日本の秋はもえたつような山紅葉が、そのシンボルであるが、欧米では風に吹かれる枯れ葉ということになる。1960年代に流行したイブモンタンのシャンソン「枯れ葉」が懐かしい。その歌うフランス語の意味は少しも理解できなかったが、越路吹雪や岸洋子の日本語バージョンでその歌の意味を解していた。
枯れ葉よ 絶え間なく
散り行く 枯れ葉よ
風に散る 落ち葉のごと
冷たい土に
落ちはてて 過ぎた日の
色あせた恋の歌
その歌は失ってしまった恋によせる、憂いと嘆きの歌であった。映画の主題歌であったような気がするが、今はそのメロディだけが記憶に残っている。20歳になったかどうかの年頃に、この歌を聴いたが、そのメロディを口ずさむことに、大人の仲間入りをしたような錯覚を覚えた。枯れ葉には色はなく、風に吹かれる寂しさだけが伝わってきた。
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