常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

霜葉

2015年10月15日 | 漢詩


初霜はまだ降りていないが早朝の冷え込みは7℃を切ることが多く、いつ霜が降りても不思議でない気温になっている。霜葉というのは、霜にうたれて赤く色づいた木の葉をさしているが、近所のお宅に庭には、ツツジが霜葉のごとくに色づいていた。杜牧の詩に

車を停どめてそぞろに愛す楓林の晩
霜葉は二月の花よりも紅なり

という句があるが、今朝見たツツジの葉は、まさに杜牧の詩のように、花に勝るあでやかな赤であった。杜牧の詩にもどるが、車から降りて夕陽に染まっていたのは、カエデの霜葉である。カエデは葉の形もきれいで、とくに京都の紅葉の代表で、秋の紅葉の代表選手である。この2週間、山に行っていないので、ちょうどいい季節の山の紅葉の美しさに飢えている。



ツツジとならんで紅(くれない)に染まるコキア。ホウキ草で知られる。この枯れた枝を束ねるとホウキになる。お寺に竹の枝を結んで作ったホウキがあるが使いづらい。ホウキ草のほうが扱い易く、さすがに名前だけのことはある。実はとんぶりと云って、畑のキャビアと珍重される。秋田の旅館で食べたが、もう久しく口にしたことがない。秋の庭をこんなに美しく彩るのを見るとホウキ草を見直さなければならない。
コメント (2)
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