みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

国会でも自民党議員が女性蔑視やじ/「女性蔑視は人権侵害」 議員から批判続々/少子化の理由が見えた

2014-07-05 20:28:30 | ほん/新聞/ニュース
こんどは国会議員の女性蔑視ヤジが発覚。

やはり自民党議員から他党の女性議員に向けて、ということですから、
自民党の女性差別体質が浮きぼりになりました。

それに張本人の大西英男議員は、都議会議員経験者で都議会自民党幹事長だったとか。
あきれてものが言えません。

とはいえ、ヤジは、今年4月の総務委員会でに起きたことだそうですから、
もっと早くに問題にするところがあってもよかったはず。

都議会で問題になったので、他のケースを洗い出してみたら、
こんなこともあった、ということなのでしょうけれど、
その場にいたはずのマスコミも、女性差別に敏感ではなかったということでしょうか。

この問題は今日になって、テレビや新聞で大きな問題になり始めていますから、
詳細の続報があったら、また紹介します。

  維新女性議員にやじ 自民議員が謝罪
2014.7.4 NHK

ことし4月の衆議院総務委員会で「早く結婚して子どもを産まないとだめだ」というやじを受けた日本維新の会の上西小百合議員は、4日午後、大阪市内で記者団に対し、自民党の大西英男議員から謝罪があり、受け入れたことを明らかにしました。

国会の議事録などによりますと、ことし4月17日に開かれた衆議院総務委員会で、日本維新の会の上西小百合議員が、国の人口減少対策に関する質問をしていた際、ほかの男性議員から「早く結婚して子どもを産まないとだめだ」というやじを受けました。
上西議員は4日午後、大阪市内で記者団に対し、衆議院東京16区選出の自民党の大西英男議員から午前中に、電話で「非常に迷惑をかけて申し訳なかった。これから気をつけます」と謝罪があり、受け入れたことを明らかにしました。そのうえで、上西議員は「今回の件は、本当に残念で情けない。発言者を特定しても問題は解決しない。やじを発言したり、周辺で笑い声を上げて盛り上がったりした議員は、国民の代表という自覚を持ち、反省してほしいし、与党議員として襟を正してもらいたい」と述べました。
また、上西氏は「『一強多弱』と言われるなか、自民党は、国会運営や石原環境大臣の発言など少し傲慢なところがあるので、これを機に改めてもらいたい」と述べました。

「発言に十分気をつけていく」
自民党の大西英男議員は、NHKの取材に対し、「当時の衆議院総務委員会の映像などを精査したところ、やじは私自身の発言であることを確認した。不用意な発言で、日本維新の会の上西小百合議員に対して迷惑をかけたことを反省しており、今後は、みずからの発言に十分、気をつけていく。また、日頃から支援してくれている皆さんに対しても、多大な心配をかけたことを心からおわびしたい」と述べました。


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  「女性蔑視は人権侵害」 議員から批判続々 
2014年7月4日 東京新聞

 四月の衆院総務委員会で質問中に日本維新の会の上西小百合衆院議員(31)=比例近畿=が「子どもを産まないと駄目だ」とやじを受けた問題で、与野党の国会議員から四日、「断じて許されない」「怒り心頭」などと批判の声が上がった。

 森雅子少子化担当相は四日の閣議後記者会見で「女性蔑視に当たるやじは断じて許されない」と厳しく批判し、「発言が自民党議員だとすれば、党としてもしっかりした対応を取るべきだ」と求めた。

 稲田朋美行政改革担当相も「女性の活躍を阻害するようなやじは全くよくない」と発言。下村博文文部科学相は「相手の人格を否定するようなものはやじではなく、単なる誹謗(ひぼう)中傷だ」と批判した。菅義偉官房長官は記者会見で「所管の委員会で対応すべきだ」と述べるにとどめた。

 社民党の福島瑞穂参院議員は「やじが事実だとすれば、とんでもない。国の意思決定の場にいる男性議員の意識が、この程度だということで怒り心頭だ」と指摘した。その上で「安倍政権は『女性の活躍』を成長戦略に掲げているが、自民党からこういうやじが飛んだとすれば、アベノミクスの中身自体を疑う。やじの発言者はきっちり名乗り出て、謝罪すべきだ」と憤った。

 共産党の高橋千鶴子衆院議員は「女性蔑視のやじの多くが見過ごされ、泣き寝入りしてきたのかもしれない。やじは人権を傷つけるもので、あってはいけない」と話した。

 上西氏側が、やじを飛ばしたとして名前を挙げた自民党議員は三日の共同通信の取材に「記憶にない」と話している。


  社説:女性蔑視ヤジ 少子化の理由が見えた  
毎日新聞 2014年07月05日 

 東京都議会の体たらくにあきれていたら、今度は国会だ。女性を蔑視した同様のヤジが明るみに出た。

 4月の衆院総務委員会で質問中の上西小百合議員(日本維新の会)に対し、男性議員が、「早く結婚して子どもを産まないと駄目だぞ」とヤジを飛ばしていたのだ。周囲からは笑い声や拍手まで起こったという。男性議員は4日になって自民党の大西英男議員であることがわかった。

 女性に「結婚しろ」「産め」といった言葉を投げつける行為は、場所がどこであれ許されない。だが、それが国民や都民の代表である議員によって、しかも少子化、人口減少というテーマを議論している最中に行われたとなると、事の深刻さを痛感せずにはいられない。

 今回の出来事は、図らずも少子化が改善しない理由をあぶり出した。結婚、出産、育児を女性の責任としてとらえる風潮だ。「女は産むためのもの」と言わんばかりのヤジにも敏感に反応しない。非難するどころか、笑ったり、盛り上げたりする。

 この風潮がはびこる限り、声高に「女性が輝く社会にする」と繰り返しても意味ある変化は起こるまい。

 そこで安倍政権に、意識改革の先頭に立つことを求める。今回のような発言を「断固として許さない」という強い意思表示が繰り返し、ほしい。ヤジの主が与党議員ならなおさらだ。国会や各議会には、あらゆる差別発言を議場から追放する新決議で、改革の意思を示してもらいたい。

 今回のヤジ問題は、議場が圧倒的に男性議員によって占められていることと無縁ではないはずだ。もし半分が女性だったら、どうだろう。差別発言をなくす、という目的だけでなく、男女が等しく参加して議論し結論を出すという本来の姿にするために、女性議員の数を大幅に増やす必要がある。与党には、候補者の半数を女性にするなど率先して動く姿を示してもらいたい。

 女性議員にも、「負けないで」と訴えたい。蔑視ヤジの被害者側だが、差別にあったら勇気を出して、「ノー」を表明してほしい。どの国でも、不当な扱いに対する女性たちの怒りが意識改革の原動力となってきた。

 そして勇気ある行動を社会全体で促し、応援する。都議会でヤジを受けた議員のイメージを傷つけるプライベートな話題を取り上げた週刊誌があるが、不快に思った人は多いはずだ。

 中央省庁の幹部人事で、複数の女性局長が誕生するなど、明るい動きが出てきた。だが、目指すは女性の就任がニュースにならない日、だ。それには、まず政府や国会が、意識改革の旗振り役にふさわしい姿に変わらねばならない。


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7月4日(金)のつぶやき

2014-07-05 01:15:00 | 花/美しいもの

少女性という聖域 『小泉今日子の半径100m』 小泉今日子 | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/book/?p=7864

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