みどりの一期一会

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滋賀県知事選 三日月氏が初当選/強引政権は猛省せよ/政権のおごりへの批判/自公敗北 「1強」政権に冷水

2014-07-14 21:20:48 | ほん/新聞/ニュース
昨日投開票の滋賀県知事選、三日月氏が当選しました。
まずは、めでたいことです。

終盤になっても接戦という予測が出ていたので、選挙速報を見ていたのですが、
10時を過ぎてもどこからも当確が出ず、
滋賀県のホームページで、10時現在の中間速報で三日月氏のリードを知った。

ネットでさいしょに当確の第一報を足したのが朝日新聞。
少し送れて、他紙がつづいた。、
そのころ、NHKは他の番組をやっていて、だいぶ遅れて「三日月氏当選」の速報。

一夜明けて、社説で取り上げたのは、中日新聞と毎日新聞。

おもしろい分析は、毎日新聞の「クローズアップ2014:滋賀知事選、自公敗北 『1強』政権に冷水 福島、沖縄知事選に影響も」。
 1000人の出口調査を加えて、分析したもの。
 
 「有権者の支持が割れ、勝敗を決める要因になったのが「原発」と「集団的自衛権」だった。
   安倍政権が行使容認を閣議決定したことを受け、三日月氏が批判の受け皿になった形だ。・・・・」


  滋賀県知事選 三日月氏が初当選 
2014.7.14 NHK

任期満了に伴う滋賀県知事選挙は13日に投票が行われ、無所属の新人で元民主党衆議院議員の三日月大造氏が初めての当選を果たしました。

滋賀県知事選挙の開票結果です。
▽三日月大造(無所属・新)、当選、25万3728票。
▽小鑓隆史(無所属・新)、24万652票。
▽坪田五久男(無所属・新)、5万3280票。

今回の滋賀県知事選挙は、2期8年、非自民を貫いた現職の嘉田由紀子知事が立候補せず、新人3人による争いとなり、元民主党衆議院議員の三日月氏と、自民党と公明党、それに日本維新の会の地方組織が推薦する小鑓氏が競り合いました。
三日月氏は、対話の重視を掲げる「嘉田県政」を継承し、原発への依存を徐々に減らす「卒原発」を訴えるとともに、嘉田知事と二人三脚の選挙運動を展開し、政党の推薦は受けなかったものの、出身である民主党や連合なども側面支援しました。
一方、小鑓氏は「嘉田県政」からの転換を訴え、自民党も県政奪還を目指して閣僚や党幹部を相次いで送り込み、国政選挙なみの選挙戦を展開しましたが、知名度不足も響き、三日月氏が接戦を制しました。
三日月氏は43歳。
JR西日本の労働組合の役員などを経て、平成15年から衆議院選挙に4回続けて当選し、この間、国土交通副大臣などを務めました。
三日月氏は、「『草の根自治』を思う気持ちをみんなで訴えたことが受け入れられたと考えており、嘉田知事の思いに応えていきたい。知事や県政は偏るべきではないということが支持を得たと思うので、謙虚に進めていきたい」と述べました。。


  【社説】滋賀県知事選 強引政権は猛省せよ  
2014年7月14日 中日新聞

 県知事を選ぶ選挙ではあるが、滋賀県の有権者は、県政の課題を超えて、強引な政権運営を続けてきた安倍自民党にブレーキをかけた格好である。政府は抗議の声として誠実に受け止めるべきだ。

 嘉田由紀子知事の後任を決める滋賀県知事選には無所属の新人三人が立候補し、三日月大造氏が小鑓隆史氏に競り勝った。

 自民、公明が推薦した小鑓氏は元経済産業官僚で、アベノミクスの政策立案にも関与した。選挙戦では、石破茂自民党幹事長、菅義偉官房長官ら党と政権の大看板が次々現地入りし、その二人三脚ぶりを前面に打ち出した。

 衆院議員だった三日月氏は、民主党を離党して出馬した。嘉田知事から後継指名を受けたばかりでなく“元祖”環境派知事の武村正義氏も支援。民主党色を極力薄める戦術で、無党派層への浸透を図った。

 隣接する福井県の原発再稼働問題は、滋賀県民の大きな関心事である。各種世論調査でも、「卒原発」を掲げた二期八年の嘉田県政への県民の評価は高い。

 三日月氏は、民主党衆院議員時代に原発輸出を可能にする原子力協定承認案に賛成したこともあったが、嘉田知事の支援が固まってからは「卒原発」路線の継承を明言し、脱原発票を取り込んだ。

 一方、小鑓氏は、安倍政権が目指す再稼働については「県知事の権限は限られる」と深入りせず、原発問題の争点化を回避した。

 選挙戦の序盤では、小鑓氏が優勢とみられていた。関係者によると、風向きが変わったのは七月に入ってからという。

 時期からみれば、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定、自民議員による国会や都議会での女性蔑視やじと推定される。石破幹事長は八日の記者会見で、これらの問題をめぐる党批判が選挙戦に影響を与えていることを「否定しない」と述べていた。

 もし、集団的自衛権問題が知事選に影響を与え、小鑓氏に逆風が吹いたとすれば、安倍政権にとって事態は深刻だといわざるを得ないだろう。

 世論を軽視し、数の力を背景にして憲法解釈変更を強行する。そうした強引さに対し、ようやく意思表示の機会を得た有権者が、怒りの一票を投じたともいえる。

 政権のおごりを許さぬという抗議の意思表示だ。もちろん、小鑓氏支持もある。
 しかし、敗北の結果は深く受け止めるべきである。


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  社説:滋賀県知事選 政権のおごりへの批判
毎日新聞 2014年07月14日

