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『ボルテスV レガシー』〈吹替版〉

2024年11月08日 | 映画(は行)
『ボルテスV レガシー』(原題:Voltes V: Legacy)
監督:マーク・A・レイエス・V
出演:ミゲル・タンフェリックス,ラドソン・フローレス,マット・ロザノ,ラファエル・ランディコ,
   イザベル・オルテガ,アルバート・マルティネス,ガビー・エイゲンマン,カーラ・アベラナ,
   マーティン・デル・ロザリオ,リーゼル・ロペス,カルロ・ゴンザレス,エピ・クウィゾン他
声の出演:小林千晃,金城大和,花倉桔道,小市眞琴,中島愛,山中誠也,相樂真太郎,
     堀江美都子,諏訪部順一,飯田里穂,樋山雄作,越後屋コースケ他
 
もとは日本のロボットアニメだと言われても私は全然知らないし、スルーするつもりでいました。
けれどなんとなく気になっているうちに字幕版の上映は終了し、吹替版だけが残る。
観なくても後悔することはなさそうだけど、こんなのがあるんだということだけは知っておこうかと。
イオンシネマ茨木にて。
 
1977年から1978年の春にかけての1年弱の間に日本で放送されたTVアニメ『超電磁マシーン ボルテスV』。
日本での放送が終了した約ひと月半後にフィリピンで放送開始となりましたが、
当時のフィリピン大統領フェルナンド・マルコスが子どもたちに悪影響を及ぼすとして放送禁止に。
実際は、作品の内容から大統領自身が暗殺されることを想起して恐れたのではないかと言われています。
 
そしてこれがなぜだか2023年になってフィリピンで実写化され、
全90話のTVシリーズ“ボルテスV:レガシー”として放送されたそうです。本作はその劇場版。
こういう作品を何も知らずに観に行くと『劇場版 オーバーロード 聖王国編』のようにまったくついて行けないかもしれないと思い、
少々予習してから行きました。その予習知識と合わせてあらすじをご紹介します。
 
地球から何万光年も離れた恒星系にあるボアザン星。
ボアザン帝国では生まれながらの「角」の有無によって身分が決まる。
いかに良い家柄に生まれようが、角がなければ地に落ちる。
 
ボアザンの皇位継承の資格を持ちながら角がないことがバレたフロスガーは失脚させられるも、
反乱を起こしてボアザンから脱出、地球へとたどり着き、マリアンヌ・アームストロング博士に救われる。
 
やがてマリアンヌと結婚したフロスガーはネッド・アームストロングと名乗り、3人の息子を授かる。
ボアザンの皇位を継承したズ・ザンジバルが地球侵略を図るであろうことを予想して、
ネッドは科学者や防衛軍とタッグを組み、巨大ロボット“ボルテスV”や基地“ビッグ・ファルコン”を建設。
 
スティーヴ、ロバート・“ビッグ・バート”、“リトル・ジョン”のアームストロング3兄弟をはじめとするボルテスチームは、
こうしてボアザンと死闘を繰り広げることになるのだが……。
 
ハリウッドの洗練されたアニメと比べると、懐かしい感じがします。
向こうの映画でいえば『フラッシュ・ゴードン』(1980)に近い雰囲気でしょうか。
とにかくみんな大真面目に一生懸命つくっているのがわかる。
 
予習時に想像していたよりも息子たちが若いことに驚きました。
長男のネッドはそれなりの年齢だけど、図体だけデカい次男のビッグ・バートはまだ子どもだし、
三男のリトル・ジョンに至ってはその名のとおり小さい。母ちゃんが恋しくて仕方ないチビっ子。
その母ちゃんが途中で死んでしまって涙ぼろぼろ流しながら敵と戦います。
 
予習の甲斐はあまりなく、早々について行くのを放棄気味。
フィリピンの特撮のレベルって世界的に見てどの程度なのかななどと考えながら観ていました。
ロボット同士の対決でも、背後から狙うのは反則じゃないかしらと思ったりも(笑)。
 
あ、客は私ひとり、今年10度目の“おひとりさま”でしたけど、
「ボルテスの戦いはまだまだ続く」のだそうです。(^^;

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