みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

食物アレルギー:事故繰り返さぬために/食物アレルギー対応急務/避難所食料、子どもに深刻症状例

2013-03-25 23:13:40 | ほん/新聞/ニュース
八ヶ岳に来ています。
とても寒い夜ですが、月と星がとてもきれいです。

中日新聞の稲熊さんが食物アレルギーをテーマにずっと記事を書き続けていました。
稲熊さんは親しい友人なので、記事が出るたびにブログで紹介させていただいていました。

その食物アレルギーのことが中日の社説になりましたので、
アレルギー関連の記事とともに紹介します。

  社説:食物アレルギー 事故繰り返さぬために  
2013年3月25日 中日新聞

 学校の給食は楽しいひとときのはずだ。だが、アレルギー症状を起こす食材を間違って食べてしまう事故がなくならない。死亡事故も起きた。子どもたちの命を守るには周囲の理解と知恵が大切だ。
 三十三万人。乳や卵など特定の食材へのアレルギーを抱える全国の児童・生徒数だ。文部科学省が二〇〇七年に公表した。
 クラスに一人はいる率になる。子どもたちにとってもそんな友達は身近な存在だ。
 昨年十二月、東京都調布市の市立小学校で、五年の女子児童が食べてはいけない粉チーズ入りのチヂミをおかわりで食べてショック症状を起こし亡くなった。
 今年一月には兵庫県西宮市の小学校でも、卵のアレルギーがある児童百三十二人が卵白を使ったチーズケーキを食べ、うち十人が体調を崩した。
 日本スポーツ振興センターの調査では、給食が関係するアレルギーの健康障害は〇八年度までの四年間で八百四件あった。
 調布市教委の検証委員会が今月十二日、今回の事故の検証結果を公表した。
 女子児童には症状を起こす食材を抜いた除去食を調理員が手渡していたが、その際、何が除去食か明確に説明しなかったようだ。それが分かっていればおかわりしなかっただろう。おかわりの際、担任は食べていいかどうかを一覧表で確認しなかった。女子児童が不調を訴えた際、ショック症状を和らげるエピペン注射をすぐにしなかったことなどを指摘した。
 人はミスをする。個人だけに責任を求めても解決しない。学校は、一人がミスをしても二重三重に誤食を防ぐ仕組みを考えてほしい。文科省は参考になる取り組み例を積極的に紹介すべきだ。
 誤食後の危機管理も求められる。調布市の事故ではエピペンの使用が遅れた。誤食から四十五分以内に医師の治療を始める必要があるといわれる。現場には危機意識をどう持つか点検してほしい。
 実は事故の防止には、命にかかわることもある疾患への周囲の理解が重要になる。牛乳パックのストローからの飛沫(ひまつ)が皮膚に付いて発症する子もいる。給食の原料を知ることも疾患と向き合う友達の命を守ることにつながる。

給食は〇八年の学校給食法改正で、食育として教育の一環に位置付けられた。アレルギーのある児童も一緒に給食を食べるなかで子どもたちは学ぶ。大人にはその大切な時間を守る責任がある。


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 食物アレルギー 緊急時対応など提言へ 
2013年3月25日 NHKニュース

食物アレルギーによる子どもの事故を防ごうと23日、全国の患者会が集まって集会を開き、緊急時の対応などについて意見をまとめ、国に提言していくことを決めました。
集会は重い食物アレルギーのある子どもの親などで作るNPO法人が開き、全国の患者会の代表や専門医が参加しました。
食物アレルギーを巡っては去年12月、東京・調布市の小学校でアレルギーのある女の子が給食を食べたあと、ショック症状を起こして死亡し、注射を打つ応急処置が遅れたことが指摘されています。集会では食物アレルギーによる事故を防ぐ各地の取り組みが紹介され、このうち埼玉県の母親はショック症状を起こした場合に備えて学校と話し合い、緊急時の対応手順を決めていると報告しました。参加者からは「応急処置の注射の打ち方を、教員が分かりやすく学べる研修をしてほしい」といった意見や「自分の症状を正しく理解し周りに伝えられるよう子どもへの教育も必要だ」といった意見があがり、今後、緊急時の対応などについて患者会の意見をまとめ、国に提言していくことを決めました。
「アレルギーを考える母の会」の園部まり子さんは「緊急時の対応について国のガイドラインはあるが教育現場に生かされず、対応に地域差がある。保護者と学校が協力して対応を考える環境作りが必要だ」と話しています。


 焦点/食物アレルギー対応急務/避難所食料、子どもに深刻症状例 
2013年03月21日 河北新報

 東日本大震災の発生直後、食物アレルギーのある子どもの親たちは避難所などで周囲の理解が得られず、食料の確保に苦労した。アレルギーに配慮した支援物資は少なく、誤って口にして深刻な症状が出た子どももいた。支援団体は「アレルギー患者も災害弱者。正しい理解を」と訴える。震災を教訓に、アレルギー症状が出ない非常食を備える自治体も出てきた。(田柳暁)

