『シアター・キャンプ』(原題:Theater Camp)
監督:モリー・ゴードン,ニック・リーバーマン
出演:ノア・ガルヴィン,モリー・ゴードン,ベン・プラット,ジミー・タトロ,パティ・ハリソン,アヨ・エデビリ,
ネイサン・リー・グレアム,オーウェン・ティール,キャロライン・アーロン,エイミー・セダリス他
10月半ばまで京都・永観堂禅林寺にて法然上人立教開宗850年記念イベントの夜間拝観がおこなわれていました。
それに行く前に京都シネマで映画を1本。
京都の劇場にはなかなか足が向かないので、メンバーズカードも更新しないまま。
今回は第七藝術劇場の提携割引を使い、200円だけ安くしてもらう。
ドキュメンタリー風であることは鑑賞前に聞いていました。
それでも冒頭のシーンを観たときには、これは本当にフィクションなのかしら、ノンフィクションではと思ったほど。
ちょっと進めばノンフィクションではないし、モキュメンタリーほどドキュメンタリー風ではないこともわかります。
でもこれ、ほぼすべて即興なんですって。凄い。とても楽しい作品。
ニューヨーク州北部のアディロンダック。
演劇を学ぶサマーキャンプ“シアター・キャンプ”には、ちょっと癖のある子どもたちがたくさん集まる。
教師のほうも変わり者ばかりで長らく同じ顔ぶれ。
エイモスとレベッカは特に変人だが、もう12年もの間ここで教える子どもたちの人気者。
まもなく今年のシアター・キャンプが始まるというとき、主催者ジョーンが倒れて昏睡状態に陥る。
シアター・キャンプを中止にしてはならないと、ジョーンの息子トロイが引き継ぐが、
トロイに演劇の知識は一切なく、子どもたちも彼のノリに違和感をおぼえてスルーする。
教師たちにまかせておけばいいと思うものの、想像していた以上の財政難。
経営状態は相当悪化していたらしく、隣接する豪華キャンプサイトを運営する企業から商談が持ち込まれる。
たまたまその場にいた舞台係のグレンに口止めをして、策を練るトロイ。
キャンプの終わりには新作ミュージカルを発表するのが恒例。
何も知らない教師や子どもたちはレッスンに励むのだが……。
それぞれの教師がおこなうレッスン風景は少々退屈で寝そうになりましたが、終盤はめちゃめちゃ楽しい。
どうしようもない息子に思えたトロイも悪い奴ではなくて、
なんとかシアター・キャンプを盛り上げたいと思っています。
色仕掛けで買収しようとする女のアカンことと言ったら(笑)。トロイが格好良く見えました。
何より素晴らしいのは子どもたちの歌声と演技。
出演者はどうやって選んだのですかね。本物のミュージカルの舞台を見てみたいほど。
上映終了後は京都シネマと同じCOCON烏丸に入るこちらのお店で飲んで食べる。
そして永観堂へと向かったのでした。