水辺に散った桜を花筏という。昨日のからの風と雨で大半の桜は散り、お堀の水面に分厚く積った。こんなのも果たして花筏というのだろうか。たぶんこの数日しか見られない光景に、カメラを持った人たちが集まってくる。落花のなかに静かに泳ぐ鴨が点在しているもいい。風に吹かれて飛び散る桜の花びらを花吹雪、水に浮かぶ花びらを花筏、なんともうまい表現である。
花屑の流れを風の押し戻す 赤井 雪鳥
きのうまで不安定だった天候が、きょうから落ち着いて晴れ間が戻った。畑の播種も気になるところだ。少しづつ掘り起こして堆肥を埋め、畝作りを始める。昨年蒔いたエンドウ豆が成長を始めている。アスパラが顔を出した。昨年に比べると、これも時期が早まっているようだ。関東方面で日照時間が不足して、野菜の価格が高騰しているという話を聞くが、ここではそんな様子もみられない。霜が降りなくなるとともに、播種も苗の定植も忙しくなる。