上野の東京都美術館で開催中の「ターナー展」を夫と一緒に見に行ってきました。ターナーの絵を見るのは、一年ほど前に渋谷Bunkamuraで開催されていた「巨匠たちの英国水彩画展」以来です。
「ターナー展」サイトの解説を読むと、「鮮やかな色彩と光で満ちた作品群は、先鋭的スタイルが批判の対象となった」とか「自然の猛威を描いて畏怖や敬意を‘崇高’という概念で捉え、表そうとした」等とあり、ターナーの時代(1775~1851)の英国画壇の中では、際立ってダイナミックで冒険的な作風だったようです。
けれど、作品全体を通した私の感想は、前回同様、落ち着いた色調の風景画はバランスがとれていてとても美しいけれど少し退屈、やはりイギリスだな~、という感じでした。
入場者は私達位の中高年の人が大半、中でも高齢の男性が目立ちました。入場待ちの列はなくそれ程混んではいませんが、繊細に描かれた水彩画をしっかり見ようと間近に寄って鑑賞する人が多くて、やや見難かったのが残念です。
今日は、久々の素晴らしい秋晴れ!上野の公園は青空と木々の緑の下、家族連れが大勢繰り出し、道のあちこちでサックスの生演奏やマジックショウやパントマイムなど、様々なパフォーマンスが繰り広げられ、平和で賑やかな休日の光景が広がっていました。
夕方には、少し雲が出てきて、我が家近くの夕暮れの空が、どことなくターナーの絵を思わせる色調に染まりました。(三女)