◎支援団体「災害弱者位置づけを」
<選択の毎日> 
 「空腹を我慢させるか、症状が出るのを覚悟して食べさせるか。難しい選択の毎日だった」。震災後の1カ月間、避難所に身を寄せた気仙沼市の会社員横山芳恵さん(49)が振り返る。
 長女(17)と次女(15)は小麦や卵のアレルギーがある。支援で届く菓子パンや即席麺は口にできない。おにぎりを中心に食べ、炊き出しの豚汁は野菜だけを拾うようにして口に運んだ。
 避難所では、アレルギーがあることを伏せていた。「アレルギー患者は2人だけ。打ち明けても、好き嫌いやわがままとしか思われないのではないか」。物資が限られ混乱が続く避難所では、周囲の視線を気にせざるを得なかった。
 食物アレルギー患者は乳児で5~10%、幼児で5%、学童以上で2%前後とされる。
 宮城県立こども病院の調査によると、支援物資の菓子や炊き出しを食べ、じんましんが出たり吐き出したりする子どもが少なからずいたという。
 呼吸困難や意識障害などの激しいショック症状が出た例もあり、石巻市では卵アレルギーの男児(10)が間接的にゆで卵に触れて発症。薬剤注射後に救急搬送し、一命を取り留めた。

<仕組み必要>
 誤食は死に至るケースもある。東京都調布市では昨年12月、乳製品にアレルギーがある女児(11)が給食後に発症して死亡した。
 仙台市宮城野区のアレルギー対応食品専門店「ヘルシーハット」社長の三田久美さん(57)は「周囲の理解が十分でなく、つらい思いをした子どもは多い。災害時に支援が必要な弱者として位置づけるべきだ」と訴える。
 アレルギーへの理解を深めるため、専門知識を持つ人たちとの連携も欠かせない。
 三田さんは「アレルギーのある子どもを把握する学校は、緊急時でも配慮できた。日ごろから医療機関や支援団体とネットワークをつくり、きちんと把握する仕組みが必要だ」と強調する。

<備蓄始まる>
 震災を教訓に被災自治体では、アレルギー症状が出ない非常食の備蓄も始まった。石巻市は4年間で備える5万食のうち、4%をアレルギー対応にする計画で、既に約200食を配備した。東松島市は本年度内に対応食3760食を購入する。
 備蓄を進める自治体にも課題は残った。仙台市と気仙沼市は震災前からアレルギー対応の非常食を備えていたが、震災時にスムーズに届けられなかった。
 仙台市の担当者は「各避難所に一定量を保管していたが、広報が十分でなかった。今後は備蓄だけでなく、周知にも力を入れたい」と話す。


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<はたらく>非正規職員の相談員ら ハローワークで大量雇い止め

2013-03-24 20:10:51 | ほん/新聞/ニュース
庭に咲く花が増えてきました。
春本番です。




 
トサミズキ 
 
ニオイウチワ
 
ミツマタ
   
ピンクユキヤナギ
  

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一昨日の中日新聞生活面は、シリーズ<はたらく>
「非正規職員の相談員ら ハローワークで大量雇い止め」の記事。

三月末で職を失うハローワークで相談員として働く非正規職員にとっては、
「雇い止め」される、つらい春です。

   <はたらく>非正規職員の相談員ら ハローワークで大量雇い止め 
2013年3月22日 中日新聞

 雇用の安定を目指すはずのハローワーク(公共職業安定所)で、相談員などとして全国で働く非正規職員のうち、約一割に当たる二千二百人が、この三月末で職を失う。突然「雇い止め」を告げられた職員たちは、業務で失業者の相談に乗りつつ、自らも勤務時間外や休暇に職を探す事態となっている。四月以降、窓口が混乱しないか懸念する声も上がる。 (稲田雅文)

 「窓口を訪れた人の中には、雇用保険や職業紹介以外の福祉サービスが必要な場合も。制度の知識と経験が求められる職場なんです」。東海地方のハローワークで、受け付け業務を担う非正規職員の五十代女性は訴える。二月下旬に突然、上司から「任期の更新はしない」と言われた。
 職に就いて三年半。雇用保険の給付や職業紹介、訓練など、多種多様な制度への理解をようやく深めたところだった。案内をした人が帰り際に会釈をしてくれると「人の役に立てた」と感じる。退職金や賞与、夏季休暇もなくてもやりがいのある仕事だっただけに、雇い止めを告げられたときは「涙が出た」。
 一年単位で任用される職員は、更新されない可能性があると頭では理解していた。だが「仕事も忙しいし、働き続けられると思っていた」という。今は土曜日に開いているハローワークの窓口で、仕事を探している。
 東京の非正規職員たちは昨年九月、待遇改善などを求めようと労働組合を結成した。書記長の戸田輝美さん(57)は「雇い止めにされる人と働き続けられる人をどう決めているのか、基準はあいまい。再任用する際のルールの確立と透明化が必要だ」と訴える。
 同じく雇い止めとなる四十代の女性は「行政として、雇用の安定や正社員化を促す施策を進めているのに、自分は説明もなく、雇い止めにしているのは横暴」と批判する。四月からは職業訓練を受けるつもりだ。「不安定な非正規はこりごり。じっくりと正社員の仕事を探したい」
 今回は更新となった別の四十代女性は「民間企業で働く人は法律で守られているのに、非正規の国家公務員は法の隙間にいて守られていない」と訴える。民間企業が非正規労働者を採用する際は、労働契約法やパート労働法で規制され、雇い止めには歯止めがかかっている。一方で公務職場の非正規職員の場合は、国家公務員法などに基づいて「任用」される。一年単位で任用する非正規職員を保護する規定はないため、法的に守られていない。「毎年、一月、二月になると更新されないのではないかと、びくびくしています」
     ◇
 厚生労働省によると、二〇一二年度の全国のハローワークの職員は三万一千七百六十五人。うち、非正規職員が二万百七十六人と全体の63・5%を占める。部署によっては、正規職員の十倍以上の非正規職員がおり、主なサービスの担い手となっている。
 〇八年度は一万二百二十一人だった非正規職員は、リーマン・ショック後の〇九年度に一気に一万七千八百七十人にまで増員。一一年の東日本大震災後も増やされた=グラフ。
 一三年度は約二千二百人減の一万八千人程度に絞り込まれる見込みだ。同省の担当者は「リーマン・ショックと東日本大震災で増えた業務量も落ち着いてきており、財務省の査定も厳しくなっている」と説明。減員分は業務の簡素化などで対応するという。
 減らされる現場からは不安の声も。ある正規職員は「職場が回るかどうか。利用者に迷惑を掛けるかもしれない」と話す。
 非正規職員千三百人が加入する全労働省労働組合は「被災地などでは、まだ多くの業務がある。大幅に減らしていいのか」と批判。雇い止めになる職員に労働行政にふさわしい、きめ細かな対応を取るよう求めている。



