

車窓から見える田んぼ 瑞巌寺参道の杉並木
7月12日からクラブツーリズムの「東北復興応援ツアー:三陸路」という2泊3日のバスツアーに夫と一緒に参加してきました。
行程は、
一日目:上野(8:00発)=松島=気仙沼~気仙沼大島=大島休暇村泊
二日目:大島~気仙沼=陸前高田=碁石海岸=大船渡=釜石=北山崎=小本駅・・(三陸鉄道)・・宮古=宮古休暇村泊
三日目:宮古=浄土ヶ浜=宮古魚菜市=盛岡南IC=上野(21:00着)
というものです。
7月12日(雨のち曇り)、雨模様の中上野出発。参加者はほぼ私達と同年代の男女、計40名。添乗員さんは40代半ば位の大らかなベテラン男性。運転手さんは60歳前後の男性2人。これからの長旅、まずは運転手さんが2人であることに安心しました。
東北自動車道は空いていて、バスは順調な走り。車窓からは緑の田んぼが続いている穏やかな風景が見えます。お昼のお弁当を車中で食べながらの、和気藹々としたムードで時は過ぎていきました。
昼過ぎに松島着。釜石から松島まで遊覧船というオプションもありましたが、雨が酷くなっていたので、遊覧船はパス。松島で伊達政宗の菩提寺「瑞巌寺」見物をすることにしました。瑞巌寺の本堂に行く参道は杉並木が続き、深い緑に覆われています。
入り口近くに「津波到達点」の看板が立っていましたが、瑞巌寺を含めこの辺りは松島の島々に守られて津波の被害は比較的少なかったということです。本堂は工事中でしたが、宝物殿には障壁画や歴代藩主画像、伊達政宗公甲冑像などが無事展示されており、見応えがありました。
瑞巌寺を出て、見晴台から松島湾を眺め、地酒専門店で帰路のバスで飲むための浦霞(蔵の華)を購入、すっかり観光気分でバスに乗車。気仙沼→大島に向かいました。


津波が残した傷痕@気仙沼付近 「世界の皆さん ありがとう」の看板
バスが気仙沼に近付くと、次第に津波の爪痕の残る地域が広がってきて、車内がざわざわしてきました。被災地の現実を知りたいという動機での参加とはいえ、目の前に広がる痛ましい光景には平常心ではいられません。崖のところに色とりどりの千羽鶴を下げ、「世界の皆さん ありがとう」と書いた看板を掲げた光景を車窓から見たときには、胸がズキンと痛みました。
気仙沼から船に乗って大島港に到着。そこからマイクロバスで宿に行き、入浴、夕食で一日の行程は終了。夕食はイマイチでしたが2人でビール2本と冷酒(男山)を飲んで一日の疲れをとり、9時前には寝てしまいました。(三女)
