-03-08 01:24:00 | 花/美しいもの

集英社インターナショナルWebサイト「おんなの本を読みなおす」最終回は石牟礼道子さん『苦海浄土』。苦しんで書いた。私でなければ書けないものになったとおもう。shueisha-int.co.jp/test/ueno/?p=3…

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【速報】「1票の格差訴訟」で、札幌高裁は、去年12月の衆院選を「憲法違反」と判断。選挙無効は認めず。

寺町みどりさんがリツイート | 12 RT

ケリー国務長官の「国際女性の日」へ向けた朝日新聞への寄稿です japanese.japan.usembassy.gov/j/p/tpj-201303…

寺町みどりさんがリツイート | 15 RT

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