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3月23日(土)のつぶやき

2013-03-24 01:25:57 | 花/美しいもの

「ミツバチ大量死はネオニコ系農薬と強い相関」、金沢大学の教授らが論文発表(オルタナ) - Y!ニュース zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=2013…

1 件 リツイートされました

あの日、あの人を思い起こす  田丸 理砂 | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/book/?p=5491


三度目の正直でとうとうネグリが来る!シンポジウム『マルチチュードと権力 : 3.11以降の世界』のご案内4/6日13時@日本学会議大講堂。申し込み期間3/25申し込み先wismc.org問い合わせ先e-mail: secretary@wismc.org

寺町みどりさんがリツイート | 46 RT

【書評】色川大吉歴史論集 近代の光と闇/東北の再発見 民衆史から読み直す(色川大吉) goo.gl/xj51P

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【書評・本の紹介】色川大吉歴史論集 近代の光と闇/東北の再発見 民衆史から読み直す(色川大吉)

2013-03-23 21:41:31 | ほん/新聞/ニュース
2月17日の中日新聞書評欄に、色川大吉さんの新刊、
『東北の再発見 民衆史から読み直す』の書評を熊谷達也さんが書かれているのを見つけました。


2013.2.17 中日新聞

色川さんに新聞記事をお送りしたら、色川さんからサイン入りの本が届きました。
わたしは色川さんのファンなので、とてもうれしいです。

     
『東北の再発見 民衆史から読み直す』 色川大吉著

色川さんから届いた本は、
『東北の再発見 民衆史から読み直す』(12/30)と、
『色川大吉歴史論集 近代の光と闇』(1/18)『平成時代史考 わたしたちはどのような時代を生きたか』(2/15)の3冊。
いずれも初版のサイン入り本です。
毎月、新刊を発行していらっしゃるなんてすごいですね。

他の仕事をほうりだして、さっそく3冊とも読みました。

どの本にも通底して感じるのは、色川さんの視点の低さと誠実さ、
時代と歴史に埋もれて生きた人たちに寄り添う語り口のあたたかさです。

それこそが、色川さんにであわなければ語り継がれることのなかった人たちを、
いまだ出会っていない人たちにたしかに伝える、ことばのチカラというものなのでしょう。

色川さんにであい、同じ時代を生きることができてよかった、とこころから思います。

『色川大吉歴史論集 近代の光と闇』
 
  『平成時代史考 わたしたちはどのような時代を生きたか』色川大吉著

・・・・わたしたちは、歴史を見るのに自分を高い視点におくことを改め、歴史形成の基礎である民衆のレベルに自分の視座をすえ直そう。みずからも民衆の一人として生活者の場からものを見よう、そのためには姿勢を低くし、視座を低くして、同時に自分自身を相対化できるような目を養ってゆかねばならない。・・・・
『東北の再発見 民衆史から読み直す』P136より
 

 
 【書評】東北の再発見 民衆史から読み直す 色川大吉著 

2013年2月17日 東京新聞

◆郷土のために尽くす人々
 宮沢賢治の名作『銀河鉄道の夜』はいかにしてこの世に生み出されたのか。まずは、第一部においてこの謎を解明するところから、本書はスタートしている。賢治の盛岡高等農林学校時代からの親友(保阪嘉内)、八戸で時計店を営んでいた草の根の天文学者(前原寅吉)、そして一九一〇年に地球に接近したハレー彗星(すいせい)の三者が深く関係しているはずだ、という著者の推論はそれだけで十分に刺激的で面白い。
 このような面白みのある新鮮な発見や物事に対する新しい見方、あるいは、事象の裏側に隠されている真実を、今を生きる私たち自身の手元に引き寄せるための大切なツールが、本書のなかで繰り返し述べられている民衆史なのだろう。確かに、教科書に載っているような(いわゆる)史実を漫然と眺めているだけでは気づけないことが、この世界には山ほどある。
 本書には、そうした民衆史の視点に立った論考が多岐にわたって収められているのだが、難しく構える必要はまったくない。それぞれに新鮮な発見があり、ふと気づくと、新たな視点で物事を考えている自分がいるだろう。
 そんな豊かな読書体験をしたところで私たちは、すでに「3・11」と記号化して語られるようになった東日本大震災に、それぞれの立場で思いを巡らすことになるはずだ。あの大震災は、この国が抱えていた何を露(あら)わにして、この国に暮らす私たちに何を突きつけているのか。そして、これからの私たちはどう生きていくべきか。
 本書中の-わたしたちの身のまわりには、ある土地で生まれて、そしてその郷土に一生懸命尽くして、途中、何年かは東京へ出たりして修行しても、帰ってきて、この故郷の大地の塩のようになっていった多くの人がいたわけです。そういう人たちこそ民衆文化の宝である。そういった宝を中心にして歴史は書かれなければならない-という著者の言葉が心に滲(し)みる一冊だ。
いろかわ・だいきち 1925年生まれ。歴史家。著書に『明治精神史』『定本 歴史の方法』など。
(河出書房新社・2940円)

