常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

薔薇

2014年10月08日 | 


薔薇の語源は茨、枝に棘をもつ野ばらからこう呼ばれるようになった。山道の薮に自生しているが、手を出すと刺され、衣服が棘にかかって破れたりする。そのために嫌われものでもあるのだが、花の美しさで人に愛されるようになった。晩春から春にかけて咲くものが多いが、秋の薔薇も実に美しい。

童謡に「野なかの薔薇」がある。

わらべは見たり野なかの薔薇
清らに咲ける その色愛でつ
飽かずにながむ 紅におう
野なかの薔薇

中学生のころ誰もが口ずさんだ唱歌だが、詩はゲーテ、作曲はヴェルナーとドイツの超高名人の手になるものである。日本では明治42年に近藤朔風の訳詩によって唱歌として広く愛唱された。この名曲も日本人が薔薇を愛するようなるきっかけになったのではないだろうか。

今では庭に咲いた一輪を、テーブルの花瓶にさして愛でる人も多い。今朝、朝の光のなかで咲いて花は、そんな風にして楽しみたいと思わせるものがあった。

薔薇剪って短き詩をぞ作りける 高濱 虚子

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