ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

もったいない、秋

2009年10月22日 23時22分00秒 | 生活
日によっては窓を開けたとたん、
6階のわたしの部屋まで漂ってくる、金木犀の甘い香り。
この季節は、街のどこを歩いていても
金木犀の香りに包まれているみたい。



一方こちらは近所の小さな八百屋さんで見つけた
なんとも不思議な形のお野菜。
思わず気になって尋ねてみると、かぼちゃですって。
「食べられるんですか?」と聞いてみると
「食べられるのは食べられるんですけれど
おいしくはないみたいですよ。まあ、飾りですね。」だって。
残念、おいしいのなら買ってみようかと思ったのに。



秋は、日に日に色づく草木や木の実も美しく、
柿だの梨だの栗だのさんまだの、おいしいもののオンパレードで、
自然の恵みと祝福に満たされながら、ゆっくりと過ぎてゆく。
せわしない日常に追われているだけでは
もったいないよ、と語りかけながら。

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お帰り、Google!

2009年10月19日 21時38分00秒 | 仕事・職場
職場のコンピュータにGoogleが戻ってきました。
どうやら、以前トルコ政府関係のサイトにアクセスした際
感染してしまったウィルスの駆除後に残ったものが、
Googleから勝手に別のサイトに転送するように
プログラムを書き換えていた、ということだったみたい。

(これまた名前は分からないけど、クロッカスみたいなかわいい小花)

当たり前のことが当たり前に出来るって、うれしい。
カスタマイズしたiGoogleをHPにしている私には、
ブラウザーを立ち上げるたび、エラーメッセージでは
一日中、どうにもテンションが上がらなくて。

ただたまたま共通の知り合いがいたというだけで、
残業までして調べ、快く直してくれたSさん、
そのSさんを紹介してくれたジュネーブのCさん、
その前にいろいろ助けてくれた隣の事務所のKさん、Tさん、
そのまた前にメールでアドバイスして下さった元上司のOさん、
今日はみなさんに、感謝・感謝の数珠つなぎ。

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相談を受けながら

2009年10月18日 22時14分00秒 | 友人・仲間

昨日は、ますます面白くなってきた第九の練習の後、
今は社会人となっている元インターンさんが
一度会って話したいと、連絡してきていたので、
第九友達も交えて、一緒にランチすることに。

彼は、就職時の挫折はどうにか乗り越えたものの、
今は職場の人間関係や仕事のあり方に悩み、
次々と訪れる不運や理不尽に、怒りと諦めが交錯し、
それをどう受け止めたらいいか、苦しんでいる様子。

別に聞き上手なわけでも、悟ってるわけでもなく、
時にはバッサリ、まっぷたつにしちゃたりもするのに、
なぜだか、私と話すと気が楽になると言われたりして、
以前から、人から相談されることが不思議と多い。
わたしのすること、言うことが、あまりに突拍子もないから
そんなことで悩まなくてもいいか、と思ってくれるのかも。

(ライチみたいだけど、実は椿の実)

今日彼から来たメールには、最後にこんな言葉が。
「私は恵まれたところで生きているのだなと感じました」。
ああもうこれで彼も大丈夫と、ほっとひと安心。

その上、一緒に話に乗ってくれた第九友達までもが
「話を聞いていたら、自分の姿がよく見えてきて良かった」って。
彼女もまた、人の何倍も苦労をしてきたのにそれを苦労と思わず、
それでも尚、自分より常に他人のことを思うような人だから
何とか幸せになって欲しいと願っているだけに、嬉しくて。

でも本当は、相談に乗るふりをしつつも、
自分を改めて見つめて、心が整理されたのはわたしの方。
二人の話に学び、気付かされることがどれだけ大きかったか。
年齢を重ねると迷うことも少なくなって、生きるのが楽になるけど
そこで失ってゆくものも、確かにあって。
だから会えて良かったと感謝してるのは、本当はわたし。

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後悔の菊

2009年10月16日 17時03分00秒 | 家族
この季節になると、あちこちで菊を見かけるようになり、
そのたびに思うのは、菊作りに丹精していた父のこと。

父は倒れるまで、年がら年中庭で土や菊をいじり、
顔はいつも真っ黒に日焼けして、
ごつごつした手はどれだけ洗っても、いつも爪先には土。
そして誰よりも立派な、菊を咲かせていました。



写真のような、懸崖(けんがい)仕立ての小菊や
顔よりも大きな、見事な大輪の菊、
1本の菊を五重塔に仕立てたものなどを丹精しては、
何度も展示会で金賞を取ったと聞きました。
そしてその菊を、町役場などに寄付していたと。

その頃のわたしは、菊にはあまり興味がなく、
「ふうん、良かったね」と答える程度だったけど。

父が菊を作れなくなった今更になって、
父の菊が無性に見たくてたまらない。
どれだけ見たくても、どこを探しても
父の菊はもう、どこにもない。

どうしてもっと、父が元気なうちに、
誇らしげに、受賞の報告をしてきた時に、
飛んで帰って、見ておかなかったんだろう。
もっとたくさん、写真に撮っておかなかったんだろう。
父の手が、こんなに白く、柔らかになってしまう前に。

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Googleはいずこ?

2009年10月14日 21時37分00秒 | 仕事・職場
どういう訳か先週から、職場のわたしのパソコンからだけ
Googleに全くアクセス出来ないという怪現象が続いていて、
仕事にも支障が出て、不自由なことと言ったら。
それ以外のサイトは、全く普通に見られるというのに
Googleのサーチエンジンが全く使えない上に、
Googleドメインのサイトも全滅。

IE以外のフロックやクロム等のブラウザーでも、同じ現象。
ウィルス対策ソフトやFirewallも疑って、
思いつく限りのことはしてみたけれど、どれもダメ。
万策尽きて、対策ソフトのテクニカルサポートにメールをしたら
ドイツ人とおぼしきサービススタッフが返事をくれたものの、
firewallをconfigureしろだの、ポートをどうしろだの、
残念ながらわたしには、全くちんぷんかんぷん。

そうしたら今日の夕方、救世主がチョコレート持って光臨。
ジュネーブ在住のかつてのチームメイトで
今は違う組織にいるITに詳しいスタッフが
会議で来日したからと、たまたまオフィスに立ち寄ってくれて。

(フクシアという花で、女王様の耳飾りとも呼ばれるんですって)

飛んで火に入る・・・とばかりに、はっしと捕まえ
わたしのマシンの前に拉致して見てもらったのだけど
その彼でさえあれこれ触った挙句、“bizarre(訳がわからん)”
でも下の階の別の組織の知り合いにいい人がいるからと
早速押しかけて、紹介してもらい、
いきなりオフィスにひっぱりこんで見てもらうことに。

全く見ず知らずの方だけど、プログラマー出身とかで、
これまた散々見てもらった挙句、原因不明だったものの
「ちょっと調べて出直させてください」との有難いお言葉。
今や見知らぬ方まで巻き込んで、大騒ぎになってしまって。

わざわざジュネーブから来てこんなことしてくれたり、
仕事上何の関わりもない、見ず知らずのわたしのために
調べてまでして対応しようとして下さったり、
メールで相談に乗ってくれたNYの元上司も含め、
みなさんにここまでして頂いたら、
もうGoogleが使えなくてもいいや、なんて
感謝の気持ちいっぱいで、帰ってきたのでした。

コメント (2)
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