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SV家の紫陽花。今は紫とピンクの間の色です。
昨日夜9時に、大飯原発3号機が再起動しました。この稼動を何とか押し止めたいと沢山の人が現地に集っているという情報があって、不測の事態が起きるのではないかと気が気でなく、夕方5時ごろから、「IWJ」という岩上安身さんが運営するネット動画のライブ中継に見入ってしまいました。
集った人たちは、太鼓の音に合わせて口々に「再稼動反対」を叫び続けています。非暴力を示すために手を上に上げてのアピールです。手にこの運動の象徴の紫陽花を持っている人もいます。
その人たちと対峙しているのは、黒いヘルメットを被った若い機動隊員たちです。時々指揮官の指示の下、機動隊員たちが人々を押し返そうとしますが、その都度人々は「暴力反対」とコールを変えて、機動隊員とおそらく自分自身に自制を促します。その一貫した非暴力の姿勢のせいか、恐れていた市民と機動隊の暴力的なぶつかり合いは、見ている限り起きていないようでした。
それどころか、緊張したにらみ合いの中で、中年男性が若い機動隊員に一生懸命語りかけ、まだ幼さの残る隊員が泣きそうな表情になる場面もあって、見ていて胸がつまりました。岩上さんのツイッターによれば、夜中に主要な機動隊が引き上げ、反対派の若者が抱き合って喜ぶと、最後まで残された若い機動隊員の中には、それをみながら笑顔を見せたり涙ぐむ人たちもいたということです。
思えば去年の3月11日以来、彼らも被災して苦しんでいる人たちを助け、被災者から感謝される任務についていたかもしれません。その被災者たち、とりわけ原発事故被害者が、今「この苦しみは、絶対に他の人たちに味わわせたくない」と言って立ち上がっているのです。
多くの人たちの願い空しく原発は再稼動してしまいましたが、未来を担う若者達の間に、立場の違いによる憎しみあいが生まれなかったことが、せめてもの救いでした。(三女)
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