[評者] 熊谷達也  作家。著書に『邂逅の森』『荒蝦夷』『ゆうとりあ』など。
<もう1冊>
 野添憲治著「みちのく・民の語り」(叢書全六冊・社会評論社)。マタギや開拓農民など、東北の民衆への聞き書き集。


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2013.3.3 朝日新聞

 色川大吉歴史論集 近代の光と闇 [著]色川大吉 
2013.3.3 朝日新聞

■「歴史の辛さ」ともにかみしめ
 天皇制の是非について2人の歴史学者が対談した。
 A「これは憲法にあきらかなように、すべて国民に任せるという気持です」
 B「国民が望むか望まないかの問題ですね、場合によっては天皇制は無くなってもよい」
 A「そういうことだと思います」
 B「昭和という元号についてはどうですか」
 A「西暦にしたらよいですよ。(元号は)なにかにつけ、とても不便です」
 Aは、昭和天皇の弟で古代オリエント史学者の三笠宮崇仁(たかひと)、Bは本書の著者色川大吉である。戦後すぐ、三笠宮は東大文学部で西洋史を、色川は日本史を学んだ。右のやりとりは、もともと1974年に月刊誌に掲載された対談の一節。三笠宮との交友をつづる本書収録のエッセーで紹介されている。
 「歴史論集」と題にうたうが、読みやすい内容だ。巻頭の「歴史家の見た宮沢賢治の光と闇」で著者は言う。
 ――賢治の作品は「暗くて悲しくて、読んでいて辛(つら)い」と学生らは言う。しかし、この辛さは実は賢治が生きた時代の辛さ、「歴史の辛さ」であり、その辛さに共感することが「賢治の時代の人びとへの哀悼なのだ」と。
 盛岡高等農林学校で賢治と意気投合した保阪嘉内、帝国憲法制定に先立って民主的な「五日市憲法草案」を起草した民権家の千葉卓三郎、町の芸者屋・鹿島家の「君ちゃん」……。著者は、歴史の闇の中に消え入ろうとする人物に光をあて、「歴史の辛さ」をともにかみしめる。
 中世史家の故網野善彦は、東大の3年後輩。日本の近現代にふれた網野の著書『日本社会の歴史』下巻(岩波新書)について、色川は「民衆を全く歴史の客体扱いし」ていると厳しく批判する。
 「(網野を)疑ってかかることから、歴史家網野善彦への真の理解もはじまる」
    ◇
 日本経済評論社・2940円/いろかわ・だいきち 25年生まれ。東京経済大名誉教授。『明治精神史』『ある昭和史』など。


  
 『平成時代史考 わたしたちはどのような時代を生きたか』 
色川大吉著/[季刊]やま かわ うみ 別冊
日刊ゲンダイ2013年2月26日付にて紹介
平成時代史考
 25年目に突入した「平成時代」を回顧、総括する歴史読み物。
 東西冷戦構造が終わりを迎えた1989年に始まり、東日本大震災と未曾有の原発事故が起きた2011年を経て、現在に至る平成時代は、「世界の重大事件が直ちに日本に響き、日本の重大事件が世界にすぐ跳ね返る時代」だと著者はいう。人類がグローバルな世界に生きるようになったこの時代を、世界史の中に位置づけ、著者の私的事跡、感慨を織り交ぜながら振り返る。昭和から平成にまたいだバブルの検証など、世相や歴史事情、物故者の追想など、多視点から平成を考える。


     

 『追憶のひとびと』 色川大吉 著/ 街から舎 

☆主な登場人物 井上ひさし、松本清張、司馬遼太郎、藤沢周平、辻邦生、木下順二、つかこうへい、高峰秀子、淡島千景、北林谷栄、千田是也、岡田嘉子、橋本義夫、小田実、土本典昭、小川紳介、三島由紀夫、吉本隆明、江藤淳、上野英信、鶴見和子、奈良本辰也、服部之総、網野善彦、色川武大ら50人。
☆わたしの<五つ星>推薦本です!50人中、女性は8人。どうして少ないのかと尋ねたら、「女は長生きするから」。なるほど。 色川さんの苛烈で、忌憚のない人物評を聞くためなら、先に死んでも良いと思えるぐらいだが、問題は死んだら、それを読めないということだ。
             社会学者・東大名誉教授 上野千鶴子

☆著者プロフィール 色川大吉(いろかわ だいきち)
1925年、千葉県佐原市生まれ。1944-45年、海軍航空隊。1948年東大文学部国史科卒業。日本近代史家。東京経済大学名誉教授。演劇人、登山家、旅行家としての経歴あり。著書多数、『ユーラシア大陸思索行』『シルクロード悠々』『明治の文化』『ある昭和史』はロングセラー。


