みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

今の政治は病んでいる-「この国はどこへ行こうとしているのか」多田富雄さん

2008-04-11 22:47:58 | ほん/新聞/ニュース
あさって告示の山県市議選の「選挙はがき」の名簿の整理が
出来るのを待つうちに、読みたいと思っていた多田富雄さんの
『わたしのリハビリ闘争 最弱者の生存権は守られたか』を読んでいた。
  
  

世界的な免疫学者である著者は、脳梗塞を患って以来、リハビリによって障害と闘いながら、かろうじて執筆活動を続けてきた。ところが二〇〇六年四月、厚労省の保険診療報酬改定によってリハビリ打ち切りという思わぬ事態が生じた。現場の実体を無視した医療費削減政策の暴走、弱者切り捨ての失政に怒った著者は、新聞への投書を皮切りに立ち上がった――。本書は一年余にわたる執筆・発言をまとめた闘争の記録であり、病床と車椅子の上から発せられた “命の叫び” である。
『わたしのリハビリ闘争 最弱者の生存権は守られたか』
(多田富雄著/青土社/2007)


いまのわたしの気分にぴったし。

昨日の続きの記事「このまちはどこへ行こうとしているのか」
を書こうと思っていたのだけど、
この本の言葉が心にずしんと響いていた。

「選挙がどうのこうのという前に政治家はみんなこの本を読むべきだ」
などと思いながら、届いた毎日新聞夕刊を開くと、
なんと多田富雄さんの大きな記事。
 



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待っていた方には申し訳ないけれど、きゅうきょこちらの記事に変更。

特集ワイド:この国はどこへ行こうとしているのか 多田富雄さん
 <おちおち死んではいられない>


◇今の政治は病んでいる--免疫学者・74歳・多田富雄さん
◇後期高齢者医療制度は姥捨てです 反乱起こしたいぐらい


 「歌占(うたうら)」
死んだと思われて三日目に蘇(よみがえ)った若い男は
白髪の老人になって言った
俺(おれ)は地獄を見てきたのだと
そして誰にも分からない言葉で語り始めた
詩集「歌占」(藤原書店)より

 非の打ち所のない人生。01年5月2日までの多田富雄さんの人生はそれだった。若くして免疫学で世界的な業績を上げ、東大教授に。世界を駆け回るかたわら鼓を打ち、脳死や相対性理論を主題に能も書いた。
 だがその日、脳梗塞(こうそく)で倒れ、半身不随になった。歩くことも、語ることも、水を飲むことさえもできなくなった。詩の中の白髪の老人は、多田さんだ。一時は死を望んだ。
     ■
 桜を散らす雨が上がった午後、東京都文京区のご自宅を訪ねた。いかめしい老学者を想像していて、拍子抜けした。さまざまな茶色の糸で編まれたセーターを着て、車椅子に座ってはにかむように笑っていた。
 でも言葉は鋭い。政府が「長寿」と言い換えた後期高齢者医療制度について聞くと、キーを打つと音声になる「トーキングマシン」で、「ウバステ(姥捨て)デスネ」。あまりに率直な表現に「ぷっ」と噴き出すと一緒に笑い、そして続けた。
 「これは人間の国の政治じゃないね。私には、この国自身が病んでいるように見えます」
 話を7年前に戻そう。倒れて2カ月、車椅子で海に沈む夕日を見ていた時、突然ひらめいた。「脳の神経細胞が死んだら再生することなんかありえない。(略)もし機能が回復するとしたら、元通りに神経が再生したからではない。それは新たに創(つく)り出されるものだ。(略)私が一歩を踏み出すとしたら、それは失われた私の足を借りて、何者かが歩き始めるのだ」(「寡黙なる巨人」集英社より)。その何者かを多田さんは巨人と呼び、彼と会いたくてリハビリに励んだ。「歌占」はそのころ書いた。50メートルも歩けるようになった。
 だが06年4月、再び打ちのめされる。小泉純一郎内閣の下で診療報酬が改定され、リハビリの保険給付が最大180日で打ち切りになった。それ以上続けても医学的に改善の見込みはない、という理由だ。
 「リハビリは、病気から回復するための医科学です。それを制限するのは、治るのをやめろと言うのと同じ」。トーキングマシンを通しても、震えるような怒りが伝わってくる。
 多田さんは闘った。左手でパソコンをたたき「リハビリ中止は死の宣告」と新聞に投書した。リハビリをやめたら、歩けなくなる。病状が後戻りし悪化してしまう。投書は署名運動に発展し、44万件も集まった。車椅子で厚生労働省に届けた。でも制度はほとんど変わっていない。
 そして今度は後期高齢者医療制度だ。75歳以上が対象で、全体の医療費が増えると高齢者が支払う保険料も上がる。つまり高齢者ができるだけ医者に行かなくなるようにする仕組みだ。保険料は年金から天引きし、払えなければ保険証も取り上げる。
 しばらく前から、多田さんとメールのやりとりをしてきた。多田さんは怒っていた。障害者や寝たきりの人、人工透析を受けている人など約100万人が、75歳ではなく65歳から同制度に加入させられる。<これは命の差別です。個人の尊重や、幸福追求権を認めた憲法13条、法の下の平等を定めた同14条に違反している。こんなことが堂々とまかり通っている>
 長寿医療制度への呼び換えを指示したのは福田康夫首相だ。
 <怒りに身が震えます。体さえ動けば1300万人の後期高齢者と、その予備軍を結集し、『老兵連』を集めて反乱を起こしたいぐらい。力はないが数はあるぞとデモしたい。言い換えで誤魔化されるほど、後期高齢者は落ちぶれてはいない>
 行間から「私は生きている」という叫びが、聞こえた。
     ■
 「高齢者や障害者は早く死ねというならナチスと同じ。国は、国民が自ら国民皆保険を捨てるのも狙っているのでしょう」
 聞き直したのはトーキングマシンの声が小さかったからではない。驚いたのだ。
 「このごろ、何歳でも加入できる医療保険の宣伝が目立つでしょう」
 小泉政権発足は01年4月。7月には保険業の規制が緩和され、医療保険やがん保険が急速に伸長した。その一方で、小泉政権は、社会保障関係費を毎年度2200億円分も圧縮してきた。06年には、11年度までに社会保障分野で1兆7000億円を削減すると決めた。後期高齢者医療制度も、リハビリの打ち切りも、介護保険料の見直しも、すべてその延長線上にある。
 健康保険制度に不安を持つ人々は、保険料を支払って医療保険やがん保険に加入する。得をするのはだれか--。
     ■
 多田さんの中で目覚めた巨人は、これから何をしたいのか。そう聞くと、体を揺すって笑った。
 「ヨナオシ(世直し)!」
 すごい。その瞬間、口元から光がこぼれた。よだれだ。口の右側はまひが強いためだ。
 トーキングマシンで話をしながら、この時まで私はすっかり忘れていた。多田さんが物をのみ込むのが困難なほど重い障害を持つことを。多田さんはまるで能役者のように自然に左手で口元をぬぐっていたから。能弁だったから。……違う。なぜだろう、健康で40代の私よりも、病んだこの人の方がずっと強く、生き生きと、生命にあふれているように感じるのだ。
 こうして人と会い、姿勢を保つだけでもどれだけの労力を要するか。資料を読み、文章や本を書き、社会に異議申し立てをするのは……。
 「言葉は僕に残された最後の力です」
 この人の後ろには、老いて病み、物言えぬ多くの人がいる。死者すらいるかもしれない。

