熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

TPP

2013-07-26 21:14:47 | Weblog
日本がTPP交渉に参加しましたが、遅れて参加したので有利な交渉ができるかが疑問視されています。

米国NPO団体に所属していて、TPP交渉に参加している日本人女性が今朝の報道番組にゲスト出演していました。

彼女の見解では、「今頃日本がなぜTPP交渉に参加したのか理解できない」「日本に不利益な条件での締結を迫られる」と、かなり否定的でしたね。

現場をよく理解している人の意見は重いものがありますね。

もともと交渉力が弱いことに加えて、遅れて参加するというハンデを背負っていては、多くを望むのは無理でしょう。

TPP締結も国内的には、国会承認が必要なのでしょうから、不利な条件であれば交渉から撤退するか、国会で否決すれば良いのでしょうが、気になるのは政府がよく言う「国益」ですね。

どんなに日本にとって不利な条件であっても、米国による日本の安全保障上の国益があるという理由でTPPを承認しそうな気がします。

TPP交渉は、国益と国益のぶつかり合いと理解していましたが、彼女によると、利益を追求する企業と国民の生活・安全を守る集団とのぶつかり合いであると言っていました。

確かに、TPP交渉の場に、企業、業界団体も参加していますし、NPO、NGOも参加していますね。

国益=企業の利益と考えがちですが、国民の生活・安全を守る観点から、食の安全、医療等は、他の国のNPO、NGOと協力して死守しなければいけません。

米国は、製薬企業の意向を受けて医薬品の特許権存続期間の延長を要求しようとしています。

この要求が通ると、ジュネリック薬品が市場から締め出され、患者は高い薬を買わされることになります。

このような企業本位の要求が数多く出され、国民の生活が犠牲にされる恐れがあります。

TPP交渉の内容を国民に説明して、国民の判断を仰ぐようにして欲しいですね。








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コメント
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