強引な自民党1強政治に有権者が異議を唱えた選挙結果ではないか。滋賀県知事選が投開票され、前民主党衆院議員の三日月大造氏が、自民、公明両党推薦候補らを破り初当選した。安倍政権の発足以来、与野党が対立する構図となった国政・知事選で与党が敗北したのは初めてだ。

 集団的自衛権の行使を容認する閣議決定後初の大型選挙として注目された。各党は来春の統一地方選もにらみ、秋の福島、沖縄両県知事選とともに最重要選挙と位置づけて臨んだ。それだけに、この結果が国政に与える影響は小さくない。

 「もったいない」などのキャッチフレーズで知られ、「草の根自治」を旗印に2期8年務めた嘉田由紀子知事が引退を表明。嘉田路線の継承か、転換かの選挙となった。

 自民党は安倍政権の経済政策「アベノミクス」を担当した元経済産業省官僚を擁立。安倍政権への高い支持を後ろ盾に、組織固めを進めた。三日月氏は嘉田氏と二人三脚で「草の根」後継をアピールした。

 当初は与党陣営優勢が伝えられたが、選挙戦中盤に安倍政権が集団的自衛権の行使容認を閣議決定したころから風向きが変わったとされる。

 三日月氏は安倍政権との対決色を強め、「行使容認を簡単に決めた」などと批判を展開した。自民党は石破茂幹事長らを投入するなど国政選挙並みの態勢で陣営引き締めを図ったが、伸び悩んだ。行使容認に慎重だった公明党との連携がどこまで機能したかも含め点検を迫られよう。

 自民党議員の相次ぐ問題発言もマイナスに働いた。

 福島第1原発事故の中間貯蔵施設建設をめぐる交渉についての石原伸晃環境相の「金目」発言は、多くの原発を抱える福井県に隣接する滋賀県の有権者に「政府の本音」として響いたはずだ。嘉田氏の提唱した「卒原発」を三日月氏は継承した。原発再稼働に前のめりな安倍政権に対する批判が作用した可能性もある。

 東京都議会では「早く結婚した方がいい」との女性蔑視のヤジが問題化した。その後、国会でも同様のヤジが発覚し、有権者の反発を生んだ。与党陣営はこうした逆風をかわせないままだった。

 一方の野党も、この勝利がただちに国政での攻勢につながるとは言えない。三日月氏は幅広い嘉田票を取り込むため、あえて民主党を離党して政党色を出さずに戦ったからだ。

 国政は現在、「1強多弱」と呼ばれる状況にある。そのおごりが強引な政権運営や自民党議員の問題発言となって表れ、有権者は拒否感を強めつつあるのではないか。政府・与党は選挙結果を謙虚に受け止めるべきだ。 


  クローズアップ2014:滋賀知事選、自公敗北 「1強」政権に冷水 福島、沖縄知事選に影響も  
毎日新聞 2014年07月14日

 毎日新聞は13日、滋賀県知事選の投票を終えた有権者を対象に出口調査を実施した。有権者が投票で重視した政策は「経済・雇用対策」が36%、「福祉・医療・教育」が34%と割合が高く、「原発への考え方」が15%、「集団的自衛権の行使容認」が7%と続いた。

 経済政策を重視した有権者の65%は小鑓氏に投票。福祉や教育を重視した有権者の55%は三日月氏に投票した。有権者の支持が割れ、勝敗を決める要因になったのが「原発」と「集団的自衛権」だった。

 原発政策を重視した有権者の73%は三日月氏に投票し、小鑓氏の16%と4倍以上の差が開いた。原発政策は維新支持層の35%や共産支持層の29%、無党派層の21%も「重視した」と回答。原発が集中する福井県の隣接県で、「卒原発」を掲げた嘉田知事の路線を継承するという三日月氏の訴えが支持につながった。

 また、集団的自衛権を重視する有権者のうち64%が三日月氏に投票し、小鑓氏は20%だった。安倍政権が行使容認を閣議決定したことを受け、三日月氏が批判の受け皿になった形だ。

 支持政党別では、三日月氏は民主党支持層の85%のほか、無党派層の70%を固めた。一方、小鑓氏は自民の84%、公明の85%を固めたが、無党派層の支持は21%にとどまった。

 出口調査は、県内20カ所で計1000人から回答を得た。【藤田剛】

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7月13日(日)のつぶやき

2014-07-14 01:16:29 | 花/美しいもの

「号泣議員」をさらに泣かせる!? 政務活動費の返還をせまる「住民監査請求」とは?(弁護士ドットコム・新海聡) #BLOGOS blogos.com/outline/90236/


世界社会学会@横浜7/13-18開催! ちづこのブログNo.75 | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/ueno/?p=4233


滋賀県知事選、三日月氏の当選確実 「卒原発」引き継ぐ - 朝日新聞デジタル t.asahi.com/f9tf


滋賀県知事選挙 中間開票速報22時現在、三日月大造64800:こやり隆史63600
pref.shiga.lg.jp/senkyo/chiji20…


滋賀知事選、与党敗北 元民主三日月氏が初当選確実 - 47NEWS(よんななニュース) 47news.jp/CN/201407/CN20…


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