 「歌占」の終節はこうだ。
 死ぬことなんか容易(たやす)い/生きたままこれを見なければならぬ/よく見ておけ/地獄はここだ

 詩はあと3行続く。老人は何と語るのか、あえて書かない。【太田阿利佐】
==============
 ■人物略歴
 ◇ただ・とみお
 1934年茨城県生まれ。千葉大医学部卒。71年、免疫反応を抑制するサプレッサーT細胞を発見。国際免疫学会連合会会長も務めた。東大名誉教授。著書に「免疫の意味論」「わたしのリハビリ闘争」「寡黙なる巨人」など多数。

毎日新聞夕刊 2008年4月11日 


記者があえて書かなかった『歌占 多田富雄全詩集』を紹介しましょう。


『歌占 多田富雄全詩集』(古本屋の殴り書き)

歌占

 死んだと思われて三日目に蘇った男は
 白髪の老人になって言った
 俺は地獄を見てきたのだと
 そして誰にも分からない言葉で語り始めた

 それは死人の言葉のように頼りなく
 蓮の葉の露を幽(かす)かに動かしただけだが
 言っているのはどうやらあの世のことのようで
 我らは聞き耳を立てるほかなかった。

 真実は空しい
 誰が来世など信じようか
 何もかも無駄なことだといっているようだった
 そして一息ついてはさめざめと泣いた

 死の世界で見てきたことを
 思い出して泣いているようで
 誰も同情などしなかったが
 ふと見ると大粒の涙をぼろぼろとこぼしているので
 まんざら虚言(そらごと)をいっているのではないことが分かった
 彼は本当に悲しかったのだ

 無限に悲しいといって老人は泣き叫んだ
 まるで身も世も無いように身を捩(よじ)り
 息も絶え絶えになって
 血の混じった涙を流して泣き叫ぶ有様は
 到底虚言とは思えなかった

 それから老人は
 ようやく海鳥のような思い口を開いて
 地獄のことを語り始めた

 まずそれは無限の暗闇で光も火も無かった
 でも彼にはよく見えたという
 岬のようなものが突き出た海がどこまでも続いた
 でも海だと思ったのは瀝青(れきせい)のような水で
 気味悪く老人の手足にまとわりついた
 さびしい海獣の声が遠くでした

 一本の白い腕が流れてきた
 それは彼にまとわりついて
 離れようとはしなかった。
 あれは誰の腕?
 まさかおれの腕ではあるまい
 その腕は老人の胸の辺りにまとわりついて
 どうしても離れようとしなかった
 ああいやだいやだ

 だが叫ぼうとしても声は出ず
 訴えようとしても言葉にならない
 渇きで体は火のように熱く
 瀝青のような水は喉を潤さない
 たとえようも無い無限の孤独感にさいなまれ
 この果てのない海をいつまでも漂っていたのだ

