晩秋の好天が続く。朝の気温がぐんと下がったので、この好天は小春と言った方がいいのかも知れない。八重咲きの山茶花の花が美しい。この頃目につくのは、菊の花である。秋は花が少ないものと勝手に思い込んでいたが、少し朝近所を散策しただけでそうでないことを思い知らされる。松山へ行ったM君から、俳句のような句が送られてきた。
秋
山茶花の一輪咲ける神無月
夏の想い出
さわやかな風の如くの同級生
47年ぶりに再会して知らされたことがある。それは青春の日々の豊かさである。そんな豊かさを日一日と使い尽くして、今残っているのは一輪だけの山茶花のような存在になってしまった。豊かさとは、人生の可能性であり、それを信じて過ごした日々の暮らしである。懐にはその日食べる昼食代すら持っていなかった。本日、その青春を一緒に過ごした友人のが過ごした同級会が開かれる。