常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

日本一、栗の大木。大井沢

2014年10月12日 | 日記


大井沢にある栗の巨木は幹周り8.5m樹高15m、大人6人が両手を広げてようやく一回りする大きさだ。看板を見ると、平成8年に巨樹の会によって、日本一大きな栗の木として登録されたとある。樹齢800年とされているが、芝栗で木の下にには毬をたくさん落として、葉も元気がよくまだまだこれからも生きつづけていく勢いがある。



大井沢の集落から天狗登山口の方へ向かうと、栗の巨木を案内する看板が立っている。迷いそうな山道を進むと、車窓に大木の幹が見えてくる。広場に車を置いて山道を行くと、すでに山中の気配がただよう。栗の木まで板敷きの道が設けられていて、その脇には杉の並木がある。まるで神社の参道のような雰囲気だ。

仲間たちは栗を拾うことに余念がないが、すでに毬は黒ずんでほとんど実は拾われた後であった。山村である大井沢は、付近の山の木は炭に原料として伐採されたが、これほどの大木はすでに伐採されることさえ困難で、今日まで生き残ったものという。甑岳の老松の項でも書いたが、木が長くいき続けるためには、厳しい自然条件を生き抜き、しかも人間の手にかからないという偶然がなかれば、800年もいき続けるほとんど困難だ。木は幹が何本もの大木を集めたように太く、枝は左右前後に逞しく伸びている。



集落の後ろ手にある釈那山から大井沢の集落を見た。すぐに迫る山の尾根の向こうには、大江町へと向かう峠である。3本の峠道があるが、現在の国道ができまで、街へ出るにはこの山中を通るほかに方法がなかった。山形でも1,2を争う多雪地帯である、この峠を通るには橇を利用して、細々と生活物資が運ばれた。


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