 身動きもできないまま
 いつの間にか歯は抜け落ち
 皮膚はたるみ皺を刻み
 白髪の老人になってこの世に戻ってきたのだ
 語っているうちにそれを思い出したのか
 老人はまたさめざめと泣き始めた

 が、突然思い出したように目を上げ
 思いがけないことを言い始めた
 そこは死の世界なんかじゃない
 生きてそれを見たのだ
 死ぬことなんか容易(たやす)い
 生きたままこれを見なければならぬ
 よく見ておけ
 地獄はここだ
 遠いところにあるわけではない
 ここなのだ 君だって行けるところなのだ
 老人はこういい捨てて呆然として帰っていった


わたしの心にずしんと響いた『わたしのリハビリ闘争』(青土社)の
「はじめに」の棹尾の詩「君はふん怒佛のように」。

写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大






以下の言葉のあとに続く。

 ・・・・・・ このような絶望的な闘いであったが、私は負けたとは思っていない。私の蒔いた種は、人々の胸に育っている。それは弱者にも人権を主張する力があるという思想である。たとえ力のないマイノリティの主張であっても、言葉の力は世界を動かす。48万の署名は、無視することはできない。この時点で私たちは厚労省に勝っていたのだ。
 勝っても実現できていないものは沢山ある。原爆症認定裁判も、水俣病の被害者認定裁判も、最高裁の判決では勝っていても、いまだに救われない原告が大勢いる。でも、実現しなかったものに残された怒りが、息の長い運動のエネルギーになっているのではないか。
 私はそれに期待している。私はこの闘いの間に、一遍の詩を書いた。「君はふん怒佛のように」という詩である。それを棹尾において、私の人権を守る戦いの最後を飾ろう。
(『わたしのリハビリ闘争』はじめに、より)
 


政治はいままで強者のものだった。

わたしが実現したいのは、「弱者の政治」だ。


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「つくばみらい市講演中止とジェンダー攻撃」上野千鶴子/えーっ無投票なの?!山県市議選

2008-04-10 21:25:34 | ジェンダー/上野千鶴子
月刊『創』(つくる)5月号が届きました。

興味深い記事が満載で、ときどき「カルコス」で買っています。
 

今月号には、上野千鶴子さんのインタビュー記事、
「つくばみらい市講演中止とジェンダー攻撃」が載っています。


こうしてまとまった記事になると、
つくばみらい市講演中止事件の全貌と問題点が浮き彫りになって、
読み応えがあります。
いちぶ引用して紹介しますが、関心のある方は、
ぜひ書店でお買い求めになって、お読みください。


DV被害についての講演会が突如中止に!?
  「つくばみらい市講演中止とジェンダー攻撃」
上野千鶴子(東大大学院教授)

  最近は大ベストセラー『おひとりさまの老後』の著者として知られる上の千鶴子さんだが、バックラッシュ派の攻撃とも闘っている。つくばみらい市講演中止の経緯を聞いた。

  街宣抗議を受けたその日に中止を決定
 事件は1月16日の午前中に起きました。
 1月20日に茨城県つくばみらい市主催で平川和子さん(東京フェミニストセラピィセンター所長)の、DV(ドメスティックバイオレンス)をテーマにした男女共同参画講演会「自分さえガマンすればいいの?――DV被害実態の理解と支援の実際」が予定されていました。それが直前中止になってしまったのです。
 1月4日に「DV防止法犠牲家族支援の会」と称する団体が、つくばみらい市に講演会中止の要望書を提出、抗議行動をよびかけました。それを受け、11日に「主権を回復を目指す会」の代表、西村修平という民族派活動家ら数名がつくばみらい市役所を訪れ、担当者を呼んで講師の平川和子さんを「思想的に偏った講師だ」などと誹謗中傷し、「反対派の発言の機会を保証せよ、それができないなら中止せよ」と迫りました。16日にも市役所前で街宣活動を行ったのですが、なんとその日のうちに市は中止を決定、平川さんに報告したのです。後日私たちが市に確認したところによると、この中止決定は市長の判断だということです。
 この情報がネット上に流れ、由々しい事態だという認識が広まりました。
 ひとつは、ごく少数の者による威嚇で簡単に公的な事業が取りやめになるなら、今後同じようなことが、またいつ起きないとも限りません。この事件そのものももちろん言語道断ですが、他の自治体に波及するおそれもあります。
 もうひとつは、講演内容がDV防止をテーマにしたものだったことです。折しも、昨年再改正されたDV防止法が1月11日に施行になりましたが、改正の骨子は2点あります。第一はDV被害者支援が市町村を拠点として行われることになる、その方向性を示した点。第二はDV被害者の安全確保のみならず、その家族と支援者の安全確保を盛り込んだ点です。これが施行された矢先の講演会を、そんな簡単なに、暴力的威嚇に屈してとりやめたということは、被害者支援の責務がある自治体への信頼を根幹から揺るがすものです。被害者は、そんな自治体に支援を求めようと思うでしょうか?