色川大吉さんの「自由民権」変革の志 復興の情熱に(朝日新聞)/早春に咲く椿(2012-03-02)

経験と歴史 つなぐ道探る 昭和の<自分史>を完結 色川大吉さん(歴史学者)(2011-02-06)



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命を守る給食 アレルギー事故から:自治体で対応に格差/除去食対応の難しさ/打てなかった「エピペン」

2013-03-22 22:19:07 | ほん/新聞/ニュース
中日新聞の生活面に3回シリーズで
「命を守る給食 アレルギー事故から」の連載がされていました。
担当は、稲熊美樹さんと砂本紅年さん。

うえの二人が弁当持参していたり、したの子はアナフラシキーを起こしたこともあり、
ということもあって、
若いころ、「こどものアトピーを考える会」と「学校給食を考える会」の活動をしていたので、
この連載はとても他人事とは思えません。

わたしが子育てしていたころと違って、除去食対応する学校もあるなど、
食物アレルギーに対する無理解はなくなりましたが、
現場の対応の難しさは変わっていませんね。

  命を守る給食 アレルギー事故から<上> 自治体で対応に格差  
2013年3月20日 中日新聞

 東京都調布市の小学校で、食物アレルギーの五年生女児が給食を食べて、臓器に重篤な症状が出るアナフィラキシーショックを起こし、死亡した事故。検証委員会による報告書は、救命できた可能性を指摘している。アレルギーの子どもたちが、集団生活の場でも安心して給食を食べ、命を守れるようにするにはどうすればいいのか。三回にわたって考える。
 「『もう除去食(アレルギー原因の食材を取り除いた給食)の対応はしません』と、弁当持参を頼まれた」「『死ぬかもしれない子は預かれない』と、退園を迫られた」
 調布の事故後、アレルギーの子や家族を支援するNPO法人・アトピッ子地球の子ネットワーク(東京)の赤城智美事務局長のもとには、小学校や幼稚園に子どもを通わせる親たちからこんな声が届いている。「恐れていたことが起きている」と、赤城さん。現場でのアレルギー対応の後退を懸念する。
      ◇
 学校でのアレルギー対応について、日本学校保健会は二〇〇八年にガイドラインを整備。厚生労働省も一一年に保育所での指針を定め、各自治体に対応を求めた。
 横浜市は〇七年に給食のアレルギーに関するマニュアルを作成。学校では、毎年三月に栄養教諭や保護者らが面談し、除去食などの対応を協議。四月に担任にも内容を伝えている。
 全校児童五百六十六人の上寺尾小学校には、対応が必要な食物アレルギーの児童が七人いる。この日のメニューは豆腐の中華煮。うずら卵とエビが入っており、これらのアレルギーがある四人の児童の除去食は直接、担任教諭に手渡された。
 栄養教諭の松本清江さん(55)は「誤配食や誤食が一番怖い。担任にも確認してもらう」。保護者に配られる献立表にはメニューごとの材料がすべて記載されている。調理の際は専用の鍋や通常食とは別のこんろを使い、校長も検食する。おかわりは、アレルギーの児童と担任が直接給食室に取りに行くルールだ。
      ◇
 国のガイドラインは整備されたが、自治体による対応の差は大きい。名古屋市はマニュアルがまだない。除去食は、調理の最終工程で取り除くことができる場合などに限定。中華丼に入るエビやうずら卵は、完成品から児童が自ら取り除くよう定めている。重症児に対応できないため、弁当持参のケースもある。
 愛知県豊明市では、保護者が毎月、学校給食センターへ出向き、職員が読み上げる材料を書き留め、子どもが食べられるメニューかどうか判断しなければならない。加工品の原材料表示を見たいと頼んでも、口頭で伝えられるだけだった。四月から一年生になる長男が食物アレルギーの女性は、「一生懸命聞くけど、一瞬も気を抜けない。いつか間違えるのでは…」と不安を感じている。
 NPO法人・アレルギー支援ネットワーク(名古屋市)の中西里映子事務局長は「お金も人もかけず、工夫次第でできることがある。事故があったからと対応を後退させるのではなく、事故を教訓に、前向きに検討してほしい」と話す。事故が起きた際は「隠すのではなく、事故例を集めて知らせ、防止につなげる仕組みづくりが必要」と提案している。


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 命を守る給食 アレルギー事故から<中> 除去食対応の難しさ

