みどりの一期一会

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伊藤氏の勝訴 社会の病理も問われた/伊藤詩織さん 海外メディアも速報「# MeToo裁判で勝訴」 /カトレアが咲きました。

2019-12-20 21:32:03 | ほん/新聞/ニュース
昨夜、咲き始めていたカトレア。

お昼ごろには、満開になりました。


一夜明けた朝には、ふっくらと開花。

部屋のテーブルの上に置いて見ていたら、

気温が上がるにつれて、見る見るうちに開いていきました。

ランのなかでも、いちばん優美なカトレアの花です。

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ところで、
性的暴行で山口敬之氏を訴えた裁判で、伊藤詩織さんが勝訴しました。
東京地裁は山口氏に330万円の賠償を命じる判決を言い渡しました。

  社説:伊藤氏の勝訴 社会の病理も問われた  
2019年12月20日 朝日新聞

 ジャーナリストの伊藤詩織氏が元TBS記者山口敬之氏を訴えた裁判で、東京地裁は「酒を飲んで意識を失った伊藤氏に対し、合意のないまま性行為に及んだ」と認め、330万円の賠償を命じる判決を言い渡した。

 山口氏は準強姦(ごうかん)容疑(当時)で告訴されたが、嫌疑不十分で不起訴となった。刑事事件では検察側に厳格な立証が求められるが、民事裁判では両者の言い分のどちらがより確からしいかが判断される。地裁は、合意があったとする山口氏の主張を、「重要部分が不合理に移り変わり、客観的な事情に合致しない点も複数ある」と退けた。

 山口氏は控訴を表明したが、判決後の記者会見で見過ごせない発言があった。自らが話を聞いたとする「本当の(性犯罪)被害者は会見で笑ったりしない」という女性の声を紹介し、身の潔白を訴えたのだ。

 苦しみを抱え込み、下を向いて生きていくのが被害者の正しい姿だ、と言うに等しい。こうしたゆがんだ認識が、過酷な傷を負いながらも生きていこうとする人々を、追い詰めてきたのではないか。

 勇気をふるって告発すると、「あなたにも落ち度があった」などと責められ、二重三重に傷つく。性暴力を受けた人は、その体験に加え、声を上げることの難しさにも苦しんできた。

 その呪縛を断ち切り、被害をなくしていこうという動きが、世界各地で広がる。代表が「#MeToo」運動だ。国内ではことし、性犯罪をめぐる無罪判決が相次いだことへの批判をきっかけに、泣き寝入りせず性暴力に抗議する「フラワーデモ」が始まり、いまも全国に波及し続けている。伊藤氏が氏名と顔を明らかにして行動したことが、多くの被害者の背中を押したのは間違いない。

 この間(かん)、伊藤氏にはネット上などで異常な攻撃が加えられた。政権寄りの論者らが、安倍首相を取材した著作のある山口氏の応援にまわり、右派系雑誌には、伊藤氏の人格をおとしめる記事が掲載された。

 これに対し判決は、「伊藤氏は性犯罪の被害者を取り巻く法的・社会的状況の改善につながると考え、自身の体験を明らかにした」と述べ、その行動には公益を図る目的があったと認めた。名誉毀損(きそん)だという山口氏の主張は退けられた。

 曲折を経ながらも性犯罪に向けられる目は厳しさを増している。罰則を強化する改正刑法がおととし成立し、さらなる見直しの議論が進む。相談・支援態勢も強化されてきている。この歩みをより確かなものにし、被害者の尊厳を守る。私たちの社会が背負う重要な課題である。


  伊藤詩織さん 海外メディアも速報「# MeToo裁判で勝訴」
2019年12月18日 NHK

ジャーナリストの伊藤詩織さんが元TBS記者の山口敬之氏に性的暴行を受けたと訴えた裁判で、東京地方裁判所が山口氏に賠償を命じる判決を言い渡したことについて、海外のメディアも相次いで伝えています。

フランスのAFP通信は「日本人ジャーナリストが注目の#MeToo裁判で勝訴」という見出しで伝え、「伊藤さんは、セクハラや性的暴行に対する闘いが続いている日本で、#MeToo運動の象徴になった」などと伝えています。

イギリスの公共放送BBCは中継で、日本では性的暴行を受けても被害の申告件数が少なく、日本の警察官のうち女性が占める割合も低く、伊藤さんが初めて警察に被害について相談した時に、女性警察官を希望したにもかかわらず、かなえられなかったと伝えました。

そのうえで「これは画期的な裁判だ。ほかの多くの問題も浮き彫りにした」などと指摘しています。

ロイター通信は伊藤さんの勝訴を速報で伝え、「伊藤さんは、安倍総理大臣の取材で知られるテレビ記者の山口氏から性的暴行を受けたと公表するまれな手段に踏み切り、話題となった」と報じています。 


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