山形市では光禅寺が名園として知られるが、近年手入れがあまり行われず、名園としての影は薄くなった。岩波にある石行寺の庭園が、紅葉の美しさが注目され、庭の手入れも行き届き、園内へ渓流を引き入れた様子はすっかり名園として定着した。今日も、園内を散策する人々が団体で訪れていた。ただ期待したモミジの紅葉は、もう少し先である。池には大きな鯉が悠々と泳いでいた。
ここは小立にある滝山小学校から八森、土坂、神尾の集落を経て西蔵王高原へ至る登り口にある。この坂道は道の両際に岩が重なる渓谷に沿っていて、滝山から流れ落ちる水が、ここから下の農村を潤す恵みの水である。水田の刈り入れは終り、山村はすっかり秋のたたずまいを見せている。石行寺は最上三十三観音の七番札所岩波観音として近隣集落の人々の信仰を集めている。
古い歴史を持つ寺が、今日なお維持され、その庭園に手を加えて市民の目を楽しませてくれのはありがたい。もう十日もすれば、みごとな紅葉をみることができるだろう。
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