気がゆるんだのか、長引いていた咳がまたぶり返しています。
寝るのがいちばん、ということで、
きのうはベッドに入って寝ていました。
起きてきて届いた中日新聞の夕刊を見ると、
【自著を語る】に上野千鶴子さんの『女たちのサバイバル作戦』が
大きな写真入りで載っていました。

このところ、毎日、
新聞やwebサイトで、上野さんにお会いできて、
うれしい思いです。


上野千鶴子さんの最新刊『女たちのサバイバル作戦』/
読書日記:上野千鶴子さん 歴史家だけが審判者ではない(2013年09月20日)
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webを探したら、東京新聞webに出ていました。
もとは東京新聞版なのですね。
【自著を語る】『女たちのサバイバル作戦』 上野千鶴子さん(社会学者、立命館大教授) 2013年10月29日 東京新聞 ◆「活用」されてたまるか 日本でウーマンリブが誕生してから四十年。このあいだに、日本の女は生きやすくなっただろうか。そう問われるたびに、わたしはうーむ、と考えこんでしまう。 GDPは世界三位なのに、女性の地位を示すGEM(ジェンダーエンパワメント指数)では五十八位(二〇一一年)、GGI(男女平等指数)では百一位(二〇一二年)。男女賃金格差は縮小しないし、出産離職率も横ばいのまま。日本の女の状況がよくなったとはとても思えないからだ。 均等法からの三十年は「ネオリベ改革の時代」だった。ネオリベラリズムこと新自由主義。ネオリベ改革が労働市場にもたらしたのは「労働のビッグバン」こと雇用の規制緩和だった。その結果起きた「雇用崩壊」から「格差」が拡大したが、「格差」はそれ以前から女性の問題だった。現在、非正規雇用者の七割は女性、女性労働者の六割が非正規雇用者、新卒採用の女性の五割以上を非正規が占める。女性の選択肢は多様化したように見えるが、それはほんとうに自由な「選択」だったのだろうか? 政府も企業も女を「活用」する気でいる。使える女は「男なみ」に。そうでない女はつごうのよい使い捨てに。これまで女は職場進出をのぞんできたが、こんな働き方をのぞんだわけではなかった。 ネオリベ政権は「女の活用」がお好き。ネオリベと「男女共同参画」とナショナリズムとのあいだには、ねじれた三角関係がある。ネオリベはネオコン(新保守主義)と結託してナショナリズムを煽(あお)り、ネオリベ改革でワリを食ったネトウヨ(ネット右翼)が女叩(たた)きに走る…安倍政権を見ていると、その関係がよくわかる。なんでこうなるの? という謎も本書で解いた。 こんな時代、女性はどうやって生き延びていけばよいのだろう? サステイナブル(持続可能)よりサバイバル。時代はそこまで来ている。 「総合職も、一般職も、派遣社員も、なぜつらい? 追いつめられても手をとりあえない女たちへ」-本書を担当した三十代女子の編集者が書いてくれた帯の文章だ。実感がこもっている。 (文春新書・八四〇円) うえの・ちづこ 1948年富山県生まれ。京都大学大学院博士課程修了。平安女学院短期大学助教授、東京大学文学部助教授、同大学院教授などを経て現職。東大名誉教授。女性学、ジェンダー研究の指導的理論家。 |
最後まで読んでくださってありがとう




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