1945年1月27日にアウシュビッツ強制収容所が解放されてから70年。
中東では日本人が誘拐され、死の恐怖に直面している。
民間人の虐殺や悲惨な戦争もいまだに続いている。
このような悲劇は二度と繰り返さない、いかなる暴力や戦争にもノーと言おう、
と心に誓い、人質になっている人たちが無事に解放されることを祈っています。
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中東では日本人が誘拐され、死の恐怖に直面している。
民間人の虐殺や悲惨な戦争もいまだに続いている。
このような悲劇は二度と繰り返さない、いかなる暴力や戦争にもノーと言おう、
と心に誓い、人質になっている人たちが無事に解放されることを祈っています。
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【アウシュビッツ解放70年】「必要なのは真実を知り対話を重ね祈ること」 悲劇の記憶刻むドイツ人 2015/01/28 共同通信 ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)の舞台となったアウシュビッツ強制収容所は、ソ連軍に解放されてから27日で70年を迎える。約150万人が犠牲になったとされる「負の遺産」は、ポーランド南部オシフィエンチムにある。そこには母国がかつて起こした悲劇の記憶を刻み、平和と和解のために活動するドイツ人がいる。 ◎「雄弁な遺品」を保存 感情排除、作業に没頭 マルギット・ボルマンさん(34)がアウシュビッツ・ビルケナウ博物館の作業室で、ぼろぼろの靴の山を見せてくれた。強制収容所の被収容者が履きつぶしたもので、多くは底がない。ボルマンさんは消毒剤の臭いが漂う中、はけで丹念にほこりを払っていった。 博物館には約250人の職員が勤務するが、ドイツ人は数人しかいない。ボルマンさんはドイツ西部ケルンの大学生だった2005年、博物館で研修し、その後、学芸員として採用された。犠牲者の遺品、収容所の建物の保存・修復を担う。 自らの使命は「見つかった時の状態を保つこと」。決して新しくはしない。生存者の高齢化が進み、語り部がいなくなる中、当時のままの形で残された靴やかばんが、非人間的な状況を雄弁に物語ると信じている。 だから作業中、犠牲者に感情移入しないと決めている。いつの間にか、作業用ゴム手袋をはめれば、仕事に没頭できるようになった。 05年の研修は2週間程度だった。ドイツに戻ると、母国がかつて犯した罪の重さを常に意識するようになり、負の歴史を残すことはドイツの将来にもつながると思い至った。半年後、博物館のあるオシフィエンチムに戻った。 あるときポーランド人の同僚から掛けられた言葉が忘れられない。「作業中にドイツ人への怒り、憎しみに駆られることもある。だけどマルギットを見ると、ドイツ人は大丈夫、うまくやっていけるって思うんだ」 誇りを持って、この仕事に取り組んでいると話すボルマンさん。ドイツに帰るつもりはない。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
アウシュビッツ生存者が語る「死の収容所」、解放から70年 【クラコフAFP=時事】張り巡らされた鉄条網で感電死した女性の耳をつんざくような悲鳴、ガス室へ送られた子どもたち、絶え間ない死の恐怖──アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所の生存者たちは、史上最も忌まわしい「死のキャンプ」での生活を驚くほど鮮明に語る。(写真は同収容所のメインゲート) 生存者たちの大半は今や90代に達しているが、何人かは、27日に開催されるアウシュビッツ解放70年の記念式典に出席できる。現在のポーランド南部にあったナチス・ドイツ最大の絶滅収容所は、1945年1月27日にソビエト連合の赤軍によって解放された。 「感電して死んでいく人の叫び声なんて、想像できないでしょう」。生存者の1人、ソフィア・ポスムイシさん(91)は、共に捕らわれていた人々が自ら死を選び、収容所を取り囲んでいた電流が流れる鉄条網に身を投げ出していった様子を語った。 アウシュビッツと独北部ラーベンスブリュックの強制収容所で3年間を過ごしたポスムイシさんには、今も当時の記憶が付きまとう。「鉄条網に引っかかった遺体を幾つも見た。夜になると、バラックから若い女性たちが出てきて、鉄条網に身を投げた。恐ろしい光景だった」 「つんざくような叫び声で目を覚ましたものです」と話すポスムイシさんの左腕には、今も囚人番号「7566」の入れ墨が残っている。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 〔AFP=時事〕(2015/01/27) |
