常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

落ち葉

2015年10月03日 | 日記


公園ではもう落ち葉が始まっている。紅葉しきった葉は、風もないのに一枚、また一枚と落ちてくる。木枯らしが吹いていないのに、昼と夜の寒暖差が大きくなると、木は自然の葉を落とす。あたりを眺めると、まだ青々とした葉がたくさん残っている。樹種によって、紅葉するのも、葉を落とすのも、違いがある。地面に散り敷いた落ち葉がきれいで、芝生を秋の模様に彩っている。秋は日一日と深まっていく。

風は止み天に星地に落葉殖ゆ 広瀬 直人
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川柳の可笑しさ

2015年10月03日 | 川柳


川柳の面白みは、軽妙洒脱な可笑しみにある。江戸の粋が、行間から伝わってくる。

清盛の医者は裸で脈をとり 柳多留269

清盛は熱病を発して死んでいった。水風呂に入ると、水はたちまち沸騰し、筧の水をかけるとしぶきが火となって燃え上がる始末で、熱くて側によれるものではない。見たような嘘をならべて知った風で鼻をおごめかすような作り話の可笑しみである。

居酒屋で念頃ぶりは立つてのみ 柳多留701

床几が客でにぎわってきた。常連の飲み方は、気を利かして立って飲む。居酒屋の主人と世間話をしながらちょっと一杯。江戸の居酒屋の風景を活写している。掛け合いは「頼もしいこと頼もしいこと」。

傾城はとつぱづしても恩にかけ 柳多留699

とつぱずしとは屁をひること。こんな不躾も、心おきなない仲だからこそさ、とぬけぬけと客をこけにする。掛け合いは「いやらしい事いやらしいこと」。

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