 「暴力に屈した」とつくばみらい市に抗議 
 DV被害者支援に関しては、全国女性シェルターネットの人たちが、かなり以前から各地で様々な活動を蓄積してきました。その人たちの間で「今後も同じようなことが起きるのではないか」と強い危機感が生まれました。これは看過できないということで、抗議行動をおこすことにしました。・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・ (以下略) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(『創』5月号、P132~133より)


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ところで、
おどろき桃の木!山県市議選が「無投票の公算大」との記事。

 ポスター代水増し・山県市議選
「みそぎ」再出馬
無投票の公算大


 選挙公営制度を悪用した不正請求問題の端緒となった岐阜県山県市議違(定数16)が13日告示される。立候補を決めているのは16人。詐欺容疑で県警に書類送検され、「反省の情が認められる」として起訴猶予になった当時の市議6人のうち、2人が今回も立候補を表明しているが、無投票当選になれば「みそぎ」の機会が失われる公算が大きくなってきた。
 9日時点で届け出の事前審査を済ませたのは、現職14人、前職1人、新顔1人。引退の意向を示している共産現職の後任選びは難航しており、ほかに立候補の動きは見られない。
 市議会では、4年前の市議選をめぐるポスター代水増し事件で、書類送検された市議のうち5人が辞職。宮田軍作氏(66)だけが現職にとどまった。今回も立候補の準備を進める宮田氏は「責任のとり方は様々。市民の要望や提言を吸い上げ、市政に反映させることが必要」と説明。昨年11月に辞職した武藤孝成氏(58)も「手続きミスとはいえ責任をとって辞めたが、こんな理由で政治の道をあきらめたくなかった」と立候補を決めた。いずれも「許してもらえるか、民意を問う機会」と位置づけている。
 辞職組のうち、残る4人に立候補の動きはない。前市議の1人は「誤ったことをした以上、行政のチェックなど、他人に対して強く(問題や課題を)指摘することに戸惑いを感じてしまう」と漏らす。4人が立候補しないのも、無投票が予想される理由の一つだ。
 昨年6月に県警の捜査が発覚後、市議会は、市民からの「水増し」議員の辞職勧告請願や自主解散を求める請願をすべて否決。自浄作用より司直の判断を待った。
 一方で、今年3月には、議員の期末手当加算と政務調査費、費用弁償の廃止を全会一致で決め、市議らが職務関連の犯罪で逮捕された後も職にとどまろうとするなら、市民説明会を義務づける倫理条例も制定した。「一連の議会改革は選挙を意識したパフォーマンスだった」と冷めた目で見る市議もいる。
 市民の目も冷ややかだ。スーパーで買い物をしていた無職男性(61)は「本来なら、選挙戦になって大勢の中から代表を選べればいいけれど、もう誰も出たい人がいないんだから仕方がないよね」とあきらめ顔だった。  (上田真由美)
【キーワード】ポスター代水増し事件 04年4月の山県市議選で、公費負担のポスター代を水増し請求したとして、県警は昨年7月、市議7人(うち1人は嫌疑なしとして不起訴)、県議に転じた前市議1人と印刷業者らを書類送検。市が設けた調査委員会は、議員らが14万~28万円を不正請求(総額149万1千円)したと認定した。岐阜地検は12月、議員らを起訴猶予にした。

で、あさ新聞を読んで、一日留守にしていたら、
記事を見た市民や、マスコミや、市役所からも
「みどりさん出るんでしょ」との電話や問い合わせがあったそう。

巷ではもっぱらのうわさだそうですが、
つれあいが出るというのに、
なんで、いつもわたしが追っかけまわされなきゃいけないのー?!
そういえば、前のときなんか、不出馬表明まで迫られたっけ・・・

と、いろいろ思うところはありますが・・・

お風呂に入ったばかりで、夕ご飯もまだなので、
この問題についての、わたしの考えは明日書きます。


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とっておきの春!紅白の源平花桃が満開に!

2008-04-09 22:04:11 | 花/美しいもの
4日後の日曜日から連れ合いの市議選が始まります。

母の手術日は、なんと翌14日の月曜日と決定。
告示日は選挙カーに乗ってマイクを握り、
翌朝、東京へ駆けつけて一泊してくる予定です。
肝心なときに丸2日間あけることになるので、
選挙カーの運行スケジュールやマイク係りの調整などをしています。

とはいえ、持つべきものは友。
アクシデントを知って駆けつけてくれる仲間たちが心強いです。

そんな人間界の気ぜわしさとは無関係に、
花たちは次々に美しい姿を見せてくれます。

待ちに待った源平花桃がほぼ満開になりました。

とっておきの、お気に入りの源平花桃の大木です。

数年前に枝折れして、樹齢も30年ほどなので、
枯れてしまうのではないかと心配したのですが、
今年もぶじ咲きました。

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一足先に咲いていたのは、枝垂れ源平花桃。


八重の大輪で濃い赤と白の咲き分けです。
  
まだ小さい木ですが、一輪ずつがゴージャス、

惚れ惚れする美しさで、見ごたえがあります。
  

赤の大輪一重咲きの矢口桃は、咲き終わりです。


  

紅白の木蓮は
散り始めていますが、

道の上に咲く源平花桃を、

下を通る人が「きれいですね」と足を止めて見てくださいます。



淡桃色の春の陽に光る花桃。


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光る桜/働く女性の進化論1(日経WOMAN)&後悔しない老後(上野千鶴子・週刊ダイヤモンド)

