夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』

2016年02月25日 | 映画(さ行)
『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』(原題:Sherlock:The Abominable Bride)
監督:ダグラス・マッキノン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ,マーティン・フリーマン,ユーナ・スタッブス,
   ルパート・グレイヴス,マーク・ゲイティス,アンドリュー・スコット他

大阪ステーションシティシネマで『クーパー家の晩餐会』を観終わり、
ふたたびTOHOシネマズ梅田、今度は別館ではなく本館で。
映画のハシゴに重きを置くと、まともに食事する時間がないから、
この日の私が家で摂った朝食以外に食べたものといえば、
レッドブル(桜味を試しましたがもう要らん)、豆乳、トマトジュースのみ。
どうせ晩はまたいっぱい飲んでいっぱい食べるからいいのです。

さて、イギリスBBC製作のTVドラマシリーズ“SHERLOCK”。
カンバーバッチの名前を広く知らしめるきっかけとなりましたが、私は未見。
もしも1話観てハマってしまったら、映画と本につぎ込む時間を削らねばなりません。
それが恐ろしくてなかなか手を出せないTVドラマ。

本作はそもそもは劇場用ではなく、TVドラマの特別編。
シリーズが日本でも人気を博したことから、劇場公開しちゃえということになったらしい。
マニア向けと称して小ネタの披露に始まり、
これまでの“SHERLOCK”の映像が駆け足で紹介されます。
しかしもともとがTVドラマの延長だから、初めて観る人には向きません。
ベネディクト・カンバーバッチマーティン・フリーマンも大好きだけど、
それだけで観るにはいくぶんツライ作品です。

1895年、冬のロンドン。
シャーロック・ホームズのもとへレストレード警部が持ち込んだのは世にも奇妙な事件。
エミリア・リコレッティという、その日結婚式を挙げたばかりの花嫁が、
夫トーマスの目の前で銃で頭を撃ち抜いて自殺。
ところがその夜、トーマスの前に死んだはずのエミリアが現れ、トーマスを射殺したのだ。

死体安置所のエミリアは間違いなくエミリア本人。
トーマスを殺したのはエミリアの幽霊なのか。
犯人が幽霊であるわけがない、絶対に人間の犯行だとホームズは言うが、
その後も同様の事件が相次ぎ、人々は大騒ぎ。

そんな折り、様子がおかしい夫を助けてほしいという依頼が舞い込む。
どうやらリコレッティ事件と関係があるようだと踏んだホームズは、
ワトソンを連れて依頼人の屋敷へと乗り込むのだが……。

ドラッグをやっているホームズの実体験シーンなのか、夢の中なのか、
話があっちこっちに飛ぶので、初心者にはついて行くのが大変。
肝心の謎解きの部分も昔に読んだことがあるからなのかどうか、
先が予想できてしまって心躍るというふうには行きません。
それよりも口裂け女ばりの花嫁の姿が怖くて怖くて。
個人的には『残穢 住んではいけない部屋』よりも背筋凍る映像だったかも(笑)。

本編終了後には俳優へのインタビュー映像付き。
TVドラマシリーズファンにはいいかと思いますが、
特に面白いインタビューというわけでもなく、
私は早く帰らせてほしくなっちゃいました。

イマイチだったから、逆にTVドラマのほうを観たくなり。
もしかして、私、術中にハマってる!?

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