昨日は、ますます面白くなってきた第九の練習の後、
今は社会人となっている元インターンさんが
一度会って話したいと、連絡してきていたので、
第九友達も交えて、一緒にランチすることに。
彼は、就職時の挫折はどうにか乗り越えたものの、
今は職場の人間関係や仕事のあり方に悩み、
次々と訪れる不運や理不尽に、怒りと諦めが交錯し、
それをどう受け止めたらいいか、苦しんでいる様子。
別に聞き上手なわけでも、悟ってるわけでもなく、
時にはバッサリ、まっぷたつにしちゃたりもするのに、
なぜだか、私と話すと気が楽になると言われたりして、
以前から、人から相談されることが不思議と多い。
わたしのすること、言うことが、あまりに突拍子もないから
そんなことで悩まなくてもいいか、と思ってくれるのかも。

(ライチみたいだけど、実は椿の実)
今日彼から来たメールには、最後にこんな言葉が。
「私は恵まれたところで生きているのだなと感じました」。
ああもうこれで彼も大丈夫と、ほっとひと安心。
その上、一緒に話に乗ってくれた第九友達までもが
「話を聞いていたら、自分の姿がよく見えてきて良かった」って。
彼女もまた、人の何倍も苦労をしてきたのにそれを苦労と思わず、
それでも尚、自分より常に他人のことを思うような人だから
何とか幸せになって欲しいと願っているだけに、嬉しくて。
でも本当は、相談に乗るふりをしつつも、
自分を改めて見つめて、心が整理されたのはわたしの方。
二人の話に学び、気付かされることがどれだけ大きかったか。
年齢を重ねると迷うことも少なくなって、生きるのが楽になるけど
そこで失ってゆくものも、確かにあって。
だから会えて良かったと感謝してるのは、本当はわたし。