 皆が同じ物を食べれば事故は起きない-。こんな考え方で愛知県一宮市では、アレルギー症状の原因となる七大アレルゲン(卵、乳、小麦、エビ、カニ、そば、落花生)を除いた給食を、週に一度出している。普段、除去食対応はしていないため、食べられないメニューのとき、食物アレルギーの子は弁当を持参する。だが、除去食のときだけは、全員が同じメニューを一緒に食べられる。
 ある日の献立は、ご飯、水煮大豆をすりつぶし、みそ汁に混ぜた「呉汁」、ニシンの煮付け、味付けのり。一日ごとには一食あたりのエネルギーやカルシウム、ビタミンなどの量を細かく定めた「学校給食摂取基準」を満たせないので、一カ月で基準を満たせる献立を考えている。
 給食の担当者は「基準を満たすには週一度が限界」。調理器具や調理法も限られ、工夫の余地は多くない。揚げ油は以前使ったときの卵や小麦が混ざるため、揚げ物はできない。それでも児童が飽きないよう、組み合わせを変えるなどして二年以上続けている。
     ◇
 名古屋市昭和区の池内わらべ保育園は、三十年以上前から食物アレルギーの子にも給食を作ってきた。除去食から一歩進め、栄養を補うために代わりの食材を足す「代替食」や、皆が同じものを食べられるメニューを心掛ける。
 チャーハンや天ぷらなどは卵を入れず、除去食の種類を減らしてミスを防ぐ。小麦粉の代わりに米粉を使うことも。特に節分などの行事や、子どもたちが食事を作るときは、皆が食べられるメニューを考える。間違えやすいおかわりは、アレルギーの子と同じクラスの子たちは全員、除去食を食べるのがルールだ。
 鈴木奈津江園長は「リスクはあります。でも普段から思い切り食べられないアレルギーの子たちに、いっぱいおかわりをさせてあげたい」と話す。
 ある日の献立は和風チャーハンに春雨のスープ、白菜サラダ。スープに入れる卵の代わりに、卵アレルギーの子には豆腐を、卵と大豆アレルギーの子には白菜を入れた。大豆アレルギーの子には、しょうゆ風味の発酵調味料を使う。この調味料なら皆が同じものを食べられるが、「お金がかかりすぎる」と鈴木園長。市の補助は年十二万円。新年度から倍増するものの、人件費も含めると「足りないですね」。
 チャーハンは、しょうゆだけを変えた二種類、サラダは全員が食べられるもの。ハムなどの加工品には卵や小麦などが入っていることがあり、同園ではできるだけ使わないようにしている。調理室の加藤朱美さんは「添加物も抑えられるし、アレルギー食は健康食なんです」。旬の野菜や魚、小魚などがたっぷりの給食は、子どもたちに大人気だ。

◆「除去する食品 見える形で」
 「このチヂミに粉チーズは必要だったのかしら」
 東京都調布市の小学校で乳アレルギーの女児が死亡した事故。愛知文教女子短大の安藤京子教授は、原因となったチヂミの材料を疑問視する。
 材料はニラやジャガイモなどの野菜にベーコン。調味料はごま油としょうゆ、酢、砂糖。「ニラが入るから、少しくせはあるかもしれないが、粉チーズがなくても、ベーコンで子どもの好きな味になるのに」
 乳製品はカルシウムの摂取を補強する意味が強い。粉チーズは「学校給食摂取基準を守るために入れたのでは」と推測。しかしそれなら、ジャコなどの小魚で補えるし、他のおかずで補う方法もある。「小松菜などカルシウムを多く含む野菜を増やせばいい」と安藤教授。同じ日の給食のもう一つのおかずは、キャベツと小松菜のナムル。この小松菜を増やす方法もあった。
 「除去する食品は見える形で出さないと。粉チーズは混ぜずに振り掛けるとか、プロセスチーズを別に添えるとか」。卵や乳製品などは安く手に入り、家庭での調理も簡単だけに「あえて給食で出す必要はないのでは」と提案する。


 命を守る給食 アレルギー事故から<下> 打てなかった「エピペン」
2013年3月22日 中日新聞 

 名古屋市の中学二年、浜口智行さん(14)は重症の食物アレルギー。患者が持ち歩ける症状緩和のための注射器「エピペン」に、何度も救われてきた。当時通っていた津市の三重大付属小五年のとき、昼食後に具合が悪くなり、担任と一緒に打った。母の洋子さんは「『命を守るのは自分しかいない』と教え続けてきたが、まだ一人で打つのは難しい。大人の力添えが必要」と話す。
     ◇
 事故防止の手順を定めても、事故の可能性は残る。事故発生時の対応策を整えておくことも、命を守るためには重要だ。
 「ぐっと押して。結構、力がいるでしょう」。母親が子どもを抱きかかえ、太ももに練習用の注射器を押し当てる。愛知県大府市のあいち小児保健医療総合センターでは毎月、エピペンの使い方講習会を開く。患者や家族、その子の学校の教員や保育士に、伊藤浩明内科部長らが指導する。
 乳アレルギーで全身が真っ赤になり、病院へ駆け込んだ経験のある男児(5つ)の母は、小学校入学を前にエピペン所持を決めた。入学予定の学校の養護教諭と受講。母は「保育所とは環境が変わるので不安だったが、講習も受けてもらい、しっかり対応してもらえそうで安心できた」と話す。
 エピペンはペン型の自己注射器。先端を押し当てると針が出て、服の上からでも打てる。注射は医療行為だが、学校や保育園では教員や保育士が打ったり、子どもを手伝ったりできる。
 呼吸がゼーゼーするなどの症状に気付いたらできるだけ早く打つ。「ショックでないのに打っても問題ないが、打たずに手遅れになると、命に関わる」と伊藤医師。東京都調布市で起きた死亡事故の報告書では、エピペンが遅れたことも、死亡の直接的原因の一つと指摘された。亡くなった女児はエピペンを持っていたが、担任も養護教諭も打たなかった。女児が「打たないで」と言ったことが影響したとみられる。
 伊藤医師は「エピペンを打つのは勇気がいる。打つタイミングを理解するためにも、養護教諭らが専門医から学び、各校内で研修を繰り返すなどの対策が必要だ」と話している。
  (この連載は稲熊美樹、砂本紅年が担当しました)

