今日、小満を迎えた。万物が成長して、天地に満ちはじめるので、小満と言われる。麦の穂は成長し、実が入り始める。気温、降水などの環境が整い、植物の成長にもっとも適した時期である。新緑も、初夏の花も、一年を通じてもっとも美しい季節である。
蘇軾がこの季節の西湖の美しさを、美女西施に比べた詩はあまりにも有名である。
西湖を把って西子に比せんと欲すれば
淡粧濃抹総べて相宜し
この詩は芭蕉にも影響を与え、おくの細道で「象潟や雨に西施がねぶの花」の名句を生み出すもとになっている。
畑の野菜たちも、この絶好の環境を得て、成長のテンポを一段と早めている。先週、疎抜きした山東菜はもうその倍以上の大きさになり、二度目の疎抜きをした。コマツナは畝が埋まるほどに成長したので、これも疎抜きをする。ほうれん草も、早く疎抜きをして欲しいという風情で、葉を伸ばしている。ジャガイモの芽は出揃い、オクラ、ズッキーニも双葉から、3、4番目の葉が伸びだしている。
トマトの枝芽が伸びはじめたので、かいて土に挿し水を与える。こうすれば、苗として固体を増やすことができる。