雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

厳寒の十勝川 自然は雄大

2012-03-06 17:56:52 | 自然
十勝平野の中心に帯広があり、ここを流れる川に十勝川があります。
長さ186㎞、200あまりの支流を集めて雄大な流れです。秋には秋味が遡ります。流域の各鮭捕獲場所では網を操り漁獲します。鮭遡上の最終地は池田町の千代田えん堤で、漁師が網で囲み獲ります。観光にも役立っています。
冬を迎えるまだ水面の見られる季節には大白鳥、2メートルもあるオジロワシ、日本最大級のオオワシが飛来してきます。ホチャレを餌に集まります。おこぼれをもらおうとキタキツネも寄ってきます。
十勝川も冬には氷で覆われます。流水凍らずの言葉がありますが、厳寒の日には下流から氷り始め、徐々に上流まで氷で埋まります。下流ではゴマフアザラシやカモメもハスの葉氷に体を休めます。
厳寒の冬の美しさは、美というのは本当に自然にかなわないと思ってしまいます。気嵐(けあらし)、霧氷、サンピラー(霧の粉の光の柱)も見られ、その美しさに感激します。温度が下がり厳寒の冬には、川は雪原となり、3月ごろまで氷に閉ざされます。

大雪は 大変だ―

2012-03-06 09:55:18 | 風土
札幌は例年より雪が少なく、どちらかと言えば楽な冬でした。そうは言っても寒さは一向にやわらかず、3月に入りましたが、なお寒い日か連日続いています。全国的に春は遅くなっています。
今日は寒さの話でなく雪の被害についてお話します。
なぜ今年は札幌に雪が少なかったかと疑問が出ます。それは例年吹く湿った日本海からの風の流れが、札幌市の北側を流れたからに他ならないのです。従って札幌の北側に位置する石狩市や当別町、新篠津町、そして風の流れに当たった岩見沢市、三笠市等が大雪に見舞われることになり、住民に多くの損害、被害を与えることになりました。特に岩見沢・三笠は市の裏側(東側)の山脈に湿った風がぶつかり、特に多くの雪が降ったのです。
例年聞かなかった事ですが、今年は大雪にともなう被害が連日ニュースになっています。
3月1日現在今までにない25人の多くの死者が出ています。これから更に温度が上がり、雪が溶けだすと屋根の雪が落雪し死者も出ます。雪おろし、落雪に特に注意しないといけません。
また、過疎化で空き家になった家が雪の重さで押しつぶされる事故も起っています。1日には岩見沢市では倉庫倒壊の恐れがみられ、21人が避難するほどの騒ぎがおこりました。また、空き住宅の倒壊も8件に及びました。近くの夕張市では美術館が雪の重さで壊れる騒ぎが、旭川市では住民の集まる市場の屋根が落ちたりしました。
家の倒壊ばかりでなく、農業用ハウスの被害も被害甚大です。南空知4市町(岩見沢、美唄、三笠と月形町)だけでも3000棟が損壊、被害額も推計20億円と言われています。ハウス被害の上、大雪、今年の冷え込みによって農業は大幅に遅れるものと予想され、今年の農業は大変な年を迎えています。