2008-04-08 20:17:11 | ジェンダー/上野千鶴子
4月8日は花祭りで、お釈迦様の誕生日。
わたしにとっては、祖母の命日。
桜の花が咲いていた記憶が鮮明に残っています。

母のインスリノーマの診断をしてくださった「いなば内科」の前の桜。

通りの向こう側にもしだれ桜が満開で、

長良橋通りから伊奈波神社まで続いています。。
  

あんまりきれいなので、伊奈波神社に車をとめて、
しだれ桜を写してきました。


 


順光のピンクもかわいらしくていいけど、

逆光で、きらきらと光る桜もすてきです。

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話は変わりますが、
友人から週刊ダイヤモンド(4/12号)の上野さんの記事が届きました。


枝垂桜↑を笑ってみてる、みたいな写真がいいですねぇ(笑)。

日経の記事がよいので読みたいのですが、とってないので、
日経ビジネスBPに登録したら、興味深い記事が次々に届きます。

 「日経WOMAN」トップページ

以下、無理にこじつければ、上野さん関連の記事です。

  「子連れ出勤」の是非が話題に――1988年~1990年(1) 
 働く女性のための雑誌「日経WOMAN」は88年に創刊。今年で20周年を迎えます。この間、女性たちのワークスタイルやライフスタイルは、どう変化してきたのでしょうか。ここでは働く女性の20年の歩みを、当時の世相やトレンドを紹介しながら検証していきます。
 
 バブル景気に沸く88年4月、働く女性たちの期待を背負い、「日経WOMAN」は創刊した。創刊号の巻頭特集は、企業の女性活用度を調査した「働きやすい会社はどこか?」。20周年記念号である08年5月号でも「女性の働きやすい会社ベスト100」を特集しているが、創刊当時と比べて女性の働く環境はどれだけ変わったのか、興味深いところである。

 86年、男女雇用機会均等法が施行。2年後に創刊した「日経WOMAN」も、「サクセス」「男社会に切り込む」と威勢のいい企画が目白押しだった。社会進出する女性の増加とともに様々な問題も噴出したが、その一つが88年の新語・流行語大賞で「大衆賞」に選ばれた「アグネス論争」である。
 これは歌手でタレントのアグネス・チャンさんが、乳児を連れてテレビ局に出勤したことがきっかけとなり、「子連れ出勤は良いか、悪いか」についてカンカンガクガクの論争が勃発したものだ。
 当時、「大人の職場に子供を連れて行くのはよろしくない」という立場でアグネスさんを批判したのは、作家の林真理子さん、コラムニストの中野翠さんら。一方で林さん、中野さんに対して「これは働く母親一般の問題である」と反論したのが、社会学者で現在は東京大学大学院教授の上野千鶴子さんだった。
 「アグネス論争」は働く女性のぶつかる問題という以上に、作家、タレント、有識者を巻き込んでのフェミニズム論争の様相も呈し、ついには議論の流れを解説した本まで出版されるほどの白熱ぶりだった。

 アグネスさん批判の急先鋒だった林真理子さんも、今では結婚して一児の母に。当時の論争も隔世の感がある。数年前には、林さんと上野さんが当時を振り返ってなごやかに対談するというシーンもあった。
 しかし、働く女性と子育てについてこれだけの議論が巻き起こったのも珍しい。現在では企業での女性活用推進が謳われ、育児支援に注力したり社内に保育所を設ける会社も増えている。ワーキングマザーにとって、働きやすい社会になったということか。

「子連れ出勤」の是非が話題に――1988年~1990年(2)
 働く女性が元気になった89年~90年には、女性に対する様々な呼び名も生まれた。その一つが、「オヤジギャル」だ。

 女性もいろいろ、「オヤジギャル」と「お局様」
 もともとは、2005年に急逝した漫画家の中尊寺ゆつこさんが、OLを題材にした「スイートスポット」という漫画で登場させた言葉。バリバリ働くだけでなく、酒も飲み(時には泥酔し)、スタミナドリンクで充電し、ゴルフも楽しむ……。行動も性格もまるで「オヤジ」のような女性のことをストレートに表す、秀逸なネーミングだった。
 一方で、職場で古参の女性のことを「お局様」と呼ぶようになったのもこの頃だ。89年にNHKで放映した大河ドラマ、「春日局」が始まりだという。
 ちなみにコラムニストの石原壮一郎さんは、「93年に出した『大人の女養成講座』(扶桑社)で『お局』と呼んだ女性は、20代後半を想定していた」と語っている。当時は、なんと30歳前で「お局様」と呼ばれる時代だったのだ。
 石原さんは、「今では30代の女性でさえ、お局と呼ぶには躊躇します」とのこと。時代も変わったものである。
(※次回は4月21日更新です)



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「いまがいちばんいいときよ」/しだれ源平花桃・芝桜・チューリップetc

2008-04-07 21:52:44 | 花/美しいもの
わが家の前庭。

東京に出かける前は、こんな感じで、

一週間後たって帰ってきたら、こんな感じ。
 
寒い日が続いたので連翹も雪柳も散らずに待っていてくれて、
しだれ源平花桃も咲き始めました。
  
 

昨年植えた芝桜も、こんもりといい感じで咲いています。
  



  