◆「ガイドライン」活用を
 学校などで求められる対策について、国立病院機構相模原病院・臨床研究センターアレルギー性疾患研究部長の海老沢元宏医師に聞いた。
 大事なのは、2008年に日本学校保健会が出した「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」の徹底。これは児童の症状などを正しく把握するために「学校生活管理指導表」を活用し、保護者や主治医と連携、情報は学校全体で共有するよう求めています。
 目標はアレルギーのある子が、問題なく学校で健康な生活を送れるようにすること。ガイドラインの運用で先生たちもアレルギーを学べるようにできています。ただ、従うことは義務ではなく、どの程度浸透しているかも分かりません。
 調理員だけでなく、先生やアレルギーの児童自身も確認するシステム作りが必要です。チェックポイントが複数あれば、どこかで漏れても、止められる可能性があります。
 食物アレルギーの体験談や、記事への感想、ご意見をメールかファクス、郵便で送ってください。メール=seikatu@chunichi.co.jp、ファクス=052(222)5284、もしくは〒460 8511 (住所不要)中日新聞生活部へ。



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3月21日(木)のつぶやき

2013-03-22 01:26:16 | 花/美しいもの

シングルマザー1年(旅は道草・38) やぎ みね | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/reading/?p=9437


中日新聞:命を守る給食 アレルギー事故から<中> 除去食対応の難しさ:暮らし(CHUNICHI Web) chunichi.co.jp/article/living…


本日発売★千田有紀・中西祐子・青山薫『ジェンダー論をつかむ』bit.ly/TFTlpi  家族,市場,教育,国家,これらのシステムでどのようにジェンダーが作られているのか。日常のなかでは?セックスやセクシャリティの最新理論,グローバル化も扱う。

寺町みどりさんがリツイート | 14 RT

朝日新聞デジタル:心に傷 気づかず連鎖 - 神奈川 - 地域 asahi.com/area/kanagawa/…

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こぶしの花が咲きました/南高梅、沈丁花、バラ苗(グレースクイーン)、ブルーデージー、つる花しのぶ

2013-03-21 22:46:19 | 花/美しいもの
青い空を見上げると、空のなかにまっ白な花が咲いているのが見えました。
こぶしの花です。
   
高いところに咲いているので、花の形はよく見えないのですが、純白の花です。


モクレンのつぼみもふくらんできました。

 

   

  
枝垂れ梅、満開です。

岐阜市ではソメイヨイノが開花したそうです。

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先日、花木センターに行ったとき、南高梅の苗をさがして買ってきました。
    
白い大輪の五弁花です。
 

一昨年、沈丁花(赤)の木が立ち枯れてしまったので、
大きめの苗を買って植えました。
  


2480円の苗が7割引だったので、衝動買いしたバラ苗(グレースクイーン)。
 
調べてみたら、ボリュームのある大輪の四季咲きだそうです。
元肥をいれて、どこからでも目立つ特等席に植えました。

つる花しのぶと鳴子百合。
  

ブルーデージー




暑さ寒さも彼岸まで。
今年の庭しごとの始まりです。

これからひと月ほどは、一年で一番うつくしい季節です。

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3月20日(水)のつぶやき

2013-03-21 01:26:19 | 花/美しいもの

中日新聞:どうするPM2.5対策 疾患ある人や子どもは注意:暮らし(CHUNICHI Web) chunichi.co.jp/article/living…


ネット選挙運動解禁へ…各党で手取り足取り研修 : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞) yomiuri.co.jp/net/news1/poli…


どうするPM2.5対策 疾患ある人や子どもは注意/広い範囲で黄砂 交通影響に注意を blog.goo.ne.jp/midorinet002/e…


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どうするPM2.5対策 疾患ある人や子どもは注意/広い範囲で黄砂 交通影響に注意を

2013-03-20 20:37:19 | 花/美しいもの
ぐんぐん暖かくなって、毎日どんどん花たちが咲いています。
庭に春がやってきました。

河津桜


    椿:白芯卜伴       紅妙蓮寺     窓の月        
          

  
斑入り侘助

  
匂い椿

 
ボケ(赤)

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お天気が良い日は、苗木を植えたり、施肥をしたり
半日くらい外で仕事をしているのですが、
そんな日は、家に戻ってもセキが出ることがおおいように感じます。

きょうは午後から雨だったのですが、黄砂がとんできていたようです。
呼吸器系が弱い人は、要注意です。

  どうするPM2.5対策 疾患ある人や子どもは注意  
2013年3月19日 中日新聞

 この時期から六月にかけて、中国から微小粒子状物質「PM2・5」や黄砂が偏西風に乗って飛来する。これらが日本国内のPM2・5に加わり、大気中の濃度が高まるため、特に子どもやお年寄り、ぜんそくや心臓病などがある人は健康への注意が必要だ。 (伊東治子、細川暁子)

