みどりの一期一会

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多様化の歯科矯正治療法 締め付け感軽減、マウスピース型/子の歯並び治療なぜ保険使えない? 高額負担に親から疑問の声/クリスマスローズ

2019-01-30 21:24:04 | ほん/新聞/ニュース
ビタミンD不足になりがちな冬場には、
お日さまに当たった方がよいということで、
庭をお散歩しました。

厳寒にもかかわらず、クリスマスローズの花が増えていました。

クリスマスローズは好きな花です。


クリスマスローズは品種が多くて、
こちらは同じ一重の赤でも、
ちょっと花の形とシベが違います。
  


昨年から咲き始めた山茶花もまだまだ咲き続けています。

南天の実


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  多様化の歯科矯正治療法 締め付け感軽減、マウスピース型  
2019年1月29日 中日新聞

 かみ合わせを直し、歯並びをきれいに整える歯科矯正。従来のワイヤを使う治療方法に加え、通院期間を短縮できる改良型、透明で目立たないマウスピース型など多様化している。一方、治療の失敗や高額請求などのトラブルも相次ぎ、専門家は事前に歯科医師の経験を確認するなど、慎重な選択を呼び掛けている。

 昭和大歯科病院(東京)院長の槙宏太郎医師=写真=によると、代表的な治療法は一つ一つの歯の表面にブラケットと呼ばれる金属などの器具を取り付け、一定期間ワイヤで力を加えることで徐々に歯並びを整えていく。
 この従来型だと抜歯をしないケースで矯正までに通常一年半~二年ほど、抜歯があると二~三年ほどかかる。最近導入された改良型=図(右)=は従来より弱いワイヤを装着し、あえて歯を動きやすくすることで歯の間の膜や毛細血管を完全につぶさずに生かす治療法。通院期間を半年ほど短縮でき、締め付け感も少ない。

 また、目立つ器具を避けたい患者向けに、透明で着脱可能なマウスピース型の「アライナー」=図(左)=もある。シリコン製で、金属アレルギーのある人も使える。ただ、ブラケットほど大きく歯を動かすことができないため、歯並びがひどい重症例には向かないという。槙医師は「万能な治療法はなく、患者の状態に応じて選び、提案する。最初はブラケット、ある程度歯並びが整ってからアライナーといった具合に複数の装置を併用することもある」と話す。
 費用の目安は、抜歯なしで従来型のブラケットを使った場合、成人で約八十万円から、子どもは少なくとも三十万~五十万円はかかるという。いずれも一部を除き、保険は適用されない。

◆医師選び 経験や専門の確認を
 「後悔しない歯科矯正」(小学館101新書)の著者で、医療ジャーナリストの増田美加さんによると、トラブルも少なくない。「出っ歯を抜かずに直せる」と説明されたのに、悪化すると抜歯を提案されたり、長期通院で高額な治療費を払っているのに改善せず、質問にも答えなかったりしたケースもあったという。
 歯科医師ならば、専門外でも矯正歯科の看板を掲げられるため、増田さんは、「治療前におおよその費用や期間の目安を示す、顔と歯の写真やエックス線画像、模型などの資料を作製して説明するなど、ていねいな対応をしてくれるかどうかが確認のポイント」と話す。
 永久歯が生えそろう前に歯科医師の勧めで治療し、生えそろった後に再治療が必要となるケースも多い。日本歯科矯正専門医学会(JSO)は、上の前歯が出ている子ども(七~十一歳)については「早期矯正治療を行わないことを強く推奨する」との指針を二〇一六年に作成した。
 槙医師は「不正咬合(こうごう)(受け口)や指しゃぶりによる歯並びの悪化など、早く治療を始めた方がいい例もあるが、『早ければ早いほどいい』ということはない。状況で判断する」。大人も含め、良い歯科医師を選ぶには「最初に『私と似た症例の治療データを見せて』と伝えて。経験豊富なら示せるはず」と話す。
 JSOや日本矯正歯科学会のホームページでは、Q&Aや、各団体が認めた専門医のリストを掲載している。
 (北村麻紀)