「いまがいちばんいいときよ」



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『永遠平和のために(イマヌエル・カント著/池内紀訳)』松原隆一郎評

2008-04-06 22:37:48 | ほん/新聞/ニュース
アントニオ・ネグリの「あらたなるコモンウエルスを求めて」を
開催した安田講堂の裏の東大病院近くに東大生協の本屋さんがある。



東京滞在中の楽しみの一つに、病院近くの新宿の紀伊国屋書店に行くこと、
があったのだけど、かなわなくて愚痴っていたら、
東大生協にも(当然だけど)、岐阜では手に入らない本があると
上野さんに教えてもらったので、わくわくして行ってみた。

安田講堂前の巨木
 

2時間ほどで硬軟取り混ぜて10冊、しめて1万ウン千円也
の本を買ってしまったのだけど、まっさきに読んだのが、この

『永遠平和のために』
(イマヌエル・カント著(綜合社/集英社・1365円)


文章と写真とのコラボレーションもステキな本。




カンドは難しいと思っていたのだけど、池内紀の訳が読みやすく、
簡潔な言葉の中にのなかに、深い意味がこめられてて秀逸。

これなら、誰にでもお勧め、ブログで紹介しようと思っていたら、
たまっていた新聞の中に、この本の書評を見つけた。

3月30日の毎日新聞〔今週の本棚〕で、わたしが解説するより
よいなので、紹介します。


◇〔今週の本棚〕松原隆一郎評
「永遠平和のために(イマヌエル・カント著(池内紀訳/綜合社/集英社・1365円))」


 哲学者カント、71歳の小著。国際的な平和連合の結成を訴え、現在の国際連合の前身にあたる国際連盟の結成に理念を与えたとして知られている。
 約20年前に岩波文庫の改訳、2006年には新訳が光文社新訳文庫で出ている。今回の新味は、「のんきな夢をみている哲学者のひとりごとなのか」と当人の生の声が聞こえるかのような池内紀のこなれた訳文と、その言葉をアフォリズムとして藤原新也・野町和嘉・江成常夫の写真と大胆に組み合わせたイメージ豊かな前半部にある。心に響く一節と印象的な写真のコラボレーションで若い世代にカントを繙(ひもと)かせようという編者のアイデアは斬新だ。だが評者には、直訳のこわばりを解いてくれたお陰で、従来語られてきた「戦争放棄」「民主主義」「理想主義」とは異なる文脈が浮かび上がったように感じられたのが収穫だった。
 18世紀のヨーロッパでは各地で戦争が続き、本書が発表された1795年は、フランスとプロイセンが「バーゼル平和条約」を結んだ年でもある。カントは1781年から『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』と続く三批判書を出版、人間の自然に対する認識から意思の自由、道徳のあるべき姿へと思索を進めていたが、その内省的で強力無比の哲学を戦火にまみれた現世にぶつけた成果が本書であった。
 だから本書には、カントの達した境地が詰まっている。人間は理性を有し道徳に従う意思力を持つがゆえに、尊厳ある人格性を認められる。人間はつねに目的とされるべきであって、手段とされてはならない。また、そのためには道徳律として理解したルールにはみずからも従わねばならない。本書のミソは、人間の尊厳を保ち人が人を殺す道具に見立てる戦争から遠ざける方策として、道徳の裏づけのある「法の支配」を持ち出した点にある。
 「法の支配」とは、立法と行政を分離し、行政に気ままに権力を振るわせない立場である。カントはそれを共和主義と呼び、君主制や貴族制に親和性を持つとした。先日邦訳が出たJ・ポーコックの『マキャヴェリアン・モーメント』が詳説するように、16世紀以降の西欧ではギリシアの共和主義思想が再評価されていた。カントの平和主義もまた、そうした共和主義の一齣だったのだ。民主主義は不同意の少数者を無視し、立法者が思うままに執行できる専制になるという。ヒトラーの出現を、百年以上前に言い当てていたのだ。「兵士が戦争を早く終えたがるよう常備軍ではなく民兵を」、「対外紛争のために国債発行をしてはならない」という本書の主張も、18世紀イギリスで共和主義者たち(ハリントニアン)が唱えている。
 そして「法の支配」を国際社会にも適用したのが、民族間で国際法を締結し平和のための国家連合を広げるというアイデアだった。戦争放棄は、カントの目的ではあるが方法ではない。正義を主張する国同士がぶつかると戦争は避けられない。そこで各国に正当性を公開の場で表明させ、戦闘を法の下に置き、闘っても、相互の信頼を損ねないまま終結に向かわせよう、というのである。本書の執筆動機は秘密条項を含むバーゼル平和条約への批判だといわれるが、公開性の原則に反し戦争を永久に終わらせるには道徳を欠いていた点で、「法の支配」の誤った運用例と思われたのだろう9・11後の世界は、まっとうな法に服しているのか。カントは我々にそう問いかけている。(池内紀訳)
(毎日新聞 2008.3.30)