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社説:日本人人質殺害 許せない冷血の所業だ 毎日新聞 2015年01月26日 冷血の所業と言うしかない。イスラム過激派「イスラム国」とみられる組織の人質として殺害予告を受けていた湯川遥菜さんの遺体とされる写真が24日、インターネット上で公開された。もう一人の人質、後藤健二さんが遺体の写真を手に持って、「安倍(晋三首相)がハルナ(湯川さん)を殺した」との声明を読み上げ、新たな取引を日本政府に提示したのである。 もはや2億ドルの身代金は必要でなく、ヨルダン当局が収監している女性死刑囚の釈放と引き換えに後藤さんを解放するというのだ。 ◇後藤さんの無事解放を 許せない、という言葉がこみ上げてくる。残酷で狡猾(こうかつ)である。むごたらしい遺体の写真で日本人を恐怖に陥れるとともに、中東で「イスラム国」と戦う国々に2億ドルの非軍事支援を表明した安倍首相をあざ笑い、日本の対応を高みの見物で見守りながら、虎視眈々(たんたん)と仲間(死刑囚)を奪還しようとしているのだ。 この死刑囚は2005年、ヨルダンの首都アンマンの同時テロに関与して捕まった。多数の死傷者が出た事件だけに簡単には釈放できない人物だろう。それに加えてヨルダンは「イスラム国」と戦う有志国連合の一員であり、作戦中に墜落して「イスラム国」に拘束された空軍兵士の解放を求める声が強い。 自国兵士を差し置いて後藤さんと女性死刑囚の交換解放に応じるのは、ヨルダンにとって苦しい選択だろう。安倍政権も「人命を最優先しつつテロリストには屈しない」という姿勢を貫く難しさがあり、解放交渉は難航必至の情勢だ。 しかも、誘拐組織の気が変われば直ちに交渉が打ち切られる危うさもある。交渉の実態も明らかにされていない。こうした状況下では、政府はあらゆる機会と人脈を生かし、現実的な対応によって人質解放を実現してほしいと言うしかない。 他方、テロの標的にされた現実を重く受け止め、再発防止の対策を講じなければならない。従来、「イスラム国」による人質事件は米英など有志国連合の国民が主な標的だった。軍事作戦に参加していない日本が狙われたのは異例である。 昔から日本とアラブ諸国は関係が良好とのイメージがあり、日本人は誘拐やテロの対象になりにくいとされていた。1991年、イランのホメイニ師が作者らに死刑宣告を出した小説「悪魔の詩」の訳者、五十嵐一(ひとし)・筑波大助教授が殺された例はあるにせよ、概してイスラム教と日本の摩擦は生じにくかった。 ただ、世代交代が進む中で日本のイメージがぼやけ、特に2000年代に入ると、テロ組織が必ずしも日本人を特別扱いしなくなった節もある。01年の米同時多発テロを実行したテロ組織アルカイダの故ウサマ・ビンラディン容疑者は、日本はなぜ広島・長崎に原爆を落とした米国を支持するのかと問い続けた。アルカイダは日本を米欧と共闘する「十字軍」の一員とみなしている。 アルカイダ系のテロとしては、04年にイラク・サマワからの自衛隊撤収を求めて日本人旅行者を誘拐、殺害した事件、13年にアルジェリアの天然ガス関連施設が襲われ、日本人10人が犠牲になった事件などが思い浮かぶが、それでもアルカイダは日本に対して、まだ抑制的な態度を保ってきたように思える。 ◇平和的な中東外交貫け これに対し、アルカイダから離反した「イスラム国」が日本人であろうと容赦しないのは明らかだ。昔のように日本人は安全と思える時代ではない。林立するテロ組織がテロの過激さと衝撃度を競う今日、日本は既に欧米に匹敵するテロの標的であり、平和路線を志向する国だけに狙われやすいかもしれない、と考えてみる必要もありそうだ。 かといって日本の姿勢を変える必要はない。勝手に誤解しているのは過激派の方だ。日本は長年にわたるアラブ・イスラエル紛争も含めて中東の諸問題に是々非々で臨んできた。平和的で「公平、公正」な対応を取れることこそ日本の無形の財産だ。人質殺害に殊更浮足立つことなく、長い歳月をかけて培ってきたものを大事にしなければならない。 パリで新聞社襲撃事件が起きた時、オランド仏大統領は「事件はイスラム教とは関係がない」と早々と宣言した。数人のテロリストの行為が世界16億人のイスラム教徒への偏見や憎しみを生み、社会の分断につながることを恐れたのだろう。 今回の事件にも同じことが言えるが、イスラムに名を借りた野蛮な組織が拡散している現実をどうするか、米国の責任も含めて真剣に考える必要がある。ブッシュ政権がアフガニスタン、イラクで泥沼にはまり込む中、テロ組織は中東からアフリカなどに拡散した。二つの戦争の幕引きを優先するオバマ政権は中東の諸問題に及び腰で、「米国は世界の警察官ではない」と明言した。こうした姿勢が過激派をほくそ笑ませ、「イスラム国」が膨張する大きな要因となったのは確かだろう。 ブッシュ政権以来の「テロとの戦争」の反省を踏まえつつ、世界中がテロ防止に知恵を絞る時だ。まずは後藤さんを確実に解放したい。 |
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