 PM2・5は工場や自動車などから排出される硫黄酸化物、窒素酸化物などで、粒子が髪の毛の太さの三十分の一ほどと小さく、肺の奥深くまで入りやすい。ぜんそくや気管支炎、肺がん、心筋梗塞、脳梗塞などへの影響が指摘されている。
 環境省は大気中の濃度が一日平均で一立方メートル当たり七〇マイクログラムを超える日には、外出や屋内での窓の開閉、換気をできるだけ控えるよう注意喚起している。
 同省の専門家会合で委員を務める兵庫医科大の島正之教授(公衆衛生学)は「PM2・5の被害は、たばこに比べれば小さい。健康な人はそれほど心配する必要はない」としながらも、「影響には個人差があり、特に子どもは影響を受けやすい。呼吸器や心臓に疾患がある人も、環境省や自治体のHPで濃度の速報値をチェックし、体調の変化に気を付けて」と呼び掛ける。
 また、大分県立看護科学大の市瀬孝道教授(環境毒性学)は「PM2・5や黄砂の粒子、さらに、これらの粒子に付着した細菌やカビの成分には、アレルギー反応を高める作用がある」と指摘。このため、吸い込むと花粉症が悪化したり、健康な人でもくしゃみや鼻水が出たりするほか、のどに違和感が出ることがあるという。
 市瀬教授は「あまり神経質になる必要はないが、濃度が高い日はマスクや花粉対策用のゴーグル、うがい、目の洗浄、布団や洗濯物を室外に干さないことなどが、被害を防ぐのに効果がある」と話す。また、家に入る前に衣類をはたくほか、床の水拭きや、空気清浄機の活用も有効だ。

◆高性能マスク 売り上げ急増
 PM2・5などの影響で高性能マスクが売れている。産業・医療用のマスクメーカー「興研株式会社」(東京都千代田区)は、防じんマスクの売り上げが伸び、急きょ20%を増産。マスクは国家検定規格に合格し、PM2・5の粒子よりも細かい〇・一マイクロメートル以下の網目を採用。使い捨てで一枚約四百円と高めだが、市民からの問い合わせも多い。
 九州地方で唯一、高性能マスクを製造販売する「クロシード」(福岡県飯塚市)にも注文が殺到。生産量は前年同期比十倍増で、毎日四万枚以上を製作、それでも生産が追い付かないという。
 東京都足立区のホームセンター「ドイト西新井店」は、約二十種類の防じんマスクを用意。おわんのように立体的な形をした小さめのサイズが売れており、「子ども用に欲しい」との声も多い。
 空気清浄機などの家電製品も売れている。ビックカメラでは空気清浄機の販売が前年同期の三倍増。高性能フィルターを使い、PM2・5対策をうたった製品が人気だ。布団乾燥機も売れている。


  広い範囲で黄砂 交通影響に注意を

西日本から東北にかけての広い範囲で黄砂が観測され、気象庁は、視界が悪くなった場合には交通への影響などに注意するよう呼びかけています。
黄砂は、大陸の砂漠地帯などで巻き上げられた細かな砂が上空の偏西風で日本に運ばれる現象です。
19日は西日本を中心に黄砂が観測され、九州や中国地方などでは視界が10キロを下回りました。
気象庁によりますと、20日も午前10時半までに九州、四国、中国地方、それに近畿、東海などのほか、仙台市や盛岡市といった東北の一部でも黄砂が観測されました。
このうち松江市では視界が5キロ未満、名古屋市と広島市でも10キロ未満と視界が悪くなっています。
20日は午後も、西日本から東北にかけての広い範囲で黄砂が飛ぶと予想されており、気象庁は視界の悪化による交通への影響などに注意するよう呼びかけています。

松江では視界2.5キロに
松江市では19日に続いて黄砂が観測され、午前9時の視界は2.5キロと見通しが悪くなりました。
午前11時には8キロとやや改善しています。
松江市の宍道湖の湖畔ではマスクをつけながらジョギングをする人たちの姿が見られ、湖面に浮かぶ船もかすんで見えました。
湖畔を散策していた女性は「黄砂のせいか、口の中が砂っぽいように感じます。日頃はマスクをつけないのに、ことしは手放せません」と話していました。
黄砂は20日夜まで飛散するおそれがあるということで、気象台は屋外の洗濯物の汚れに注意するよう呼びかけています。

東北地方でことし初の黄砂
東北地方では、仙台管区気象台が午前9時に仙台市で黄砂を観測したほか、盛岡地方気象台も午前10時半に黄砂を観測しました。
黄砂が観測されたのは、東北地方ではことし初めてです。
仙台市内の駐車場に止まっている車には、うっすらとほこりのようなものが積もっていて、所有者が拭き取ると白い布が黄色くなっていました。
東北地方では、20日夜にかけて黄砂の影響が続き、ところによって見通しが悪くなる見込みです。
仙台管区気象台は、洗濯物への付着や視界が悪くなるなかでの車の運転などに注意するよう呼びかけています。

鳥取県でPM2.5注意情報
鳥取県によりますと、米子市では午前9時までの1時間に大気中のPM2.5の濃度が、1立方メートル当たり72マイクログラムに達しました。
これは、国の環境基準35マイクログラムの2倍を超え、国が注意喚起の目安としている85マイクログラムに近い値です。
このため鳥取県は、県内に「注意情報」を出して、外出を控えることや、外出にあたってはマスクを着用することなど注意を呼びかけています。 


本格的な黄砂シーズン到来(2013.3.19 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版)

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3月19日(火)のつぶやき

2013-03-20 01:26:59 | 花/美しいもの

新刊紹介『おひとりさまでも最期まで在宅 平穏に生きて死ぬための医療と在宅ケア』中澤まゆみ/築地書館 goo.gl/WxTLj


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