同じ日の、朝日新聞の早野透さんの「ポリティカにっぽん」にも
この『永遠平和のために』のことが取り上げられていた。

「永遠平和」うけつぐ9条 [カントと小田実]
「ポリティカにっぽん」早野透(本社コラムニスト)
朝日新聞 2008.3.30 




平和を愛して逝った小田実さんがなくなる直前に書かれた
『中流の復興』(小田誠/岩波書店)も
カントの『永遠平和のために』とともにお勧めです。
 


 
東大病院の桜







本もいいけど、新緑もうつくしい。

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こだわりトマトに挑戦 【寺町知正さん】/妥協を許さぬ生き様-悼む:柳原和子さん

2008-04-05 22:25:57 | ほん/新聞/ニュース
一週間ぶりに岐阜へ帰ってきました。
連れ合いに、新聞でも再会しました(笑)。

先にアップさせてもらいますね。

 いきいきセカンドステージ【寺町 知正さん】
こだわりトマトに挑戦
2008年04月02日

 夏野菜の代表格の一つはトマトだ。
 無農薬でトマトを作ることができれば他の野菜は簡単だが、もともと乾燥した南米高原地帯原産の作物だから、日本の高温多雨な気候は不向きで、数年たつと病気に悩む人が多い。連作障害があるので、ナス科の作物を3~4年栽培していない場所を選ぶ。
 菜園でトマトが作りにくくなったら、袋培地で栽培を試みてはどうだろう。病原の土から離すために、肥料袋などに新しい土を入れ、畑の土の上に逆さにし、上部に穴を開けて苗を植える。レジ袋で試したことがある。乾燥するから水やりもいるが、トマトの味を良くし、耐病性も増す。
 トマトも最近は多品種が出回っている。新たな品種を作るのも楽しい挑戦だ。ミニトマトは作りやすいが、私は好きではないので放任栽培していた。が、数年前、抜群においしいプチトマトに出会ってから、3本仕立てにしてまじめに世話をしている。
 夏野菜はどれも基本的に接ぎ木苗をすすめている。値段が100円高くても、必ず元はとれる。ただし、接ぎ木部分に土が来ると、病気に強い台木に接いだ意味がなくなるから、注意が必要だ。
 最後に今話題の食用ほおずき、「ストロベリートマト」の紹介。枝周り直径1・5メートル以上になり、霜が降りるまで実が100個以上付く。その味わいはとりこになる。
 ともかく、安全、安心、美味にこだわる農法はセカンドライフに向くし、実は、新しい農業の一つのスタイルでもあると思う。
(朝日新聞 2008年4月2日)


同じ日の毎日新聞に、柳原和子さんの追悼記事。

悼む:ノンフィクション作家・柳原和子さん=3月2日死去・57歳
 ◇妥協を許さぬ生き様--柳原和子(やなぎはら・かずこ)さん


 旅立ちの朝は、病室の窓辺に置いた鳥かごで文鳥が歌を添えた。東京都内の緩和ケア病棟。姉と2人の友人にみとられて、安らかな最期だった。
 20歳の春、卵巣がんを患った母親が、闘病の果てに47歳で早世した。治癒の見込みがなくなった時の医師の手のひらを返すような態度に憤り、「母と同じ年齢でがんになって、物書きとしてすべてを記録する」と心に期した。
 私が彼女と出会ったのは80年春、カンボジア難民のキャンプだった。その探究心と行動力に圧倒された。帰国後、難民の子供の記録を本にした。ほどなく、40カ国を旅して在外日本人の物語を出版。四国巡礼、医療過誤、薬害エイズ……。精力的に取材を続け、再会した時は、物書きの心構えと葛藤(かっとう)を熱く語った。
 母親の享年に達した春に、くしくも同じ卵巣に悪性腫瘍(しゅよう)が見つかる。以来10年、自らの闘病の軌跡にがん患者へのインタビューを重ねながら、心の痛みに寄り添おうとしない現代医療の実態を「がん患者学」などに記した。医師と対等に渡り合う知識を身につけ、闘病記の域をはるかに超えた数々の作品を残した。
 03年冬に再発。昨夏まで執筆を続け、秋には「安寧に暮らしたい」とすべての治療をやめた。年明けに体調が急変し、京都の家から文鳥を連れて入院した。1月末に、病院に友人や支援者を招いてパーティーを開く。白いブラウスを着飾り、ふらつく体をおして、最後まで立ったまま別れのあいさつをした。握手した手に意外なほど力を感じた。
 「遺灰は伊豆の海にまいてほしい」。生前、遺言を残した。妥協を許さぬ生き様にたもとを分かつ人もいたが、素顔は繊細で心優しい、寂しがり屋だった。【萩尾信也】
(毎日新聞 2008年4月2日)


撮りためた画像はたくさんあるのですが整理できておらず、
今日のところは、早めにお風呂に入って、ご飯を食べて寝ます。

庭の花がどんな風になっているのか・・・楽しみです。


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山吹ムスカリ・東京で出会った花たち/おいしい差し入れ/母の病気

2008-04-04 23:42:58 | 花/美しいもの
東京にきて一週間。
母の病状が流動的だったので先の予定が立たず、
あと一日もう一日、となし崩しに
友人の好意に甘えて泊まらせてもらっていた(感謝)。
ひとりでホテル暮らしだったら、とっくにたまりかねて帰っていただろう。

医師のインフォームドコンセントを聞いて帰って、けっこう疲れはてていたので、
「病院との往復だけで楽しいことがなかった・・・」と口走ったら(失言でした)、
今日は、中尾ミエさんの『可愛いBaBaばあは』の出版記念イベントに誘われた。



ところで最近、
ブログというものは、気持に余裕がないとできないものだとわかった。
もう今日は休もう、と思いながら、
3年間一度も休んでないしな、とも思いなおし、
ギリギリのタイミングでアップする日が続いている。
わたしにとって、ブログはアディクションなのだろうか(笑)?