  子の歯並び治療なぜ保険使えない? 高額負担に親から疑問の声
京都新聞-2019/01/26 

 「歯並びの矯正はどうして医療保険が適用されず、高額なのか」。2人の子を持つ母親から、京都新聞社の双方向型報道「読者に応える」に、無料通信アプリのLINEを通じてそんな疑問が寄せられた。歯科矯正は、厚生労働相が指定した疾患によるかみ合わせの不具合などの例外を除き、全額が自己負担となっている。なぜ、そうなのか。歯並びが悪いままでいると健康上の問題はないのだろうか。取材を進めた。

■矯正費用27万円「共働きでもきつい」
 情報を寄せた京都府在住の40代女性に話を聞いた。
 小学3年の長男(9)は前歯の並び方が前後にいびつで、学校の歯科検診でも矯正を勧められたため、地元の歯科医を受診した。まず検査料で6万円余りを負担。その後、矯正の費用として27万円を提示された。
 女性自身もかみ合わせが悪く、顎(がく)関節症であごの関節部の痛みに悩まされたため、長男の歯は矯正するつもりでいる。しかし、6歳の次男も歯並びが良くないため、再び高額の支出が必要になる可能性が高いという。
 女性は「うちは共働きだけど、それでも厳しい。医療費控除もあるが、お金はちょっとしか返ってこない。お金がないので、子どもの歯科矯正はしなかったという知人もいた。そうした人は少なくないのではないか」と表情を曇らせた。
 京都府歯科医師会によると、歯科矯正の費用は、歯が生え替わりきっていない子どもで処置が難しいケースでは40万円以上かかることもある。大人の場合は100万円以上かかることもざらにあるという。

■美容と治療の線引き難しく
 医療保険を所管する厚生労働省の医療課に、歯科矯正が保険適用にならない理由を尋ねた。担当者は「公的医療保険は、疾病や負傷に伴う療養に給付するもの。歯科矯正は見た目などの審美的な要素も含まれるので、原則として適用外にしている」と説明する。
 歯科矯正は、歯並びやかみ合わせに問題のない人が、口元をきれいに見せるために行う場合もある。そうした美容目的と治療との線引きが難しいため、歯科矯正に保険を適用する症例は限定しているという。難病など53種類の疾患や永久歯が3本以上生えてこないことに起因するかみ合わせの異常、あご変形症の手術がそれに当たる。
 また、同課は、医療費の膨張で保険財政が厳しさを増していることも、保険適用外にしている理由に挙げた。一方で、歯科矯正に保険を適用した場合の費用を試算したデータはないという。同課は「今後どうしていくかは、関係学会の意見も踏まえて検討していく余地がある」と話す。

■保険適用求める活動も 
 公的な医療保険を適用されない歯科矯正は、自由診療となるため、費用が高額になりやすい。だからといって処置を行わず歯並びが悪いままでいると、虫歯だけでなく、さまざまな重い病気を引き起こす原因にもなり得る。欧州には子どもの歯科矯正に保険を適用している国もあることから、日本もそうすべきという意見もある。
 山梨県では、子を持つ女性や県保険医協会が「保険適用拡大を願う会」を立ち上げ、県内の市町村議会に子どもの歯科矯正への保険適用を求める意見書の採択を請願したり、市民の署名を集めたりしている。意見書は既に県内の11市町村議会が採択。署名は今年5月に国会に提出することを目標にしている。
 同会によると、ドイツや英国は18歳、フランスは16歳までに歯科矯正を行うと、医療保険が適用される。メンバーで県保険医協会の伊藤龍吾事務局長は「日本でもせめて、学校の歯科検診で矯正の必要性を指摘された子どもの場合は、医療保険を適用すべきだろう」と訴える。
 京都でも昨年5月、府歯科保険医協会や女性団体などが、歯科医療への保険適用拡大を目指す「『保険で良い歯科医療を』京都連絡会」を発足させた。子どもの矯正歯科も取り組みの一つに掲げており、「保険適用拡大を願う会」の署名集めにも協力する。
 自身も歯科医の秋山和雄・代表世話人は「学校の歯科検診では、虫歯や歯並びで治療が必要な場合は勧告書を出しているのに、一方は保険を適用し、もう一方は適用外にしているのは大きな矛盾だ」と指摘。「生活習慣病は予防が大事といわれるように、子どもの歯科矯正も同じ観点に立って保険を適用すべき。お母さん方の要望も強い」と強調する。
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