母の病名は、一連の検査の結果「インスリノーマ」(膵内分泌腫瘍)と確定。

心配してくださっている人がおおいので、
母の許可を得て、病状を説明します。

インスリノーマとは

ふだんはすい臓のランゲルハンス島からででいるインスリンを
勝手に出してしまう、という珍しい腫瘍。
悪性度が高い膵臓腫瘍のなかで、幸いなことにインスリノーマは、
9割は良性腫瘍で、低血糖が典型的な症状なのだけど、
生命維持に必要な血糖値を下回ると命にかかわる。
6月に倒れた低血糖発作は危ないとこだった。

一人の医師が、一生の間に患者に出会うことはまずないので、
病気は見逃され、専門医にたどりつくまでに通常数年はかかるらしい。
発作時は見当識障害、低血糖による錯乱、絶えず食べ物を欲しがる、
体が震える、いらいらして怒り出す、などの症状が起きることもあるので、
痴呆症や精神障害と間違えられることも多いという。
低血糖症状があるのに、ブドウ糖が補給されずに放置されると、死にいたる。

母も昨年からたびたび低血糖発作を起こしていたので、薄氷を踏むような思いで
一日も早くインスリノーマと確定して治療を始めたかったのだけど、
岐阜市民病院での検査は遅々としてすすまず、
MRI検査のための絶飲食で強い低血糖症状が出ているのに、
消化器内科の医師から「ぜったいにインスリノーマではない」と断言され、
母を目の前にして「低血糖は専門外」と血糖値検査もせずにそのまま帰された。
インスリノーマの場合、長時間の絶飲食は命の危険があるので禁忌である。
これって、医療過誤ではないのか、と怒りをおぼえる。

わたしは症状からインスリノーマを強く疑っていたので、
翌日、市民病院を見限って他の病院を受診し、専門医を紹介してもらった。

幸運にもいまは東京の内分泌外科の専門医にかかって、治療方針も決まった。
昨日の説明では、主治医に「初診時から血糖値はきわめて低かった。
「これだけの症状が出ていたのによくこられましたね」といわれた。

手術が第一選択で、母の年齢とリスクを考えても手術をすることがよい、
との医師たちの結論。母も同意して日程も決まった。
24時間ブドウ糖の点滴をして、2時間おきにおやつを食べて、
やっと血糖値が維持できるくらいの症状がでているので、
一時退院しないまま、手術日を迎える。

とはいえ、膵臓にメスを入れるので、簡単な手術ではないらしい。。

インスリノーマは、糖尿病などの高血糖と正反対で、
腫瘍がインスリンを出して血糖値を勝手に下げてしまい、
常に外からブドウ糖を供給しなければならないので、
食事制限はなし。どころか、好きなものを何でも食べてよい。

病院の食事に関係なく、いつでも何でも
好きなものを食べるようにと言われている。
こんな病気は、ほんとに珍しい。

ということで、手術後はたべられなくなるので、
毎日おいしそうなものを差し入れている。

  



  

インスリノーマは、まれな病気だけれど、
診断が難しいので見逃されて致命的になることがあるので、
同じような症状の人のために、改めて説明したい。


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母の病院通いの道すがら、お花に出会うとホッとする。 



  






病名が確定し、手術の日程と方針がきまってほっとしたところで、
明日、母の顔を見てから岐阜に帰ります。


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桜吹雪の上野公園と不忍池/満開の桜

2008-04-03 23:40:00 | 花/美しいもの
上野公園に行ってきました。



散り始めの桜吹雪が
不忍池に雪のように降っていました。





いちばん気に入った桜、紅豊(べにゆたか)。




今日の午後、母の診断と手術の日程が決まり
医師から説明がありました。

で、今かえって、ブログをパスしようと思ったのですが、
まだ一日も休んでないので、気力でアップ。

また明日お会いしましょう。


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届いたお花で春を愛で。

2008-04-02 23:22:41 | 花/美しいもの
うぇーんお花を見ないうちに春がおわっちゃうよー、
とブログに書いたら、ともちゃんから、
モクレンやら水仙やら、庭のお花が届きました。


特製のダンボールにちゃんと一つずつ、
濡らした新聞紙にくるんであります。

水切りもしてくれたようで、

届いた朝はつぼみだった木蓮の花が、
  
部屋に入るとむせかえるような芳香とともに、
一気に開いていました。

水仙は、よく見ると全部ちがう種類です。

赤の一重の矢口桃はさいていたのですが、
源平花桃は、今年はじめて見るお花です。



今頃、わが家の源平花桃はいっぱいさいているかなあ・・・・

と思いながら、


ひさしぶりにお天気がよくてあったかい朝、ベランダでブランチ。

毎日病院通いで、ちょっとつかれ気味、
今日は気分転換に上野公園に行ってきました。



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